はじめに
みなさん、こんにちは。
『第32期モダン神決定戦』も終了し、新セット『ローウィンの昏明』がリリースされて新環境が始まります。下環境でも使われそうなカードが複数みられる強力なセットのようなので、モダンにどのような影響を与えるのか楽しみですね。
さて、今回は『第32期モダン神挑戦者決定戦』と『Modern RC Qualifier』の入賞デッキを見ていきたいと思います。
『第32期モダン神挑戦者決定戦』 -リアニメイトが大活躍-
開催日:2026年1月10日
優勝 グリクシス眼魔
準優勝 青単ベルチャー
3位 ジェスカイブリンク
4位 ジェスカイミッドレンジ
5位 ジェスカイコントロール
6位 アミュレットタイタン
7位 ゴルガリヨーグモス
8位 焼却者バーン
9位 青単トロン
10位 アミュレットタイタン
11位 イゼット果敢
12位 ジェスカイエネルギー
13位 ピナクル親和
14位 エルドラージ
15位 イゼット果敢
16位 ルビーストーム
『ローウィンの昏明』リリース前に開催された『第32期モダン神挑戦者決定戦』は、メタゲームブレイクダウンによれば「親和」と「ジェスカブリンク」が一番人気であり、その次点で「ボロスエネルギー」、そこからいろいろなデッキが活躍する現在のモダンらしいメタでした。
優勝したグリクシス眼魔は、前回の記事でも挙げたデッキの一つで、《超能力蛙》を最も強く使えるデッキのひとつとしてMagic Online(以下MO)の大きなイベントでも活躍しています。
グリクシス眼魔
《信仰無き物あさり》などで《忌まわしき眼魔》や《残虐の執政官》を墓地に落とし、《発掘》《頑強》でリアニメイトするデッキです。
序盤にリアニメイトできずとも、《超能力蛙》や《量子の謎かけ屋》《知りたがりの学徒、タミヨウ》など単体でも強いカードが多く、優秀なスペルも使えるのでミッドレンジデッキとしても優秀です。
現環境のトップメタのボロスエネルギーに強く、コンボデッキに対してはメインでは《思考囲い》のみと不安が残りますが、サイド後は《記憶への放逐》など追加の妨害が投入されます。《敏捷なこそ泥、ラガバン》や《ダウスィーの虚空歩き》を追加し、よりミッドレンジ寄りにシフトする選択肢もあります。
☆注目ポイント
《信仰無き物あさり》は2ターン目のリアニメイトを可能にするだけでなく、《知りたがりの学徒、タミヨウ》を変身させる手段にもなります。普通に唱えているとアドバンテージを失っていきますが、《量子の謎かけ屋》のおかげでリソースを取り戻しやすくなりました。
《量子の謎かけ屋》は《超能力蛙》とも非常に相性がよく、能動的に手札を1枚以下にできるので追加ドローを狙いやすくなっています。《記憶への放逐》をサイドインするマッチアップでは、「ワープ」の追放を打ち消して戦場に残すプレイも可能です。
墓地対策されるサイド後、特に除去が少ないコンボデッキには《敏捷なこそ泥、ラガバン》が活躍します。また、宝物・トークンによるマナ加速で《量子の謎かけ屋》を早めに着地させやすくなります。
焼却者バーン
今大会で最も印象に残ったのは《チャンドラの焼却者》を搭載した焼却者バーンでした。《玉虫色の蔦打ち》とサイドの《虚無の呪文爆弾》のみの軽いタッチ黒で、ほぼ赤単色になっています。
1ターン目《裂け目の稲妻》待機、2ターン目に《溶岩の撃ち込み》や《稲妻波》など火力をプレイすることで《チャンドラの焼却者》を1マナでプレイすることができ、最序盤から相手のライフを削ることができます。
☆注目ポイント
《チャンドラの焼却者》はこのデッキのキーカードであり、《致命的な一押し》や火力で処理されづらいフィニッシャーです。《栄光の闘技場》からプレイすることで速攻を付与でき、奇襲性もあります。
「上陸」のたびに1点を本体に飛ばせる《玉虫色の蔦打ち》は、フェッチランドと相性がいいクリーチャーで、マナを使わず《チャンドラの焼却者》のコストを軽減してくれます。また、あらかじめ設置しておける《炎の印章》も、《玉虫色の蔦打ち》や《裂け目の稲妻》と同様に《チャンドラの焼却者》のコスト削減に役立ちます。
