『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』の注目カードを語ろう!
みなさま、こんにちは!晴れる屋メディアチームです。
明日からプレリリース期間が始まり、WPN店舗では新セット『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』関連製品が買えるようになります!
※正式な発売日は11月21日(金)
晴れる屋ではシングルカードの予約販売が始まっておりますので、気になるカードがあれば、ぜひ、チェックしてみてくださいね!
それでは、恒例の「メディアが選ぶ」シリーズ、『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』編、スタートです!
人物紹介
いってつ:コジレック野郎。

紳さん:ライター。晴れる屋では『Just Nowスタンダード!』を連載中。

やまお:編集担当。最近はアリーナのパワー・キューブにハマっている。《紅蓮操作》を《火炎破》と勘違いして敗北した。

山口:デザインチーム所属。横並びデッキとコンボデッキが大好き。

西田:デザインチーム所属。「最初は敵だったのに気がついたら主人公と一緒にいるキャラ」を好む傾向があります。マジックの好きな色は黒、数えたくないほどの昔には黒単を嗜んでおりました。
※ここから先の内容は「アバター 伝説の少年アン」に関するネタバレが含まれます。
いってつのオススメ 《バーシンセーの城壁》
こんにちは、いってつです。今回は新たに無色の統率者が登場しています!!それがこちら!
伝説のアーティファクト・クリーチャー ― 壁
防衛
あなたがコントロールしていてこれでないすべてのパーマネントは破壊不能を持つ。
0/30
まさかの伝説の壁。《バーシンセーの城壁》は《天空塁壁、プラミコン》以来、2体目の統率者になれる「壁」です。「壁」デッキを組みたくなりますね!
といっても、壁の大半は防衛を持っているので、通常はコンバットなどで能動的にゲームを進めることができません。
ん……?
ゴゴゴゴゴゴゴ
うおおおおおお統率者ダメージ30点だあ!!!!!!
……とはいえ、ほかにも壁にアタックを許可したり、壁の数を参照してダメージを飛ばしたり、切削したりするカードは何枚かありますが、そのほとんどに色がついています。統率者《バーシンセーの城壁》デッキは無理なのでしょうか?
「マストアタックの自軍に破壊不能を与える」+「マストアタックで空いた守りを任せられる」と、むしろ天敵であるはずの「ジャガーノート(巨大戦車)」のほうが相性がいい気がします。変なの!
紳さんのオススメ 《火のベンダーの位に至る》

まさか、いきなり超絶アップデートされるとは思いませんでした。

「乗騎」デッキが。
エンチャント
このエンチャントが戦場に出たとき、火の技1を持つ赤の2/2の兵士・クリーチャー・トークン1体を生成する。
あなたがコントロールしているクリーチャー1体の誘発型能力1つがそれ自身が攻撃したことで誘発するたび、このエンチャントの上に探索カウンター1個を置く。その後、これの上に4個以上の探索カウンターがあるなら、あなたはその能力をコピーしてもよい。そのコピーの新しい対象を選んでもよい。

《火のベンダーの位に至る》は戦場に出たときに「火の技1」を持つ2/2クリーチャーを生成しながら、将来的に攻撃時誘発型の能力を持つクリーチャーを強烈にサポートするバケモノエンチャントです。いやー、強い。すぐに破壊されたとしても1:2交換になってますね。

とくに乗騎を持つクリーチャーとは相性がよく、乗騎を持つクリーチャーは「騎乗」した状態で攻撃することで強力な能力を誘発させるものが多いんですよね。これがわずか2マナでプレイした《火のベンダーの位に至る》でコピーできてしまうというわけです。まぁ、探索カウンターを置かないとダメなんですが。

とはいえ、そもそも火の技が攻撃時誘発型の能力なので、《火のベンダーの位に至る》が生成するクリーチャー自体も探索カウンターを置くサポート役になりますし、火の技を持った軽くて強いクリーチャーはたくさんいますし、「応召」とも相性抜群ですし、もう簡単に《火のベンダーの位に至る》はアクティベートしちゃうでしょう、これは。(確信)

戦闘中にしか使えない
は除去に使うか、《オペラ劇場のラブソング》などでリソースに変えていくのが強そうです。「消尽」とかも意外とインスタント・タイミングでプレイできる強力な能力があります。

