Translated by Nobukazu Kato
(掲載日 2020/5/22)
はじめに
MTGアリーナの5月シーズンが始まろうというころ、私は構築とリミテッドの両方でミシック1200位以内になることを目標として掲げました。上位1200位に入るのがはるかに楽なのはリミテッドであり、これまではリミテッドでミシック到達を狙ってきました。
しかし、対人ドラフトが導入された昨シーズン、私は1200位以内に到達してから初めてランクを維持するためにさらなるプレイをすることになりました。対人ドラフトを通して同一のランク帯にいるカジュアルなプレイヤーたちがリミテッドへの理解を深めていく姿を目の当たりにし、スタンダードを含めてミシックを狙う必要があると感じたのです。
いざ、スタンダードへ
リミテッドの目標は早々に達成し、とうとう構築のランクマッチをやりこむことに。ブロンズからの長い道のりです。ありがたいことに、直近の6シーズンほどはリミテッドのミシックに到達していたので、スタンダードのほぼすべてのカードがコレクションされている状況でした。好きなデッキを作れる環境にあったわけです。
《空を放浪するもの、ヨーリオン》デッキがおそらく環境最強であることは認識していましたが、この手のデッキは私の好みとするところではありません。打ち消し呪文なしに消耗するロングゲームを戦うのは私が得意とするスタイルではないのです。少なくともプラチナやダイヤモンドまでは、何らかのアグロデッキを使うつもりでした。少し調査していると、私は挑戦してみたいデッキを発見しました。マーティン・ジュザ/Martin Juzaが配信で使用していた《軍団のまとめ役、ウィノータ》デッキです。
ジェスカイウィノータ
さまざまな箇所に調整を施し、このデッキでプラチナまで到達しました。
2 《山》
1 《島》
1 《沼》
4 《ラウグリンのトライオーム》
4 《聖なる鋳造所》
3 《神聖なる泉》
3 《蒸気孔》
4 《寓話の小道》
1 《凱旋の神殿》
-土地 (26)- 4 《魅力的な王子》
1 《リックス・マーディの歓楽者》
4 《軍勢の戦親分》
2 《絞首された処刑人》
4 《軍団のまとめ役、ウィノータ》
2 《無傷のハクトス》
2 《帰還した王、ケンリス》
4 《裏切りの工作員》
-クリーチャー (23)-
プラチナから少し苦戦するようになったため、次はサイクリングデッキを試すことにしました。相棒デッキも興味があったのですが、まだアグロデッキを諦めるには早いと思ったのです。
このウィノータデッキはパワフルなものでしたが、破壊力がある一方で脆弱である印象を受けました。マナベースは悪くないものの、ショックランドによってライフを多く失います。ときには《裏切りの工作員》がたくさん手札に来てしまい、それらの使い道を見いだせないことも。あるいは《軍団のまとめ役、ウィノータ》の効果で人間クリーチャーが一切見つからないこともあります。もう少し調整すれば大物になる可能性があるデッキですが、当時の私にはその気力がありませんでした。
サイクリング、そしてジェスカイルーカへ
インターネット上でなんとなしに選んだサイクリングデッキをコピーすると、そこそこの勝率を保ってダイヤモンドに到達。しかし、ダイヤモンド Tier4で大きくつまずきました。サイクリングデッキはいくつかの弱点を露呈したのです。
誤解しないでいただきたいのですが、いいデッキであることに違いはありません。ただ、マナベースが際立って健全だとは言えず、《繁栄の狐》があってもアンタップインの白マナ源がない初手がくるたびに、デッキを使う気が削がれていきました。
とうとうかの有名なジェスカイルーカに手を出すときが来たと思いました。私の友人やライバルズ・リーグ所属のミゲル・シモエンス/Miguel SimoesがこのデッキでMagicFest Onlineで好成績を残す姿を見て試す気持ちがわいたのです。
しかし、2時間をかけてようやく2マッチが終わる始末で、しかも1マッチは時間切れになりました。《寓話の小道》を起動したり、《メレティス誕生》を唱えたりするたび、ライブラリーを探して望むカードを選ぶプロセスに15秒以上をとられてしまったのです。
赤単の時代到来!
そんなとき、オウ・ジュヒョン/Oh JooHyunのツイートを見つけます(@oh_joohyun)。
Hello. I make #2 on Mono Red Obosh!
— Oh JooHyun (@oh_joohyun) May 6, 2020
I think this deck is well-Positioned metagame now. So high winrate.
