統率者列伝 特別号 統率者2021看板紹介

いってつ

統率者列伝 特別号『ストリクスヘイヴン:魔法学院』統率者デッキ 統率者紹介

『ストリクスヘイヴン:魔法学院』のリリースが近づいてきました!《悪魔の教示者》をパックから手に入れる予定のいってつです。楽しみだな~~

統率者デッキの単位は大丈夫ですか?まだご存じない方もいらっしゃるようですね。では補習とまいりましょう。今回の統率者列伝は番外編!各デッキの統率者をおさらいしていきます!

今回は看板統率者のみの紹介となります。デッキ全体や新規カードの紹介は4/30更新予定の「週刊 統率者デッキを作る」をお待ちください!

『ストリクスヘイヴン:魔法学院』発売に合わせて告示されたルールアップデートもご確認ください。

【赤白】ロアホールド

ロアホールド大学では考古学ならぬ考古術を専攻できます。マジックで「考古」と言えば……そう、アーティファクトですね!統率者戦で白赤、アーティファクトというと装備品をフューチャーしたデッキを思い起こします。今回の統率者はどうでしょうか。

再構築者、オスギル

《再構築者、オスギル》 (2)(R)(W)

警戒

(1),アーティファクト1つを生贄に捧げる:あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+2/0の修正を受ける。

(X),(T),あなたの墓地からマナ総量がXのアーティファクト・カード1枚を追放する:その追放されたカードのコピーであるトークン2つを生成する。起動はソーサリーとしてのみ行う。

4/4

※「マナ総量」とは「点数で見たマナ・コスト」の新たな呼称です。

さすがにアーティファクトに絡んだ能力です。

一つ目の起動型能力で自身をサイズアップして大きな統率者ダメージを与えつつ、その後のメインフェイズで二つ目の起動型能力を使い、生贄に捧げたカードを戦場に戻す、といった動きが基本でしょうか。

二つ目の起動型能力でアーティファクトを追放してしまうものの、2つ戦場に戻ってくるのがうれしいですね。オスギルくん、発掘現場で見つけた遺物をどうしてもコレクションしたくて、でも持ち帰ると怒られるから、精巧なコピーを作り出す技術を編み出したそうです。

睡蓮の花魔力の櫃

最高のシナジーを形成するのは《睡蓮の花》でしょうか。墓地のこのカード、マナ総量は0として扱われるため、オスギルをタップするだけで戦場に《Black Lotus》が戦場に2枚も出てくるようなものです。これ以外にも、《水蓮の花びら》や、タップされた《魔力の櫃》を生贄にしてしまいそのコピーを2つ出すなど、使いまわしに制約があるマナアーティファクトを強引に使いまわすとかなり気持ちよくなれそうです。

クラーク族の鉄工所

《クラーク族の鉄工所》と組み合わせると銀河の果てまでブッ飛べそうです。《魔力の櫃》から3マナを出して、《クラーク族の鉄工所》で生贄に。これで5マナ浮いています。うち1マナを使ってオスギルの能力を起動、戦場に《魔力の櫃》を二枚戻し、それぞれから6マナを出し、《クラーク族の鉄工所》で生贄に。合計で無色14マナが生まれています。重量級アーティファクトの連打もできるかもしれません。

からみつく鉄線防御の光網

こんなもんコピーされた日には……

ブライトハースの指輪石成エンジン

アーティファクトを追放するところまでがコストなので、この起動型能力をコピーするとコピートークンが4つ出ます。無限の彼方へさあ行くぞ。

彫り込み鋼

まだ増やしたりない方はこちらもご検討ください。統率者戦は同じカードが2枚並ぶことが基本的にはありません。その基本をガンガン破って行けるので、これを起点にしたコンボはたくさん考えられそうです。

最高工匠卿、ウルザ湖に潜む者、エムリー

統率者戦で装備品ではないアーティファクト主体のデッキというと、《最高工匠卿、ウルザ》《湖に潜む者、エムリー》が有名ですが、白赤にもアーティファクトコンボの可能性が見えてきました。

