「ナヤユウナ」デッキガイド ~ミッドレンジプランを兼ね備えたリアニメイト~

平山 怜

はじめに

あけましておめでとうございます。Hareruya Prosの平山(@sannbaix3)です。

今回は『第31期スタンダード神決定戦』でも使用した「ナヤユウナ」について解説します。

「ナヤユウナ」とは?

浚渫機の洞察スピラの希望、ユウナ逸失への恐怖

《スピラの希望、ユウナ》にフィーチャーした、リアニメイトデッキです。《浚渫機の洞察》《逸失への恐怖》のようなカードでエンチャントを墓地に送り、《スピラの希望、ユウナ》で戦場に戻すことがメインゴールになります。

《スピラの希望、ユウナ》はセレズニア(GW)カラーのため、アブザン(WBG)などほかの色の組み合わせも考えられます。単純なリアニメイトデッキとしてなら、《ゾンビ化》も併せて採用できる「アブザンユウナ」に軍配があがるでしょう。

ゾンビ化

ではなぜナヤ(RGW)カラーなのかというと、《エシカの戦車》でビートダウンプランがとれるパイオニアの「アブザンパルへリオン」のように、普通のミッドレンジデッキのようにふるまうことができるからです。

ボイラービルジの大主ミストムーアの大主

それを可能にしているのが《ボイラービルジの大主》《ミストムーアの大主》の2枚になります。《スピラの希望、ユウナ》で釣り上げるだけでなく、「兆候」やクリーチャーとして普通に唱えるのが現実的であり、単体でもゲームを決めるスペックを持っています。

このおかげで、《スピラの希望、ユウナ》を引けないゲームや、サイドボード後に相手に《除霊用掃除機》のような墓地対策をプレイされても無視して勝つことができます。

デッキリスト・採用カード紹介

スタンダード神決定戦で使用したデッキリストを紹介します。

デッキリストページ

メインデッキ

《スピラの希望、ユウナ》

スピラの希望、ユウナ

デッキ名にもなっている、このデッキの中心的存在です。エンチャントを戦場に戻すだけでなく、自分のターン中であれば、クリーチャー・エンチャントと自身に「護法2」「絆魂」「トランプル」を付与します。

ミストムーアの大主アンの氷山逸失への恐怖

出てすぐ除去しなければ《ミストムーアの大主》のような脅威をリアニメイトされて手遅れになるにも関わらず、「護法2」があるため除去するには相手は大量のマナを構える必要があります。重いエンチャントを出さずとも、毎ターン《アンの氷山》《逸失への恐怖》あたりを出すだけでも十分強力です。

能力が大量に詰め込まれているだけあり、カードスペックだけを見るなら、広いスタンダードのカードプールの中でも屈指のパワーカードです。

《ミストムーアの大主》

ミストムーアの大主

令和の《墓所のタイタン》《スピラの希望、ユウナ》で出せば全体除去以外ではほぼ返せない盤面になりますし、「兆候」のおかげで手札から唱えられるため、ミッドレンジプランを支える重要なパーツです。

《ボイラービルジの大主》

ボイラービルジの大主

出たときと攻撃時にどこにでも4点を飛ばすことができます。《スピラの希望、ユウナ》で出すと盤面を処理しながら絆魂で回復できるため非常に相性が良く、前述の通り赤を使いたい一番の理由です。

氷耕しの探検家ウロボロイド

各大主を「兆候」でプレイする場合、《氷耕しの探検家》《ウロボロイド》のようなちょうどいい除去対象がいない限りは《ミストムーアの大主》のほうが強く、《スピラの希望、ユウナ》で戦場に戻す対象としては《ボイラービルジの大主》のほうが強い場合が多いです。