Thanks to @cho_jaeseok who make a deck with me.
My stream is https://t.co/Lcnw96gJag@mtgazone @ArenaDecklists pic.twitter.com/r1uCPKBwXT
「赤単オボシュでミシック#2!今のメタゲームに合っていて、勝率も高かった」
私はこのデッキを組み上げ、テストすることにしました。大げさに話すつもりはありません。まさに破竹の勢いでした。MTGアリーナで体験したこともないような異常な連勝を成し遂げ、ダイヤモンド Tier4からミシックの#5に行くまでにたった5敗しかしなかったのです。最終的にジェスカイルーカは赤単オボシュとの戦いに備えるようになり、相性は均衡するようになっていきましたが、それでもいいデッキであることに変わりはありません。
オウ・ジュヒョンのデッキコンセプトは赤単が進むべき方向を指し示していると思います。ただ、その時々の仮想敵に合わせて調整できる部分があるのも確かです。多くのデッキ、特にこの赤単がそうですが、普遍的に完璧なデッキリストというものは存在しません。しかし、次の大会・ランクマッチに向けて最善の構成となるように、できる限りの変更を加えようという努力はできます。
この記事の目的は、赤単オボシュの骨格となる部分と現実に即して調整できる部分を深く理解し、デッキを使ううえでの土台を作ってもらうことです。理想を言えば、この記事を読んでみなさんがご自身の手で最新のデッキリストを作れるようになり、私やオウ・ジュヒョンに意見を聞かなくて済むようになることです。もちろん、デッキリストやサイドボードガイドを見るために来られた方はCTRL+Fを押して「デッキリストとサイドボードガイドを確認しに来た」と検索してもらっても構いません。
カード選択
オボシュ型 vs オボシュなし型
さて、まずはこの点から話しましょう。《エンバレスの宝剣》と《獲物貫き、オボシュ》の比較と言った方が正確ですね。オボシュ型で採用できずに本当に残念なカードは《エンバレスの宝剣》しかありません。今は単体除去の数が減っているので、《鍛冶で鍛えられしアナックス》に《エンバレスの宝剣》を装備させる流れが特に強力な環境です。
とはいえ、初手が8枚になるのは別次元……。これだけマナカーブの低いデッキでありながら通常よりも多い土地を運用できます。安定して土地を伸ばして3マナ域を唱えられ、仮にマナフラッドしたとしても強力な呪文が5ターン目(《紋章旗》が絡めば4ターン目)に展開できるのです。また、2マナ域のクリーチャーは《ショック》や《砕骨の巨人》を使うデッキと戦う際にお荷物になりかねず、裏目があります。ほかに使用できなくなるカードとしては《朱地洞の族長、トーブラン》がありますが、これが大きな問題ではない理由はこのデッキを使えばご自身で体感できるはずです。
《獲物貫き、オボシュ》による構築制約は、特にアグロデッキにとっては負荷の大きいものではありません。その制約の性質上、偶数ターンのマナも無駄なく使える可能性があります。1ターン目に1マナ域、2ターン目に1マナ域を2体プレイする流れは、もともとアグロデッキがたいていの場合で理想とするものでしょう。
結論:オボシュ型の圧勝。
土地
ここは議論の余地があまりありません。《山》18枚 + 《エンバレス城》4枚が定番であり、変える必要はないだろうと思います。ただ、別の3マナ域やまだ見ぬ5マナ域を入れることがあれば、《総動員地区》のような特殊土地を1枚採用する未来は考えられます。
1マナ域
このデッキの狙いを考えれば、1マナ域を少なくとも14~16枚採用すべきでしょう。1マナ域のない手札はキープすべきではありません。私としてはもう少し増やして16~19枚がよいと思っています。
《焦がし吐き》《不気味な修練者》《熱烈な勇者》
この3種は必須です。《焦がし吐き》は単体で2点のダメージ源となります。《不気味な修練者》や《熱烈な勇者》の先制攻撃は《紋章旗》が出ているときに効力を増します。《熱烈な勇者》は2体揃えば2点を叩き込める魅力があり、《不気味な修練者》の死亡時にトークンを出す能力はおまけにしては素晴らしいものです。
《ブリキ通りの身かわし》
盤面が硬直したときに真価を発揮するクリーチャー。ただ、このデッキは序盤にやることが多く起動型能力に当てるマナがないですし、マナに余裕が出てきた段階ではすでに盤面にはクリーチャーが横に並んでいますから、ブロックされない能力の価値は下がってしまいます。《ブリキ通りの身かわし》がブロックできないなら、ほかのクリーチャーをブロックするだけですからね。
