こんにちは! いってつです。
みなさん、マリガンしていますか?入浴後のマリガンでお肌の健康を保ちましょう。
晴れる屋のyoutubeチャンネルはご覧になられていますでしょうか。マジックの解説動画、名カード紹介などマジック好きなら必見のコンテンツが盛りだくさん。特にいってつがオススメしたいのが統率者戦の対戦動画です!
先日、いってつも対戦動画に出演させていただきました!僕の鮮やかな活躍はもう見ていただけましたか?
今回は対戦動画に持ち込んだ《野生の魂、アシャヤ》デッキをご紹介します!
動画を先に見ていただいても、デッキ解説を先に読んでいただいても楽しめます。お好きな順番でどうぞ!
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1 《野生の魂、アシャヤ》 -統率者 (1)-34 《森》 -土地 (34)- 1 《東屋のエルフ》
1 《樹上の草食獣》
1 《フィンドホーンのエルフ》
1 《ラノワールのエルフ》
1 《スカイシュラウドのレインジャー》
1 《溜め込み屋のアウフ》
1 《運命を紡ぐ者》
1 《薄暮見の徴募兵》
1 《水蓮のコブラ》
1 《カザンドゥの蜜壺虫》
1 《絡みつく花面晶体》
1 《根の壁》
1 《歯車組立工》
1 《エルフの再生者》
1 《激情の共感者》
1 《ハートウッドの語り部》
1 《刻み角》
1 《マナの座、オムナス》
1 《再利用の賢者》
1 《硬鎧の大群》
1 《春花のドルイド》
1 《ウッド・エルフ》
1 《アルゴスの古老》
1 《獣に囁く者》
1 《豪腕》
1 《造化の紡ぎ手》
1 《酸のスライム》
1 《寓話の守り手》
1 《種子生まれの詩神》
1 《古の緑守り》
1 《進歩の災い》
1 《猛り狂うベイロス》
1 《収穫の魂》
1 《森林の怒声吠え》
1 《豆の木の巨人》
1 《テラストドン》
1 《森滅ぼしの最長老》
-クリーチャー (34)- 1 《自然の要求》
1 《夏の帳》
1 《みなぎる活力》
1 《俗世の教示者》
1 《帰化》
1 《英雄的介入》
1 《自然への回帰》
1 《内にいる獣》
1 《召喚の調べ》
1 《食餌/給餌》
1 《砕土》
1 《野生語りの帰還》
1 《不屈の自然》
1 《木霊の手の内》
1 《バーラ・ゲドの復活》
1 《起源の波》
1 《調和》
1 《繁茂》
1 《木化》
1 《森の知恵》
1 《ガラクの蜂起》
1 《はびこり》
1 《よりよい品物》
1 《花盛りの春》
1 《太陽の指輪》
1 《野生語りのガラク》
1 《怪物の代言者、ビビアン》
1 《世界を揺るがす者、ニッサ》
-呪文 (27)-
《野生の魂、アシャヤ》の特徴
パワー/タフネスが自身のコントロールしている土地の総数に等しくなる能力を持つだけではなく、トークン以外の自身のクリーチャーをすべて「森・土地」にする、派手な常在型能力を持ちます。この能力がどんなふうに働くのかみていきましょう。
①クリーチャーはすべて土地になる
《野生の魂、アシャヤ》のパワー/タフネスは土地、クリーチャが戦場に出れば出るほど大きくなる。パワー21も夢じゃない。自身のクリーチャーがすべて《ドライアドの東屋》のように緑マナを出すことができる。
②クリーチャーが出るたびに「上陸」など土地が出ることで誘発する能力が発揮される
例えば《水蓮のコブラ》は自身も土地・クリーチャーであるため、自身が戦場に出たときにもマナを生み出します。
③自身のクリーチャーは「土地でないパーマネントを破壊する」といったカードの影響を受けなくなる。
当然土地だからね。
④基本でない土地をとがめるカードの影響を受ける
《血染めの月》、《基本に帰れ》が出るとエラいコトになる。《破滅》は文字通り破滅する(詳しくは後述)。
⑤特有の無限マナコンボが成立する
これぞ《野生の魂、アシャヤ》を統率者指定する最大の理由。《野生の魂、アシャヤ》と、召喚酔いではない 《アルゴスの古老/Argothian Elder》 もしくは《造化の紡ぎ手》で無限緑マナに達します。あらかじめ土地一つをタップして緑マナを出しておき、《造化の紡ぎ手》の起動型能力を使い、森ひとつと、土地になっている《造化の紡ぎ手》自身をアンタップします。この繰り返しで緑マナが無限に出せるのです。
