はじめに
みなさん、こんにちは。
先日禁止改定が行われましたが、モダンはノーチェンジでした。現在のモダンはさまざまなアーキタイプが活躍する群雄割拠な環境で、新セットの影響で新たな戦略も生み出され続けているため妥当な判断といえます。
今回の連載では、先週末にMagic Online(以下、MO)で開催された『Modern Showcase Challenge』の結果を見ていきたいと思います。
『Modern Showcase Challenge』 -エスパー御霊のワンツーフィニッシュ-
開催日:2026年2月13日
優勝 エスパー御霊
準優勝 エスパー御霊
3位 ライブラリーアウト
4位 ピナクル親和
5位 ボロスエネルギー
6位 ディミーアコントロール
7位 ボロスエネルギー
8位 ディミーアコントロール
9位 ジェスカイブリンク
10位 シミック出産の儀
11位 青単ベルチャー
12位 アミュレットタイタン
13位 アゾリウスコントロール
14位 ボロスエネルギー
15位 エルドラージトロン
16位 ゴルガリヨーグモス
先週末に235名で開催された『Modern Showcase Challenge』。トップ8に入賞すると、MO最高峰のイベント『Magic Online Champions Showcase』(MOCS)への参加権をかけた『Showcase Qualifier』に招待されます。
優勝、準優勝を飾ったのはエスパー御霊で、3位にはライブラリーアウトが入賞。トップメタのボロスエネルギーも安定した成績を残しており、最近数を増やしているディミーアコントロールも活躍していました。
エスパー御霊
優勝
準優勝
エスパー御霊はモダンにおいて強力なコンボデッキのひとつです。《偉大なる統一者、アトラクサ》《グリセルブランド》といった伝説のクリーチャーを墓地に落とし、《御霊の復讐》でリアニメイトして大量のアドバンテージ稼ぐことができます。
リアニメイトコンボ以外にも、優秀なクリーチャーや妨害手段が採用されており、優勝したリストには入っていませんでしたが《量子の謎かけ屋》を搭載して、よりミッドレンジプランをとれるバージョンが主流です。
☆注目ポイント
《超能力蛙》はリアニメイトしたいクリーチャーを墓地に落とすことができ、《量子の謎かけ屋》とも抜群のシナジーを発揮します。《量子の謎かけ屋》のおかげで《孤独》のピッチなどで失ったリソースを取り戻しやすくなり、コンボデッキに対しても積極的に妨害できるようになりました。
メインから採用されている《時を解す者、テフェリー》は、同型や各種コントロール、青単ベルチャーなど、さまざまなマッチアップで有用なプレインズウォーカーです。
ルーティングスペルの《信仰の繕い》は、《否定の力》と《孤独》の両方のピッチコストにできるだけでなく、「フラッシュバック」もあるので諜報ランドとも相性が良いスペルになります。
サイドには《記憶への放逐》《神秘の論争》などのカウンターや《空の怒り》が採用されており、墓地対策された際もミッドレンジプランに移行しやすくなっています。
《天界の粛清》はこのデッキにとってやっかいな《血染めの月》を含むさまざまな脅威に対処できるなど、現環境において優秀な除去のひとつです。
ピナクル親和
『久遠の終端』から《ピナクルの特使》が登場してから、第一線で活躍している親和。
1ターン目に《ピナクルの特使》を「ワープ」でプレイし、大量の0マナアーティファクトからトークンを並べて、高速で《河童の砲手》を展開する動きは非常に強力です。
☆注目ポイント
《河童の砲手》でのビートダウン以外にも、《武器製造》で大量に生成した弾薬・トークンを、《仕組まれた爆薬》のX=0でまとめて吹き飛ばして大ダメージを与えるコンボが搭載されています。
《仕組まれた爆薬》のほかに、弾薬・トークンを能動的に戦場から離す手段になるのが《電結の荒廃者》と《ギックスのかぎ爪》です。これらが合計9枚採用されているため、より確実に《武器製造》で勝利できるようになっています。
ボロスエネルギー
