あのころのカードで遊べる!
こんにちは。晴れる屋秋葉原店の辻です。
- 2025/05/29
- 憧れのカードが使用可能な「ミドルスクール」で遊ぼう!おすすめデッキ15選!
前回のミドルスクール紹介記事に続き「またお前かい!」と突っ込まれそうですが、
・巷で話題
・ナウいヤングにバカウケ
・キャピキャピでチョベリグ
な旧枠フォーマットの紹介とあらば僕の出番でしょう。飛ばしていきたいと思います。
今回紹介させていただくのは「プレモダン」。
海外(特に欧州圏)では、今も昔も大人気のフォーマットです。特に近年では旧枠カード周りの値上がりの要因として、日本国内でも名前を耳にすることが多くなった印象です。
昨年末にMagic Onlineでプレモダンのイベントも正式に開始され、(以前に比べれば)格段に遊びやすく親しみやすいフォーマットとなっています。
プレモダンってどんな遊び方?
使用可能セット
【基本セット】
『第4版』
『第5版』
『第6版』
『第7版』
【エキスパンション・セット】
『アイスエイジ』
『アライアンス』
『ホームランド』
『ミラージュ』
『ビジョンズ』
『ウェザーライト』
『テンペスト』
『ストロングホールド』
『エクソダス』
『ウルザズ・サーガ』
『ウルザズ・レガシー』
『ウルザズ・デスティニー』
『メルカディアン・マスクス』
『ネメシス』
『プロフェシー』
『インベイジョン』
『プレーンシフト』
『アポカリプス』
『オデッセイ』
『トーメント』
『ジャッジメント』
『オンスロート』
『レギオン』
『スカージ』
ざっくり言うと、1995年発売~2003年発売の旧枠のカードが使用可能です。
「おや?どこかで見たことがあるぞ?」と思った方は鋭い方。実はプレモダンのカードプールは、ミドルスクールのものと非常によく似ています。
細かな差異ですが、ミドルスクールでは『ポータル』系の「スターター・セット」や『アンソロジー』などの「ギフトボックス・シリーズ」、「世界選手権デッキセット」に収録されているカードが使用可能ですが、一方でプレモダンではこれらが使用できません。
旧枠時代のエキスパンションと基本セット『第4版』~『第7版』のみが使用できる、と覚えればわかりやすいかもしれませんね。
また、実際にゲームで使用するカードは新枠以降のバージョンのものも使用可能です。各種マスターズ系やSLD(Secret Lair Drop)に再録されているカードも多いので、好きなイラストでデッキを組んじゃいましょう!
禁止カード
旧枠時代のカードが使用可能ということは、つまり古いカードがたくさん使えるフォーマットであるということ(テキスト読み上げ)。
そのため、強すぎて咎められているような者もいるということで……。さすがに致し方なし。
以下が禁止カード一覧になります。
マジックを長くプレイされている方であれば、どこかで見た・聞いたことのあるカードばかりかもしれません。
最近の話でいえば《パララクスの潮流》が禁止カード入りしました。これは結構話題になったので、ご存知の方も多いかと思います。また一覧にある《土地税》も、禁止されたのは比較的最近です。
公式フォーマットに比べれば頻度は決して高くはないのですが、今でも禁止改定が行われることがあります。
……ということは、まだまだ未開拓な部分も多いのかもしれませんね。
ミドルスクールの禁止カードとも共通項は多いものの、若干の差異があります。
「ミドルスクールではOKだけどプレモダンでは禁止」というカードも多く、たとえば《大地の知識》《世界喰らいのドラゴン》のようなコンボ系カードの一部、《ネクロポーテンス》《神秘の教示者》などの強力なサーチカードの姿も。
意外かもしれませんが、《意志の力》も禁止です。
逆に「プレモダンではOKだけどミドルスクールでは禁止」なカードは《暗黒の儀式》のみ。
古来より人気カードである《暗黒の儀式》が使える、というのはかなり大きいかも!ミドルスクールでは禁止だったため、ここに悶々としていた方も多いのではないでしょうか。
