はじめに
みなさんこんにちは。
先週末、『第13期パウパー神決定戦』が開催されました。
参加者は129名の大盛況!
そこで、今回の連載では『第13期パウパー神挑戦者決定戦』の入賞デッキを見ていきたいと思います。
『第13期パウパー神挑戦者決定戦』 -『ミュータント タートルズ』の新カードが大活躍-
大会名:第13期パウパー神挑戦者決定戦
開催日:2026年3月7日
優勝 グリクシス親和
準優勝 マッドネスバーン
3位 窯の悪鬼シュート
4位 グリクシス親和
5位 エルフ
6位 ナヤゲート
7位 ナヤゲート
8位 The Spy
9位 白単アグロ
10位 アゾリウスゲート
11位 グリクシス親和
12位 アゾリウスゲート
13位 エルフ
14位 エルフ
15位 4cブリンク
16位 青単テラー
パウパーのメタは「青単テラー」と赤いデッキが上位を占めており、今回も《水流破》と《紅蓮破》がサイドボードでトップの採用率でしたが、今大会はなんと青単テラーが不在でした。
- 2026/03/07
- 第13期パウパー神挑戦者決定戦:カード採用枚数ランキング
- 晴れる屋メディアチーム
それでもトップ8に6種類のアーキタイプが入賞したほど種類があり、すべては紹介できないので気になる方は以下からご確認ください。
- 2026/03/07
- トップ8デッキリスト
- 晴れる屋メディアチーム
- 2026/03/07
- トップ16デッキリスト
- 晴れる屋メディアチーム
それでは、まずは今大会で最も人気があり優勝デッキでもある、「グリクシス親和」を見ていきましょう。
グリクシス親和は、新カードによって強化される前からもトップメタの一角にいた強力なデッキです。
「親和(アーティファクト)」を持つカードはコモンに多く印刷されているため、パウパーでも成立します。
大まかなアーキタイプとしてはミッドレンジに分類されますが、《マイアの処罰者》
や《刷新された使い魔》といった親和を持つクリーチャーを高速展開する爆発力も持ち合わせています。
また《血の泉》でクリーチャーを再利用することができ、アドバンテージを稼ぐ手段も豊富なためロングゲームにも対応可能です。
まずは、今回大活躍した新カードの《Utrom Monitor》!
アーティファクトを多用するこのデッキでは青シンボル1マナだけでプレイ可能な3/3飛行で、このデッキのメインアタッカーです。
3/3飛行というサイズは環境でよく用いられる飛行クリーチャーの《こそこそサクサク》や《刷新された使い魔》を上回り、止めることが困難です。 また、このカードはコレクターブースターからも入手不可能で『Turtle Team-Up』という特殊セットにしか収録されていないため、その入手の難しさも話題になりました。
さきほど名前を出した《刷新された使い魔》は『モダンホライゾン3』から登場した親和を持つクリーチャーで、アドバンテージを稼ぎながら飛行戦力にもなります。
《血の泉》で使いまわす動きも強力です。《囁きの大霊堂》+《血の泉》をプレイすることで容易に1マナでプレイすることができます。
《クラーク族のシャーマン》は地味に見えますが、《毒素の分析》と組み合わせることで飛行を持たないクリーチャーを一掃できる環境最高クラスの除去として機能します。 さきほど紹介した飛行戦力2枚はダメージを受けないので、相手の盤面だけを崩壊させることができます。
《胆液の水源》は《勢団の取り引き》と組み合わせることでアドバンテージを得ることができ、ライフゲインは「バーン」系の対策になります。
墓地対策の《虚無の呪文爆弾》をメインから使えるのもこのデッキの魅力で「ドレッジ」、「The Spy」といった墓地を使うコンボデッキとのマッチアップで有効です。 墓地対策は「青単テラー」や「マッドネスバーン」にも有効で、《謎めいた海蛇》や《トレイリアの恐怖》といった脅威の展開を遅れさせたり《こそこそサクサク》が墓地から戦場に戻ることを阻止したりもできます。
マッドネスバーンは手札を捨てる効果、いわゆるルーティングを最大限に活用するデッキです。
たとえば《信仰無き物あさり》は、カードを2枚引きつつ《癇しゃく》を「マッドネス」でプレイしたり、《こそこそサクサク》を墓地に送ったりと重要な役割を持っています。
《どぶ潜み》や《ケッシグの炎吹き》と火力呪文やルーティング呪文を組み合わせることで驚異的な速さでライフを削ることに特化した戦略を取ります。
使いやすいうえにパウパーのデッキの中でも特に安価で組むことができるため、入門デッキとしてもおすすめです。
《こそこそサクサク》を《目標の強奪》のコストとして捨てる動きが強力です。
コストで《こそこそサクサク》を捨ててから効果で2枚引くことで、捨てた《こそサク》をコストを払わずに戦場に戻せます。もちろん、もともと墓地にあった《こそサク》を戻すだけでも十分です。
《ヴォルダーレンの美食家》はこのデッキにとって重要なカードです。戦場に出た時点でダメージが入り、血・トークンは相手ターンに「マッドネス」を唱える貴重な手段になります。
1マナでドローを進めつつカードを捨てられる《信仰無き物あさり》はこのデッキの潤滑油です。
フラッシュバック能力によりマナが余るゲーム中盤以降に再利用して、すでに墓地に落ちている《こそこそサクサク》を復活させられます。
