(編集者注: この記事は2020/8/3の禁止告知以前に書かれたものです)
Translated by Kohei Kido
(掲載日 2020/08/03)
はじめに
私はマジックの記事をよく読みます。上手く書けた記事というのはかなり深い内容が含まれているものです。でも、私が特に好きな記事のジャンルは大会レポートについての記事です。
古の時代から存在している大会レポートには、大会への準備の過程や旅程、大会戦績、良かったところ、悪かったところなどが書かれています。今回は私のプレイヤーズツアーファイナル(以下、PTF)の大会レポートをお届けしましょう。
準備
この大会のための調整チームのメンバーは、ライバルズリーグに新規加入することになったブレント・ヴォス/Brent Vosと「オランダの巨人」トーマス・ヘンドリクス/Thomas Hendriks、そして良き友人でHareruya Hopesメンバーのトーマス・ヴァン・デル・パエルト/Thomas Van der Paeltでした。この紳士3名とは以前も調整チームを組んだことがあって、また組めるのを楽しみにしていたのです。オランダ語を話すメンバーだけで調整することで会話も弾みますしね。
スタンダード環境はここしばらく《荒野の再生》デッキに支配されています。『基本セット2021』は環境に大きな影響を与えそうになかったので、《荒野の再生》デッキこそが倒すべきデッキなのは明らかでした。
プレイヤーズツアー4では、ティムール再生にとても相性の良いバントフラッシュを使いました。しかし、このデッキはバントランプに苦戦を強いられ、本番ではバントランプと5回も当たってしまったのです。同じ失敗を繰り返すつもりはなかったので、今回は《荒野の再生》をまず使ってみようと思いました。
直近のプレイヤーズツアー・オンラインでは、《荒野の再生》デッキはメタゲームの25~35%ほどでした。PTFについても似たような割合になると予想しましたが、蓋を開けてみれば実に55%。この誤った予想が私のデッキリストに影響を与えたのです。
4色にするとバントランプとの相性が悪くなると感じていたので、4色再生よりもティムール再生を使うことを選びました。《時を解す者、テフェリー》はバントランプに対して特別に相性が良いカードではありませんし、《爆発域》を失うことで相手の《テフェリー》に対処しにくくなります。もうひとつのより大きな間違いは、メインデッキに《嵐の怒り》を2枚入れたことでした。
以下のデッキは、私とトーマス・ヴァン・デル・パエルトが登録したデッキです。
2 《森》
1 《山》
4 《寓話の小道》
4 《ケトリアのトライオーム》
4 《繁殖池》
4 《蒸気孔》
3 《踏み鳴らされる地》
3 《ヴァントレス城》
2 《爆発域》
-土地 (29)- 3 《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
2 《厚かましい借り手》
-クリーチャー (5)-
カード選択について詳細を語ることはしませんが、改良するならメインデッキの《自然の怒りのタイタン、ウーロ》1枚と《嵐の怒り》2枚を抜いて、代わりに《神秘の論争》と《サメ台風》《否認》を1枚ずつ入れたものにします。
デッキリスト登録前にした最後の議論の中で、私は大会での《荒野の再生》デッキの割合は50%よりも少なくなるだろうから、《嵐の怒り》は有用なカードだと主張していました。さらに、2枚目の《ナーセットの逆転》をサイドボードに足しましたが、これについては良い判断だったと思います。
旅程
もちろん旅程なんてなかったですよ。10時間のフライトに関する話もないし、直前になってカードを探し回ることもありませんでした。PTF用のアカウントにデッキをインポートする必要はありましたけどね。そのころには大会のメタゲームブレイクダウンが公開されていたので、デッキにふさわしい名前をつけました。
「完璧なデッキ+《ラス》2枚」という名前をね。
大会は午後6時に始まるので、一日の大半を家族と過ごせました。知らない人のために言っておくと、私には4人の子供がいて一番下の子はまだ0歳3カ月です。これだけ子供がいると、普段は朝早く起きて忙しい日々を過ごしているというわけです。土曜日と日曜日の大半は公園で陽気を満喫して過ごし、試合をするころにはリラックスした気持ちで臨めました。
大会初日
1回戦:クリストファー・カンドレーヴァ/ティムール再生
