はじめに
みなさん、こんにちは。新セット『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』がリリースされ、モダンでも早速《大いなる脳ミソ、クランゲ》や《スケートボード》を採用した親和が活躍しているようです。
今回の連載では、新環境直前に開催された『Modern Showcase Challenge』の入賞デッキを見ていきたいと思います。
『Modern Showcase Challenge』 -リビングエンドが322名の頂点へ-
開催日:2026年2月28日
優勝 リビングエンド
準優勝 ピナクル親和
3位 ピナクル親和
4位 ボロスエネルギー
5位 ボロスエネルギー
6位 シミック出産の儀
7位 エルドラージトロン
8位 ジェスカイブリンク
9位 青単ベルチャー
10位 ドメインズー
11位 ディミーアミッドレンジ
12位 ボロスエネルギー
13位 ジェスカイブリンク
14位 ドレッジフェニックス
15位 ピナクル親和
16位 ディミーアコントロール
先週末にMO(Magic Online)で開催された『Modern Showcase Challenge』は、オンライン最高峰のイベント『MOCS』への予選に繋がるハイレベルなイベントです。
322名で行われた今大会のトップ8は、ボロスエネルギーや親和、エルドラージトロンなどが中心で、優勝は『ローウィンの昏明』で強化されたリビングエンドとなりました。
リビングエンド
『ローウィンの昏明』から登場した《幽愁》や《欺瞞》といったインカーネーション・サイクルは、リビングエンドの復権に貢献しているようです。
現環境トップメタのボロスエネルギーとはほぼ相性イーブンで、コンボを狙いながらミッドレンジプランもとれるため、ジェスカイブリンクなどほかのミッドレンジに対しても有利に戦えます。
一方、メインから墓地対策やカウンターなど妨害を複数搭載している親和は苦手なマッチアップです。
☆注目ポイント
《並外れた語り部》はクリーチャーを墓地に落としつつ、キーカードである《断片無き工作員》をサーチすることができます。《ベイルマークの大主》と《並外れた語り部》によって、より安定して《死せる生》コンボを決めることができるようになりました。
『ローウィンの昏明』の新戦力《欺瞞》は、「想起」でプレイすることによって2ターン目にハンデスで妨害しながら、自身が墓地に落ちるので《死せる生》の下準備もこなす優秀なクリーチャーです。
《幽愁》はどちらの能力もリビングエンドと相性が良く、《真昼の決闘》《苛立たしいガラクタ》《トーモッドの墓所》といった対策カードへの対策になります。また、緑青なので《忍耐》《緻密》《否定の力》などのピッチコストに充てることも可能です。
ボロスエネルギー
安定した成績を残し続けているボロスエネルギーは、間違いなくモダンのベストデッキです。ルビーストームやベルチャー、ネオブランドなど高速で直線的なコンボデッキは苦手ですが、サイドボードの選択肢が豊富なため、サイド後は相性を改善できます。
現環境の多くのマッチアップに対応できることから、モダンの予選シーズンでは最有力候補のひとつになるでしょう。
☆注目ポイント
最近のリストは、メインから《イーオスのレインジャー長》を複数枚採用したものが主流になっています。このカードの強さはメタゲームによって変動しますが、《沈黙》能力によって苦手とするルビーストームなどコンボデッキとの相性改善に一役買っています。
『タルキール:龍嵐録』から登場した《勝利の楽士》は、このデッキの主力として定着しています。トークンとシナジーするカードがデッキに多く、攻撃後に《ゴブリンの砲撃》でトークンを生け贄にダメージを飛ばしたり、《魂の導き手》でライフを回復しながらエネルギーを貯められます。
サイドの《オアリムの詠唱》《真昼の決闘》は、ルビーストームやリビングエンドなどスペルベースのコンボデッキに有効なカードです。
《封じ込める僧侶》は《御霊の復讐》以外に、《儚い存在》《出産の儀》《緑の太陽の頂点》《異界の進化》など、デッキの強みとなるカードを対策できる優秀なヘイトベアーなので、このデッキを使う際はぜひとも採用しておきたいクリーチャーです。
シミック出産の儀
シミック出産の儀は、その名の通り《出産の儀》を軸にしたミッドレンジデッキです。