有名な「A定食(1ターン目に《暗黒の儀式》から《惑乱の死霊》を出すこと)」や「スーサイドブラック」のマナ加速カードとして大活躍中です。
「A定食」については、カードプール内に《剣を鍬に》や《稲妻》があるため、決めた直後に除去を喰らってしまう、いわゆる「様式美」なパターンも結構起きちゃうんですけどね(笑)
ミドルスクールとの差異
ゲーム中のルールは現代のマジックのルールをそのまま使用します。
つまり、ミドルスクール内で現代マジックと異なる点であった「ダメージスタック(を含む戦闘のルール全般)」「マナバーン」「願い系のカードで参照できる領域が異なる」という3点のルールがありません。現代のマジックと同じように遊ぶことができます。
以下は、現在ミドルスクールで用いられている特殊なルールとの差異になります。
ダメージがスタックに積まれるなどの戦闘周りのルール
その特殊ルールの存在により、評価を上げていた《モグの狂信者》などの「コストもしくは能力で場を離れる」系のクリーチャーが弱体化しています。いわゆる「当て逃げ」ができないためです。
マナバーン
もともと逆手に取るケースが少なかった(《エラダムリーのぶどう園》くらい?)ため、《ガイアの揺籃の地》《セラの聖域》のような「マナが出すぎることがある」系のカードが若干強化された、というくらいです。
願い系のカードのルール差異
大きく変わりうるもので代表的なものは《サイカトグ》《狡猾な願い》のコンビです。
現代のルールでは《狡猾な願い》の指す「ゲームの外部」は追放領域を含まないため、《サイカトグ》で追放した《嘘か真か》《噴出》などのドロースペルを再利用する、というプレイができなくなっています。
当時のスタンダードと用法が少々変わってしまうため、「久しぶりに《狡猾な願い》を使ってみたいな」という方は注意が必要です。
……といろいろ書きましたが、ただ単純に「普通のマジックのルールで遊ぶ」というだけなので、ゲームの大きな点として気にする必要はないかと思います!
環境的な差異としては、青いデッキに《意志の力》がないというのが大きいです。
現在の青いデッキのカウンターは《対抗呪文》《マナ漏出》などの2マナカウンターが主流で、ピッチカウンターも存在はしますが《撃退》などであるため、採用できるデッキはかなり限定されるでしょう。
メタ的な話をすると、《パララクスの潮流》禁止以降は青いデッキでの《噴出》の採用率が上がっており、併用する形で《撃退》がよく使われていたり……など随所に《意志の力》っぽさはあります。
ただ、本当に「ない」というのはかなり別物。妨害を《意志の力》に頼ったデッキをそのままプレモダン移行したとしてもかなり弱体化しますし、逆に自分が「仕掛ける」側のデッキであれば追い風でしょう。
また「仕掛ける」側についても、ミドルスクールのコンボデッキでよく使用されるようなカード(《大地の知識》《世界喰らいのドラゴン》など)がないため、コンボの再現性が下がる・あるいは成立しなくなるといったこともあります。
禁止カードの総量にも現れていますが、単純比較すると「プレモダンのほうが少しマイルドなフォーマットである」と言えそうです。活躍しているデッキの傾向としても、プレモダン側の方がビートダウン系のデッキがやや多く、そのマイルドさがうかがえます。
プレモダンのここが面白い!
懐かしのカードが使える
前回ミドルスクールを紹介した際の話と被ってしまうのですが、第一に「懐かしい」カードで遊べるのが魅力です!
あのころに比べれば、現代のカードパワーはとても高くなりました。それゆえに、ほとんどすべてのカードが使用できるレガシーやヴィンテージ・またスタンダード使用可能セットに再録された”懐かしい”カードを使いたくても「ちょっと力不足になってしまったな」と感じる瞬間は多いはず。
ですが、プレモダンではそいつらは無類無敵。あのころの強さのままに暴れ回ってくれます。
昔マジックを遊んでいた方、あのころ何を相棒にしてましたか?僕は《ナントゥーコの影》が相棒でした。
それが今でも楽しめるって結構凄いことだと思いませんか?