クリストファーのリストはミラーマッチの1ゲーム目に強い構成でした。文字通り、1ゲーム目はすべてのミラーマッチにおいて相手のほうが調整された構成になっているため、こちらとしてはプレイングでその差を埋めるしかありません。それか幸運を味方につけるかですね。いまさら登録したリストを変えるわけにはいきませんので、やれるだけのことはやろうと心に決めました。
1ゲーム目は私が先攻で2ターン目に《成長のらせん》をプレイできたので、土地の枚数と《サメ台風》のサイズでリードすることとなりました。これによってクリストファーにアクションを強要したのですが、その妨害を潜り抜け、《荒野の再生》と《発破》で試合にフタをしました。
2ゲーム目はとても長引きました。無事に勝てた要因としては、自分の《否認》に《ナーセットの逆転》を唱えてカウンター合戦を制したり、2枚目の《ナーセットの逆転》を自らの《発破》に撃ってカウンターされるのを防ぎつつ手札に戻したりしたからです。デッキで一番大事な呪文を守って2:1交換を取れるのはとてもいいことですね。
2-0 (通算成績:1-0)
2回戦:アイザック・イーガン/ジャンドサクリファイス
1ゲーム目では《嵐の怒り》を使って盤面を一掃し、《荒野の再生》と《発破》を決める時間を稼ぎました。《嵐の怒り》が完全に役立たずではなかったことを明らかにするために、この点は強調しておきましょう。
続く2戦目ではほとんど大したことができないまま、イーガンに瞬く間に敗北しました。3ゲーム目はその正反対となり、私が《荒野の再生》を2枚設置してから、《発破》を発射。2枚目の《発展/発破》を引き込めなかったものの、《サメ台風》をエンチャントとして唱え、およそ10体のサメが決着をつけました。
2-1 (通算成績:2-0)
3回戦:浅原 晃/ティムール再生
浅原は私のデッキに鎮座する2枚の《嵐の怒り》の枠に、《幽体の船乗り》を採用していました。私よりもいい選択ですね。
2ゲームとも一方的で、悲しいことに私が勝ったわけではありませんでした。1ゲーム目は《幽体の船乗り》にいいようにやられてしまったので、浅原のデッキ構築の腕前を称賛したいです。2ゲーム目は負けに直結するパターンである4枚目の土地を置くことに失敗しました。
0-2 (通算成績:2-1)
4回戦:加藤 健介/ティムール再生
加藤は私の2枚の《嵐の怒り》の代わりに、《終局の始まり》を採用していました。これも私よりはいい選択ですね。
全ゲーム接戦で、3ゲーム目は《荒野の再生》を打ち消されずに設置できるタイミングがあったのですが、クリックミスで《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を唱えてしまったのです。《荒野の再生》を唱えていたとしても試合は劣勢でしたが、クリックミスによってその場で負けが決まりました。このマッチに関するメモが欠けていて、自分が疲れていたという証かもしれません。クリックミスも説明できますね。
1-2 (通算成績:2-2)
5回戦:シャハール・シェンハー/緑単ストンピィ
《嵐の怒り》が輝くときです!
1ゲーム目に私は5枚までマリガンした末に1枚しか土地がない手札をキープすることになってしまいました。そしてシャハールは、2枚の《恋煩いの野獣》に《漁る軟泥》と《アーク弓のレインジャー、ビビアン》を盤面に並べます。これでは《嵐の怒り》があったとしても平凡なカードだったでしょう。この段階になると、なぜこのカードをデッキに入れて登録しようと思ったのかを真剣に悩んでいました。
2ゲーム目はシャハールが土地3枚で詰まってしまった一方で、私が早期に《長老ガーガロス》をプレイできました。シャハールは《レインジャーの悪知恵》を構えながら《原初の力》と巨大な《漁る軟泥》で、こちらの《長老ガーガロス》を処理しようとしてきましたが、私の残り2枚の手札は《霊気の疾風》と《厚かましい借り手》だったのです。
3ゲーム目は《砕骨の巨人》と《霊気の疾風》に加えて2枚の《夜群れの伏兵》を引けていて、ボードコントロールできる状況でした。ですがシャハールは、《石とぐろの海蛇》に《水晶壊し》を「変容」させて巨大なトランプル持ちを作りつつ、《原初の力》で《夜群れの伏兵》を除去。これによりこちらのライフを大きく削られてしまいます。
シャハールがもう1度新たに《石とぐろの海蛇》に《水晶壊し》したとき、もし彼が総攻撃を仕掛けてくれば私の負けでした。しかし、私の最後の手札で攻撃をし逃れてしまうと今度は彼が負けるので、攻撃しない選択を取ったのです。その結果数ターンの間なにも起こらず、ただ最終的に彼を倒す狼が増え続けただけでした。私の最後の手札はなんだったのかって?
