最新のスタンダード大会結果をチェック!
こんにちは!晴れる屋メディアの紳さんです。
- 2025/08/05
イゼット大釜
なぜかアグロプランも強い!フェアに戦える墓地コンボデッキ
イゼット大釜強すぎィ!!
……ですが、まだまだ新環境は始まったばかりです。派手に活躍すれば、必ず目をつけられる。つまりは逆襲のときがやってきたのです。
今週も最新の大会結果をチェックしながら、イゼット大釜を打ち倒せるデッキを紹介していきます!
『Standard Showcase Challenge』
MOの大型イベント、『Standard Showcase Challenge』には、273名と多くのプレイヤーが参加しました。
『Standard Showcase Challenge』
優勝 ディミーアミッドレンジ
準優勝 イゼット大釜
3位 イゼット大釜
4位 イゼット大釜
5位 イゼット大釜
6位 イゼット大釜
7位 イゼット大釜
8位 アゾリウスコントロール
トップ8にイゼット大釜が6名入賞と圧倒的なパフォーマンスを見せましたが、優勝したのはディミーアミッドレンジでした。
ディミーアミッドレンジ
こちらが優勝したリストです。
イゼット大釜に対して特別になにかが強いというわけではありませんが、打ち消しやハンデスなど、要所での妨害が効くため、あらゆるデッキと対等以上に戦えるのがディミーアミッドレンジの強みです。
また、ディミーアというカラーは戦場に出てしまったアーティファクトやエンチャントを対処できない反面、豊富な除去手段によってクリーチャーを対処するのは得意です。
《アガサの魂の大釜》や《プロフトの映像記憶》は強力ですが、どちらもクリーチャーがいてこそ本領を発揮するパーマネントであるため、ディミーアミッドレンジならば十分に渡り合うことができるのでしょう。
ちなみに《アガサの魂の大釜》は《ティシャーナの潮縛り》でも止めることができますね!
今回の優勝リストで気になったのは、メインに3枚採用されていた《黄昏の妨害工作員》でしょうか。
2マナ威迫4/1と前のめりな性能で、さらにディスカード強要の「護法」を持っているため、アドバンテージ面では1:2交換になりやすい優秀なクリーチャーです。
攻撃するたびに対戦相手のクリーチャーに+1/+1カウンターを1個置くというデメリットはあるものの、除去が強いデッキであれば問題はなく、結果を出したことで今後は黒系のデッキにコンスタントに採用されるかもしれませんね!
『Standard Challenge 32 – 2025/08/08 #1』
つづいて、先週金曜日に開催された『Standard Challenge 32 – 2025/08/08 #1』の結果をチェックしていきましょう。
『Standard Challenge 32 – 2025/08/08 #1』
優勝 赤単ドラゴン
準優勝 ディミーアミッドレンジ
3位 イゼット大釜
4位 イゼット大釜
5位 オルゾフコントロール
6位 グルール昂揚
7位 イゼット大釜
8位 オルゾフコントロール
イゼット大釜、ディミーアミッドレンジなどトップメタデッキが入賞するなか、優勝したのは新型デッキの赤単ドラゴンでした。
また、6位入賞のグルール昂揚にはメインから《鋭い目の管理者》が採用されており、墓地対策をしながら強烈な一撃を決めることができます。
ただし、このデッキ自身も墓地対策が刺さるため、《アガサの魂の大釜》が流行っている現状では、風向きは良くないのかもしれません。
赤単ドラゴン
こちらが優勝したデッキです。見慣れないカードばかりで、なんだかワクワクしますね!