余談ながら、逆にあのころからずっと活躍している《選択》や《強迫》って素晴らしいデザインなのかもしれません。
これらはプレモダンでも使われているカードなのですが、現在のスタンダードでも活躍中のカードです。《選択》の初出は『インベイジョン』、《強迫》の初出は『ウルザズ・サーガ』ですが、そのころのカードが今でも一線級で使われ続けているのは感慨深いですね。
まだまだ未開拓
これもミドルスクールのときに言ってたやん!って突っ込まれそうですが、実はMagic Onlineでのサポートが始まったり、もっと言えばフォーマットの名前が広く認知され出したのも、かなり最近の話なんです。
それまでは海外(特に欧州圏)では人気のフォーマットでしたが、日本国内では現在よりもずっと小規模でプレイされていました。
ゆえに研究の規模としても、ほかの公式フォーマットに比べればどうしても小規模になってしまいがち。
今でも新しいデッキはよく出てきます。僕も日々MOのデッキリストを見てあるときは感服し、またあるときは「その発想はなかったわwww」と抱腹絶倒してます。天才ってやつは世界中にいるんだなあ。
メタゲームが回っている
つい最近禁止改定が行われたこともあり、現在のメタゲームは混沌そのもの。
僕も毎週メタゲームの動向を追っているものの、「これがずっと勝っている」印象があるデッキは今のところありません。盛者必衰、諸行無常、有為転変。
現在のフォーマットの主戦場がMagic Onlineである(=情報が出回りやすい)ということの後押しは確実にあるかと思うんですが、特定のデッキが勝ち続けることが難しい土壌となっているようです。
どんなデッキがあるの?
前置きが長くてすみません。というわけでデッキ紹介の時間です。
青緑マッドネス
あのころスタンダード、ミドルスクールでもお馴染みの「青緑マッドネス」はプレモダンでも健在です。
《野生の雑種犬》《マーフォークの物あさり》などの「カードを捨てる」クリーチャーから、《尊大なワーム》《堂々巡り》と軽く動いていくクロックパーミッションデッキ。
各種クリーチャーがタフなため戦闘で優位に立ちやすく、また《不可思議》があればぶつかり合うことすらなくなるため、すぐにゲームを決めにいけるでしょう。
ミドルスクール側との差異としては《意志の力》の有無くらい。それほど大きな差はないですが、早期決着を見越した《目くらまし》《噴出》型が比較的多いようです。
また、長期戦方向を目指すなら《適者生存》から《日を浴びるルートワラ》を連打するといった戦法も強力で、同時に《金粉のドレイク》などのユーティリティカードをサーチする戦略を取ることもできます。
緑白マッドネス
最近プレモダン界に登場した期待の新星、「白緑マッドネス」。
基本的な動きは青緑マッドネスと似ており、受けの要素が《堂々巡り》から《剣を鍬に》にすり替わったようなイメージです。青緑マッドネスはカラーリングの都合で相手のクリーチャーに触るのが少し苦手なのですが、その部分がフォローされている形です。
《巡視犬》は、かつて『オデッセイ』ブロック構築で活躍した歴史あるカードながら、この5色サイクル中で最強である《野生の雑種犬》の陰に隠れがちだった永遠の二番手でした(二番手とは言いつつも、ほかの3色は時代柄の2マナ・2/2・デメリット持ちのスペックなため、3種ともベンチウォーマー)。
ですが、このデッキにおいては《サバンナ・ライオン》《剣を鍬に》の兼ね合いもあって白マナの優先順位が高く、《野生の雑種犬》と並んで4枚採用されるに至っています。