なんの役にも立たない《嵐の怒り》でしたよ。
シャハールがあそこで攻撃していれば、2-0で大会をスタートさせたのに2-3になってしまい精神的に参っていたでしょう。自分にとって良い大会になるか悪い大会になるかは、こういった決定的瞬間にかかっていることがあるのです。
2-1 (通算成績:3-2)
6回戦:ケヴィン・ペレス/スゥルタイランプ
ケヴィンのメインデッキに打ち消し呪文は《霊気の疾風》2枚しかありませんでしたが、2枚の《思考のひずみ》が搭載されており、サイドデッキにもう1枚ありました。
1ゲーム目は先攻で3ターン目《荒野の再生》から《発破》へと繋がりましたが、ケヴィンはランプ呪文2枚から《思考のひずみ》をプレイ。その後、なんとか残った《厚かましい借り手》と《ヴァントレス城》によって十分なアクション数を確保し、勝利することができました。疲れから私はこのゲームでいくつも賢明ではない判断をしてしまったので、サイドボード中に自分の頬を2回叩いて集中しなおしました。昔からある小技ですね。
2ゲーム目はケヴィンに3枚の《覆いを割く者、ナーセット》を引き込まれ、手札を円滑に補充されてしまいます。しかし、私の2枚の《ナーセットの逆転》のせいで《思考のひずみ》によるゲームプランはリスクの高いプランとなっていて、ケヴィンは賢明にもそれを回避しました。
ですがこれによって私は十分に時間を稼いで、残り1のライフから試合をコントロールして《覆いを割く者、ナーセット》を退場させることに成功。《自然の怒りのタイタン、ウーロ》と《荒野の再生》《発破》によって試合を支配します。そして《ナーセットの逆転》を使ってケヴィンがサイドから入れた打ち消し呪文を回避して《発破》を通し、そこで終局となりました。
2-0 (通算成績:4-2)
7回戦:イヴァン・フロック/ティムール再生
イヴァンは《選択》と《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル》の入ったティムール再生を使っていました。調整中にこれらのカードがパッとしないカードだと判断していたので、イヴァンが使っているのには驚きました。しかし彼は優れたプレイヤーですから、何かしらのメリットがあると考えたのでしょう。
ティムール再生のミラーマッチは興味深いマッチアップで、基本的なゲームプランは土地の枚数でリードして相手に圧力をかけることです。難しいのは後れを取っているときに、いつ引き金を引いて強引に《荒野の再生》を出すかです。片方のプレイヤーが明らかに優位なとき、その相手はどうにか上手くいくことを祈って無謀なプレイに出なければなりません。
1ゲーム目はこういったケースの見本のようなゲームで、イヴァンは3ターン目の終わりに私の《成長のらせん》をコピーしたあとに《否認》で打ち消してきたのです。これによって私とイヴァンの土地の枚数に2枚の差が出ました。
しかし、《否認》を使ったことでイヴァンが《神秘の論争》を持っていないことがわかりました。イヴァンのメインデッキには《否認》と《霊気の疾風》が2枚ずつしか入っていないので、私は4ターン目に《荒野の再生》を叩きつけることにしたのです。あまり行わないプレイングですが、このゲームでは上手く行きました。
2ゲーム目と3ゲーム目はアドバンテージを稼いだプレイヤーが勝利した素直な試合でしたが、このマッチではすごく正確にプレイできたように思いました。
2-1 (通算成績:5-2)
大会2日目
この大会の構造はややイレギュラーでトップ16になることが目標でした。それによって賞金総額25万ドルで参加者32人の大会であるグランドファイナルの席を得られます。最高のメインデッキは組めなかったものの、ミラーマッチでのサイドボードにはとても自信があり、1日目は全体として見れば結構うまくプレイできたように感じていました。なのでグランドファイナルの権利を得ることについても非常に前向きでした。
8回戦:アンドレア・メングッチ/バントランプ
前日の最終ラウンドでトーマス・ヴァン・デル・パエルトに勝って彼を大会から叩き出したアンドレアと下当たりしました。かたき討ちの準備はできています。
1ゲーム目は先攻で2ターン目の《成長のらせん》から大きなサメを何体か出して簡単に勝利。2ゲーム目もデッキが完璧な引きで応えてくれて20分以内にマッチを制しました。
これによって家族と夕飯を食べる絶好の機会を得られました。この日の1回戦は完璧で、夕食も完璧でしたね。自信が高まってきました!