サイズの大きい統率者はそれだけで価値があります。対戦相手の40点を削れなくとも、21点を《野生の魂、アシャヤ》から叩きつければ敗北に追い込めるからです。さらに、もし相手もクリーチャーを並べるデッキでこちらの戦闘ダメージが通りにくいのであれば、無限マナを成立させて勝利することができます。《歯車組立工》や《起源の波》、《薄暮見の徴募兵》に無限マナを注ぎ込み、一気に勝利することができます。緑はクリーチャーサーチが得意なのでパーツを集めるのは簡単です。実際に対戦してみると結構な確率で決まります! 《運命を紡ぐ者》がいればなお安心。
相性のいいカード
こいつ土地コンボ
《野生の魂、アシャヤ》と同じく『ゼンディカーの夜明け』で登場したクリーチャー。このテキストをよ~く読んでみてください。重要なのは下の能力です。
土地が戦場に出たことによりあなたがコントロールしているパーマネントの誘発型能力が誘発するなら、その能力は追加でもう1回誘発する。
ふむふむ。じつにゼンディカー出身らしい能力。デザイン意図としては、同セットに収録されていた「上陸」を二回誘発させよう、ということなのでしょう。しかし、同セットに収録されている《野生の魂、アシャヤ》と同時に戦場に出ていると奇妙で派手なコンボが成立するのです。例を見てみましょう。
例のエレメンタルコンビが戦場に出ていて、そこに《再利用の賢者》が唱えられ、無事戦場に出た。《再利用の賢者》自身の能力が誘発する。
《再利用の賢者》も土地として戦場に出ている。《再利用の賢者》が土地になっているということは、この《再利用の賢者》自身の誘発型能力は「土地が出たことによって誘発型能力が誘発した」ことになる。よって《古の緑守り》の能力で《再利用の賢者》の誘発型能力も追加で誘発する。
そう、このエレメンタルコンビが並ぶことで事実上「クリーチャーが戦場に出たことで誘発する能力も2回誘発する」ことになります。これは超おトク! 競技フォーマットでは5マナと6マナのクリーチャーを置いたことで得られる恩恵としてはイマイチということで日の目を見ることのないコンボですが、統率者戦なら別。《テラストドン》で土地を6枚割ってもいいですし、《収穫の魂》で大量のドローも狙えそうです。
土地シナジーいろいろ
まずは「上陸」ですよね。統率者戦ではスタンダードのように《水蓮のコブラ》を出したら即焼かれた……なんてことは起こりにくいのでどんどん繰り出していきましょう。
《野生語りのガラク》は+1で土地ふたつ、もといクリーチャーふたつをアンタップできてブロッカーをたてるだけではなく、大きく育った《野生の魂、アシャヤ》をトランプルにすることもできます。 《みなぎる活力》 はマナ加速としても使えそうです。
ニッサの奥義が決まったらアシャヤ軍団は完全に無敵。
《Commander Collection: Green》はマジで買いだ
《Commander Collection: Green》は昨年2020年に発売された、緑のカードの新規イラストでの再録セット。その名の通り統率者戦を意識した選出になっていて、このデッキを作成した際にも1セットをそのまま使っています。
※収録カードはいずれも英語で、新規イラストとなっています。以下に表示されているカードとはデザインが異なります。
緑の必須級カードであるこの二枚ですが、人気がありすぎてそこそこな値段になっています。晴れる屋でシングル販売で購入するよりこのセットを購入したほうがずっと安価に手に入ります。
《マナの座、オムナス》と《種子生まれの詩神》は非常に相性がよく、相手のターン終了に合わせて土地(アシャヤがいるならクリーチャーも!)からマナを出し、貯金ならぬ貯マナができます。自分のターンが回ってくる頃には20マナ以上たまっていることも珍しくありません。
《進歩の災い》は統率者戦なら大きなアドバンテージを稼ぎつつ、巨大なアタッカーとして頼りになります。《太陽の指輪》は統率者デッキなら「むしろなぜ入れない」と言われるほどの大定番カード。《統率の塔》もセットに入っています。単色デッキでは不要ですが、いつか必ず多色デッキを組む時に必要になるので大切にとっておきましょう。
いってつのイチオシ!