で。肝心なのは《火のベンダーの位に至る》がアクティベートした後のパーティータイムです。

単純に火の技が2回誘発するだけでも強いのですが、やはりここは《早駆ける業火、カラミティ》で豪快に決めていただきたい。

わかりやすく勝ちになるのは《喜びあふれる太陽生まれ》が《早駆ける業火、カラミティ》に騎乗した場合で、そもそも《火のベンダーの位に至る》がなくとも強烈なコンボですが、ある場合は下記のような計算となります。
《早駆ける業火、カラミティ》×《喜びあふれる太陽生まれ》×《火のベンダーの位に至る》
を計算すると……①《早駆ける業火、カラミティ》の能力で攻撃している状態の《喜びあふれる太陽生まれ》を2体生成。戦場には合計3体。
②《早駆ける業火、カラミティ》の能力が繰り返され、攻撃している状態の《喜びあふれる太陽生まれ》を2の3乗で8体生成。戦場には合計11体。
③コピーされた《早駆ける業火、カラミティ》の能力で攻撃している状態の《喜びあふれる太陽生まれ》が2の11乗で2048体生成。戦場には合計2059体。
④コピーされた《早駆ける業火、カラミティ》の能力が繰り返され、攻撃している状態の《喜びあふれる太陽生まれ》を2の2059乗体生成。……戦場には合計いくつ?

さて、「2+8+2024+2の2059乗」体の《喜びあふれる太陽生まれ》で攻撃していることになるので、高度計算サイトを使って計算してみると、およそ619桁ほどの整数の数だけパワー4のクリーチャーで攻撃している計算になります。不可思議が65桁、無料大数が69桁の数字となるので、これはもう途方もない大ダメージです。億とか兆とか京がミクロに感じるほどの数ですね。

普通の赤単を使いましょう。
やまおのオススメ 《ソジンの台頭》

やってきました恒例企画。

私は自分でデッキを作るのが好きなので、いつも使ってみたいカードを自由に選んで、その選んだカードを使って遊んでいます。

前回のスパイダーマンでは《パーカー・ラック》がお気に入りで、このカードを使ったバーンデッキを組んでずっと遊んでいました。
(《叫ぶ宿敵》禁止になっちゃった……)

さて、今回のアバターですが、個人的に面白そうだなと思ったのがこちら。
Ⅰ – すべてのクリーチャーを破壊する。
Ⅱ – 対戦相手1人を対象とする。カード名1つを選ぶ。そのプレイヤーの墓地と手札とライブラリーから、その名前を持つカード最大4枚を探し、追放する。その後、そのプレイヤーはライブラリーを切り直す。
Ⅲ – この英雄譚を追放する。その後、これを変身させた状態であなたのコントロール下で戦場に戻す。

《ソジンの台頭》です。

黒の英雄譚で第Ⅰ章が全体除去となっています。6マナと重めではありますが、注目しているのは第Ⅱ章の能力。

カード名を指定して、その選んだカードを手札・墓地・ライブラリーから追放するという、いわゆる「《ロボトミー》能力」を持っています。

キーカードに依存したデッキ、たとえば「《全知》コンボ」に対して《全知》や《マラング川の執政》を指定すると、コンボを成立させないようにできるわけですね。

スタンダードにはすでに似た効果を持つ《死人に口無し》や《一巻の終わり》があり、相手の勝ち手段を抜きながら立ち回るコントロールデッキもあります。ただ、これらは抜きたいカードが相手の墓地になかったり、直接除去したカードでないと追放できません。その点では、自由にカード名を指定できる《ソジンの台頭》は優秀ですね。

また、《死人に口無し》《一巻の終わり》は相手の手札に指定したカードがあった場合、補填としてドローさせてしまいますが、《ソジンの台頭》であればそのままハンデスになります。うっかり手札に複数枚抱えていると、とんでもないことになるかもしれません。

《古からの確執》も入れて「相手の勝ち手段骨抜きコントロールデッキ」を組んでみてはどうでしょう?(私は組みます)

また、《ソジンの台頭》の強さはそれだけではありません。第Ⅲ章の変身能力により、自身がフィニッシャーとなるのです。
伝説のクリーチャー ― 人間・貴族
威迫、火の技3(このクリーチャーが攻撃するたび、
を加える。このマナは戦闘終了時まで残る。)
火の王ソジンがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたは
を支払ってもよい。そうしたとき、そのプレイヤーの墓地にある望む枚数のクリーチャー・カードをマナ総量の合計がX以下になるように選んで対象とする。それらをあなたのコントロール下で戦場に出す。

第Ⅰ章で破壊したクリーチャーたちを死の国から自軍に迎え入れるという、なんとも豪快な能力。「火の技3」でマナも増やせるので、一気に盤面に脅威を展開できるかもしれません。