なので、大主のどちらかを墓地に送る場合は、基本的に《ボイラービルジの大主》を墓地に送ったほうがいいです。

《逸失への恐怖》

逸失への恐怖

手札のエンチャントや《幻獣との交わり》を墓地に送るために採用しています。

自身もエンチャントなので《スピラの希望、ユウナ》の対象にでき、墓地を肥やすデッキなので昂揚も達成させやすいため、《スピラの希望、ユウナ》を出す前の相手にプレッシャーをかけるカードとしてちょうどいいです。

《フェニックスのドミナント、ジョシュア》

フェニックスのドミナント、ジョシュアフェニックスのドミナント、ジョシュア

現代の《鏡割りの寓話》(嘘)です。

《巨怪の怒り》が禁止になったおかげで、3/4のスタッツがブロッカーとして機能するようになりました。カワウソ・トークンや《トラアザラシ》を止めるのにグッドなサイズです。

裏面はほぼ使いませんが、暇なら変身したほうがいいので存在は忘れないようにしましょう。

《逸失への恐怖》にもいえることですが、自分のゲームプランに沿って捨てるカードを選択しましょう。大主は手札から出す選択肢があります。サイド後のゲームで墓地対策を乗り越える方法がないのに、「とりあえず大主を捨てたら《除霊用掃除機》を出されて何もできなくなり負け」みたいなことがないようにしましょう。

相手が除去を構えているなど、今クリーチャーを場に出す価値が低く、手札交換で何を捨てればいいかわからない場合は、プレイせずにとっておくのもアリです。

《幻獣との交わり》

幻獣との交わり幻獣との交わり

手札から唱えると悲しい気持ちになるので、なるべく手札からは唱えず《逸失への恐怖》などで捨てることを意識しましょう。

「フラッシュバック」は”本物”です。本体とⅠ章ですぐに無から2枚のカードになり、Ⅱ章のマナは大主をクリーチャーとして唱えるために有用です。Ⅲ章も、Ⅱ章のターンに《ミストムーアの大主》を唱えていれば大ダメージになります。

除霊用掃除機魂標ランタン

墓地対策に弱いカードですが、《除霊用掃除機》《魂標ランタン》のようなカードであれば、6マナ以上あるときに手札から唱えて、優先権を渡さずすぐにフラッシュバックすることで無視できます。

間違いなく強力なカードとはいえ、たくさん引きたくはないので少し枚数を抑えています。除去がそれほど必要のない環境であれば、追加で採用してもいいでしょう。

《浚渫機の洞察》

浚渫機の洞察

墓地肥やし」と「《スピラの希望、ユウナ》を探す」2つの役割を持っています。エンチャントであるため《スピラの希望、ユウナ》で出せますし、《塔の点火》の「協約」コストとして便利です。

複数枚かさばるともっさりするので枚数を抑えていた時期もありましたが、このカードがないと安定性に欠けると判断し4枚に戻しました。

クリーチャーでないエンチャントは拾えないこと、1点回復の誘発はクリーチャーだけでなくアーティファクトでも誘発する点は注意してください。特に1点回復の誘発はかなり見落としやすいので、誘発忘れがないように気をつけるようにしましょう。

《アンの氷山》

アンの氷山

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』からの新戦力で、瞬速を持った《払拭の光》です。

《払拭の光》と違うのは、自分のカードも対象にできることです。相手の除去に対して自分のカードを一時的にしまっておくことで、疑似的な除去耐性として使うことが可能です。

ボイラービルジの大主ミストムーアの大主

特に大主と相性が良く、兆候した大主をこのカードで追放し、「水の技3」で生け贄に捧げることでクリーチャーとして戦場に戻せます

なんでも対象にとれるので墓地対策カードにも対応でき、上述の《巻物変容》のような使い方もできるため、非常に器用なカードです。このデッキの小テクやわからん殺しの多くも、このカードがらみのものが多いです。

《塔の点火》

塔の点火

《ボイラービルジの大主》以外で、赤をデッキに入れるもうひとつのメリットです。エンチャントやトークンを多用するこのデッキであれば、「協約」を達成するのは容易です。兆候した大主を協約コストにして《スピラの希望、ユウナ》で戦場に戻すといったこともできるため、このデッキとの相性は抜群です。

