コマンダー塚本の統率者最前線!! vol.49 -Jの速度-

塚本 樹詩

 皆さんこんばんは!! コマンダー塚本です!!

 前回に引き続き今回も『ラヴニカのギルド』のカードを使ったデッキを紹介したいと思います!!

 今回思いついたコンボに愛着がわき過ぎてしまっているので、前置きはいいからいち早く紹介しちゃいます!!今回のキーカードはこちら!!ででーん!!

遁走する蒸気族

 スタンダードで既に活躍しているクリーチャーなので、このカードの強さについてはもうすでに説明不要だと思います!そしてあるカードを組み合わせると面白そうな動きができそうだなとひらめき、今回のデッキは生まれました。

硬化した鱗

 《硬化した鱗》を置いた状態で《遁走する蒸気族》に乗る+1/+1カウンターの数を増やせば、マナを出せる条件が簡単になるのでは!?とひらめくと、矢継ぎ早に《硬化した鱗》《エンチャント複製》でコピーしたり、《野生の活力》《倍増の季節》で更に乗っかるカウンターの数を増やしてたくさんマナが出せそう!!と次々とアイディアが沸いてきました!!

 《遁走する蒸気族》の+1/+1カウンターが増える速度が《硬化した鱗》でドンドン速くなっていく!!《遁走する蒸気族》の速度が!!蒸気族の速度が!!Jの速度が!!J-SPEEEEEEEEEEEEE

 むしろここからは統率者のデッキを組んでいく訳ですが、この記事の完成の後にフロンティア、モダン、レガシー、ヴィンテージとフォーマットの許す限りこの《硬化した鱗》《遁走する蒸気族》デッキを組んでいきたいくらい、このコンボが好き!!という状態なので、まずは冷静に統率者のデッキを組み立てていきましょう!!はぁはぁ。

たなびく真紅突破促進圧服マグマの洞察力

 そして!上記の画像のように赤いカードながらも1マナでドローできる呪文はたくさんあるので、デッキに詰め込めるだけ詰め込めばさらにガチャガチャできそう!!ということで今回は《遁走する蒸気族》使い倒すデッキを組んでいきます!!

《遁走する蒸気族》と相性のいいクリーチャーを採用しよう!

吸血の教示者伝国の玉璽俗世の教示者森の教示者Demonic Tutor

 とはいえ、今回のキーカードは統率者に設定できないので《吸血の教示者》系のカードは全力で入れていきたい所ですが、2枚目以降の緑色のサーチカードを引いた時に《遁走する蒸気族》以外で何を持ってくるのか?という疑問にぶち当たりました。

どぶ潜み

 呪文をたくさん唱えるなら、その動きと相性の良いクリーチャーをデッキに入れればサーチ呪文も腐りにくいなと思い、条件に見合うクリーチャーを探したところ出てきたのが《どぶ潜み》君。そしてこのクリーチャーに似ているものを探したところ、あることに気が付いたのです!!

熱錬金術師膨れコイルの奇魔カラデシュの火、チャンドラ軟体電極獣燃えがらの紅蓮術士

 呪文を唱えた際にアンタップする能力を持ったクリーチャーは意外とたくさんいるんですね!!ということでこれらのクリーチャーを《遁走する蒸気族》の脇に並べれば、勝ち手段になり得るのでは!?

好奇心鋭い感覚

 加えて、これらのクリーチャーに《好奇心》《鋭い感覚》をつければ、ドロー手段の強化に繋がるのでコンボが途切れにくくなりそうでいいですね!!

 …と、ここでアンタップするクリーチャーに何かをつけると、さらにシナジーが濃くなることに気が付きます!!

たくさん呪文を唱えたけりゃあ、マナ増やせ!!

謎の石の儀式大地の知識予言的妄語ドラゴンのマントル

 《謎の石の儀式》《大地の知識》《遁走する蒸気族》だけではマナが足りない場面や、赤以外の色のカードを使う際に非常に重宝しそうです。そして《予言的妄語》《ドラゴンのマントル》はカードを引けるので《好奇心》《鋭い感覚》に次ぐドロー手段としてはいい感じではないでしょうか?

