インタビュー:林 政孝 ~活力溢れる機械たち~
晴れる屋メディアチーム
晴れる屋メディアチーム
Takumi Yamasaki
12月16日(日)、ここ晴れる屋トーナメントセンターにて第12期モダン神挑戦者決定戦が開催され、252名ものモダンプレイヤーが集結し9回戦という熾烈な戦いを繰り広げた。
膨大なカードプールからモダンというフォーマットはデッキの種類が非常に多く、様々なデッキに対応しながら勝ち切るのは至難の業だ。その中で見事神への挑戦権を手に入れたのは林 政孝だった。
決勝では鱗親和ミラーを制し優勝した彼に、興奮冷めやらぬ中インタビューを行った。
――「優勝おめでとうございます!いまの率直な気持ちをお聞かせください!」
林「まさか勝てるとは思ってもなかったので嬉しいです!今日は負けてそのまま忘年会に行く予定だったので(笑)」
――「今回使用された鱗親和の魅力とはどういったところでしょうか?」
林「僕はガチャガチャしたデッキが好きで、回していて楽しいところが魅力ですね」
――「決勝では鱗親和ミラーということで、観ていて非常に複雑そうなデッキだなという印象がありました。いつごろからこのデッキを使用されてるのでしょうか?」
林「グランプリ・プラハ2018で鱗親和が優勝したのをきっかけに使ってみようと思いました。もともと親和を使っていたんですが、しっくりこなくて鱗親和にしましたね」
――「苦手なデッキなどはありますか?」
林「妨害が少なく、オールインするデッキなのでコンボデッキは苦手ですね。特にカウンターカンパニーなんかはあっさりコンボを決められて負けてしまいます。準決勝であたった青赤ストームも不利なんですが、運よく勝つことができました」
――「放送では《活力の力線》について盛り上がっていました!このカードの採用理由を教えてください。」
林「鱗親和を使っていてバーンやナヤZOOなど赤系の速いデッキがキツいなという印象がありました。クリーチャーで序盤を攻められて終盤火力で負けるという展開が多かったんです。でもこのカードのおかげでライフを安全圏に保つのはもちろん、ブロックしても損をしづらくできるんです。今日もバーンと当たったんですが、このカードのおかげで勝つことができました。《燃焼》や《ぶどう弾》に対して耐性がつくのも良いですね。」
――「なかなか見かけないカードですが、どうやって見つけられたんですか?」
林「もともと変なデッキを作るのが好きで、よくモダンのデッキリストを見ているんです。それでこのカードのことを知りましたね。最初に使ってみようと思ったきっかけは、《イゼットの静電術師》にやられたときなんです(笑)」
――「いろんなデッキリストを見ることで、引き出しを広げているんですね。普段どんなコミュニティでマジックをしているんでしょうか?」
林「MTG社会人部というグループがありまして、晴れる屋で出会った仲の良い人たちとカジュアルにワイワイと楽しんで遊んでいます。」
――「では最後に、神決定戦に向けての意気込みをお願いします!」
林「勝ったからには頑張りたいと思います!」
――「ありがとうございました!」
独自のチューンナップを施した鱗親和で見事優勝した林 政孝。普段目にすることがないマイナーなカードにスポットライトを当てることができるのは、日頃から行っている研究の賜物だろう。
神の座で待つ現神・小田 光一は前回の挑戦者決定戦でオリジナルの緑白カンパニーを使い優勝した強者だ。デッキビルダー同士、2人がどんなデッキを持ち込んでくるのか非常に楽しみである。