スタンダードは先日の禁止改定で環境が大きく変わったので、いろいろなカードにチャンスがあります。どんどん新カードを試して遊び尽くしましょう。《ロボトミー》界隈の新星《ソジンの台頭》、ぜひ使ってみてください。
山口のオススメ 「セレズニア同盟者」

今回紹介したいのは、「セレズニア同盟者」です。今セットでは同盟者が多く登場し、それらを見て私は思いました。

「これ、兄弟戦争のときに活躍したアゾリウス兵士に近くね?」と。

なぜそう思ったのか、まずはこのカードを見てください。《侵略の援軍》……これ、《毅然たる援軍》です。

次にこのカード、《水の部族の結集者》。これ、《徴兵士官》です。

そしてロード枠はこの《白蓮会の増援》。……3マナはちょっと重いかな?《雄々しい古参兵》は2マナでしたからね。

しかし、セレズニア同盟者には《サリアの副官》がいます。

それが《土の将軍の副官》です。戦場に出たときに味方の同盟者に+1/+1カウンターを置き、ほかの同盟者が出るたびに大きくなる、まさに《サリアの副官》。

他にも同盟者が出るたび1点ライフゲインし、さらに2回目の解決時にはドローまでできる《南極の航海者》や、ほかのクリーチャーと一緒に攻撃するとドローができる《機略縦横な戦略家、サカ》で手札も補充可能です。

手札がなくても《無私なる指揮官、ハコダ》がいれば山札の上から同盟者を唱えることができます。

横展開と強化を同時に行えるXマナ呪文、《共同戦線》も強力です。大量にマナを用意するのは難しいですが、味方の同盟者をマナクリにしてくれる《万里の渓谷の案内人》でマナを確保できます。

同盟者専用の色マナを出してくれる土地として《茶屋「ジャスミンの龍」》もありますし、サポートが手厚いですね。

せっかくなので、今回紹介したカードと『ファウンデーションズ』のカードでデッキを組んでみました。

横展開する同族デッキであるため、フィニッシャーには《親族旗》を採用しました。1マナ、2マナ、3マナと順番に唱えていき、最後に《親族旗》でドデカバフをして殴りきる。目的がわかりやすく使いやすいデッキになったと思います。
西田のオススメ 《火の王アズーラ》《火の王ズーコ》

はじめまして、西田ともうします。今回は「アニメ視聴後の視点」から各カードを語らせていただきます。

今回お話させていただきたいカードはこの2枚。《火の王アズーラ》と《火の王ズーコ》です。

最初は主人公であるアンの敵として現れたズーコですが、父・オザイとの関係と葛藤を乗り越え、アンと行動を共にするようになり、自ら「正しい道を歩む、火の王」を目指すようになります。

その過程でどうしても外せないのが《火の王アズーラ》と《火の王ズーコ》の兄妹対決!

こちらはボーダーレス版のイラストです。アニメのシーンを彷彿とさせるこのカードデザイン、いいですね。胸熱なんですよ、このシーン。

それぞれの信念がぶつかり合い、妹・アズーラは自身のため、兄・ズーコは仲間と自分のために拳を交えます。ストーリー上の大きな山場の1つで、ぜひみなさんにもアニメで視聴して欲しい名シーンです。

途中、アズーラに押されてハラハラするシーンが続くズーコですが、仲間であるカタラの働きによって、この対決はズーコに軍配が上がる形で雌雄を決します。

孤独に戦ってきたズーコが仲間に助けられ、「仲間とともに勝ち取る勝利と火の王の座」という流れは超絶胸熱の展開でした。ぜひみなさんにもアニメで視聴して欲しい名シーンです。(2回目)

仲間になったあとのズーコが描かれるカードは、イラストもかっこいいカードが多いのでぜひお手にとって見てみてください。

不安や恐怖、敵対と葛藤を乗り越え仲間とともに歩んでいくアバターのアニメは、バトル系少年漫画がお好きな方に刺さるアニメだと思います。未視聴の方も、マジックのカードを手に取ったあと、その裏にあるストーリーが気になるようでしたら、ぜひアニメも見てみてくださいね!カードの魅力がさらにアガると思いますよ!
『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』いよいよ登場!
以上、『メディアが選ぶ』でした。現在、晴れる屋では『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』特設ページを公開中です!
宿命に立ち向かう少年たちの力強さを感じながら、ぜひ、各フォーマットの新しい環境をお楽しみください!それでは、また!






























を支払ってもよい。そうしたとき、そのプレイヤーの墓地にある望む枚数のクリーチャー・カードをマナ総量の合計がX以下になるように選んで対象とする。それらをあなたのコントロール下で戦場に出す。






