《氷牙のコアトル》や《とぐろ巻きの巫女》でアドバンテージを稼ぎながら、《出産の儀》で《忌まわしき眼魔》など、より強力なクリーチャーへと変換させます。
アドバンテージを得る手段が豊富で、ジェスカイブリンクなどほかのミッドレンジとのマッチアップに強いデッキです。また《海の先駆け》がメインから採用されており、《出産の儀》で探せるのでアミュレットタイタンやエルドラージトロンとも相性が良く、ミッドレンジとコンボが中心の現環境では良チョイスです。
☆注目ポイント
《断片無き工作員》は「続唱」により《氷牙のコアトル》や《とぐろ巻きの巫女》を出せるだけでなく、キーカードの《出産の儀》を直接戦場に出すことができます。
《迷い子、フブルスプ》は《出産の儀》でライブラリーから出せば2枚ドローすることが可能です。出たあとは《出産の儀》で別のクリーチャーに変換したり、《拒絶の閃光》の代用コストに使用できます。
なお、「続唱」は追放領域から唱えることになるので、《断片無き工作員》でめくれた場合は2枚ドローできないので注意しましょう。
タップアウトすることが多いデッキですが、《緻密》《否定の力》《拒絶の閃光》《忍耐》といったピッチスペルが大量に採用されているため安心です。墓地対策できる《忍耐》によって、《御霊の復讐》などリアニメイトデッキにもメインから対応できます。
デッキの色的にクリーチャー除去は苦手です。このリストでは黒がタッチされており、ボロスエネルギーや親和など横並びする相手に対しては、サイドの《選別の儀式》で一掃できるようになっています。
青単ベルチャー
今大会では惜しくもトップ8に入れなかったものの、ベルチャーはボロスエネルギーや優勝したリビングエンドに強く、親和以外のデッキに対して高い勝率を出しているため、現在の立ち位置は悪くありません。
《ゴブリンの放火砲》を使ったコンボデッキで、1ターン目に《睡蓮の花》を「待機」させることができれば、4ターン目に《ゴブリンの放火砲》をプレイから能力を起動できます。デッキに土地が入っていないため、そのまま大ダメージを与えて勝つことが可能です。
☆注目ポイント
《現実の設計者、タメシ》は土地を手札に戻すと、墓地からアーティファクトを戦場に出せるため、土地があるだけ《睡蓮の花》を戻し続けて大量にマナを生み出すことができます。
《ファラジの考古学者》の切削や相手によってハンデスされた《ゴブリンの放火砲》を回収することもでき、土地として置いた《朦朧への没入》《海門修復》などのスペルランドをバウンスすることで再利用も可能です。
コンボパーツへとアクセスできるカードたちです。《ファラジの考古学者》と《稲妻罠の教練者》はデッキを掘り進めつつ、《拒絶の閃光》のコストにも充てることができます。
《発明品の唸り》は《睡蓮の花》や《現実の設計者、タメシ》によって十分なマナが確保できているなら、直接《ゴブリンの放火砲》をサーチしてそのままゲームに勝つことも可能です。
各種スペルランドは《撹乱する群れ》や《否定の力》のピッチコストにできるため、どのスペルランドをプレイしていくかを判断することも重要になってきます。
やっかいなパーマネントや脅威となるスペルをバウンスして時間を稼げる《朦朧への没入》は、もっとも有用なスペルランドです。
《水力発電の検体》は1/4の瞬速クリーチャーなのでブロッカーとしてそこそこ優秀で、《拒絶の閃光》のコストにもなります。
《鎮圧光線》はスペルとして使う機会は少ないものの、《睡蓮の花》以外での《現実の設計者、タメシ》を起動するための貴重な白マナ源になります。
総括
『ローウィンの昏明』で強化されたリビングエンドは、高いポテンシャルを持つデッキとして過去の記事でも取り上げていましたが、その強さは本物で322名の『Modern Showcase Challenge』で優勝を果たしました。
トップメタのボロスエネルギーは安定した勝率を維持しており、今後も人気が衰えることはなさそうなのでベルチャーやルビーストームといったコンボデッキは、引き続き有利な立ち位置になることが予想されます。
USA Modern Express vol.151は以上です。それでは次回の連載でまた会いましょう。楽しいモダンライフを!












































