統率者戦目線で新セットレビュー!
みなさん、こんにちは。元統率者神の吉田です。今回も『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』の発売に合わせてカードレビューを担当させていただきました。
少し前の2月9日に統率者戦の禁止制限告知が行われました。内容はこちら。
- 2026/02/11
- 発売前に禁止のルーツリーついに解禁!2月9日禁止制限告知まとめ
- 晴れる屋メディアチーム
《生命の律動》解禁は少し面白いですね。突然ライフが2や3とかになるので、統率者でひたすらマナを伸ばしてこれを唱えるプランはなかなかに脅威です。調子乗ってると《敏捷なこそ泥、ラガバン》が「疾駆」してきて死にますが……。
逆に《告別》はゲームチェンジャー・リスト入りしてますが、自分の残したいタイプを選べて墓地すら吹き飛ばせたので、全体除去にしてはちょっと便利すぎたかもしれませんね。まあ、使いたければ卓の合意さえ取れればブラケット1でも使えるのが統率者戦。「FINAL FANTASY」の構築済みデッキをそのまま使いたいと言えば認めてもらえる気はします。
さて、今回は本格的なプレビューが始まる前に公式でレア・神話レアが一挙公開されました。まとめて公開されると1枚1枚の評価はどうしても疎かになりがち。自分もなんか「忍者」や「隠密」とかがある(適当)と発売直前まであやふやでした……。
ということで、どんな面白いカードがあるのかを統率者戦目線で見ていきましょう。
カードレビュー
白
《コンティニュー?》
統率者デッキより。《第二の日の出》を思い出す性能ですが、恩恵は自分だけで2マナは軽い!
釣るクリーチャーにマナ総量などの制限はないので、《船壊し、ダーゴ》のように自分からサクれたり、《テイサ・カルロフ》のようにサクるギミックが多いデッキでなら大量リアニメイトも容易でしょう。
前回紹介した《無尽蔵、アシュリング》でも、「想起」で落としたエレメンタルをまとめて釣れるので一気に制圧できそうです。2マナと軽いので《呪文探求者》でサーチでき、サクリ台があれば《古術師》+《フェアリーの大群》で使い回すことも可能。
《フット団の猛攻》
統率者デッキより。《輝かしい聖戦士、エーデリン》式にトークンを増やすカードですが、これ自身を「分隊」で増やせるのが特長。
1個増やすだけで《二天一流、一心》がいると2回ずつ誘発し、各対戦相手に4体ずつ攻撃していきます。忍者を増やせるカードは貴重なので《ダーク・レオとシュレッダー》や《甲羅を背負ったヒーロー》では使われそうです。
「分隊」せずとも、《真の王、ノクティス》では《頭蓋骨絞め》があれば出てきた忍者たちを即爆散させて6枚ドロー!王は人の心が分からない……。
《下水道侍、レオナルド》
この手のカードには珍しくターン1制限がありませんが、最終カウンターが置かれるので《厳粛》がないと悪さはしにくそう。
死亡しない限り最終カウンターは影響しないので、0マナクリーチャーなら《虚空の杯》などで打ち消し続けて《霊気貯蔵器》を無限に撃つことは可能です。
《新たな地平の識者》《光明の不可思議、タヤム》で最終カウンターは外せますが、死亡したクリーチャーの一度きりの再利用として普通に使うのが強い気もします。
青
《モンド・ゲッコー》
攻撃が通れば単体でも1ドロー。《死儀礼のシャーマン》から2ターン目に出てこようものなら、以後毎ターン3ドローし始めます。《用意周到な一年生、タム》では5ドロー!《五足のフェリクス》《数多のラフィーク》《Jin Sakai, Ghost of Tsushima》では6ドロー!