また《栄光》もクリーチャー戦が比較的多いプレモダンでは、ゲームを一方的なものにする力を秘めています。ただデッキ全体をかなり攻撃要素に振っているため、コンボデッキ相手は少し苦手気味です。
バーン
全国の火力大好きプレイヤーのみなさま、お待たせいたしました。
マジック界最高峰の火力呪文である《稲妻》が使用可能、かつて「ライフ10点は致死圏内」とまで言わしめた要因の《火炎破》まであるとなれば、「バーン」デッキが弱いわけがありません。
クリーチャー各種についても、《ジャッカルの仔》《渋面の溶岩使い》《モグの狂信者》《ボール・ライトニング》とキラ星ぞろい。火力との合わせ技で一瞬でライフを詰めることが可能です。
《渋面の溶岩使い》については軽い火力呪文のおかげで墓地を溜めやすく、継続的に能力を使えるため、クリーチャーデッキ相手にはコントロールデッキのように振る舞うこともできます。
反面《寒け》《暖気》《法の領域》など、主に白と青方面に「絶対に出されてはいけないカードシリーズ」が存在します。サイドボードから《紅蓮破》《Anarchy》などで対処していきたいところです。
また呪文ベースの行動回数が多いことを利用し、緑をタッチして《クウィリーオンのドライアド》を投入するチューンも見られます。
ほかにも《獣群の呼び声》でタフに戦う、《森の知恵》で引き増すなどのバフ要素がありつつ、さきほどの赤対策のエンチャントを《帰化》できる点などが魅力。
赤単にするかタッチ緑にするかは、デッキの一貫性との相談になりそうです。
ゴブリン
続いての赤いデッキ、2つ目は「ゴブリン」。
前回ミドルスクールのときにも紹介しましたが、《ゴブリンの従僕》の爆発力は素晴らしいものです。速く動くことももちろん可能ですが、《ゴブリンの首謀者》で長く太く戦っても強いデッキです。
ミドルスクールと比較すると、デッキベースそのものに大きな差はないのですが、《モグの狂信者》《包囲攻撃の司令官》などが「当て逃げ」できなくなったことにより若干弱体化しています。
これにより、タフネス3以上のクリーチャーと戦うのが少し難しくなりました。自分よりサイズ感の大きいデッキに対しては「損をしてでも殴るか否か」の見極めが大事です。
「バーン」の項でも触れた通り、赤いデッキなのでサイド後に「絶対に出されてはいけないカードシリーズ」に泣くことも。バーンに比べれば《ゴブリンの従僕》により《寒け》《暖気》の効きが若干悪いときはありますが、《法の領域》は変わらずマズいですし、黒いデッキには《仕組まれた疫病》も存在します。
これらに対抗すべく、補色として黒や緑を足す構築もしばしば。
The Rock
「The Rock」とは、かつてエクステンデッド時代に活躍した黒緑のコントロールデッキの呼称です。
ハンデスで手札を・《破滅的な行為》で戦場をコントロールしていくことでゲームを掌握し、最終的に《貪欲なるベイロス》《樹上の村》などで殴り勝つデッキです。
特に《破滅的な行為》が強力で、勝つまでの過程で戦場のパーマネント要素を経由しないデッキはまずありません。どんなデッキでもほぼ確実に《破滅的な行為》に付き合うことになります。
またさまざまなバージョンが存在し、《ブラストダーム》まで入ったより攻撃的なもの・《繰り返す悪夢》で《錯乱した隠遁者》を戻してやりたい放題・《クローサの大牙獣》《起源》でどっしり戦う……などなど、好みで戦略を選べます。
このデッキは、かつて《パララクスの潮流》が大の苦手だったこともあり、近年のプレモダンでは若干振るわない印象もありましたが、《パララクスの潮流》が禁止されたことにより、また少しずつ勢力を伸ばしつつあります。
