決勝戦

Game 1

決勝戦の開幕は黒田の《定業》から。

対する小平は1ターン目から赤単ストンピィの本領を発揮する。《金属モックス》に《激憤の宮廷》を「刻印」すると、《裏切り者の都》と合わせた3マナから《ゴブリンの熟練扇動者》をプレイ。

しかし、これは黒田の《目くらまし》に阻まれる。小平は次ターンも《三なる宝球》で攻めを続けるが、黒田はこれにも《目くらまし》。追加のマナを用意できなかった小平、《三なる宝球》はあえなく打ち消されてしまう。

これを見た黒田は、《不毛の大地》で《裏切り者の都》を破壊して小平のマナを縛りにかかる。

だが小平はすぐさま《古えの墳墓》を引き込むと、今度は《軍勢の戦親分》を戦場へ。ゴブリン・トークンが黒田へ最初の一撃を加える。

この《軍勢の戦親分》は返しのターンで《稲妻の連鎖》されるが、続けて土地を引き込んだ小平は《大いなる創造者、カーン》を繰り出す。

[-2]能力により《三なる宝球》を手札へ加える。《大いなる創造者、カーン》は《稲妻》で対処した黒田だが、《三なる宝球》へは対応した《渦まく知識》でもカウンターを見つけられず。軽量呪文を多数擁する黒田のデッキはこれで大幅な減速を強いられる。

ピンチに思われたが、黒田が戦場へ送り込んだのは《王冠泥棒、オーコ》。

小平は《血染めの月》で黒田への枷を増やすが、《三なる宝球》は《王冠泥棒、オーコ》の手で「鹿」へと変えられ《稲妻》により撃ち落される。黒田はさらに《戦慄衆の秘儀術師》を追加と、《血染めの月》影響下であっても展開は順調な様子だ。

小平は《虚空の杯》をX=1で設置するが、これも《王冠泥棒、オーコ》が「鹿」へ変身させると、《戦慄衆の秘儀術師》により再度唱えられた《稲妻》により退場。続けて現れた《砕骨の巨人》も墓地から唱えられる《稲妻》の餌食となる。

黒田は食物・トークンを「鹿」へと変え、小平のライフを削り始める。2枚のカードが徐々に盤面を掌握してゆく。

小平は《歴戦の紅蓮術士》で《金属モックス》2枚を新たなカードに変えつつトークンを生成。このドローで手に入れた《大いなる創造者、カーン》は《魔術遠眼鏡》を小平の下へ。

黒田は2体の「鹿」となった食物で《大いなる創造者、カーン》を狙う。小平は片方を《歴戦の紅蓮術士》とエレメンタル・トークンで、もう片方をゴブリン・トークンでブロック。《大いなる創造者、カーン》を守りつつ黒田の戦力を削る。そして《王冠泥棒、オーコ》を止めるべく《魔術遠眼鏡》を戦場へ。

ここまで大いに活躍を見せている《王冠泥棒、オーコ》を守りたい黒田は、これを《否定の力》でカウンター。しかし、ここで《否定の力》の追放効果が裏目に。

小平は《大いなる創造者、カーン》の[-2]能力で追放領域から《魔術遠眼鏡》を取り戻すと、今度は黒田の対応はなく、ついに《王冠泥棒、オーコ》を止めることに成功する。しかし、小平の戦場に残されたエレメンタル・トークン1体のみでは黒田の攻撃から《大いなる創造者、カーン》を守ることは叶わず。戦場からプレインズウォーカーの圧力は消え去ることとなる。

こうなると次にゲームの主導権を握るのは《戦慄衆の秘儀術師》。いつまでもこのウィザードに好き放題やらせるわけにいかないと、小平は《歴戦の紅蓮術士》の能力を起動してエレメンタルトークンを生成し、全力のブロックで《戦慄衆の秘儀術師》を止めにかかる。

だが、ここまでの《戦慄衆の秘儀術師》の攻撃により《定業》と《渦まく知識》でドローを進めていた黒田の手から、エレメンタル・トークンへこのゲーム5度目(3枚目)となる《稲妻》が放たれる。《月の大魔術師》には6度目の《稲妻》、《歴戦の紅蓮術士》には《意志の力》が合わせられると、ついに小平本体へと撃ち込まれた《稲妻の連鎖》が長い闘いとなった第1ゲームに決着をもたらした。

小平 0-1 黒田