▲実際に神決定戦で起きたワンシーン

《縫い目破り》

縫い目破り

エンチャント版《ポータブル・ホール》《スピラの希望、ユウナ》で戦場に戻せるのが地味にうれしい。

「イゼット講義」のキーカードである《美術家の才能》を対象にとれます。それに加え、《安らかなる眠り》《除霊用掃除機》のような墓地対策にも対処できる汎用的な除去です。

《魂標ランタン》

魂標ランタン

墓地対策です。主に「イゼット講義」や「スゥルタイリアニメイト」に有効です。アーティファクトなので《浚渫機の洞察》で拾うことができ、メインから1枚入っていると選択肢が広がります。最悪ドローに変換できるので、腐りづらい点で《除霊用掃除機》より優れています。

戦場に出たときの墓地追放効果は強制なので、墓地のカードが自分のエンチャント1枚だけのときは、それを追放しなければならないので注意が必要です。

《審判の日》

審判の日

すべてのクリーチャーを破壊する」です。『スタンダード神決定戦』はリスト公開性だったので、全体除去が1枚もないと相手のプレイが簡単になるので採用しました。

ウロボロイド古代魔法「アルテマ」

今は《ウロボロイド》系デッキが流行しているため、リスト公開性でなくても採用して問題ないでしょう。《古代魔法「アルテマ」》とどちらを採用するかは好みだと思いますが、メインは軽さを優先しました。

マナベース

魂の洞窟草萌ゆる玄関

《魂の洞窟》は、打ち消しが当たりやすいマナコストの大きいクリーチャーを多用するこのデッキにとってはゲームプランになる1枚で、なるべく多く採用したいカードです。「スゥルタイリアニメイト」の《誉れある死者の目覚め》のようにマナベースに大きく負担をかけるカードもないため、複数枚採用することも肯定されます。

「兆候」や「フラッシュバック」も含めると、1~7まですべてのマナコストのカードが採用されているため、タップインはなるべく採用しない形が好みです。《寺院の庭》がまだスタンダードにはないので、仕方なく《草萌ゆる玄関》だけ少量採用しています。

サイドボード

《勝利の楽士》

勝利の楽士

《スピラの希望、ユウナ》を対処する一番簡単な方法は、打ち消しや《ティシャーナの潮縛り》のようなカードです。《勝利の楽士》はこれらを完全に無効化できます。攻撃性能も比較的高く、こちら側が攻めたいマッチアップではクロックとしても優秀です。

《鳴り渡る龍哮の征服者》

鳴り渡る龍哮の征服者

相手の《ラノワールのエルフ》やプレインズウォーカーを止めるのはもちろん、《除霊用掃除機》《魂標ランタン》の起動型能力を封じることができます。《アナグマモグラの仔》デッキ相手に非常に有効なクリーチャーで、《解呪》系のカードをサイドインしづらい相手に対する墓地対策の対策として便利です。

《変容する悪党、サンドマン》

変容する悪党、サンドマン

墓地肥やしを自然に行うデッキなので、能力を使用するための土地には困りません。《魂の洞窟》を戦場に戻す動きは強力ですし、単純にサイズが大きく、イゼット系のデッキにとって対処が難しいカードです。

《ビビアン・リード》

ビビアン・リード

クリーチャーでない脅威なので、すでに盤面にクリーチャーを並べている状態でも全体除去を気にせずプレイできます。アドバンテージ獲得能力はもちろん、[-3]能力が墓地対策や《マラング川の執政》《道の体現者、シィコ》などのコントロールデッキがプレイするクリーチャーに有効なのがウリです。

《除霊用掃除機》

除霊用掃除機

墓地対策です。墓地対策としての性能は《魂標ランタン》より上です。起動型能力でクリーチャーを出す能力も、自分の大主を戻せれば非常に強力なため、対処されなければフィニッシャーとしても運用できます。