黎明起こし、ザーダ悟りの教示者ゴブリンの技師

白赤は《黎明起こし、ザーダ》を採用できるのが強みですね。 《玄武岩のモノリス》 《厳かなモノリス》 との組み合わせで無色無限マナに達します。青にも《Power Artifact》がありますが、《黎明起こし、ザーダ》ならオスギルの起動型能力もコスト軽減できます。白赤ともにドロー、サーチがイマイチな色ですが、アーティファクトならなんとかサーチ手段があります。サーチしたアーティファクトが墓地に行ってもかまわないので、《ギャンブル》もチャンスがあります。

【青赤】プリズマリ

プリズマリは芸術を貴ぶ大学のようです。青赤で呪文主体のデッキというと、《パルン、ニヴ=ミゼット》《常智のリエール》 が有名です。大きく派手な呪文をくみ上げていくことで表現をしていく彼らの統率者は果たして。

雷の指揮者、サヴァイ

《雷の指揮者、サヴァイ》 (2)(U)(R)

魔技-あなたがインスタントやソーサリーを唱えるかコピーするたび、占術1を行う。その呪文のマナ総量が5以上であるなら、青であり赤である4/4のエレメンタル・クリーチャー・トークンを1体生成する。その呪文のマナ総量が10以上であるなら、対戦相手1人を無作為に選び、《雷の指揮者、サヴァイ》はそれに10点のダメージを与える。

インスタント、ソーサリーに占術1がついてくるうえ、5マナ以上だったらトークンも出てくる!生ける《サメ台風》といった感じ。

メインは占術と4/4トークン生成でしょうが、隙あらば10マナ以上の呪文も唱えていきたいです。

意志の力誤った指図

青、5マナのインスタントと言えば《意志の力》でしょう。マナコストを支払う代わりに手札を追放して唱えることもできますが、2:1交換になり、損をします。統率者戦ではほかに2人の対戦相手がいますが、彼らは損をしないので2:1:0:0交換で大損です。そんなとき、サヴァイがいてくれれば4/4トークンと占術がついてきてなかなかのキャッシュバック《誤った指図》も同様ですね。

一斉噴火ちらつき蛾の注入時間への侵入

マナ総量10以上の呪文を狙いに行くならこのあたりが候補になりそうです。自身のマナコストを軽くすることができるので、実際はみかけ以上に簡単に打てるはず。

力の頂点時間の伸長

まっとうにマナを支払うならこのあたりがよさそうです。とはいえ、こんな呪文をモリモリ搭載するなら覚悟が必要かもしれません。高額なアーティファクトをモリッモリ採用する覚悟が。あるいはコスト踏み倒し手段を何か用意しましょう。

ぶどう弾狼狽の嵐破壊放題

占術も馬鹿にできません。1枚ずつ見ていくことになりますが、ストーム呪文を放れば5枚くらい掘り進められそうです。

遵法長、バラル

大量の打ち消しや火力でコントロールしながらコンボパーツを集めていけるのはなかなか強そうです。似たようなデッキに《遵法長、バラル》がありましたが、同居も居心地よさそうです。

天才のひらめき時間の熟達

マナコストに(X)を含む呪文や「奇跡」を持つ呪文とも相性がいいです。一般に、マナコストに(X)を含む呪文は(X)を0としてマナ総量を数えます。しかし、スタック上にある時は実際に支払われた(X)の値を参照するので、《天才のひらめき》をX=7で唱えれば、サヴァイはマナ総量を10とみなします。「奇跡」で軽いコストで唱えた場合でも、マナ総量はカードの額面のままなのでおトク。「続唱」などでマナコストを支払わずに唱えても、額面通りのマナ総量となります。《サイクロンの裂け目》を「超過」で唱えてもマナ総量は額面の「2」のままなので、超過を持つ呪文は相性イマイチです。

問題のゴール手段ですが、赤と青の組み合わせならたくさんあります。

等時の王笏劇的な逆転

有名な無限マナコンボを形成する二枚です。《等時の王笏》《劇的な逆転》を刻印、合計3マナ以上でるアーティファクトやクリーチャーがいれば無限マナになります。

無限マナコンボの難しいところは、無限マナを達成してもその使い道がなくゲームを決められないことがしばしばおこるというところです。しかしこのコンボならば、サヴァイの能力で占術が無限回でき、自分の欲しいカードを必ずデッキ上に持ってくることができるのです。あとは適当な方法でドローして無限の注ぎ口を手に入れるだけです。あるいは満を持して激重呪文を連打も楽しそうです。無限回占術を行えるの、絶対面白い。