もし緑単が気に入って、もう少し高価なカードも使ってみたくなったら、こんなカードはいかがでしょうか。
《野生の魂、アシャヤ》はもちろん、序盤を支えたマナクリーチャーたちがとんでもないサイズになって襲い掛かります。緑のフィニッシャーといえばこれ!
対戦相手にも影響を与えますが、クリーチャーがすべて速攻を持ちます。マナクリーチャーは出てすぐマナを出せるように!《造化の紡ぎ手》コンボにもすぐに入れます。
《血染めの月》について
このデッキのコンセプトを崩壊させかねない恐るべきカードについて言及しておきましょう。
《野生の魂、アシャヤ》の能力はクリーチャーに「森・土地」というカードタイプを加えるにすぎません。クリーチャーたちは基本土地ではありません。《野生の魂、アシャヤ》と《血染めの月》が戦場に並ぶと、アシャヤは土地タイプ「森」を失って「山」になります。これと同時に「山」である以外の能力を失います。クリーチャーというカードタイプは失われていないため、依然としてクリーチャーでありますが、《野生の魂、アシャヤ》はタフネスが0になってしまい、死亡します。《野生の魂、アシャヤ》に+1/+1カウンターが乗っているなどして戦場に残った場合、ほかのクリーチャーも能力を失ってしまいます。もっとも、赤マナを出すことはできますが……。
《基本に帰れ》の場合は、こちらのクリーチャーがまったく起き上がらなくなってしまいます。《血染めの月》や《基本に帰れ》は破壊することで解決できますが、基本でない土地すべてを破壊する《破滅》はこちらにとって《神の怒り》のようなもの。《よりよい品物》で《野生の魂、アシャヤ》を生贄に捧げるなどしてかわせなければかなり苦しい盤面になってしまいます。
《血染めの月》の能力の処理は複雑怪奇。より詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
おわりに
緑単には以前紹介した《迷える探求者、梓》や、《野生の心、セルヴァラ》といった有力な統率者候補がまだまだたくさんいます。そんななかで《野生の魂、アシャヤ》は「クリーチャーが土地になる」という奇妙なギミックで独特のマナ加速やコンボを持っているのが魅力です。
単色統率者は高価な多色土地やフェッチランドを土地を使わなくてもすみます。中でも緑はマナ加速を高価なアーティファクトに頼らなくいていい、ということもあって、安価で楽しいデッキを作りたいならおすすめの色です。相手のコンボにはなかなか介入できないですが、コンボが始まる前にビッグマナからの大量展開で相手を圧倒しちゃいましょう!
ちなみにこのデッキ、全部合わせて税込み14950円でくみ上げることができました(晴れる屋通販価格。価格は執筆時のものです)。みなさんは手元にすでにあるカードを使うことができますので、もっと安価にもっと強くてもっと面白いデッキが組めると思います!
ぜひみなさんもカジュアルにデッキを作って統率者戦を楽しんじゃってください!
この記事内で掲載されたカード
いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。Commander Format Panel メンバー。 いってつの記事はこちら