《悪魔祓い》

悪魔祓い

置物対策でありながら、高タフネスで意外と倒しづらい《量子の謎かけ屋》も対処できる優秀な除去です。《量子の謎かけ屋》+置物の組み合わせデッキである「イゼット講義」「イゼットルーティング」に有効です。

《受け継ぎし地の開墾》

受け継ぎし地の開墾

置物対策です。《悪魔祓い》を入れすぎると手札に浮きやすくなるので、キャントリップとして使用できるこのカードと散らしています。《嵐追いの才能》のⅡ章や《誉れある死者の目覚め》のⅢ章を手札を減らさず妨害するなど、このカードならでは使い道もあります。

《紅蓮地獄》

紅蓮地獄

《アナグマモグラの仔》系デッキ対策の軽い全体除去です。《炎魔法》であればディミーア系にも使いやすいですが、後手2ターン目に《アナグマモグラの仔》を倒せるかどうかはゲームを左右しかねない差なので、こちらを採用しています。

《古代魔法「アルテマ」》

古代魔法「アルテマ」

全体除去です。アーティファクトも破壊対象なので、「ジェスカイアーティファクト」のようなデッキに唱えれば勝ちなのはもちろん、墓地対策アーティファクトも同時に対処できます。

使うとすぐにターンが終了するため、そのターンは兆候した大主のカウンターが取り除かれないというお茶目なアンチシナジーがあります。

不採用・採用候補カード

《召喚:バハムート》《召喚:ナイツオブラウンド》

召喚:バハムート召喚:ナイツオブラウンド

《スピラの希望、ユウナ》で出すカードとして、今のスタンダードのカードプールで最高峰のカードです。しかし、ナヤユウナは墓地対策の上からミッドレンジプランをとれるのがデッキの強みであるため、手札から唱えづらいこれらのカードはデッキの方向性にあっていません。

《魔導戦士、ティナ》

魔導戦士、ティナ魔導戦士、ティナ

切削とエンチャント回収を行うことができます。《縫い目破り》《アンの氷山》の登場で、エンチャントを拾えるカードの質が昔より上がっています

パワーが高く、切削枚数が多いため《逸失への恐怖》と相性が良く、《逸失への恐怖》《魔導戦士、ティナ》→ティナで拾った《ミストムーアの大主》を「兆候」といった動きは、自分が積極的に攻めたい相手には有効です。

火の技の修行突き刺し

しかし、タフネスが2しかないことが致命的で、ほかの採用クリーチャーが《火の技の修行》《突き刺し》の当たらないサイズなので、このカードを採用しないことで、これらの除去を上手く使わせないようにできます。イゼット系のデッキが多い今は、このカードを入れない構成のほうがいいでしょう。

《召喚:フェンリル》

召喚:フェンリル

墓地肥やし→《召喚:フェンリル》《スピラの希望、ユウナ》の流れは非常に強力です。しかし、この流れを安定して行えるほど、このデッキは墓地肥やしに比重をおいていません。

そのパターン以外だと、4ターン目の行動は《幻獣との交わり》のフラッシュバックや大主の兆候など4マナの動きであり、土地を伸ばすメリットが薄いです。

本人のサイズも3/2と心許なく、数ターン後には勝手にいなくなるので、受けに回るゲーム展開で足を引っ張ります。さらに、このカードを採用する場合は基本土地を複数枚採用せねばなりません。色カウントを圧迫し、《魂の洞窟》をデッキに入れづらくなるデメリットもあります。

抱えている欠点は《魔導戦士、ティナ》と同種ながら、単純にスペックは《魔導戦士、ティナ》のほうが高いので、採用するなら基本的にはティナを優先すべきと考えています。

キープ基準

スピラの希望、ユウナ

《スピラの希望、ユウナ》は5マナのカードです。5マナのカードをプレイするには、土地が5枚も必要です。積極的にマリガンして《スピラの希望、ユウナ》+墓地肥やしをそろえたとしても、リソースが足りなくなる可能性が高いです。