他方、速攻はこのデッキの理想の動きをするうえで価値があります。1ターン目に1マナ域、2ターン目に2マナ域を2体、3ターン目に《紋章旗》 + 速攻を持つ1マナ域という流れがこのデッキが目標とするところです。
《松明の急使》
先ほどお伝えしたように、速攻は非常に重要です。このカードは《獲物貫き、オボシュ》と相性がよいだけでなく、生け贄に捧げると《鍛冶で鍛えられしアナックス》の効果でトークンが出るシナジーがあります。言うまでもなく、コントロール寄りの相手に対して強く、タップアウトした相手を咎めます。
《脚光の悪鬼》
ミラーマッチが多いと想定される場合に候補となるクリーチャーです。
《ゴブリンの旗持ち》
ここまでご紹介したなかでは最も評価が低いですが、青白系のコントロールが増えて《ゴブリンの旗持ち》が活躍する環境がくるかもしれません。
3マナ域
《鍛冶で鍛えられしアナックス》《舞台照らし》《紋章旗》
これら3種はフル投入以外考えられません。《鍛冶で鍛えられしアナックス》は高い打点を持ちながら、全体除去への耐性をもたらします。スタンダードにおいて《舞台照らし》は極めて効率がいいドローソースであり、見逃すには惜しい存在です。
《紋章旗》はデッキ全体を引き締めます。そのマナ加速能力により、偶数である4マナ域をスキップして《獲物貫き、オボシュ》にたどり着けるようにしつつ、1マナ1/1の小柄な群れを全体強化するのです。この強化する能力があまりにも強かったため、《僻境の暴虐》もメインデッキのカードとして検討すべきものではないかと思うようになりまし
《砕骨の巨人》
とても評価が高い1枚。カードアドバンテージを得ることもできれば、2ターン目に偶数のマナコストの呪文として使うこともできます。《砕骨の巨人》の4枚採用が一般的ではないのは、ジェスカイルーカ戦でより効果的な3マナ域がいるからだと思います。
《砕骨の巨人》のダメージを軽減させない能力は、ときおり意味を持つことがあります。以下のクリーチャーたちと対峙したときは、その能力の存在を忘れないようにしましょう。
このほかにもダメージを軽減させない効果が有効な場面があったら、ぜひ教えてください!
《炎の侍祭、チャンドラ》
個人的にとても気に入っているカード。最強ではないにしても、コントロール戦で屈指の強カードです。全体除去で対処できないアタッカーを2体用意できるだけなく、ゲームが消耗戦になったときには《舞台照らし》や軽量の除去を「フラッシュバック」してくれます。
《灰のフェニックス》
総じて優秀なクリーチャーですが、特に有効なのはリソース勝負となるマッチアップです。硬直した盤面を打開したい。そんなときは《灰のフェニックス》の枚数を増やしてみましょう。
5マナ域
《スカルガンのヘルカイト》
このカードの可能性を探っている人は多くないようですが、マナカーブの頂点を補完する目的で《獲物貫き、オボシュ》をもう1枚、あるいは《スカルガンのヘルカイト》を採用するのは悪くない発想だと思います。実際に《スカルガンのヘルカイト》をサイドボードに1枚入れたことがありましたが、私は5マナの速攻を持つドラゴンを見るとトラウマがちらついてしまいました。
除去
《ショック》 vs 《猛火の斉射》
さて、おそらくこの部分は私と意見が食い違う人が多いことでしょう。ですが、私はどうも《ショック》が好きにはなれません…。《ショック》が本当に強力だと思えるマッチアップは、《忘れられた神々の僧侶》や《夢の巣のルールス》をたったの1マナで除去できるルールスデッキ戦だけです。確かにミラーマッチや「サイクリング」デッキ戦でも有効であるものの、これらのマッチアップではメインデッキに《猛火の斉射》を入れたほうがいいのではないかと思います。
ここで留意していただきたいのは、相手のクリーチャーにだけ2点ダメージを飛ばせる瞬間が必ず訪れるということです。《獲物貫き、オボシュ》は初手にいることが確定していますからね!《炎の侍祭、チャンドラ》の[-2]能力で使いまわせば、この”コンボ”をなんと4ターン目から決められます。
私は常々思っていることがあります。それはヨーリオンデッキが唱える1枚目の(場合によっては2枚目までの)《太陽の神のお告げ》は特別大きな問題ではないということです。こちらのクリーチャーが1/1であっても、先制攻撃を持っていれば《エンバレス城》や《砕骨の巨人》を絡めることで《太陽の神のお告げ》のトークンのダブルブロックを一方的に打ち取れますし、《ブリキ通りの身かわし》は回避能力を持っています。このように、トークン2体に対してこちらはある程度効果的に攻撃ができるのです。