スタイフルノート
現在レガシーでも活躍中の「スタイフルノート」。《ファイレクシアン・ドレッドノート》《もみ消し》で1マナ・12/12トランプルを爆誕させる豪快なコンボです。
《もみ消し》に加えて《幻視の魔除け》もあるため、こちらはコンボ要素だけでなく除去呪文の回避にも使用可能。《悟りの教示者》などの「ライブラリートップに積む」系のスペルを撃たれたときに、「切削」モードで撃って実質カウンター呪文のように動ける器用さもあります。
主に青単で組まれ、補色として白や黒をタッチするタイプも。
また、サイド後に相手のデッキによっては《ファイレクシアン・ドレッドノート》コンボを決めにくい(=長期戦になる)な、と思ったら《思考停止》モードに切り替える戦略も。《幻視の魔除け》のモードの「4枚切削」を活用する・《噴出》を連打するなどでストームを稼ぎ、致死量の《思考停止》をぶつけて勝利します。
僕もこの前対戦していて、サイド後に複数の《剣を鍬に》《復仇》などを抱えて安心してたら、全然関係ないところから祭りが始まって敗北。感動しました。
最近の海外プレモダン界のトレンドは《本質のほとばしり》。青単のタイプが苦手とする《ザンティッドの大群》などへの対策で、1ターンかかってしまいますが、仕留めることができます。
補充
《大あわての捜索》《調律》などの、いわゆる「引いて捨てる」カードで各種エンチャントカードを捨て、《補充》で釣り上げることを主戦略としたデッキです。
これらのドロー呪文は2枚や3枚と複数引けるため、欲しいカードに到達する確率も高くデッキの安定性もなかなか。
注目ポイントは《オパール色の輝き》《パララクスの波》のコンボで、
①クリーチャー化した《パララクスの波》で相手のクリーチャーを対象に取る。
②優先権を離さず《パララクスの波》で《パララクスの波》自身を対象に取る。
③解決し《パララクスの波》が追放される。
④戦場を離れたので追放されている《パララクスの波》が戻る。
⑤相手のクリーチャーが追放される(戻ってこない)
これにより相手のクリーチャーは生存権を失ってしまいます。クリーチャーデッキ相手に「決めたらほぼ勝ち」の最強コンボです。
かつてはここに《パララクスの潮流》もあったのでより凄いことになっていたのですが、禁止後はこのスロットに《静寂の命令》が収まっています。
素のコストは8マナ、いくらなんでもプレイできなさそうなコストですが、《補充》から釣る前提だと話が変わってきます。
上記の《パララクスの波》《オパール色の輝き》コンボに《静寂の命令》が加わると「枯渇カウンター」をリセットすることもできるため、これが決まると何を唱えてもカウンターされてしまうという無敵状態に。こうなってしまうと乗り越えて勝つのはかなり難しいでしょう。
エンチャントレス
これも古来よりの名デッキ。
デッキ名通りの《アルゴスの女魔術師》《女魔術師の存在》の「エンチャントレス」を置いてから各種エンチャントをプレイすると1ドローがついてくるため、プレイすればするほどリソースが増えていくという不思議な状況に。これらは2枚目以降のエンチャントレスをさらに呼ぶ装置になり、複数貼るともう止まりません。
エンチャントが並んだあとで《セラの聖域》を起動すれば溢れんばかりのマナが発生、《パララクスの波》などの重いエンチャントもプレイすることができます。
これらでリソース差を稼いでいき、最終的に《オパール色の輝き》でフィニッシュ!