タフネスが3もあり呪禁も付与できるので、この手のクリーチャーにしては妙に強いです。対戦相手が《モンド・ゲッコー》を使ってくる場合、回避能力はないのでブロッカーのいないプレイヤーに《禁忌の果樹園》でトークンを提供するなどみんなで対処しましょう。
《監視亀ラ》
《ゴブリンの溶接工》で無限ループになることで話題になったカード。マナアーティファクトの多い統率者戦では無限マナが狙いやすいです。
《Iron Man, Titan of Innovation》では《監視亀ラ》を即サーチできて、《ゴブリンの溶接工》で無限マナになったあと自身の能力でドローして墓地に、あとはアイアンマンをコストに釣り上げて再度統率領域からアイアンマンを唱える、を繰り返すことで無限ドローにもなります。
青単でも《湖に潜む者、エムリー》なら、《クラーク族の鉄工所》と青マナが出るアーティファクトで無限ループになります。無限でなくとも《アーカム・ダグソン》《傑出した発明家、レディ・オクトパス》などで加速もできる汎用性の高いカードです。
イラストはアーティファクト・クリーチャーですが、実際は非クリーチャーカード。その足はなんなんだよ……。
《April O’Neil, Human Element》
プレイヤーがアーティファクトやインスタントやソーサリーである呪文1つを唱えるたび、あなたはミュータンジェン・トークン1つを生成する。(それは、
,
,このトークンを生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンター1個を置く。起動はソーサリーとしてのみ行う。」を持つアーティファクトである。)
『Turtle Team-Up』より。誘発する範囲がかなり広く、自分で唱えても誘発するのでミュータンジェン・トークンをガンガン生成できます。《最高工匠卿、ウルザ》《ガラゼス・プリズマリ》《The Fifteenth Doctor》では爆発的なマナ加速になるでしょう。
《マルネウス・カルガー》では大量ドローしつつ二段攻撃による統率者ダメージ21点も狙いやすくなります。違う自分である《怪奇事件担当記者、エイプリル》の強化要員としても強そう。
これを統率者にするなら、《機械化製法》による特殊勝利や《サイバードライブの起動者》のビートダウンがメインになるでしょうか。「水の技」の支払いも容易なので《血の技の秘密》もフルパワーで使えそうです。
黒
《スプリンターの奥義》
「隠密」で唱えると《悪魔の教示者》に相当するカード。0マナかつ威迫を持つ《ロフガフフの息子、ログラクフ》での活躍が期待されています。
隠密は戦闘中に唱えることになるので《火の王アズーラ》ならコピーされ、《暗黒の儀式》×2→《むかつき》まで繋げられます。隠密で軽く唱えられるけど元のマナ総量は4とちょっと大きく、デッキ内に回避能力持ちが多くなりがちな《虎の影、百合子》とも相性はいいでしょう。
普通に使っても色拘束が少ない分《魔性の教示者》の上位互換なので、《戦争の世継ぎ、ローアン》のように不特定マナを軽減できる統率者でも使われるかもしれません。
《スーパーシュレッダー》
多人数戦なので誘発する回数はかなり多く、ガンガン打点が上がっていきます。
「忍者」で「威迫」があるので《虎の影、百合子》で打点要員としては仕事しそう。また、最初から「ミュータント」なので《古代の災厄、ジェノバ》でクリーチャー・タイプを変更せずとも大量ドローが狙えます。《光明の不可思議、タヤム》でもサクリギミックがあるので、中盤以降も仕事してくれるでしょう。
多人数戦では、1人退場するとそのプレイヤーのパーマネントはすべて消滅しますが、「戦場を離れた」扱いになるようなので一気にパワーアップします。《憎悪》の似合う見た目ですし、1人を《憎悪》で辻斬りして次のプレイヤーに突っ込んでいくのもアリではないでしょうか。
《スプリンター、ハマト・ヨシ》
《虎の影、百合子》見てると本当に忍者たちのサイズが貧弱なんですよね。2/2が立ってるだけで結構止まります。《スプリンター、ハマト・ヨシ》は自身も威迫を持ち、ほかの忍者たちを強化できるので地味にやり手な気がします。
クリーチャーの「隠密」は「忍術」と混同しやすいですが、忍術と異なり”唱える”なので《堕落した庄察頭、ロソ》や《ルーデヴィックの名作、クラム》に引っかからないように注意しましょう。
赤
《帯電の海藻》
統率者デッキより。赤い《虐殺少女》といった感じのカード。一度きりの全体除去だけでなく、ティム(タップで1点飛ばすカードの俗称)要員が残るので制圧力はかなりのもの。
壁はダメージを受けないので、《天空塁壁、プラミコン》で壁デッキを組めば一方的に焼けますが、死亡チェイン繋がるかがやや心配。
《究極のハイブリッド恐竜、インドラプトル》では、相手クリーチャーを減らしつつ「激昂」を何度も誘発させるので相性抜群!《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》だと死亡どころか、なぜかサイズが上がっていきます。
《Sonic the Hedgehog》でもわらわら宝物・トークンが発生しますが……そんな電撃流されて喜ぶキャラだったっけ……?