本当に問題になるのは、《空を放浪するもの、ヨーリオン》で《太陽の神のお告げ》を再利用されたときです。相手は《鍛冶で鍛えられしアナックス》や《獲物貫き、オボシュ》といった大型クリーチャーをトークンでチャンプしながら、《空を放浪するもの、ヨーリオン》でクリーチャー1体を打ち取り(場合によっては1/1のトークンでもう1体を打ち取り)、なおかつ《空を放浪するもの、ヨーリオン》が残った盤面でターンを迎えることができます。
しかし、《空を放浪するもの、ヨーリオン》が着地した返しのターンに《猛火の斉射》で1/1のトークンを一掃できれば、相手はその「相棒」で大型クリーチャーをブロックするか、あるいは小型クリーチャーを打ち取って大型クリーチャーのダメージを受けるかを選ぶことになります。つまり、ヨーリオンデッキ戦においても《猛火の斉射》は《ショック》よりもたいていは大きなダメージを与え、効果的な攻撃を可能とするのです。
とはいえ、基本的にこのデッキの狙いは手数で圧倒することですから、あまり除去の枚数を増やしすぎるのはよくありません。
サイドボード
《レッドキャップの乱闘》
サイドボードで特に重要なカードのひとつ。ミラーマッチや《軍団のまとめ役、ウィノータ》に対して効果的です。《繁栄の狐》への最善の解答とは言えないものの、サイドボード後は相手が最も警戒するカードとなりやすいです。特に《繁栄の狐》の展開が遅れたシナリオにおいて当てはまることですね。サイクリングデッキに頻繁に当たる環境になった場合は、《ショック》をメインデッキに数枚戻すことを検討しましょう。
《墓掘りの檻》
《軍団のまとめ役、ウィノータ》や《魔女のかまど》+《大釜の使い魔》デッキに強いのは言うまでもありません。ただ、《銅纏いののけ者、ルーカ》デッキに対しては入れる必要がないと感じています。構成次第ですが、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》デッキ、特に《発生の根本原理》を複数搭載しているエレメンタルデッキには1枚サイドインすることが考えられます。
《魂標ランタン》
主にサイクリングデッキの《天頂の閃光》を止める目的ですが、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》デッキに対しても非常に便利なカードでした。上手くいけば、3マナの《探検》をしたあとの《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を追放し、キャントリップまでできます。ただ、最悪の場合、墓地が肥えている段階で唱えられ、相手の墓地を追放して「脱出」を遅らせるにとどまります。ですが、通常は《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を「脱出」させることが相手の最善のプランですので、1枚分のカードアドバンテージを損しても問題ありません。
《影槍》
特に相性がよいのは打点の高いクリーチャー(《鍛冶で鍛えられしアナックス》《砕骨の巨人》《獲物貫き、オボシュ》)ですが、《熱烈な勇者》と組み合わせれば序盤から猛攻をしかけられます(念のため言っておきますが、《熱烈な勇者》はその効果によって0マナで《影槍》を装備できます)。
《不遜な歓楽者》
《大釜の使い魔》 + 《魔女のかまど》デッキや、《幸運のクローバー》を用いるティムールアドベンチャー対策です。
《炎の侍祭、チャンドラ》
以前はサイドカードでしたが、あまりにもパフォーマンスが高かったので、メインデッキに昇格させることにしました。
個人的に評価していないカード
《軍勢の戦親分》
誤解のないように言っておきますが、《軍勢の戦親分》は強いカードですし、私も普段は評価している1枚です。ただ、今の環境でサイドボードに入れても何の狙いも達成されないと思います。全体除去に巻き込まれますし、ほぼすべての軽量除去にも対処されてしまうのです。
古典的なアゾリウスコントロールのようなデッキが人気を博すようなことがあれば、サイドボードに居場所を見つけられるかもしれません。《時を解す者、テフェリー》を落としやすいクリーチャーですし、打ち消し呪文ばかりの相手に対してすくすくとクロックを大きくしていけます。