2-0 (通算成績:6-2)
9回戦:アレン・ウー/ティムール再生
今度は上当たりになりました。アレンのメインデッキに意味のないカードが入っていないのは残念です。アレンは世界で一番上手いプレイヤーの1人でもあるので、自分の全力を引き出すしかありません。
大して語るようなこともない最初の2ゲーム目をお互いに1ゲームずつ取ります。3ゲーム目は長引いた試合でお互いにたくさん土地を場に出し、《荒野の再生》も設置できていました。そして次のような状況に出くわします。
お互いに《荒野の再生》をコントロールしていて、私が5つのアンタップ状態の土地(と4つのタップ状態の土地)を並べ、アレンは6つのアンタップ状態の土地を並べている場です。
アレンが私の《荒野の再生》に《霊気の疾風》を撃ち、私が彼の《霊気の疾風》に《ナーセットの逆転》をプレイしました。すると彼は自らの《霊気の疾風》に《ナーセットの逆転》を撃ち、私は彼の《ナーセットの逆転》を《発展》でコピー。彼も《ナーセットの逆転》を《発展》でコピー。そしてそれを私が《神秘の論争》で打ち消しました。
そうして私の《発展》が解決し、《ナーセットの逆転》となり、私の《ナーセットの逆転》は手札に戻って彼の《霊気の疾風》を再び「逆転」させます。
この結果として、アレンの《荒野の再生》はデッキの上に乗り、私の《荒野の再生》は盤面に残り、彼は《霊気の疾風》が手札に残り、私は《ナーセットの逆転》を手札に持った状態で土地を全てアンタップします。これによって圧倒的な優位を得て3ゲーム目を勝ち取りました。
2-1 (通算成績:7-2)
10回戦:ベンジャミン・ウェイツ/4色再生
ベンジャミンはメインデッキに4枚の《時を解す者、テフェリー》と2枚の《ドビンの拒否権》を入れていて、かなりティムール再生に対して相性が良さそうです。
1ゲーム目はお互いにリソースを交換したあとに手札が2枚ずつになりました。彼の手札は良く、私の手札は《嵐の怒り》です。自分で蒔いた種ですね。
2ゲーム目は私が4枚目の土地を引けなかったのに対して、ベンジャミンはまともな引きをしていました。これによってシャワーを浴びてすっきりする時間が生まれるので、まあ全部が全部悪いわけではないですね。
0-2 (通算成績:7-3)
11回戦:ジェイコブ・ウィルソン/ティムール再生
ジェイコブは2枚の《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル》と《選択》を入れているので、1ゲーム目でもそこまで不利な感じがしなかったです!
2ゲームとも序盤から私がアドバンテージを保って勝った素直な試合でした。ジェイコブは2ゲームとも《ジョルレイル》を持っていて、どちらの試合でも大したことをしなかったので、このカードが本当に強いのかはかなり疑わしく思っています。
2-0 (通算成績:8-3)
12回戦:マイケル・ジェイコブ/マルドゥウィノータ
マルドゥウィノータは私が想定していたデッキではありませんでしたが、《嵐の怒り》が結構活躍できそうな試合です。
1ゲーム目開始時の手札は、土地3枚に加えて《荒野の再生》《サメ台風》、さらに2枚の《嵐の怒り》と絶好の手札です!