《路地裏の喧嘩屋、ケイシー・ジョーンズ》
統率者デッキより。《完全なる統一》と似たようなことができるカード。《囚われの黒幕、オブ・ニクシリス》《レッドテラー》《戦争の精霊》では、カウンターを置く→ダメージを与える→カウンターを置く→……で無限ループです。クリーチャー同士でコンボするので打ち消しではかなり止めにくくなりました。
ミュータンジェン・トークンがあるセットとはいえ、普通に使う分には火力部分が弱いので扱いにくそう。出されたら何かしらの無限を狙ってくると警戒しましょう。
《ラファエロの奥義》
《Wheel of Fortune》のリメイク。「隠密」で戦闘中に唱えられますが、ほかの隠密と異なり、手札に戻したクリーチャーを捨てることになるのがキツイです。
「火の技」持ちの《火の技の達人、ズーコ》や《アバター・アン》でならうまくマナを使えて悪くなさそうです。素で唱えるときも、インスタント・タイミングで使えるのはほかのカードにない魅力。
ただ、最序盤で相手に手札事故を起こさせないためなのか、《はないき》や《ジェスカイの意志》など最近は相手がドローを拒めるようになってきていますね。これがコンプラか……。
緑
《陽気なやんちゃ者》
レベル2で《ヴィリジアンのお祭り騒ぎ》相当の効果が得られるエンチャント。もとが3マナだったので、1+2マナで分割して払えるようになったのは嬉しいですね。本家同様トークンが墓地に置かれてもドローできるので、宝物・トークンのはびこる統率者戦では大量ドローも狙えます。
相手がアーティファクトを使わない場合は腐ってしまいますが、レベル3にすることで強い相手をみんなで攻撃しにいくという別の役割が持てます。……これ統率者セットのカードじゃないの?
ちなみに、レベル2のドローは本家と異なり強制。《オークの弓使い》に良いように盤面を破壊されますし、《息詰まる徴税》を置かれると相手は無限マナ、こちらは無限ドローの状況になり得ます。フルタップだったり《沈黙》と組み合わされると、死ぬまでドローさせられるので注意しましょう。
《次元を超越したウシ》
名前とイラストのインパクトにもってかれますが、なかなか優秀なマナクリーチャー。2マナを出せる3マナクリーチャーは何体もいますが、緑マナだけだったり、クリーチャー呪文にしか使えなかったりと制限があるんですよね。
これはそんな制限はなく、飛行持ちでタフネスも高いので《鋭い目の航海士、マルコム》を止めることができ、《オークの弓使い》にオマケのように撃ち落とされる心配もありません。
最近の緑は主に3マナ以上がどんどん強くなってきてますが、それを象徴するクリーチャーといえるでしょう。
ところで牛は空を飛びますか?おかしいと思いませんか?……サメも空を飛ぶ?ほな適性か……。
《ニンジャ・ピザ》
統率者デッキより。ユニバースビヨンド・シリーズでやたら強化される食物・トークンの新たな強化カードです。
《キャベツ売りの商人》《森の友、ジャヘイラ》など食物・トークンからマナを出すカードはありますが、まだまだ少ないので《全てを喰らうもの、イグラ》《サムワイズ・ギャムジー》《ペレグリン・トゥック》《ムードメーカー、ミケランジェロ》など「食物」をメインとする統率者にはありがたい1枚。これ自身も毎ターン食物・トークンを生成するので、マナアーティファクト感覚で使えます。
多色
《まとめ役、レオナルド》
能力欄に5色マナがあるので固有色は5色。「なら5色共闘ってこと!?」となりがちですが、よく見てみると「共闘―キャラ選択」とあります。これは《織り手のティムナ》のような「共闘」とは組めず、「共闘ーキャラ選択」同士でしか組めません。ややこしい……。
一応過去には、『Secret Lair』で登場の《Kratos, Stoic Father》や《Abby, Merciless Soldier》などがキャラ選択とも違う変な共闘を持っていたりします。
そんなわけで、《まとめ役、レオナルド》の組める相手は《チームの頭脳、ドナテロ》《力自慢、ラファエロ》《ムードメーカー、ミケランジェロ》《導き手、スプリンター》《現場から生中継、エイプリル・オニール》です。「食物」メインならミケランジェロ、「忍者」メインならエイプリルなどデッキに応じて使い分けていきましょう。
《まとめ役、レオナルド》の効果自体はターン1なので、《密輸人の分け前》や《タタル・タル》で相手ターン中にもトークンを生成していく形になりそうです。レオナルドで+1/+1カウンターを置いて《ダニー・ピンク》で大量ドローを狙いましょう!