ナーセットの逆転

《ナーセットの逆転》 を刻印することができれば、一度使った呪文を手札に戻して何度でも唱えることができます。めちゃくちゃな回数《サヴァイ》の能力が誘発しますね。ドローが絡むと占術の回数、タイミングが重要になってきます。落ち着いて解決しましょう。

千年嵐

こいつは嵐の予感がするぜ。

【緑青】クアンドリクス

クアンドリクス大学は数魔術を収めたいあなたのための大学です。”自然界の数学者たち”という一見矛盾したプロフィールを持つクアンドリクスの学徒の能力とは……

双子唱者、アドリックスとネヴ

《双子唱者、アドリックスとネヴ》 (2)(G)(U)

護法(2)

あなたのコントロール下でトークン1つ以上が形成されるなら、代わりにその2倍の数のトークンを生成する。

「護法(コスト)」とは今後「常盤木能力」として展開されることが予告されている新能力です。対戦相手のコントロールする呪文や能力の対象となるたび、カードごとに指定されたコストを支払わなければ、それを打ち消す、といった能力です。覚えておきましょう。

下の能力は《似通った生命》《倍増の季節》に似ています。非常にわかりやすくアドバンテージを獲得できます。

原初の狩人、ガラク怪物の代言者、ビビアン

まず思いつくのはプレインズウォーカー。緑のプレインズウォーカーには忠誠度プラスでのトークン生成が多く、プレインズウォーカーを強固に守りながら奥義を目指せそうです。《原初の狩人、ガラク》の奥義が決まったときには一体どれだけの6/6トークンが生まれるのか……

死者の原野星界の大蛇、コーマ

嫌な予感がします。緑の横並び戦略は常に全体除去に怯えてきましたが、この統率者は青の打ち消しも採用できてしまいます。

硬鎧の大群

和名「ゼンディカーアリーナコワシムシ」。もうこいつのことしか考えられません。

無限の構築物ワームとぐろエンジンファイレクシアの三重体

壊れたときに分裂する系アーティファクトとも相性がよさそうです。統率者戦での《無限の構築物》はパワーが20を超えることもあります。そこから生まれるトークンもすごい数に。《アシュノッドの供犠台》などと合わせてマナ加速を狙うのも面白そうです。《ファイレクシアの三重体》は再演コストが重いですが頑張って狙いたいところ。9/9が6体出てきて速攻で殴ってくるわ、ターンの終わりに分裂して3/3が36体になるわでもうめちゃくちゃです。

倍増の季節似通った生命

そこまでやる必要あるのか、ってカンジですが、一緒に並べればさらに倍。いまのうちにそろばん塾に通っといてください。「自然界の数学者」ってこういうことか……

硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群硬鎧の大群

現場からは以上です。

【黒緑】ウィザーブルーム

生命神秘を追い求める大学。ライフゲイン、ルーズ、ドレインがテーマになりそうですね。統率者はシンプルながらクセ強めです。

本質の予見者、ウィロウダスク

《本質の予見者、ウィロウダスク》 (1)(B)(G)

(1),(T):これ以外のクリーチャー1体を対象とする。このターンにあなたが得たライフの点数かこのターンにあなたが失ったライフの点数、どちらか大きい方に等しい数の+1/+1カウンターを置く。起動はソーサリーとしてのみ行う。

ネクロポーテンスむかつきヨーグモスの息子、ケリク

統率者戦には自身のライフを削って悪いことをするカードがたくさんあります。モリモリ削ってモリモリ育てましょう。

憎悪ゴルガリの死者の王、ジャラド

《憎悪》でガッとサイズあげて、《ウィロウダスク》でバッとカウンター乗せて、《ゴルガリの死者の王、ジャラド》でドバーッとダメージを流し込んで一気に勝利することができそうです。