つまり、相手のデッキがわからない状態であれば、土地3~5の手札はだいたいキープです。土地2枚の手札も、《浚渫機の洞察》《逸失への恐怖》などの軽い土地にアクセスするカードがあればキープできます。

《アンの氷山》をつかいこなそう

アンの氷山

《アンの氷山》は、このデッキではただの除去カードではありません。このデッキならではの使い方をいくつか紹介します。

大主をブリンクする

戦場:土地4枚、昆虫・トークン2体、《ミストムーアの大主》(兆候)

手札《アンの氷山》

《ミストムーアの大主》を兆候した次のターンです。《アンの氷山》《ミストムーアの大主》を追放し、昆虫・トークンをコストに「水の技」を行うことで、《ミストムーアの大主》をクリーチャーとして盤面に戻すことができます。

兆候が自然に終わるターンに《アンの氷山》を構えれば、除去をかわす用に使えるため、押されている状況でなければ待つのもアリです。

《スピラの希望、ユウナ》で戦場に戻す

《アンの氷山》でトークンを追放した場合や、追放したカードを戦場に戻しても問題ない場合、《アンの氷山》を一度生け贄に捧げ、《スピラの希望、ユウナ》で戦場に戻すことで再利用することができます。

大主をブリンクする(応用1)

相手のクリーチャーに攻撃されている状況です。《塔の点火》《トラアザラシ》を、《アンの氷山》《量子の謎かけ屋》を対処できますが、もっといいプレイがあります。

アンの氷山ボイラービルジの大主塔の点火

まず、《アンの氷山》《ボイラービルジの大主》を追放します。次に《アンの氷山》を「協約」のコストに《量子の謎かけ屋》を対象に《塔の点火》を唱えます。

《ボイラービルジの大主》がクリーチャーとして戻ってくるので、戦場に出たときの4点と《塔の点火》《量子の謎かけ屋》を除去しつつ、《トラアザラシ》をブロックできるので盤面を対処しながら《ボイラービルジの大主》で殴り返せます。

大主をブリンクする(応用2)

相手のライフ:12

相手の戦場《不死鳥艦隊の飛行船》 10体

戦場《スピラの希望、ユウナ》《ボイラービルジの大主》、昆虫・トークン2体、土地6枚

手札《アンの氷山》

墓地:なし

相手の盤面を突破するのは難しい状況ですが、このターン中に勝てます

ボイラービルジの大主アンの氷山スピラの希望、ユウナ昆虫トークン

まず攻撃し、《ボイラービルジの大主》の誘発でプレイヤーに4点与えます。そのあと、手札の《アンの氷山》《ボイラービルジの大主》を追放し、「水の技」で生け贄に捧げることでさらに4点ダメージが入ります。終了ステップに《スピラの希望、ユウナ》で再度《アンの氷山》を場に戻し、もう一度「水の技」をすれば合計で12点です。

このように、《アンの氷山》《ボイラービルジの大主》を出しなおしてライフを削り切る動きは頻出するので、意識しておきましょう。

対策の乗り越え方

墓地対策

ボイラービルジの大主ミストムーアの大主

リアニメイト系デッキの宿命として、墓地対策はこちらに対して有効です。とはいえ、ミッドレンジプランをとれるのがこのデッキの強みであるため、墓地対策だけでキープした相手は大主連打で倒しましょう。必然的に、サイド後は大主は墓地に送らず手札から出す機会が増えます。