《初子さらい》
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》デッキを倒せる簡単な方法だとわかってはいますが、役割が狭すぎます。たまに活躍しますが、それでは物足りません。《魂標ランタン》が《自然の怒りのタイタン、ウーロ》デッキに対して一定の仕事をするので、《初子さらい》のためににサイドボードの枠を”無駄”にする必要はないでしょう。奪ったクリーチャーを生け贄に捧げる手段があれば……話は変わったんですけどね。
《反逆の行動》
通常のジェスカイファイアーズに対する《反逆の行動》は、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》に対する《初子さらい》よりははるかにいいですが……それでも不十分です。繰り返すようですが、最終的に生け贄に捧げる手段がないため、こういった類の効果は好きになれません。
覚えてほしいテクニック集
ゲーム序盤の動き方
1ターン目に展開するクリーチャーは、単体で2点を与えられる《焦がし吐き》が定石です。問題なのは、手札に《焦がし吐き》がなく《舞台照らし》がある場合です。
《熱烈な勇者》
《炎の侍祭、チャンドラ》
《鍛冶で鍛えられしアナックス》
戦場に2体目の《鍛冶で鍛えられしアナックス》を送り込み、4体のサテュロストークン生成するテクニックは頻繁に使います。
《砕骨の巨人》
先述のとおり、《砕骨の巨人》はダメージ軽減効果を無視できます。
《エンバレス城》
《エンバレス城》はできるだけ手札に隠しておきましょう。全体強化能力を使う予定がないならば、土地の6枚目まではセットする正当な理由がありません。ただ、《山》が手札にあり、そのターンに全体強化能力を使うつもりがなくとも、7枚目の土地としてはプレイすべきです。8ターン目に2枚目の《エンバレス城》を引いたときに、2回起動できるようにするためです。
先制攻撃/トランプルと《獲物貫き、オボシュ》
先制攻撃/トランプルと《獲物貫き、オボシュ》の関係性には注意が必要です!まずは通常どおりにダメージを割り振り、その後に割り振られた数値が倍化されます。
現在のデッキリストとサイドボードガイド
デッキリストとサイドボードガイドを確認しに来ただけの方々。こちらがお探しのものです。
4 《エンバレス城》
-土地 (22)- 4 《熱烈な勇者》
4 《不気味な修練者》
4 《焦がし吐き》
3 《ブリキ通りの身かわし》
2 《松明の急使》
4 《鍛冶で鍛えられしアナックス》
3 《砕骨の巨人》
-クリーチャー (24)-
2 《墓掘りの檻》
2 《影槍》
2 《魂標ランタン》
1 《砕骨の巨人》
1 《不遜な歓楽者》
1 《スカルガンのヘルカイト》
1 《猛火の斉射》
1 《獲物貫き、オボシュ》
-サイドボード (15)-
ジェスカイルーカ
対 ジェスカイルーカ
バントランプ
対 バントランプ
ジェスカイサイクリング
対 ジェスカイサイクリング
ティムール再生
注意:ティムール再生などの《炎の一掃》が入っているデッキに対しては、《砕骨の巨人》をサイドインしましょう。
対 ティムール再生
ミラーマッチ
先制攻撃を持たない1/1のクリーチャーを2戦目以降に残すようなプレイヤーにならないように。
対 ミラーマッチ
ラクドスルールス
対 ラクドスルールス
ジャンドサクリファイス
対 ジャンドサクリファイス
ティムールアドベンチャー
対 ティムールアドベンチャー
ウィノータ
対 ウィノータ
おわりに
この記事がみなさんのお役に立つと幸いです。このデッキは現スタンダードで有力な選択肢ですが、特にミシック以外のランクを手早く通過するにはうってつけです。ミシックでなければ、ある程度の勝率を諦めてもゲーム数でカバーできます。
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ゴンサロ・ピント (Twitter)
この記事内で掲載されたカード
Goncalo Pinto ポルトガル出身の古豪。同郷のマルシオ・カルヴァリョをはじめHareruya Latinの面々と親交が深く、彼らと共に日々研鑽を積んでいる。 プロツアー『ドミナリア』ではマルシオと共にトップ8へと勝ち進み、準決勝にて同郷対決を制して準優勝を記録。見事にゴールドレベルを確定させてHareruya Prosへと加入した。
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