21年4月統率者戦ルール改定について
こんにちは、統率者戦大好きいってつです。今回は号外記事です。統率者戦のルールアップデートについて、いってつがレポートします。
2021年4月12日、Commander Rules Committeeによりルールアップデートが告示されました。以下に内容を要約し、解説します。原文はこちら(リンク先英文)
要約
新たに禁止されるカード、解禁されるカード、ルールの変更はありません。
いくつか注視しているカードはあるものの、今後テーブルトップでのプレイが盛り上がりを取り戻すとみられ、そこでの様子を見ることになりました。
単刀直入にいうと、何もありませんでした。
何もなかったということは、あの新メカニズムが……
『ストリクスヘイヴン:魔法学院』のカードについて注釈
ルール変更ではありませんが、『ストリクスヘイヴン:魔法学院』で新たに登場する「伝説のクリーチャーの面と、インスタントやソーサリーの面からなる両面カード」、「履修」「講義」についてのルールの再確認がなされています。
モードを持つ両面カードが統率者になると
表面が伝説のクリーチャーであるカードなら統率者に指定することができます。
統率者領域からどちらのモードで唱えることもできます。
ただし、どちらの面であっても統率者領域から唱えた回数は合わせて数えられます。
例えば、統率者領域から《アルケヴィオスの神託者、ジャズィ》の第二面であるソーサリー《神託者への旅》を唱えることは可能です。呪文が解決されるか打ち消されたことで墓地に置かれたとき、これを統率者領域に戻すことができます。
このあと、もう一度《神託者への旅》を唱えるときに追加の2マナ(いわゆる統率者税)がかかることは想像に難くないと思います。このとき、第一面の《アルケヴィオスの神託者、ジャズィ》を唱える場合でも、追加の統率者税がかかります。
『カルドハイム』で登場した《恐怖の神、ターグリッド》なども同様です。
ちなみに、共闘で2体の統率者を指定している場合、統率者税はそれぞれ別々にカウントされます。取り違えないように気を付けましょう。
「履修」「講義」について
統率者戦において、「履修」によってゲーム外部から「講義」カードを手札に加えることができません。
統率者戦ではかねてよりゲーム外部からカードを持ち込む能力に否定的でした。《願いのフェイ》を唱えることはできますが、「出来事」の《成就》ではカードをゲームの外部から持ち込むことはできません。《大いなる創造者、カーン》の忠誠度-2能力では追放領域にあるカードを手札に加えることができますが、ゲーム外部から持ち込むことはできなくなっています。
これと同様、「履修」によってゲーム外部にある「講義」カードを手札に加えることはできません。あらかじめデッキに「講義」カードを入れることは問題ありません。
解説
今回のルール改定では特に変更事項はなく、『ストリクスヘイヴン:魔法学院』で新たに登場するカードがどのように統率者戦ではたらくのかを明らかにする性格の強いものでした。
もっとも、統率者戦は競技フォーマットではないので、コミュニティごとにルールを定めて遊ぶことは否定されていません。例えば、「この卓では講義カードのみゲーム外部から持ち込むことを認める」というふうに取り決めて遊んでもよいということです。事実、コミュニティによっては土地が引けないことによる敗北を防ぐため、統率者領域に《荒地》や基本土地を置くことを実施しているところもあります。
禁止カードについても変更はありませんでした。統率者戦は現在良い環境であると前置きしながらも、「We do have our eyes on some cards(いくつかのカードに注視している)」との文言がありました。競技フォーマットのルールアップデートで度々見かける言い回しですが、統率者戦においては珍しいことでしょう。
この記事は議論の提起を目的としないので、あえて「怪しいカード」については言及しません。
まとめ
今回のルールアップデートでの「We do have our eyes on some cards」の一文で不安に感じた方もいるかもしれません。しかしこの一文は、「そのうち禁止カード増やすかもしれないから覚悟しておけよ」ではなく、「私たちはよりよい環境づくりのための努力を継続しています」というアピールではないかといってつは考えています。Commander Rules Committeeの存在によって私たちはイベントで初めて会ったプレイヤーとも円滑にゲームを進め、体験を共有することができています。新たなメカニズムが登場するたびに統率者戦でどう機能するのか明言化するのもその働きの一つです。今回のルールアップデートは私にそのことを思い起こさせました。
統率者戦ルールアップデートは「必要に応じて三か月に一度」と予告されています。また続報があれば、こうして皆さんにお伝えできればとおもいます。
仰々しい記事になってしまったかもしれませんが、早い話が「これからも統率者戦は楽しい体験であり続ける」ということです。みなさん、楽しい統率者ライフを!
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