悪魔祓い受け継ぎし地の開墾鳴り渡る龍哮の征服者ビビアン・リード

墓地対策の対策も大量に採用しているため、墓地対策を対処して勝つことも現実的です。

こちらが墓地対策に対処できるため、対戦相手もこちらが墓地を肥やし、墓地対策を置く必要があるまで戦場に出してくることは少ないです。エンチャントや《幻獣との交わり》を墓地に送るタイミングを調整することで、相手が墓地対策をプレイするタイミングをコントロールし、被害を最小限に抑えましょう

相手が使用する墓地対策次第で、対応方法が少し変わります。

《魂標ランタン》

魂標ランタン

墓地を追放できる回数が出たときと生け贄に捧げたときの2回なので、同時に複数枚墓地に送らず、小出しにすることが有効です。

《ゾンビ化》のようなリアニメイトと違い、《スピラの希望、ユウナ》は生きていれば毎ターン誘発するので、《魂標ランタン》を生け贄に捧げさせてからもう一度仕掛けるといいでしょう。

《除霊用掃除機》

除霊用掃除機

墓地対策を担いながら、追放した大主を出されるとフィニッシャーになってしまいます。それに加えて毎ターン起動できるため、ほかの墓地対策と違い、完全に無視しづらいことが特徴です。

ただ1ターンに追放できる枚数が1枚のみのため、《魂標ランタン》とは逆に同時に複数枚墓地に送ることで疑似的に回避できるパターンもあります。

踏み鳴らされる地聖なる鋳造所ハッシュウッドの境界
フェニックスのドミナント、ジョシュアボイラービルジの大主スピラの希望、ユウナ幻獣との交わり

メイン戦であれば、《フェニックスのドミナント、ジョシュア》《幻獣との交わり》《ボイラービルジの大主》を捨て、《召喚:幻獣マディン》から《スピラの希望、ユウナ》につなげたい手札です。

しかし、ここに《除霊用掃除機》をプレイされてしまうと、《幻獣との交わり》を追放されたあとに《スピラの希望、ユウナ》に合わせて《ボイラービルジの大主》が追放されてしまいます。

フェニックスのドミナント、ジョシュア幻獣との交わりボイラービルジの大主

そこで、1ターン待って4ターン目に《フェニックスのドミナント、ジョシュア》をプレイして同じことをした場合、《除霊用掃除機》《幻獣との交わり》を追放されれば《スピラの希望、ユウナ》《ボイラービルジの大主》が場に戻せますし、《スピラの希望、ユウナ》を警戒して《除霊用掃除機》を使われなければ《幻獣との交わり》をフラッシュバックできます。

こういった手札では、大主を兆候してだしていったほうがいいケースがほとんどなので、レアケースではありますが覚えておくといいでしょう。

打ち消し

魂の洞窟勝利の楽士

《魂の洞窟》《勝利の楽士》で無視できれば楽です。《魂の洞窟》は「人間」か「アバター(ホラー)」のどちらかを宣言します。

大主を通すか、大主を打ち消しさせて《スピラの希望、ユウナ》を通すか、ゲームプランにあわせて変更しましょう。

無効

《魂の洞窟》で腐らせた打ち消し呪文は、相手の手札から消えるわけではありません《魂の洞窟》《無効》をかわしながら大主を通した場合、当然相手には《無効》が残るので、《アンの氷山》などほかのエンチャントを唱えるタイミングには注意が必要です。

マッチアップガイド

現在の主要デッキに対しての簡単な解説とサイドボードガイドを説明します。

イゼット講義

ばあば美術家の才能忍耐の記念碑飲めば潤う!

