昼と夜の次元、再訪。『ローウィンの昏明』ファーストルックまとめ

晴れる屋メディアチーム

『ローウィンの昏明』ファーストルック!

みなさん、こんにちは。晴れる屋メディアです。

18年ぶりのローウィン(シャドウムーア)次元、再訪!

ということで、20年来のマジックファンも、新規ユーザーの方々も大興奮の注目セットが、来年1月23日に発売されることが発表されております。

早速、マジック公式よりファーストルックまとめ記事が公開されました。当記事ではローウィン・シャドウムーアの世界観を振り返りながら、『ローウィンの昏明』の最新情報をお伝えしていきます!

ローウィンってどんな次元?

旧ローウィンの世界観

霧縛りの徒党光り葉のナースワンダーワインの預言者ボガートの汁婆巡礼者アシュリング最後のイチイ、コルフェノール

陽が沈むことのない、常夏と昼の次元、ローウィン。人間という驚異がおらず、フェアリー・エルフ・マーフォーク・ゴブリン・エレメンタル・ツリーフォークなど、さまざまな種族が平和に暮らしています。この牧歌的な雰囲気は『ブルームバロウ』に近いかもしれませんね。

熟考漂い目覚ましヒバリ

▲偉大なる「想起」エレメンタルもローウィン出身。インカーネーションの先輩?

雄牛のやっかいものカメレオンの巨像

すべてのクリーチャー・タイプになれる「多相の戦士」もたくさんいます。最近、スタンダードの赤単ミッドレンジで話題になった《雄牛のやっかいもの》もローウィン次元の生物です。

大オーロラ風景の変容

しかし、平穏なローウィンは表の顔。300年に1度の周期で訪れる大災害、《大オーロラ》の影響で光の世界は闇に包まれ、残酷で陰鬱な夜の世界、シャドウムーアへと変わってしまいます。ローウィンとシャドウムーアはおなじ次元なんですね。まさしく昼と夜

その影響を受け、温和なクリーチャーたちはローウィンで暮らしていたときの記憶を失い、生きるために争いや殺戮をいとわない性格へと変貌してしまいます。《大オーロラ》怖すぎるよ。

川の案内者、シグ川の殺し屋、シグ

▲ あの優しかった《シグ》が変わり果てた姿に……。

「価値がどうって問題じゃない。強さが問題なんだ。守る力と持ち去る力の関係さ。」

しかし、なぜかシャドウムーアに変わってもローウィンの記憶を失わない種族がいます。どうしてなんでしょう?

妖精の女王、ウーナウーナのうろつく者苦花

▲なんだか「いたずらが好き」ってよく、言われてますね。

朝の歌のマラレンヴェンディリオン三人衆

そんな昼と夜の世界を永続的に繰り返すなか、1人のエルフがフェアリー族のヴィーサ・エンドリ・イリオナにあることを依頼し、ローウィンとシャドウムーアの物語は大きく動き出すことに……。

というのが大まかなストーリーと世界観になっております。話の続きが気になる方はぜひ、原作(小説)を探して読んでみてくださいね!ちなみに翻訳はされておりませんので、ハードルは高めです。

若槻 繭子さんのストーリー解説記事はこちら

『ローウィンの昏明』の世界観

それでは新セット『ローウィンの昏明』の世界観はどうでしょうか。英語タイトル『Lorwyn Eclipsed』にもあるように、「イクリプス」とは日蝕・月蝕をあらわす言葉で、やはり再訪したローウィンも「昼と夜の世界」が混ざりあった話のようですね!

日本語タイトルにある「昏明」もあまり使いなれない言葉ですが、「明暗」や「昼と夜」をあらわす言葉です。

▲左が通常セット、右が統率者セットのシンボル・

エキスパンション・シンボルも「太陽と月の融合」をイメージしています。カッコいいです。

また、マジック公式のXなどでも追加のアートビジュアルがいくつか公開されていますが、昼と夜の世界が混じり合っていても、どこかほのぼのとした雰囲気が感じられるアートとなっております。

プレイ・ブースターやコレクター・ブースターのパッケージを見ても、なんだか可愛らしく、楽しそうな雰囲気ですよね。新しくなったローウィンは夜がきても大丈夫な世界になったのかもしれません。

詳しいストーリーが掲載されるようになるのは、2025年12月8日からとのこと。楽しみにしましょう!

注目カード紹介

それでは、ここからは現時点で公開されている注目のカードをチェックしていきましょう。

ヘッドライナーカードは《苦花》!?

あの《苦花》がクリーチャーになりました!

《苦花を携える者》は2マナの「瞬速」でプレイできる飛行1/1で、毎ターンのアップキープに飛行1/1フェアリーを生成するという、まさに《苦花》の能力を携えています。これは強そうですね!

苦花悪夢滅ぼし、魁渡タリオンの伝書使

そのままフェアリーを量産するのもよし、「忍術」で手札に戻して《悪夢滅ぼし、魁渡》を出すのも強力です。あるいは『エルドレインの森』で登場したフェアリーシナジーがあるカードたちと組み合わせるのも強そうですよね!

そんな《苦花を携える者》ですが、『ローウィンの昏明』のヘッドライナーカードに大抜擢されております。イラストを手がけるのはマジック界を代表する人気アーティストのレベッカ・ゲイ

シリアルナンバー付きで、かなりの激レアカードとなりそうですね!出現したら超ラッキーです!

神の両面カードや「想起」エレメンタルが登場!