トップメタのボロスエネルギーは、『ローウィンの昏明』リリース後も安定した勝率を維持しています。
ただ、完全に死角がないというわけでなく妨害手段に貧しいため、ベルチャーやエスパー御霊、ネオブランド、アミュレットタイタンなど、環境に存在する多くのコンボデッキに対しては苦戦を強いられます。
☆注目ポイント
モダンでも屈指のカードパワーを持つ《火の怒りのタイタン、フレージ》は、高速アグロのこのデッキと相性が良いクリーチャーです。特に《栄光の闘技場》との組み合わせは非常に強力で、「督励」したマナから「脱出」させれば一気にライフを削ることができます。
サイドボードには苦手なコンボデッキ対策が多くとられていました。《オアリムの詠唱》はルビーストームやアミュレットタイタン、ベルチャーなど多くのマッチアップで使えます。《血染めの月》以外の特殊地形対策には《黒曜石の焦がし口》が採用されており、《栄光の闘技場》で速攻を付与することが可能です。
墓地対策がサイド含め《スレイベンの魔除け》だけとなっており、ミッドレンジプランが強力なエスパー御霊に対しては、《外科的摘出》や《封じ込める僧侶》で妨害するよりも、《血染めの月》を置いて素早くビートダウンするプランをとるようです。
『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』から登場した《ロクの伝説》は、対フェアデッキ用のサイドカードとして定着しており、7位と14位のリストにも2枚採用されていました。
ディミーアコントロール
最近増加しているディミーアコントロール。ディミーアミッドレンジの定番である《超能力蛙》や《量子の謎かけ屋》が不採用で、妨害を構えて瞬速持ちのクリーチャーを展開していく、よりコントロール寄りのスタイルになっています。
『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』から登場した《司書、ワン・シー・トン》が4枚と主要な勝ち手段として定着しており、瞬速と相性が良い《星間航路の助言》をメインのドロースペルにすることで、インスタントを中心にした構成が成立しました。
☆注目ポイント
《星間航路の助言》は、《食糧補充》と異なりインスタントなのでカウンターが中心のこのデッキに合っているスペルです。序盤は《予期》とほぼ変わらない性能ですが、土地が並ぶ中盤以降に真価を発揮します。「キッカー」でプレイすれば《緻密》《否定の力》+ピッチコストを同時に探すことも可能です。
《司書、ワン・シー・トン》は相手がライブラリーを探すたびにドローできるため、フェッチランドが当たり前のモダンでは簡単にドローを狙えます。また、メインに4枚採用された《廃墟の地》で強制的にライブラリーを探させることも可能です。
伝説なので4枚は多いと思われそうですが、2マナでプレイしても十分に強く、マナが伸びれば引ける枚数も増えていくので腐ることはありません。《悪夢滅ぼし、魁渡》の「忍術」で能力を再利用できるのも強力です。
主要な除去として選択されている《シェオルドレッドの勅令》は、《河童の砲手》《ドラコの末裔》《ナカティルの報復者、アジャニ》《嵐の目、ウギン》など対処が難しい脅威を簡単に退けられる優秀な除去です。
サイドに4枚もとられた《氷砕き》は、このデッキが苦手とするエルドラージ対策になります。《記憶への放逐》と合わせて徹底的にコントロールする布陣で迎え撃ちます。
総括
『ローウィンの昏明』リリース後の環境も、ボロスエネルギーが安定した勝率を維持していました。また、最近は《司書、ワン・シー・トン》を採用したディミーアコントロールも勢力を拡大しています。
『ローウィンの昏明』は既存のデッキの強化にも貢献しており、なかでも《並外れた語り部》はエルドラージランプ、ヨーグモス、リビングエンドなど複数のアーキタイプで採用されています。
USA Modern Express vol.150は以上になります。それでは次回の連載でまた会いましょう。楽しいモダンライフを!











































