インタビュー:難波 直也 ~WMC日本代表、期待のルーキー~

晴れる屋メディアチーム

By Shin Tomizawa

 弱冠20歳にして日本選手権2018で準優勝し、日本代表の座を射止めた難波 直也選手

 2018-2019シーズンにはHareruya Hopesに加入し、プロツアー『ラヴニカのギルド』は彼にとって緑のユニフォームを着用しての初舞台となる。まだ若く、しかしその実力は底知れない難波だが、未だメディア露出も少なく、我々にとっても難波について語る言葉は決して多くない。

 今回はそんな新鋭の素顔に迫るべく、早速インタビューしてみよう。

難波 直也

難波 直也

WMC日本代表、難波 直也

――「RPTQ『イクサランの相克』を抜けてから、グランプリ・千葉トップ8日本選手権2018準優勝と素晴らしい成績を残していますね。モダン、リミテッド、スタンダード&ドラフトと3フォーマットで結果を出されたわけですが、普段どんな練習をされているんでしょうか」

難波「グランプリ・千葉2018と日本選手権2018は同じ『基本セット2019』のドラフトだったので練習しやすかったですね。スタンダードも前環境からずっと同じ赤黒アグロを使っていたので、特別な練習をしたという意識はなかったです

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難波「練習環境としては、前はコミかる堂高崎店というお店の大会にも良く出ていたんですが、最近埼玉県に引っ越したので近くにカードショップがなくて、ずっとMOで練習をしています。あ、でもドラフトはリアルで練習したいというのもあって晴れる屋のドラフトマニアにはこの間参加しました!

――「2度目のプロツアーということで、前回の反省から心掛けたことや練習の取り組み方を変えたなどの変化はありますか?」

難波「前回出てみて特に実感したのは、ドラフトラウンドの勝ち点が重いということでした。ピックの技能が必要で、構築戦よりもやり込みの幅が広いため差がつきやすいですね。弱いデッキを組んで1-2という結果だったので、今回はドラフトを重点的に練習しました」

難波「スタンダードは前々週にスタンダードのグランプリが2つ同時開催だったので(リールニュージャージー)、その結果を見てから始めました。一通りのデッキの動きを確かめて感触の良かった物をチューニングして持ってきました」

――「日本代表になってみてどうですか?感想を聞かせてください」

難波「グランプリ・千葉2018から2連続でプレミアイベントに入賞できたので、こんなに勝てることに自分でもビックリしました(笑)リミテッドのスキルが伸びたことが実感できましたね。スタンダードは特別やり込んだわけではなかったのですが、前環境から赤黒アグロを使っていて慣れていて経験値が生きました」

――「すでにWMCに向けた練習は行っているんでしょうか?」

難波「まずは今回のプロツアーの練習が最優先ということで、今のところどうするかはまだお話してないですね。メンバーの森山さんが島根県在住なので集まりにくく、これからどうするか検討する段階です」

――「目標としている選手はいますか?」

難波「WMCQでチームを組んでいただくということもありますが、行弘 賢さんですね。人柄もとても面白いですし、ただ勝つだけではなく、見る人をプレイやデッキで楽しませてくれる、プロのお手本のような人だと思ってます。

これから見据える未来

――「今回の目標を聞かせてください」

難波「いまプロポイントが10点なので、プロツアーとWMCなどでシルバーを目指したいですね。今回のプロツアーではチェイン(※X-5で次のPT権利が獲得できる)が目標です。もしダメならRPTQを頑張ります!」

――「今回の自信のほどは?」

難波「スタンダードのデッキは独自のチューニングをしてきたので、それが上手く働けばという自信はあります。ドラフトに関しては、ファストドラフトはかなり強いセレズニアを組めたので今回は勝ちたいところですね。5敗で終わることができれば、次回の権利とシルバーレベルで合わせて2回分のプロツアー権利を獲得できるので頑張ります!」


 リミテッドの比重が重いことなど、確かな分析眼でプロツアーの戦い方を考え、そして実践する難波。これまでの戦績が決してまぐれなどではないことを裏付けている。しかも、難波はその後、実際にリミテッドラウンドで見事3-0を成し遂げているのだ。

 若きルーキー、難波 直也。今後の活躍にも期待が高まる選手だ。