《補充》デッキの項でも触れた通り、《パララクスの波》《オパール色の輝き》の制圧力は恐ろしいですね。
白緑のソーサリータイミングで動くデッキである都合上、相手側の動きに対処するのは比較的苦手。逆に対戦相手の置物対策が甘いと、一気に突き破ってくる展開力の高さが魅力です。
ランドスティル
かつてはレガシー(その前のタイプ1.5と呼ばれていた時代から)でも活躍していた名デッキは、プレモダンでも健在です。
「ランドスティル」はフラットな場で《行き詰まり》で相手を動きにくくさせ、《ミシュラの工廠》《正義の命令》などの「呪文でない攻撃手段」で攻撃するデッキです。
うかつに動けば3枚引かれてしまいますし、かといって黙っていれば一方的に殴られてしまう。ど、どうすればいいんだ……。
ミドルスクールとの大きな差異は、やはり《意志の力》の不在。ピッチコストの関係でほかの0マナカウンターを採用するのも難しいため、代わりの妨害要素として《神の怒り》を多めに取ったり、《吸収》でライフレースを戻したり……などクリーチャー対策濃い目の構成がプレモダンでは人気のようです。
また、白と青という組み合わせの魅力はやはりその堅牢さ。加えてサイドボード戦力の豊富さでしょう。バーン・ゴブリンの項でも触れましたが、色対策系カードの強さは随一です。
テラオース
ミドルスクールの『デミゴッド決定戦』を制したことで今ホットなデッキですが、プレモダンでも大活躍中です。
《ドルイドの誓い》が誘発するとライブラリーが墓地に落ちる過程で土地カードもそれなりにめくれるため、超でかい《土を食うもの》が爆誕するという恐ろしいデッキです。
ポイントとしては、テラオース側は《ドルイドの誓い》環境下でクリーチャーにカウントされない《樹上の村》《ミシュラの工廠》で一方的に攻撃できるうえ、《不毛の大地》《リシャーダの港》で相手のミシュラランドを封じる戦略が取れること。
プレモダンのデッキのなかには、自発的にクリーチャーを出してこないデッキもあるため、そういったマッチでは《Thermokarst》《冬の抱擁》でマナベースを攻撃し、普通に《土を食うもの》を出して殴り勝つこともできます。
また《土を食うもの》は《ハルマゲドン》系のカードと相性がよく、土地を個別に壊すスペルを入れず《大変動》も入れて豪快にリセットをかけるタイプや、《ドルイドの誓い》を入れずに《敏捷なマングース》《熊人間》から《ハルマゲドン》で墓地を稼いで「スレッショルド」を狙う……といったタイプもあります。
このデッキを支える屋台骨といえば《森の知恵》。これの有無でゲームがかなり変わります。《極楽鳥》に対してよく言われる「鳥は見たら焼け」という格言も、もしかしたら《森の知恵》にも通じるかもしれません(笑)
サバイバル
《適者生存》を貼り、さまざまなクリーチャーをサーチすることで状況に応じた戦術を取ることができるテクニカルなデッキです。
《繰り返す悪夢》で使用済みのクリーチャーをも使い回す「Rec-Sur型」、《対立》《冬の宝珠》での「ロック型」、《ヴォルラスの多相の戦士》で瞬殺する「Full English Breakfast」型など、いろいろなタイプが存在します。
それゆえに、どういった構成なのか相手側からわかりにくいのが大きなメリットです。
作り方は十人十色でとても自由なサバイバルデッキですが、共通パーツは《ゴブリンの太守スクイー》。《適者生存》の起動に一度挟んでおけば、毎ターン《ゴブリンの太守スクイー》が弾となって供給され続けるため、以降クリーチャーをまったく引かずとも立ち回り続けることができます。
エルフ
さまざまなフォーマットで活躍する「エルフ」デッキ。プレモダンの「エルフ」もその例に漏れず活躍中で、各種マナクリーチャーを並べ、発生した大量マナから豪快に動くデッキです。
注目カードは《ワイアウッドの共生虫》で、このカードはマナ加速カード・相手の除去への対策カードであると同時に、《ムルタニの見習い》や《錯乱した隠遁者》などと組み合わせることでリソースを確保するカードにもなります。
キーカードがすべてクリーチャーカードであるため、一度《適者生存》が出てしまうと、
