はじめに
いよいよ、MTGアリーナによる初のミシックチャンピオンシップ(以下MC)である、ミシックチャンピオンシップⅢがラスベガスにて開催されます。大会形式や参加権利の獲得方法など、テーブルトップのMCとは異なる点が多い本大会。予習を兼ねてポイントをまとめたので、共にチェックしていきましょう。
大会概要
放送はこちらのページで6月21日(金)~23日(日)に日本時間24時から行われます。Hareruya Prosからも14名の選手が参加するので、活躍に期待しましょう!
賞金総額750,000ドル!
今回のMCの賞金総額はなんと750,000ドル!優勝賞金は100,000ドル(約1100万円)にも上ります!!
参加するだけでも賞金7,500ドル(約80万円)が確定しており、非常にMTGアリーナドリームを感じさせるイベントになっています。月末のミシックランク上位1,000位以内によって行われるアリーナMCQは今後も行われていくようなので、皆様も1,000位以内を目指してみてはいかがでしょうか?
参加プレイヤー
今回のMCは参加者68名と、今までのMCと比べて圧倒的に参加人数の少ないイベントです。その内訳は
で構成されています。
今大会、Hareruya Prosからは以下の14名が参加します。ぜひ、彼らを応援していただけると幸いです!
今回参加するHareruya Pros | |
---|---|
カルロス・ロマオ | クリスティアン・ハウク |
グジェゴジュ・コヴァルスキ | ジョン・ロルフ |
ハビエル・ドミンゲス | ピオトル・グロゴゥスキ |
マルシオ・カルヴァリョ | ルイス・サルヴァット |
リー・シー・ティエン | ルーカス・エスペル・ベルサウド |
アレン・ウー | グレゴリー・オレンジ |
ベン・ハル | ラファエル・レヴィ |
MTGアリーナと大会フォーマット
ミシックチャンピオンシップⅢは初の試みとして、テーブルトップではなくMTGアリーナによって行われます。フォーマットはスタンダードのBO3のみで、今回のMCではドラフトは行われません。
普段と違いドラフトがない分、それぞれがスタンダードの調整にかけた時間も一層多いのではないでしょうか?今回、その細かい調整が垣間見えるようなデッキが多く見受けられます。一部抜粋という形にはなってしまいますが、下記のデッキリストの項でそれらを紹介しています。アリーナのインポート用デッキリストも付けてあるので、ご自身の手で使用してみてください!
始まる前から2日目進出!?
今大会、実はもう既に2日目進出が確定している方がいます。それが、ブライアン・ブラウン=デュイン/Brian Braun-Duin選手、佐藤 レイ選手、行弘 賢選手、ブラッド・ネルソン/Brad Nelson選手の4名です。
実は、MPLの各スプリットで1位だった方はミシックチャンピオンシップⅢの2日目進出権が与えられるのです。上記の4名の方々は見事それを勝ち取られたので、なんと始まる前から2日目進出が確定しているのでした!
Hareruya Prosへ事前インタビュー
ハビエル・ドミンゲス
MPLに参加してから何か変わったことはありますか?(マジックについてでも私生活についてでも構いません)
「最大の変化は、マジックをプロとしてプレイすることに加えて、Twitchでストリーミングをするようになったことだね。マジックの楽しみ方がまたひとつ増えたよ。」
今回の使用デッキを選んだ経緯、デッキのおすすめポイントなど
「ほとんどすべてのデッキを試したけど、最終的にはアンドレア・メングッチ/Andrea Mengucciと彼のエスパーコントロールを信じることにしたよ。このデッキ最大の強みは、かなり不利な相手がいないことだ。圧倒的に劣勢になることなんてないだろう。」
以前のインタビューで「常にベストデッキを選ぶことを信条とするよ」とおっしゃっていましたが、あれから今までを振り返ってみて実践できていると思いますか?また、それが大会戦績にも影響していると思いますか?
「『ベストデッキ』と呼ばれるからには、それなりの理由があると思う。だけど、大会を取り巻く状況は毎回違うわけだから、そのときそのときの事情に合うデッキを選択することもあるだろうし、そうすべきだ。大会への準備としては、良さそうなデッキを片っ端から試して、別のデッキを使うべきだという明確な理由がない限りは、『ベストデッキ』を持ち込むようにしている。それだけ強烈な理由が見つかるなんてことは滅多にないんだけどね。」
「色々なデッキを使っていくなかで勝てないことだってある。誰だってそうさ!それが調整段階の出来事なら、『ベストデッキ』と目されていたデッキだったとしても候補から外してしまって全く問題ない。もっと良いデッキを使えば結果がついてくる人も多いと思っているけど、考え方は人それぞれだからね。」
今大会に向けての意気込み、日本のファンへ一言
「十分な自信を持つことも大事だけど、自信を過剰に持ちすぎないよう気を付けたいね。正しいバランスを取ることはとても大切なことだ。」
「いつものようにゲームを楽しむことが最も重要だ。もしトーナメントで俺とあったら、いつでも声をかけてくれよな!ためらうことはないさ!」
使用デッキ:エスパーコントロール
1 《沼》
4 《神無き祭殿》
4 《神聖なる泉》
4 《湿った墓》
4 《水没した地下墓地》
4 《氷河の城砦》
4 《孤立した礼拝堂》
-土地 (26)- 3 《聖堂の鐘憑き》
-クリーチャー (3)-
4 《思考消去》
2 《古呪》