サイドの《魔道士封じのトカゲ》は、ルビーストームやイゼット果敢など非クリーチャースペルを連続でプレイするデッキに対して有効なクリーチャーです。
ジェスカイブリンク
ジェスカイブリンクは現環境のモダンを代表するミッドレンジデッキです。《火の怒りのタイタン、フレージ》や《量子の謎かけ屋》という圧倒的なカードパワーでフェアデッキをなぎ倒します。
☆注目ポイント
《電気放出》が不採用で、メインの《記憶への放逐》《空の怒り》《時を解す者、テフェリー》といったカードが増量されています。《虹色の終焉》は除去できる範囲が広く、《時を解す者、テフェリー》の[+1]能力によってインスタントタイミングでもプレイすることができます。
《記憶への放逐》は《火の怒りのタイタン、フレージ》や《量子の謎かけ屋》を戦場にキープしたり、《溌剌の牧羊犬、フィリア》と組み合わせることで疑似的な除去として使うことができるなど、多様な使い方ができるスペルなのでメインフル採用も納得です。
《時を解す者、テフェリー》は現環境の多くのマッチアップで強いカードで、特にエスパー御霊やエスパーブリンク、ミラーマッチなどで強さを発揮します。1ターン目の《敏捷なこそ泥、ラガバン》から最速で2ターン目にプレイでき、ブロッカーも[-3]でどかすことが可能です。
《空の怒り》はおもに親和に対して有効な全体除去です。今大会で親和は最もポピュラーなデッキのひとつで、やや不利なマッチアップでもあるのでメインから2枚採用は正解だったといえます。
メインからカウンターが少なめのデッキですが、環境に多い《時を解す者、テフェリー》や《量子の謎かけ屋》などをわずか1マナでカウンターできる《大梟の小夜曲》が採用されています。ミラーマッチで活躍するのはもちろん、相手の場に出た2/2トークンは《溌剌の牧羊犬、フィリア》で追放できます。
『Modern RC Qualifier』 -安定のエネルギー-
開催日:2026年1月15日
優勝 ボロスエネルギー
準優勝 エスパー御霊
3位 ボロスエネルギー
4位 ルビーストーム
5位 ジェスカイブリンク
6位 エルドラージトロン
7位 ジェスカイブリンク
8位 グリクシス眼魔
9位 エルドラージトロン
10位 ジェスカイブリンク
11位 ネオブランド
12位 親和
13位 エルドラージ
14位 ジェスカイブリンク
15位 ジェスカイブリンク
16位 ボロスエネルギー
MOで開催された地域チャンピオンシップの予選イベントで、ボロスエネルギーが優勝し権利を獲得しました。
エスパー御霊
エスパー御霊は《御霊の復讐》で《偉大なる統一者、アトラクサ》や《グリセルブランド》といった伝説のクリーチャーをリアニメイトするコンボデッキです。インスタントスピードでリアニメイトできるため、相手は常にその脅威にさらされることになります。
《超能力蛙》《量子の謎かけ屋》《儚い存在》といったアドバンテージにつながるカードや優秀な妨害カードが多いため、ミッドレンジとしても優秀なのがこのデッキの最大の魅力といえます。
☆注目ポイント
《御霊の復讐》はインスタントなので、相手の様子を見ながら適切なタイミングでリアニメイトを狙うことができます。相手のターンであれば《否定の力》をピッチで唱えられるので、バックアップしつつ《偉大なる統一者、アトラクサ》や《グリセルブランド》をリアニメイトして大量にカードを引くことが可能です。
サイドの《記憶への放逐》は、このデッキでは《御霊の復讐》の終了ステップ開始時の追放をカウンターすることで完全蘇生になります。
《神秘の論争》はミラーマッチやブリンクデッキ、シミック出産の儀など青いデッキとのマッチアップでサイドインされます。相手の《時を解す者、テフェリー》や《量子の謎かけ屋》などをわずか1マナでカウンターできます。
総括
群雄割拠なモダンですが、『ローウィンの昏明』がこれからどのように環境に影響を与えるのか楽しみです。
2026年はたくさんのセットが発売されるので、モダンの環境も大きく変化していくことが予想されます。
以上、USA Modern Express vol.148でした。それでは次回の連載でまた会いましょう。楽しいモダンライフを!



