《混沌と秩序、マイキーとレオ》
ターン1ですが、2マナで各ターンにドローできるのは優秀。デッキ内に入れるなら、《帳簿裂き》《司書、ワン・シー・トン》《オークの弓使い》の横でドローできると強そうですね。《オジュタイの龍語り、イーシャイ》統率者なら文句なし!
逆にこれを統率者に指定する場合は、《マナ喰らいのハイドラ》《鋼毛玉の英雄》のようなカードを大量に入れて、《法の定め》でスタックスしながらビートダウンすることになりそうです。いくらカードを引けても、緑白という色ではスタックス以外に相手を抑える方法が少ないので……。
無色
《天気生成装置》
恒例の《マナリス》をどれだけ盛れるかコーナー。今回は「上陸」でさらなるマナ加速と《稲妻》が選べます。
加速だけなら《摩滅したパワーストーン》や《呪文構成要素ポーチ》などもあるので、それらを入れても足りない無色デッキや、除去が少なく上陸する機会の多い緑系デッキでの採用が考えられます。
《遠地点の頭脳、キロ》や《逆説の彫刻家、ジモーン》のようにカウンターを増やせれば、毎ターン《稲妻》も狙えるでしょう。
蓄積カウンターを3個貯めれば、《勝利の楽士》を出されてもその場で除去できますが、アーティファクトの起動も止める《堂々たる撤廃者》は無理なので気をつけましょう。
《始まりの液体》
起動マナを払う必要はありますが、ある意味《オゾリス》のように+1/+1カウンターを保存できるカード。これ自身も墓地対策しながらカウンターを供給できるのが嬉しい。《リスの将軍、サワギバ》ではリストークンに+1/+1カウンターを置いて投げるとおかわりがもらえます。
《幽霊火の修練者、オマルティス》では「予示」クリーチャーと自身の強化をしつつ死亡しても次に繋げやすくなり、《略奪総督、エヴェレス》では死亡して出し直すたびに自身の能力でミュータンジェン・トークンをサクれるので即戦線復帰できます。
変わったところでは《食事を終わらせるもの、ジンジャー卿》でしょうか。ミュータンジェン・トークンで強化すると、勝手にキレてさらに強化されます。自分でサクったのに……。
《達人のコイン》
統率者デッキより。宝物・トークン以外にも、アーティファクト土地でも強化されるのが面白いですね。
マナマイアを並べる《メムナークの残滓、ウルテト》や、自身で宝物・トークンを増やせて強化されると二段攻撃トランプルがシャレにならない《Knuckles the Echidna》あたりで使えそうです。
アーティファクトの発生源であれば、起動型能力である必要はないので《見捨てられた碑》や《再鍛されたレガシー、カーン》から馬鹿デカ生物を並べていきましょう。
過去セットの注目カード
《手裏剣》
忍者といえば《虎の影、百合子》で大体攻撃しているので使いにくいカードでしたが、積極的に攻撃しなくてよい忍者も増えたので多少価値は上がりました。
ややマナはかかりますが、システムクリーチャーを繰り返し焼けるうえにサーチもしやすいので、けっこう便利なカードです。忍者不在の場合は、ほかのプレイヤーとキャッチボールしながら有利な人の盤面を荒らしていきましょう。
《グールの市長、ハンコック》
このセットは忍者以外に「ミュータント」もしれっと増えてます。ミュータンジェン・トークンによる強化が全体化に繋がるので、タートルズを並べるデッキならアリ。変なゾンビが陣頭指揮を執ってるの、なんだか格好つきませんが……。
これで『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』カードレビューは以上となります。
今回紹介したカードのほかにも、面白そうなカードがたくさんあるので、みなさんもいろいろ試してみてください!
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,このトークンを生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンター1個を置く。起動はソーサリーとしてのみ行う。」を持つアーティファクトである。)





















































