①《憤怒》を落とす(《山》がなければ《ヤヴィマヤの農夫》で確保)。
②《ティタニアの僧侶》に速攻がつくので、《ワイアウッドの共生虫》などでアンタップして大量マナ。
③「②」で《ワイアウッドの共生虫》で戻したカードを《適者生存》して《錯乱した隠遁者》などへ変換。
……などなどやりたい放題です。
サバイバルの項にあったように、このデッキも《ゴブリンの太守スクイー》で《適者生存》を回します。
この辺のカードは「実質クリーチャータイプ・エルフ」なんてよく言われたりしますね。
おにぎりシュート
別に《オーブ・オヴ・ドラゴンカインド》をシュートするわけではなく、致死量まで育てた《Phyrexian Devourer》を《狂気の祭壇》《投げ飛ばし》でぶん投げるコンボです。英語表記は普通に「Devourer Combo」。
能力を起動していく過程で《Phyrexian Devourer》のパワーが7以上になると死んでしまう能力が誘発しますが、それにスタックして能力を起動→また誘発→起動→誘発→起動……と繰り返すことで、自身の残ライブラリーに含まれているカードのマナ総量に等しい値までパワーを上げることができます。
イラストを改めて見ると、おにぎりというよりはと◯がりコーンな気がしますね。
キーカードは《修繕》。上記2つの「発射台」はどちらも2マナなため、合計5マナあれば決まってしまう軽さが売りです。《狂気の祭壇》であれば2マナランドからささっと置けば分割払いにもできてしまいますからね。
必要カードが少なく、クリーチャー除去呪文が効かず、青ゆえにドローサポートも多い……などの追い風要素が多く、かなり決まりやすいコンボとなっています。
ただ、《修繕》《投げ飛ばし》のいずれも追加コストを払う必要があるため、カウンター呪文に弱いという一面も。
《防御の光網》《ザンティッドの大群》で事前に防止する・《紅蓮破》《赤霊破》などを構え合う……などで抗う必要が出てくるでしょう。
黒単
本項のトリを務めるのは「黒単」。やっぱ黒単なんすわ。
ということで「《暗黒の儀式》が使いたい!」といった方向けのワルいデッキ各種を紹介します。
こちらは黒単ミッドレンジのようなデッキ。もちろん「A定食」搭載。リソースを締め上げ《ナントゥーコの影》《マスティコア》で殴り勝ちます。
《暗黒の儀式》から「A定食」にも行けますし、《ファイレクシアの闘技場》でリソース有利モードに入ることもできます。
上記2つとは一風変わった「ゾンビ」デッキ。海外ではゾンビが人気同族であるため、かなり「熱」を感じます。
《アンデッドの王》は戦闘や除去で死んだゾンビだけでなく《宝石の手の汚染者》も戻せるため、ディフェンシブに動きつつ削って勝つ芸当も可能。
《暗黒の儀式》はこれらのデッキの動きを加速させ、クリティカルな場を早期に完成させることにより、優位に立つ潤滑剤の役目を果たします。
おわりに
……などなど、語りつくせない魅力の塊である「プレモダン」ですが、あまりにも長いと編集の人に怒られそうなので今日はこのあたりにしておきます。
今回紹介させていただいたデッキ以外にも、魅力的なデッキはたくさんあります!
また、晴れる屋でも「プレモダン」のデッキが検索できるようになりました!
気になるデッキがあったら、そのまま購入ページに飛ぶことができる優れもの。ぜひご活用ください!
さらに、今週末の3月14日(土)-15(日)には『プレイヤーズコンベンション京都2026』が開催されますが、3/15(日)のサイドイベントでは『プレモダン選手権』が開催されます!
日本で最初のプレモダンのビッグイベント。どんなデッキが勝つのか今から楽しみですね!
全国各地の晴れる屋でも、店舗によってイベントが開催されているところもありますので、ぜひチェックしてみてください!
まだまだ大会の数は少ないですが、これからどんどん増えていく予定です!
以上、晴れる屋秋葉原の辻でした。それではまた(^o^)




















































































