まさに「昼の顔」と「夜の顔」を持つ、神の両面カードが登場です。伝説のクリーチャーですが、表面は《払暁をもたらすもの、エイルドゥ》、裏面は《黄昏をもたらすもの、イシルー》と名前が違うため、それぞれ同時に戦場へ出しておくことが可能ですね。

変身コストがかなり軽いので、状況に合わせて使い分けると楽しそうです。光と闇、どちらのモードが好みですか?

「想起」を持つエレメンタル・インカーネーションサイクルが今セットでも登場します。

唱えた時に支払った色マナを参照し、戦場に出たときに能力を誘発させるのが特徴のようですね!

ゲーム序盤に手札にきた場合は想起で唱えて盤面に触りつつ、ゲーム終盤に引き込んだ場合はフルMAXパワーで唱えるなど、状況に合わせた使い方が選べそうです。

スーペリア・スパイダーマンまだ死んでいない

また、墓地に《欺瞞》があるときに《スーペリア・スパイダーマン》UUBBで唱えることでも最大限の恩恵を得ることができそうです。

あるいは、《空虚》や《欺瞞》を想起で唱えて生け贄にする能力を解決する前に《まだ死んでいない》をプレイすることで、墓地からパワーアップして戻ってくるというテクニックも使えそうです。この方法で戦場に出しても能力は誘発しませんが、合計3マナで巨大なクリーチャーを戦場に定着させることが可能となります。

いろいろな活用方法を探してみたいですね!

ショックランド再録!特別な両面仕様も!?

『久遠の終端』で再録されなかった、残りの5種のショックランドが今セットに再録されています。

再録されるのは《神聖なる泉》《蒸気孔》《血の墓所》《草むした墓》《寺院の庭》で、来年は10種類すべてのショックランドをスタンダードで使えるということですね!

また、特別な両面ボーダーレス仕様のバージョンも収録されるようです。それぞれ昼と夜で印象が変わったイラストが楽しめます。

こちらの両面ボーダーレス版のショックランドはプレイ・ブースターからも出現するようなので、嬉しいですね!

世界王者・ドゥプラ選手のスポットライトカード!

《並外れた語り部》は、『第29回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権(世界選手権2023)』で優勝したジャン=エマニュエル・ドゥプラ選手のスポットライトカードです。

▲世界選手権2023の覇者、ジャン=エマニュエル・ドゥプラ選手。

本人そっくりで、耳が長くなったドゥプラ選手のイラストがエルフの雰囲気とバッチリ合っています!

忌まわしき眼魔真紅の混沌、カーネイジスーペリア・スパイダーマン

そんな《並外れた語り部》ですが、戦場に出たときにクリーチャー・カードを捨ててクリーチャー・カードをサーチできるので、シルバーバレット戦略や墓地利用戦略と相性が良さそうです。

3ターン目に《並外れた語り部》をプレイし、《忌まわしき眼魔》など釣り上げたいカードを捨てながら《真紅の混沌、カーネイジ》《スーペリア・スパイダーマン》のような釣り竿役をサーチすると、かなりスムーズに4ターン目の強い動きが実現しそうです。

タフネス4という耐久力に加え、パーマネントをアンタップする能力もなにかしら面白いことができそうで、かなり優れたクリーチャーですね!

2026年のマジックも楽しみがたくさん!

『ローウィンの昏明』に関するカードの情報は、随時カードイメージギャラリーにて追加されていきます。

そのほか、おもなスケジュールは下記の通りです。

『ローウィンの昏明』スケジュール(日本時間)

『ローウィンの昏明』メインストーリー公開:2025年12月8~16日

『ローウィンの昏明』デビュー配信:2026年1月6日

カードイメージギャラリーにて全収録カード公開:1月13日

プレリリース:1月16~22日

MTGアリーナにてリリース:1月21日

テーブルトップ公式発売日:1月23日

そのほか、発売後はプロツアー『ローウィンの昏明』やマジックスポットライト: ローウィンの昏明といった大型イベントも開催される予定です。発売が待ちきれませんね!

それでは最後に、『ローウィンの昏明』を含めた2026年の新セット発売スケジュールについて紹介します。

2026年の新セット発売スケジュール

▲1月23日『ローウィンの昏明』発売

量子の謎かけ屋困惑の謎掛け深遠の謎

3月は未発表のユニバースビヨンド・セットが発売される予定とのことです。今は謎に包まれています。

▲4月『ストリクスヘイヴンの秘密』発売

▲6月『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』発売

▲8月『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』

▲10月『Reality Fracture』(邦題未定)発売

▲11月『Magic: The Gathering | Star Trek』(邦題未定)発売

という発売スケジュールとなっております。

2026年の新セット発売スケジュールまとめ

『ローウィンの昏明』発売:2026年1月23日

未発表のユニバースビヨンド・セット発売:2026年3月

『ストリクスヘイヴンの秘密』発売:2026年4月

『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』発売:2026年6月

『マジック:ザ・ギャザリング | ホビット』:2026年8月

『Reality Fracture』(邦題未定)発売:2026年10月

『Magic: The Gathering | Star Trek』(邦題未定)発売:2026年11月

それにしても、11月のスタートレックとのコラボまで判明しているのに、ずっと手前の3月のユニバースビヨンドセットが未発表というのはすごく不思議ですね!?

いったいどういうことなのか、続報を待ちましょう。新しい情報が入り次第、晴れる屋メディアでもお伝えしていまいります。それでは、また!

この記事内で掲載されたカード

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