鎖を解かれしもの、ポルクラノススカイクレイブの荒廃者、グラークマウオゾリス

続いて、+1/+1カウンターによるサイズアップであることに着目してみましょう。

倍増の季節巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス狂気の祭壇

自身の能力で+1/+1カウンターを大量に置くクリーチャー、それを倍増させるカードを組み合わせて巨大生物を育て上げましょう。倍々ゲームに突入するとカウンターが100を超えることもありそうです。そうなったら《狂気の祭壇》で相手のライブラリーを切削です。《オゾリス》があれば育て上げたパワーを次の世代に継承できるので、順番に対戦相手を滅ぼしていくことができます。

《オゾリス》《倍増の季節》が同時に戦場にあれば、《オゾリス》に置くときに2倍、《オゾリス》からクリーチャーに移す時の2倍で計4倍のカウンターが載せられます。ものすごいスピードではあるものの、1個からスタートするのではイマイチです。《ウィロウダスク》で一気にカウンターを乗せることからスタートしていけば、カウンター10個から始めることもできそうです。何百ものカウンターを置くことも夢ではありません。電卓を買っておいてください。

【白黒】シルバークイル

シルバークイルは語学、言語を司る大学。言葉による魔法は触媒を必要としないため、最速の魔法として戦闘向きなんだとか。統率者は白黒に珍しいムキムキの男かもしれません。

大衆先導者、ブリーナ"

《大衆先導者、ブリーナ》 (1)(W)(B)

飛行

プレイヤー1人があなたの対戦相手1人を攻撃するたび、その攻撃されたプレイヤーのライフが他のあなたの対戦相手1人より多い場合、その攻撃プレイヤーはカード1枚を引き、あなたはあなたがコントロールしているクリーチャー1体の上に+1/+1カウンター2個を置く。

鳥でした。なにやら回りくどい書き方ですが、こういうことです。

「私は平等が好き。だから皆さん、ライフが大きい人を殴って平等な世界を目指しましょう。協力してくれた方にはドローをプレゼントしますよ」

怪しすぎる。

こんなやつを放っておくと終盤苦しめられるに決まっています。しかし序盤からドローしていけるのはかなりオイシイのでついついいうことを聞いてしまいます。

恩寵の宮廷野望の宮廷

自分で殴りに行くよりも、対戦相手の戦闘を誘因して自分は高みの見物という戦法になりそうです。対戦相手のライフが減って、ブリーナが十分育ったら飛行で殴って沈めます。相性がいいのは「統治者ルール」でしょうか。あえて自分は統治者を維持しないようにして、勝手に戦争をしてもらいましょう。

耳の痛い静寂エーテル宣誓会の法学者

対戦相手ばっかりにドローさせるのは危険では?ええ危険ですとも。というわけで白の妨害工作の出番です。「もうあいつめんどくさいから先に倒しちゃおうぜ」とならない程度に程よく縛っておきましょう

ファイレクシアの闘技場闇の腹心

とはいえ自分だけライフが40では悪目立ちしますので、自分のライフをほどよくおトクに減らしておきたいですね。

忘却の輪流刑への道毒の濁流

白黒というカラーの強み、強力な除去をうま~く使って「俺がいるから平和が保たれてるんだぞ」という恩を押し付けましょう。

総じて、「コンボを決めるとか巨大生物で殴るよりも政治がしたい!」という方におすすめのジェネラルになりそうです。ボードゲームさながらの盤外戦略飛び交うゲームになるでしょう。

まとめ!

今回は看板統率者を見てきました。

統率者を見るだけでもいろんなアイデアが出てきました。ワクワクしますね!

4/30更新の「週刊 統率者デッキを作る」ではデッキの内容まで踏み込んでご紹介していこうと思います。お楽しみに!

通常セットに収録されるカードを知りたい方はこちらをご覧ください。

『ストリクスヘイブヴン:魔法学院』のご購入を検討されている方はぜひ晴れる屋をご利用ください!

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それではみなさん、また木曜日の「週刊 統率者デッキを作る」でお会いしましょう!

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いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。 いってつの記事はこちら

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