ただし、引いた後に捨てるという順番が理由で、このカードで捨てた《こそサク》は戦場に戻らないことに注意しましょう。
《溶岩の投げ矢》や《街道筋の強奪》は、《どぶ潜み》や《ケッシグの炎吹き》がいるときに唱えたいカードです。
どちらもマナを必要とせず唱えることができる能力を持っているため、《どぶ潜み》などを出してすぐに唱えることができ、このデッキの爆発力に貢献しています。
エルフクリーチャーの多くがコモンカードとして収録、再録されているためパウパーでも「エルフ」は成立します。
《エルフの神秘家》など軽いクリーチャーで戦場を埋め尽くし、《ティタニアの僧侶》で大量のマナを捻出することで3、4ターン目には巨大な《ニクス生まれのハイドラ》を授与して一気にライフを削りきることができます。
エルフクリーチャーを横に並べてブロックされなかったクリーチャーを《森林守りのエルフ》の起動で強化することによっても勝利可能です。
なお、「エルフ」はマナクリーチャーを利用して高速でクリーチャーを並べることで真価を発揮するため、有利不利がはっきりしています。
《ブレス攻撃》や《電謀》のような全体火力に弱い反面、「青単テラー」のようなメインから除去を採用していないデッキに強いです。
《ティタニアの僧侶》はこのデッキのキーカードです。エルフクリーチャーを並べるこのデッキでは大量のマナを出すことができるため、除去されずに生き残れば手札にあるすべてのカードを唱えることも可能です。
《クウィリーオン・レインジャー》は《森林守りのエルフ》と組み合わせれば一度の戦闘で勝負を決めることもできます。ほかにも、森でもある《お菓子の小屋》をコストで戻して出しなおすことで毎ターン食物・トークンを生成することが可能です。
このデッキの新カードである《アイスクリームキャット》は、さきほど紹介した動きで生成された食物・トークンをドローに変換することができ、このデッキの新たなアドバンテージエンジンとして機能します。
ソーサリータイミング限定の起動能力ですが、タップを必要としないため《ティタニアの僧侶》+《クウィリーオン・レインジャー》で大量に出したマナでドローということも可能です。
白単アグロは軽い優秀なクリーチャーを並べてプレッシャーをかけるアグロデッキです。アドバンテージを稼ぐクリーチャーを使いまわすこともでき、長期戦にも耐性があります。
《塵は塵に》や《砂の殉教者》といったグリクシス親和やバーンなど、現在のパウパーで人気があるアーキタイプに刺さるサイドカードが使えるのもこのデッキの特徴です。
『ミュータント タートルズ』からの新戦力も獲得したこともあり、今後も活躍が期待できます。
『ミュータント タートルズ』からの新カード《ビッグ・ブラザー、レオナルド》は白単をはじめとした複数のアーキタイプで活躍が期待できるカードとして話題になっていました。
《金切るときの声》などで横に並べる戦略であるこのデッキと相性がよく、「隠密」持ちで隠密コストも1マナと軽いため本体火力のように機能します。
特に《コーの空漁師》とのシナジーが強力で、《空漁師》の能力で《レオナルド》を回収し、飛行から再び「隠密」で回収しあってダメージを通すことができます。
また、コモンのクリーチャーカードでは珍しい伝説のクリーチャーなので主要な除去の1枚である《喪心》にも耐性があります。
その2枚の回収能力は《スレイベンの検査官》や《ひよっこ捜査員》、《民兵のラッパ手》といった場に出たときの能力持ちクリーチャーともシナジーがあり、アドバンテージによってロングゲームにも対応できます。
このデッキの主要な除去である《スレイベンの魔除け》は、第3のモードも複数のマッチアップで使えます。
たとえばマッドネスバーンが使ってくる《こそこそサクサク》や青単テラーの《トレイリアの恐怖》などの墓地利用クリーチャーをメインから対策できる、優秀な除去呪文です。
除去ではないものの1ターンの間特定の色からのダメージを軽減する《虹色の断片》は、特に赤単に対する優れた対策になります。フラッシュバックにマナがかからないのでかなりの時間を稼ぐことができます。
《Utrom Monitor》《アイスクリームキャット》《ビッグ・ブラザー、レオナルド》などの新カードによってメタが動きました。
その結果、トップメタだった青単テラーは第13期パウパー神挑戦者決定戦ではトップ16以内でもわずか1名まで数を減らしています。
今回取り挙げたデッキ以外にも「ナヤゲート」「The Spy」「ジャンド・ワイルドファイア」「カルニブラック」など活躍できるデッキが豊富で面白いフォーマットです。
コモンカードだけでデッキを組むことができる手軽さもパウパーの魅力の一つなので、ぜひトライしてみることをおすすめします。
USA Pauper Express Vol.4は以上です。それでは次回の連載でまた会いましょう。良いパウパーライフを!
グリクシス親和
☆注目ポイント
マッドネスバーン
☆注目ポイント
エルフ
☆注目ポイント
白単アグロ
☆注目ポイント
総括
この記事内で掲載されたカード

















