 こうしてデッキの方針がなんとなくまとまってきましたが、軽量の呪文を連打して《どぶ潜み》やアンタップするダメージ源だけ対戦相手の数分の40点を削れるかという疑問があったので、ここでコンボが決まれば明確に勝てるというカードも用意することに。

ふにゃふにゃ煮えたぎる怒り

 赤の無限マナの勝ち手段といえば《ふにゃふにゃ》!と結構な定番カードですが類似カードである《煮えたぎる怒り》《ふにゃふにゃ》と比べてバイバックコストが1マナ軽く、クリーチャーが既にダメージ源となっているので何回も使える呪文としてはこっちのが輝く場面がありそうですね。

秘教の思索時計回し

 さらに!!アンタップするクリーチャーが青マナを供給できる状態になっているのなら《秘教の思索》《時計回し》無限に唱えられる呪文になるので採用!!《時計回し》《遁走する蒸気族》のカウンターも増やせるのでデッキとの相性も良さそうで素敵!!

 キーカードを元にデッキに必要そうなパーツと勝ち手段の確保もできたので、土地や残りのカードを埋める肉付けをしてデッキを100枚にする段階に来ました!といった感じで、今回できたリストがコレだ!!

-サイドボード (0)-
安堵の再会魔力変気絶
苦しめる声野生の勘裏返し

 まずは1マナだけではドロー呪文が追いつかなかったので2マナでドローできる赤い呪文を追加!不要なカードを捨てながら手札を入れ替えできる《安堵の再会》《苦しめる声》《野生の勘》は2マナでも全然許せるスペックですね!また赤に寄せたいものの色マナには難儀しそうな場面を解消してくれる《魔力変》も必須でした!

彩色の星彩色の宝球シャドーブラッドの卵モスファイアの卵

 これに加えて、色マナを変換しながらドローもできるアーティファクトもいくつか採用!!

大渦を操る者、イドリス

 そして赤メインでタッチ青黒緑といういびつな構成になってしまったので統率者は必然的に《大渦を操る者、イドリス》に!

 クリーチャーでガチャガチャするデッキなので、出しただけでプレッシャーを与えられる統率者を避雷針にして相手の除去を無駄撃ちさせましょう!!一応は単なる案山子でなく0マナのアーティファクトなどで次のターン以降に使えるマナが増えるので、コンボの下準備が少し捗ります。本当に少し。

火想者の研究

 そして追加の勝ち手段として、これまた『ラヴニカのギルド』のカードである《火想者の研究》も採用しています!!ダメージとドローの両方のモードがあり《倍増の季節》との相性も良いので、コンボを始める前に先置きできるパーマネントとしては最適ですね!!

アクロスの十字軍

 デッキ内の軽量呪文の中には相当数、クリーチャーをターゲットに取るものが含まれているので《アクロスの十字軍》はアンタップするクリーチャーと同じくらいデッキ内のカードと相性が良いことに気が付きました!!

 このカードから生成されるトークンは速攻をもっているため、《謎の石の儀式》との相性はもちろん《大地の知識》《野生の活力》《倍増の季節》とも噛んでいるので盤面の状況によっては《遁走する蒸気族》《どぶ潜み》両方の役割のどちらも担ってくれる、重要なピースなのです!!

 

 今回はここまでとなりますが《遁走する蒸気族》のスピード感を是非とも皆さんに体験して欲しいです!

 蒸スピの他にも『ラヴニカのギルド』にはまだまだ統率者戦で輝くカードがあるので、次回以降も紹介出来たらと思います!!

 それでは今回はここまで!!また次回よろしくお願いします!!

この記事内で掲載されたカード

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塚本 樹詩  統率者戦をこよなく愛し、どうやったら瞬殺コンボを達成できるかに日々心血を注いでいるデッキビルダー。頭のおかしいデッキを作らせたら右に並ぶ者はいない。また他のフォーマットでも、よく狂気と芸術点を掛け合わせて勝利に変換している。代表作は【グリセルシュート】など。 塚本 樹詩の記事はこちら