相手のデッキのエンジンである《ばあば》《美術家の才能》+《忍耐の記念碑》に1本目から干渉できるのは、このデッキの強みです。《飲めば潤う!》がクリーンヒットしないように気をつけながら、《ミストムーアの大主》《ボイラービルジの大主》を定着させればゲームに勝てるはずです。

ボイラービルジの大主

イゼットブリンクにも言えることですが、勝つまでのターン数が長く、ライフ回復手段や《ボイラービルジの大主》の能力への干渉手段がないので、ライフをある程度減らせれば《ボイラービルジの大主》での押し込みが有効です。勝ちきれない場合でも、ライフを4や8にできれば盤面を掌握されても勝ち筋が残ります。

vs. イゼット講義

Out

塔の点火 塔の点火 塔の点火 塔の点火
浚渫機の洞察 浚渫機の洞察 ボイラービルジの大主 フェニックスのドミナント、ジョシュア
審判の日

In

勝利の楽士 勝利の楽士 勝利の楽士 変容する悪党、サンドマン
除霊用掃除機 除霊用掃除機 悪魔祓い 悪魔祓い
受け継ぎし地の開墾
除霊用掃除機魂標ランタン

「イゼット講義」は墓地の質ではなく講義の枚数を重視するデッキのため、この対面では《除霊用掃除機》《魂標ランタン》に劣るとされています。

しかし、このデッキであれば《美術家の才能》を容易に処理できるので講義のたまるスピードが遅く、この欠点はそれほど気になりません。むしろ《嵐追いの才能》のⅡ章などに何度でも使用できる《除霊用掃除機》のほうが使いやすいです。

勝利の楽士魂の洞窟

《美術家の才能》+《忍耐の記念碑》のシステムに干渉すれば大した動きはできず、墓地対策で《爆裂の技》を弱めればこちらの大型クリーチャーには対処できないので、《勝利の楽士》《魂の洞窟》で打ち消し呪文に対応できれば完封できます。

イゼットブリンク

リソース獲得能力が高く、ゲームが長引くほど「イゼットブリンク」のゲームになります。4-7ターン目のこちらが得意なレンジで勝負を仕掛けましょう

アンの氷山ミストムーアの大主

「イゼット講義」と違い《爆裂の技》がなく除去の質が低いので、一度盤面に大型クリーチャーをだせればこちらが優位になります。大型クリーチャー除去は《咆哮する焼炉/蒸気サウナ》のソーサリー・タイミングなので、《アンの氷山》で大主を追放しておき、相手の終了フェイズに場に戻す動きが非常に有効です。

今のうちに出よう

採用しているカウンターが《今のうちに出よう》なので、相手がカウンターを構えたターンは《幻獣との交わり》のフラッシュバックに当てたいですね。

vs. イゼットブリンク

Out

塔の点火 塔の点火 審判の日 縫い目破り
魂標ランタン

In

勝利の楽士 勝利の楽士 勝利の楽士 変容する悪党、サンドマン
受け継ぎし地の開墾
渓間の洪水呼び除霊用掃除機

明確な脅威が少ないので1マナ除去は減らして問題ないです。相手の《渓間の洪水呼び》《除霊用掃除機》の枚数次第で、《塔の点火》《縫い目破り》どちらを減らすか調整します。

こちらの目指すゲーム展開はメイン戦と変わりません。いい感じに盤面をつくり《ボイラービルジの大主》で押し込みましょう。

イゼットルーティング

イゼット系のデッキで一番攻撃的であり、唯一明確にこちらが受ける立場になるデッキです。デッキの速度やサイズ感、除去の質などすべてにおいて「ナヤユウナ」にとって都合がよく、主要デッキで最も当たりたいマッチアップです。

降霜断崖の包囲

《アンの氷山》で対応可能とはいえ、《降霜断崖の包囲》だけは放置すると思わぬ死に方をする危険性があるので注意しましょう。

vs. イゼットルーティング

Out

魂標ランタン 浚渫機の洞察 逸失への恐怖

In

悪魔祓い 悪魔祓い 受け継ぎし地の開墾

メイン戦とそれほど変わりません。こちらが攻める展開にはならないので、ほかのイゼット系と違い《勝利の楽士》は不要です。

シミックウロボロイド

審判の日塔の点火

全体除去をひければ簡単なゲームになります。《ウロボロイド》は「協約」できれば《塔の点火》で対処できますし、出た返しのターンでなら《ボイラービルジの大主》で倒せるので、《ウロボロイド》が定着しないように頑張りましょう。

