新たなホライゾンを迎えたモダン
2024年7月14日(日)、第27期モダン神挑戦者決定戦が開催された。
『モダンホライゾン3』発売後、最初のモダン神を決める戦いに集まったプレイヤーはなんと260名!
ここからはそのメタゲームブレイクダウンと注目のデッキを紹介していく。
デッキ | 使用者数 | 使用率 |
---|---|---|
ナドゥコンボ | 31 | 11.40% |
ジェスカイコントロール | 26 | 9.56% |
エスパー御霊 | 23 | 8.46% |
ボロスエネルギー | 19 | 6.99% |
マルドゥエネルギー | 17 | 6.25% |
ディミーアフロッグ | 13 | 4.78% |
エルドラージトロン | 11 | 4.04% |
黒単ネクロドミナンス | 10 | 3.68% |
イゼットコントロール | 9 | 3.31% |
ルビーストーム | 6 | 2.21% |
ハンマータイム | 6 | 2.21% |
裂け目の突破 | 5 | 1.84% |
果敢 | 5 | 1.84% |
ヨーグモス医院 | 5 | 1.84% |
黒単 | 5 | 1.84% |
リビングエンド | 5 | 1.84% |
ライブラリーアウト | 4 | 1.47% |
カエルドミナンス | 3 | 1.10% |
エルドラージストンピィ | 3 | 1.10% |
ボロスバーン | 3 | 1.10% |
ヴァラクート | 3 | 1.10% |
ジャンドサーガ | 3 | 1.10% |
マーフォーク | 3 | 1.10% |
トロン | 3 | 1.10% |
レンアンドオムナス | 3 | 1.10% |
マルドゥ想起 | 2 | 0.74% |
ネオブランド | 2 | 0.74% |
ユグドラシル | 2 | 0.74% |
ドレッジ | 2 | 0.74% |
魂商人コンボ | 2 | 0.74% |
アミュレットタイタン | 2 | 0.74% |
白単トロン | 2 | 0.74% |
スケープシフト | 2 | 0.74% |
不屈の独創力 | 2 | 0.74% |
青単トロン | 2 | 0.74% |
イゼットラガバン | 2 | 0.74% |
バシム・イブン・イスハーク | 2 | 0.74% |
パウダートロン | 1 | 0.37% |
サムワイズフード | 1 | 0.37% |
ジェスカイブリンク | 1 | 0.37% |
デスアンドタックス | 1 | 0.37% |
ラクドスエネルギー | 1 | 0.37% |
ゴブリン | 1 | 0.37% |
ボロスレジェンズ | 1 | 0.37% |
ソプターコントロール | 1 | 0.37% |
アゾリウスコントロール | 1 | 0.37% |
マルドゥウィノータ | 1 | 0.37% |
黒単貴重品室 | 1 | 0.37% |
黒単死の影 | 1 | 0.37% |
ティムールミッドレンジ | 1 | 0.37% |
青単コントロール | 1 | 0.37% |
エンチャントレス | 1 | 0.37% |
4Cコントロール | 1 | 0.37% |
感染 | 1 | 0.37% |
グリクシスマークタイド | 1 | 0.37% |
カウンターブランド | 1 | 0.37% |
ディミーア死の影 | 1 | 0.37% |
クラガンウィックシュート | 1 | 0.37% |
ドメインズー | 1 | 0.37% |
親和 | 1 | 0.37% |
ディミーア御霊 | 1 | 0.37% |
使用率1位は《有翼の叡智、ナドゥ》を軸としたナドゥコンボだ。先日開催された「プロツアー『モダンホライゾン3』」でもトップ4を独占しており、今回使用率1位に輝いたのは下馬評通りとも言える。
ジェスカイコントロール、エスパー御霊、ボロスエネルギーがそれに続く形となった。ボロスエネルギーには黒をタッチしたマルドゥ型もほぼ同数存在しており、2つのデッキを合わせるとナドゥコンボを上回る使用率となっている。
上位デッキ紹介