「多相」を持ち、実質的に3マナのドラゴンである《雄牛のやっかいもの》を採用することで、2ターン目にプレイした《龍へと昇る者、サルカン》を強力なクロックとして運用することができます。《雄牛のやっかいもの》はトカゲでもあるため、《雇われ爪》とも相性が良いですね。
せっかく《龍へと昇る者、サルカン》を採用するなら、ドラゴン要素を濃くしたいところ。新カードの《新星のヘルカイト》はワープ・コストで唱えれば3マナのドラゴンとしてプレイ可能で、まさしくドラゴンデッキの「期待の新星」です。
攻撃時、クリーチャーに1点のダメージを与える能力は小粒クリーチャーを除去する用途のほか、「悪事を働く」ことで《財宝使い、マグダ》の能力を誘発させるのに役立ちますね。
《精霊龍の大渦》は《双つ口の嵐孵り》をクリーチャーとして唱えるのにも役立ちますし、終盤は生け贄に捧げることでドラゴンに変えることができる便利な土地です。
赤単が苦手なライフゲイン戦略を否定するため、《叫ぶ宿敵》と《陽背骨のオオヤマネコ》は4枚ずつフル採用されています。
速度が足りないように感じるかもしれませんが、《龍へと昇る者、サルカン》や《財宝使い、マグダ》が生成する《宝物トークン》のサポートもあり、意外と早いターンに《新星のヘルカイト》を叩きつけることができます。
また、手札が尽きても《宝物トークン》が3つあれば《財宝使い、マグダ》の能力で飛行・速攻4/4ドラゴンを呼びだせるなど、継戦能力も高そうです。
新デッキの赤単ドラゴン。トップメタを相手にどんな活躍を見せるでしょうか。
オルゾフコントロール
最近、ちらほらと大会で入賞しているのが、新型のオルゾフコントロールです。
新カードの《大反目者の魔除け》など、徹底した追放除去&墓地追放によってメインから《アガサの魂の大釜》や《永劫の好奇心》をメタっています。環境が生んだ対策デッキですね。
「破壊不能」によって定着しやすい《新たな夜明け、ケトラモーズ》がドローエンジンとなる点も強みです。
2種類のプレインズウォーカーがフィニッシャーとして控え、《不浄な別室/祭儀室》もハンドアドバンテージを獲得しながら、ゲーム終盤は立派なフィニッシュ手段となります。
サイドボードには横並べやアグロ対策が施されており、除去コントロールらしくフェアデッキには滅法強い構成となっています。
一方、アゾリウスコントロールとの対戦は苦戦必至となりそうです。
序盤に《強迫》でドローソースを捨てさせ、隙を突いて《不浄な別室/祭儀室》やプレインズウォーカーが通せれば、といったところでしょうか。
『Standard Challenge 32 – 2025/08/10』
それでは最後に、日曜日に開催された『Standard Challenge 32 – 2025/08/10』の結果をチェックしていきます。
『Standard Challenge 32 – 2025/08/10』
優勝 ディミーアミッドレンジ
準優勝 イゼット大釜
3位 赤単ドラゴン
4位 イゼット大釜
5位 イゼット大釜
6位 オルゾフコントロール
7位 赤単ドラゴン
8位 アブザンミッドレンジ
この大会も、やはりディミーアミッドレンジとイゼット大釜による優勝争いとなりました。
一方で、赤単ドラゴンやオルゾフコントロールのような新興デッキも入賞しており、二強環境に待ったをかける勢いを感じ取れます。
アブザンミッドレンジ
大ブレイク中の《ウロボロイド》が採用されたアブザンミッドレンジが8位に入賞していたので、ご紹介します。
1枚挿しも多く、なかなかユニークなリストですが、使用者のMikeEganはモダンのMOチャレンジで優勝したこともあるベテランプレイヤーです。
- 2025/08/08
シミックミッドレンジ
《ウロボロイド》が定着したら、終わり。
《ウロボロイド》は、最近の『Standard Challenge』で活躍しているシミックミッドレンジに採用されたことで、一気に注目を集めたカードです。
黒と緑が手を組むことで、1ターン目に《ラノワールのエルフ》、2ターン目に《分派の説教者》or《不浄な別室/祭儀室》というロケットスタートを狙うことができます。
そこまでのブン回りができずとも、《分派の説教者》《カルシの帰還者》《名もなき都市の歩哨》《不浄な別室/祭儀室》あたりは3ターン目の動きとして優秀です。
アブザン、つまりは白を足すことの最大のメリットは《勝利の楽士》を採用できるところでしょうか。《ウロボロイド》の弱点である打ち消しや戦闘フェイズ前に除去されることを防ぎ、全体強化からの強烈な一撃へとつながります。
3枚と多めに採用されている《デモンズウォール》には、《不浄な別室/祭儀室》とのデーモンシナジーだけでなく、戦闘開始時、《ウロボロイド》によって+1/+1カウンターが置かれることで、攻撃に参加できるという相性の良さが隠されていました。
2マナ3/3というスタッツに加えて「威迫」まで持っており、かなり優秀なアタッカーへと変貌します。ちなみに《デモンズウォール》が攻撃に参加するための条件は「なんらかのカウンターが置かれていること」なので、《カルシの帰還者》の「相続」とも相性抜群です。
また、多色デッキの強みとして、サイドボード含めて、いろんな対策カードを採用できるという選択肢の広さがあります。
細部まで練り上げられ、使いこなすには修練が必要なデッキに見えますが、勝つときは《ウロボロイド》という超わかりやすいゴールがあり、ついつい使ってみたくなるデッキですね!
おわりに
イゼット大釜の強さばかりが注目されていますが、大会結果をこまかくチェックすれば、イゼット大釜に勝てる新型デッキの存在をしっかりと確認することができます。
特に速度とパワーで圧倒する赤単ドラゴンやトップティアを徹底してメタったオルゾフコントロールの活躍は目覚ましく、今後のメタゲームがどのように変化するのか非常に興味深いところです。
イゼット大釜を使うのか、それともイゼット大釜を狩るためのデッキを使うのか。次回の大会結果もお楽しみに!