統率者列伝 《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》

いってつ

統率者列伝 《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》

みなさんこんにちは、統率者戦だいすきいってつです。

統率者デッキを毎週紹介する「統率者列伝」。今回は『統率者レジェンズ』で再登場したメカニズム、「統治者」をフィーチャーしたデッキをご紹介します!

統治者

「統治者」をご存じでしょうか。統率者戦やパウパーを遊んでいなければ触れる機会は少ないかもしれません。

「統治者」のルールをおおざっぱに説明するとこうなります。

「統治者/The Monarch」になっているプレイヤーは自身の終了フェイズ時にカードを1枚引く。

「統治者」が戦闘ダメージを受けると「統治者」でなくなり、戦闘ダメージを与えたプレイヤーは統治者になる。

自身が統治者であることで得をするカードが存在する。

統治者に戦闘ダメージを与えると自分が1枚ドローができるため、プレイヤーが積極的に戦闘を行うようになります。

統率者戦はお互いがけん制しあってなかなかライフレースが進まないこともしばしば。そこに統治者が現れると「相手にドローさせたくない」「自分がドローしたい」「しかし統率者になると、今度はこっちが狙われる」という駆け引きが始まり、いろいろ思案を巡らせた挙句、結局は互いの顔面を殴りあうゲームが始まるのです!

宮殿の歩哨

肝心の「統治者戦」を始める方法ですが、「(このカードが)戦場に出たとき、あなたが統治者になる」といった効果を持つカードによってはじめの統治者が現れます。

コンボより殴り合いがしたい! という方にはうってつけのルールですね。このルールを体現するような統率者が『統率者レジェンズ』で登場しました。《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》です! 今回はこのカードを使って、統治者ルールを最大限楽しむデッキをご紹介しましょう。

デッキのコンセプト

統率者戦用デッキリスト
真の後継者、ジャレッド・カルサリオン

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とにかく統治者ルールで遊ぶことを重視したデッキで、統率者《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》をはじめ、統治者にまつわるカードは9枚採用しています。

統治者ルールを徹底的に利用してアドバンテージを稼いでいき、最終的に《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》による統率者ダメージで勝利を目指すデッキです。

無限コンボや即死コンボは搭載していません。採録禁止カードや高額カードはあえて採用せず、比較的安価なものを中心に構築しています。デッキレベルは4-5程度想定で、「統率者戦をこれから始めたい」人への貸し出しや「統率者戦をはじめたばかり」の人と遊ぶときによく持ち出して好評を得ているデッキです。

《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》の特徴

真の後継者、ジャレッド・カルサリオン

《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》は「統治者」を発生させるカードとしては珍しく、「自分ではなく対戦相手を統治者にしてしまう」カードです。これだけでは相手が一方的に有利ですが、いざ統治者を奪い返すと、《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》に与えられるありとあらゆるダメージを軽減し、+1/+1カウンターを置いてどんどん強くなっていくのです。実に殴り合い向きの男。

ブロックしてもされても死亡せず、どんどんサイズが上がっていきます。警戒を持ったらもう無敵です。接死でさえ彼を倒すことはできません。中盤以降はうまく統治者を守りながらすこしずつ盤面を固めていき、大きく育った《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》の統率者ダメージで勝利を目指します。

相性のいいカード

統治者カード

恩寵の宮廷激憤の宮廷報奨の宮廷

やはり『統率者レジェンズ』の「宮廷サイクル」はマストです。戦場に出たときに自身が統治者になれるので、3ターン目《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》、4ターン目《恩寵の宮廷》とつなげられると非常に有利。

いずれのカードも自身のアップキープで効果が誘発するのですが、その時点で統治者だとご褒美として誘発型能力がパワーアップ。戦場に出したターンの終了フェイズでほぼ間違いなく統治者ドローができてアドバンテージ損がないのもうれしい。

特に《激憤の宮廷》は毎ターンダメージを飛ばすため、対戦相手はクリーチャーやプレインズウォーカーを出し渋るようになり、統治者をキープしやすくなります。時には、《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》に当ててさらに成長させるのもアリ。

戴冠のアルコン明けの林の主

コストが重めですが、統治者ボーナスがかなり強力。ガッチリ盤面を作って統治者をキープし続けましょう。

全体火力

地震横揺れの地震冒涜の行動

白には全体除去がありますが、あえてこのリストでは採用していません。代わりに、赤の全体火力を大量に採用しています。なぜなら、自身が統治者であるなら《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》ダメージをうけず、むしろサイズアップしていくからです。全体火力でがら空きになった戦場をパワーアップした《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》が駆け巡ります!

絶滅の星

特に凶悪なのが《絶滅の星》です。全体20点ダメージで生きていられるクリーチャーは破壊不能持ちくらいでしょう。生き残った《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》には+1/+1カウンターが20個乗ります。この一枚で一人を退場に追い込むパワーを持っています。

いってつのイチオシ!

頭蓋骨絞め

統治者は重複しないので、毎ターン1枚しか追加ドローがありません。これでは終盤の手札不足が心配です。

全体火力をどんどん打っていくので、自身の小粒ちゃんもどんどん死んでしまいます。そこにあらかじめ《頭蓋骨絞め》を装備しておくことで手札を補充していくことができます。次の手を探しに行きましょう。《恩寵の宮廷》で生まれた1/1スピリット・クリーチャーを絞めてドローに変えていくのもよいでしょう。

おわりに

統治者ルールの魅力、《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》の魅力、しっかりと伝わったでしょうか。

主要なパーツの多くは安価です。残りの自由枠に好きなクリーチャーや装備品を入れてカジュアルに遊んじゃいましょう!

僕の夢は《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》デッキ四つが統治者を奪い合う様を見ることです。

ぜひみなさんも思い思いの《真の後継者、ジャレッド・カルサリオン》を組んでみてください!

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デッキセットの販売も始まりました。ぜひご検討ください!

来週の統率者列伝もお楽しみに!

この記事内で掲載されたカード

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いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。 いってつの記事はこちら

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