1 《灯の燼滅》
3 《ケイヤの怒り》
2 《戦慄衆の指揮》
1 《アズカンタの探索》
3 《ケイヤの誓い》
4 《時を解す者、テフェリー》
3 《覆いを割く者、ナーセット》
4 《ドミナリアの英雄、テフェリー》
-呪文 (31)-
2 《強迫》
2 《灯の燼滅》
2 《肉儀場の叫び》
1 《正気泥棒》
1 《ドビンの拒否権》
1 《渇望の時》
1 《ケイヤの怒り》
1 《アズカンタの探索》
1 《イクサランの束縛》
1 《覆いを割く者、ナーセット》
-サイドボード (15)-
グジェゴジュ・コヴァルスキ
MPLに参加してから何か変わったことはありますか?(マジックについてでも私生活についてでも構いません)
「変わったことはあんまりないね。MPLに加入した後も、以前と変わらずマジックに打ち込んでるよ。唯一違うのは、それでお金がもらえるようになったことだな。」
「あと、グランプリに参加する頻度が少なくなったから、世界中を旅行する時間が増えたよ。旅行はマジックの次に大好きな趣味だ。」
今回の使用デッキを選んだ経緯、デッキのおすすめポイントなど
「参加者の多くがエスパーカラーのデッキを選択すると考えたんだ。俺はエスパーのミラーがあまり好きじゃないから、なにか別のデッキを選びたいと考えた。」
「今回選択したバントランプは、最も人気であろうエスパーヒーローに対して有利だと感じている(残念ながら、エスパーヒーローほど相性が良くないエスパーコントールの方が使用者数が多かったけどね)。だから、俺が予想したメタゲームを考慮するとバントランプは妥当な選択ってわけだ。」
以前のインタビューでは「大会の性質によっても選択肢を変えることはある。」とおっしゃっていましたが、今回のMCは参加人数も大会形式も変わった特殊なものになっています。今回のデッキ選択というのはそれらの影響を鑑みた結果なのでしょうか?
「そうだな、今回は小規模な大会だし、世界中のベストプレイヤーが揃っているという点で特殊だ。だからメタゲーム上、考えなくてはいけないことが多い。」
「もし2000人規模のグランプリに参加するなら、最善の選択はそのフォーマットで一番強いデッキを選ぶことだ。」
「ただ今回みたいに67人のみと対峙するような大会の場合は、彼らがなにをプレイしようとしているか予測し、それに対しての最適解を用意する必要がある。もちろんそれを考えることは楽しいことさ。また、デッキリスト公開で行なわれる場合、受け身のデッキはいつもより使いやすくなる。なぜなら、相手の脅威に対してどんな回答が必要かが明確だからね。」
今大会に向けての意気込み、日本のファンへ一言
「メタゲーム予想を少し外したから、自信満々っていうわけじゃないけど、この大会に向けての準備は万全だと感じてるよ。ここまでの努力が報われると嬉しいね。」
「いつも応援してくれてありがとう!みんなの想いに応えられるように最善を尽くすさ!優勝して、晴れる屋を応援してくれるみんなの誇りになってみせる!」
使用デッキ:バントランプ
1 《平地》
4 《繁殖池》
4 《神聖なる泉》
4 《寺院の庭》
4 《陽花弁の木立ち》
2 《氷河の城砦》
-土地 (25)- 4 《ラノワールのエルフ》
4 《ハイドロイド混成体》
4 《培養ドルイド》
4 《楽園のドルイド》
3 《翡翠光のレインジャー》
2 《切り裂き顎の猛竜》
2 《豊潤の声、シャライ》
2 《不和のトロスターニ》
-クリーチャー (25)-
デッキリスト紹介
今回、Hareruya Prosの面々は5つのアーキタイプへ分かれました。ここでは、一つずつではありますが、各アーキタイプのデッキリストを紹介していこうと思います。先述の通り、紹介するデッキリストには全てMTGアリーナのインポート用デッキリストがついているので、ご自身の手でその強さを確かめてみてください!
また、エスパーコントロールとバントランプについては、上記の「Hareruya Prosへ事前インタビュー」の項にてそれぞれ紹介しているので、そちらをご参照ください。
エスパーヒーロー
1 《平地》
1 《沼》
4 《神無き祭殿》
4 《神聖なる泉》
4 《湿った墓》
4 《水没した地下墓地》
4 《氷河の城砦》
4 《孤立した礼拝堂》
-土地 (27)- 3 《第1管区の勇士》
2 《聖堂の鐘憑き》
-クリーチャー (5)-
4 《思考消去》
3 《暴君の嘲笑》
1 《ドビンの拒否権》
1 《古呪》
1 《ケイヤの怒り》
1 《戦慄衆の指揮》
2 《ケイヤの誓い》
2 《イクサランの束縛》
4 《覆いを割く者、ナーセット》
4 《時を解す者、テフェリー》
3 《ドミナリアの英雄、テフェリー》
1 《人知を超えるもの、ウギン》
-呪文 (28)-
アゾリウスアグロ
4 《神聖なる泉》
4 《氷河の城砦》
-土地 (22)- 4 《不屈の護衛》
4 《法ルーンの執行官》
4 《空渡りの野心家》
2 《短角獣の歩哨》
2 《アダントの先兵》
2 《高名な弁護士、トミク》
4 《ベナリアの軍司令》
4 《敬慕されるロクソドン》
-クリーチャー (26)-
赤単
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事で少しでもMCの魅力が伝わったのなら幸いです。
繰り返しになりますが、放送は6月21日(金)~23日(日)に日本時間24時からこちらのページにて行われます!Hareuya Prosからも多数のプレイヤーが参加しますのでぜひぜひ応援のほど、よろしくお願いします!