ナドゥコンボ 31名(11.40%)
ナドゥコンボは、《有翼の叡智、ナドゥ》と《手甲》や《コーの先導》を組み合わせて莫大なアドバンテージを獲得し、最終的にデッキを全て掘り進めて《タッサの神託者》で勝利するデッキだ。
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最近では《タッサの神託者》に頼らないコンボルートも周知されてきており、同時にこのデッキを対策する難しさも明るみに出てきている。
サイドボードの《陽光浄化者》は、「プロツアー『モダンホライゾン3』」を経て定着してきたようだ。
戦場に出たときに相手プレイヤーのカウンターをすべて失わせたうえ、新たに得ることも許さないため《空の怒り》や《電気放出》のようなエネルギー・カウンターを扱うカードは完全に機能不全に陥ってしまう。
ジェスカイコントロール 26名(9.56%)
使用率2位となったのはジェスカイコントロール。『モダンホライゾン3』から小回りの利く軽量除去の《電気放出》、軽い全体除去の《空の怒り》を得たことで、コントロールデッキの主流はジェスカイカラーになったようだ。
《電気放出》は、これまで最強の火力として使われてきた《稲妻》の枠を押しのけて採用されるようになった。クリーチャーのサイズに合わせて点数を調整し、あまったエネルギーを貯金できる強さは、 かつてのスタンダードで《蓄霊稲妻》が証明している。
多種多様なデッキが存在するモダンにおいて、クリーチャーだけでなくアーティファクトやエンチャントもまとめて流せる《空の怒り》はコントロールデッキを大幅に強化した。
支払うエネルギーの個数によって破壊する範囲を調整できるため、他の手段で得たエネルギーカウンターの注ぎ先としても申し分ないカードだ。全体除去を打つ際の隙が少なくなるため、《対抗呪文》のような打消しを構えやすくなったのも大きい。
ボロスエネルギー 19名(6.99%)
使用率3位のボロスエネルギーは、デッキの半分近くを『モダンホライゾン3』のカードが占めている。
《魂の導き手》から《色めき立つ猛竜》とつなげるのはこのデッキの黄金ムーブだ。
《色めき立つ猛竜》が戦場に出たとき、《魂の導き手》の誘発型能力を先に解決することで、《色めき立つ猛竜》の能力でエネルギーカウンターを3つ支払えるようになる。《鏡割りの寓話》や《火の怒りのタイタン、フレージ》がめくれたら大当たりだろう。
《オセロットの群れ》は最近採用率が上がってきている。《魂の導き手》や《ナカティルの最下層民、アジャニ》がクリーチャーを横並びさせる戦略と相性が良く、《オセロットの群れ》のトークン生成能力はそのどちらとも噛み合っている。
1/1というサイズは《オークの弓使い》などで簡単に除去されてしまうが、《ナカティルの最下層民、アジャニ》の変身を手助けするため戦場に残りやすいだろう。
★注目デッキ★
黒単ネクロドミナンスは使用者10名で全体8位の使用率となったが、同じネクロドミナンスでも少し変わったリストも存在した。
それがカエルドミナンスだ。
《ネクロドミナンス》は自分の手札上限を5枚にしてしまうため、大量ドローした先に《魂の撃ち込み》がないと手札を無駄牌にしてしまうことも多い。
しかし《超能力蛙》がいれば、捨てるはずだった手札を+1+1カウンターに変換することで打点に変えることができる!
《超能力蛙》はディミーアカラーの2マナ域というイメージが強かったが、手札を捨てる能力を買われて他のカラーリングのデッキに出張することも今後増えてくるかもしれない。
ナドゥの夏になるのか
第27期モダン神挑戦者決定戦のメタゲームブレイクダウンをお届けした。
『モダンホライゾン3』の発売によって、モダン環境上位の顔ぶれはすっかり入れ替わった。ヨーグモス医院、ドメインズー、リビングエンドのようなデッキが再び活躍する日は見られるのだろうか。
『モダンホライゾン3』環境が始まってまだたった1か月しか経っていない。次回のモダン神挑戦者決定戦では、まったく新しいデッキがトップメタになっていてもおかしくないだろう。今が一番面白いモダン環境、今後も注目していきたい。