vs. シミックウロボロイド

Out

フェニックスのドミナント、ジョシュア フェニックスのドミナント、ジョシュア 浚渫機の洞察 ミストムーアの大主
魂標ランタン

In

古代魔法「アルテマ」 古代魔法「アルテマ」 紅蓮地獄 紅蓮地獄
鳴り渡る龍哮の征服者

盤面を一度全体除去で流してから、《ボイラービルジの大主》で盤面を制圧することが目的になります。

ディミーアミッドレンジ

永劫の好奇心悪夢滅ぼし、魁渡ティシャーナの潮縛り

《ミストムーアの大主》のような通せば1枚で勝てるカードがあり、《永劫の好奇心》《悪夢滅ぼし、魁渡》も対処手段があるため比較的戦いやすい相手です。

《永劫の好奇心》で大量ドローや、《ティシャーナの潮縛り》で兆候した大主の能力を打ち消される→《悪夢滅ぼし、魁渡》の「忍術」で再利用、のような大きく損をする動きにさえ気をつければ、ロングゲームでは有利になるので、除去を構えるべきターンはしっかり構えましょう

vs. ディミーアミッドレンジ

Out

縫い目破り 縫い目破り 審判の日 魂標ランタン

In

勝利の楽士 勝利の楽士 勝利の楽士 鳴り渡る龍哮の征服者
勝利の楽士

《勝利の楽士》が非常に有効なマッチアップです。干渉手段の多い相手なので大ぶりにリアニメイトを狙わず、「対処されたカードを戦場に戻す」くらいの気持ちでミッドレンジプラン中心に立ち回りましょう。

ジェスカイコントロール

魂の洞窟

《魂の洞窟》さえあれば意外とこちらのカードに干渉できる手段が少ないので、イメージに反して意外と勝てるマッチアップです。

急ぐ必要のある相手ではないので、《アンの氷山》では兆候した大主をブリンクはせず、相手の除去をかわすことを狙いましょう。

vs. ジェスカイコントロール

Out

塔の点火 塔の点火 塔の点火 塔の点火
縫い目破り 縫い目破り 縫い目破り 審判の日
魂標ランタン

In

勝利の楽士 勝利の楽士 勝利の楽士 変容する悪党、サンドマン
悪魔祓い 悪魔祓い 受け継ぎし地の開墾 除霊用掃除機
ビビアン・リード

サイド後は、腐っていた大量の除去を抜けるのではるかにやりやすくなります。

勝利の楽士

《勝利の楽士》は自分のビッグアクションを通すのに有効ですが、仮に《スピラの希望、ユウナ》を通しても全体除去で一緒に流れるだけなので、変に大事にせずアタッカーとして運用したほうがいいです。

除霊用掃除機道の体現者、シィコ

《除霊用掃除機》《道の体現者、シィコ》を妨害しながら、最終的には大主や《道の体現者、シィコ》をリアニメイトする手段になります。

おわり

「ナヤユウナ」デッキガイドは以上になります。

『ローウィンの昏明』がもうじきリリースされます。すでに公開されている中で、《並外れた語り部》はデッキとの相性も良さそうですし、まだ見ぬカードでさらなる強化もあるかもしれません。我求《鏡割寓話》

ではまた。

この記事内で掲載されたカード

平山 怜 プロツアー『ドミナリア』への出場を皮切りに若くして競技シーンへと飛び込む。 一線を画すプレイスキルと高いマジックIQにより、『The Finals 2019』『プレイヤーズツアー・オンライン3』で準優勝、『チャンピオンズカップファイナル サイクル1』では念願の優勝を果たすとともにマジック最高峰の舞台・世界選手権への出場を決める。また、晴れる屋が行う『神決定戦』では、ユーモア溢れるワードセンスと忌憚のない解説が人気。 平山 怜の記事はこちら