しかし、マイケルは2ターン目に《帆凧の掠め盗り》を使って《サメ台風》を抜き、彼は1枚だけ入っている《軍勢の切先、タージク》でゲームを進め、私は3ターンの間4枚目の土地を引けずに負けてしまいました。
2ゲーム目は3ターン目に《荒野の再生》を置くことができ、手札には相手に干渉するカードと《発展/発破》があったので想定通りの良い展開になりました。
3ゲーム目はマリガンして6枚の平凡な手札になり、マイケルは5枚までマリガン。マイケルが《急報》から《軍団のまとめ役、ウィノータ》に突入するまであまり何も起こらず、悲しい気持ちの私がその場に取り残されていました。
1-2 (通算成績:8-4)
13回戦:セス・マンフィールド/ティムール再生
セスもメインデッキに無用なカードを入れないことを選んでいました。
《薬術師の眼識》が多くの有効牌をもたらし、素晴らしい働きをしてくれました。「再活」によりあまり役立たないカードを捨てて、土地を置き続けることで《荒野の再生》が設置でき、大幅に優位になりました。
2ゲーム目は接戦で、セスは《夜群れの伏兵》と《サメ台風》によって私のライフに大きな圧力をかけてきます。なんとか《荒野の再生》と《発破》で《夜群れの伏兵》に対処しましたが、セスはターンの終わりに巨大なサメを出し、私はそれを《厚かましい借り手》でバウンスしました。これによって私はフルタップになり、セスの次の攻撃と《発破》でちょうどリーサルでした。
3ゲーム目は数ターンの間セスが土地2枚で止まります。しかし、私は《荒野の再生》を置けはしましたが、セスが《荒野の再生》を唱えたときにそれに干渉できるカードを持っていなかったのです。私が返しに撃った《発破》とドローステップのドローは土地しかもたらさず、何ターンか経ったあとに敗北しました。
1-2 (通算成績:8-5)
14回戦:ドミニク・ゴーツェン/ティムール再生
上手く構築された《荒野の再生》デッキともう一回戦。
1ゲーム目は先攻をもらって《成長のらせん》を唱えるという特に感動もないやり方で勝利しました。
2ゲーム目のほうが興味深い試合で、私は多くのマナ加速に加えて《荒野の再生》を設置できましたが、あまりアクションを取れるカードがありませんでした。幸いにもカードを探せる《ヴァントレス城》があり、ドミニクも手札が少なくなっている状況です。
ある時点で私はデッキの上に2枚の《ナーセットの逆転》と手札に《発展/発破》しかない状態になり、ドミニクは手札が2枚ありました。
次のターンにドミニクは墓地から《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を唱えたあとに《荒野の再生》を唱え、さらにエンドステップに《ヴァントレス城》でカードを1枚デッキトップに残します。
ターンをもらい、私が上に積んだ《ナーセットの逆転》を1枚引いたあとにエンドステップに大量のマナからリーサルの《発破》をドミニクに撃ち込みました。
これに対しドミニクは《ナーセットの逆転》を唱え、私は自分の《発破》を《ナーセットの逆転》しようとしましたが、ドミニクは私の《ナーセットの逆転》を《否認》します。
これで私の手札にはカードが残らず、ドミニクが巨大な《発破》を跳ね返したと思ったでしょう?いいえ、そうはなりませんでした。私は手札に《発展/発破》を戻して彼はスタック上にそれのコピーを置きます。そして私は《発破》をX=1で唱えると最後に残されたマナで(あらかじめ積んでおいた)2枚目の《ナーセットの逆転》を撃ったのです。
2-0 (通算成績:9-5)
まとめ
PTFは145人の偉大なプレイヤーが参加していて、私が今まで参加した中で一番ハードな大会でした。20位で2500ドルを得て終えて、私はそれを誇りに思うべきなのでしょう。12回戦も13回戦も負けたことで16位以内の座は逃しましたから複雑な思いもあります。
次のプロツアーに相当する『ゼンディカーの夜明け』チャンピオンシップに参加権利を得るには、煩わしいことに30マッチポイントが必要でした。組織化プレイ(Organized Play)がこの判断を変えない限り、私は参加権利を得るためにほかの方法を探す必要があります。
デッキリストが完璧だったとは言えませんが、大会中は上手くプレイできたと思います。正しくメタゲームを予想するのは難しいことです。終わってみれば、自分がした大会準備と結果には満足しています。
よかったところ
悪かったところ
パスカル・フィーレン (Twitter)