『モダンホライゾン2』を好きに語ろう!
みなさんこんにちは、晴れる屋メディアチームです。
先週末に『モダンホライゾン2』の全カードリストが公開されました!
最新セットの紹介記事としては神が選ぶがお馴染みですが、今回はメディアチームが各々の好きなカードを勝手にオススメしていきたいと思います!
登場人物
『モダンホライゾン2』のオススメカードを独断と偏見で選んだのは、次の4名です。
富澤:ライター。好きなフォーマットはドラフト(特にキューブドラフト)。極端に軽いか、極端に重い尖った性能のカードが好みであり、ドラフトでレアが流れてくるとついついピックしてしまう。
いってつ:ライター。好きなフォーマットは統率者戦。統率者戦の知識はメディアチーム内で群を抜いており、新旧含めて知らぬカードはない。統率者に絡むシナジーやコンボ、デッキの組み方まで自身の知識を余すところなく「週刊統率者デッキを作る」で披露してくれている。
やまお:編集担当。好きなフォーマットはスタンダード。強くて派手なカードが好きで、専ら使用デッキはミッドレンジスタイル。手札から順に2マナ、3マナ、4マナ、5マナとプレイするデッキをひたすら好む。
島田:デッキリスト担当。好きなフォーマットはフロンティア。カードのデザインや設定を深読みするのが趣味で、通りすがりの同僚に突然語り始めてはウザがられる。最近一番熱弁したカードは《タッサの神託者》。
富澤のオススメ
《薄光の子》
かつて、《光らせの子》というクリーチャーがいたことをご存知でしょうか?『イーブンタイド』に収録されていたアンコモンであり、パーマネントに置かれたカウンターを倍にするやや変わった能力を持っていました。3マナで1/3とサイズ面では頼りなく、構築戦で活躍することはありませんでしたが、それでもいまだに覚えています。
それは着ぐるみに包まれたような可愛いいイラストが理由にほかなりません。公式の記事でもきゃりーぱみゅぱみゅと双璧を成すファッションモンスターと書かれてるほどです。
このカードイラストを手掛けたニルス・ハム/Nils Hamm氏は、2005年前後よりマジックのカードイラストを担当されています。《墓所のタイタン》や《秘密を掘り下げる者》、《アメーバの変わり身》などカッコ良さと可愛さ、そしてちょっと不気味な雰囲気をミックスしたアートで私たちを楽しませてくれているのです。最近では《星界の軍馬》がありますね。
そして、氏の最新作が『モダンホライゾン2』にも収録されています。
パッと見ただけでニルス・ハム氏のイラストとわかる《薄光の子》。フレイバーテキストにもある通り、蝶々の着ぐるみ姿の《薄光の子》は《光らせの子》と同じく、「光る石」を手に道を歩き続けます。進んだ先に待ち受けているのは一体誰なのか、気になりますね。
実は《光らせの子》はプレイマットにもなったことがある人気イラスト。個人的には《薄光の子》のプレイマットも発売してくれないかなーと今から期待しています。
いってつのオススメ
《飢餓の潮流、グリスト》
『モダンホライゾン2』?いやいや、今週僕らが剥くのはコマンダーホライゾンですよ。
……という冗句が横行するほど『モダンホライゾン2』は統率者戦にも大きな影響を与えそうです。
僕一人で3000字書いてもしょうがないので、詳細な解説は後日公開の記事を読んでいただくとして、今回は特にシンボリックなカードを紹介します。それはいままでに存在しなかったまったく新しい常在型能力を持った統率者です。それは……
《飢餓の潮流、グリスト》です。彼(彼女?)は伝説のプレインズウォーカー。「おいおい統率者戦はブロールと違って伝説のクリーチャーじゃなきゃ統率者に指定できないんだぜ」。ええ、そうですとも。《飢餓の潮流、グリスト》は「戦場に無いかぎり、これはこれの他のタイプに加えて1/1の昆虫・クリーチャーである」といった常在型能力を持っています。この能力はデッキ構築中、ゲーム開始前から働くため、《飢餓の潮流、グリスト》を伝説のクリーチャーとして統率者指定することが可能なのです!
いままでも統率者に指定できるプレインズウォーカーは存在しました。しかしそれらは「(カード名)は統率者として使用できる。」といった能力でその旨が明記されていました。
今回はそういった文言なく「統率者に指定できるプレインズウォーカー」なのです!これは面白いですよね。いままであまりフューチャーされてこなかったクリーチャータイプ「昆虫」を参照する統率者というのも楽しそうです。あくまで「昆虫」にこだわるか、「多相」でインチキするか悩みます。
ところで……ショーケースのカードをカードタイプ順に並べているお店がこのカードを「クリーチャー」のところに置いていたら面白いなあと思いました。うっすら面白いだけでお店もお客さんも不便しますけど。
やまおのオススメ
《不吉な儀式の僧侶》
リアニメイトは漢のロマン!今回『モダンホライゾン2』にはテーマがあり、リアニメイトはそのテーマの一つです。色としては白黒がその役割を担っており、リアニメイトに関するカードが多数収録されています。
《不吉な儀式の僧侶》はリアニメイト能力を内臓したクリーチャーで、マナ総量も軽く能力の起動にマナを必要としません。このカードを出した次のターンに墓地に大型クリーチャーを落とし込めれば、序盤から盤面を制圧できます。
墓地に落とす手段ですが、《納墓》を彷彿とさせる《無名の墓》が今セットに収録されています。そしてさらなる釣り竿として《頑強》もあるので、これは公式が明確にデッキを組ませにきているのは間違いない!ということでレッツリアニ!
島田のおすすめ
《ガルガドン》
『プロフェシー』で《レッサー・ガルガドン》が、『時のらせん』で《大いなるガルガドン》が登場して以来、一部の層に待ち望まれていた無印ガルガドンがついに登場!なんと初登場から21年越しです。これまでのガルガドンと比べて角も牙も長いので、ある程度の年までは伸び続けて一定の長さになると成長が止まる(そこからは削れていく一方)ような生態なんでしょうか。
サイクルになっているカードの最後の1ピースが登場するのは毎回嬉しい気分になりますね。あれ?パワー/タフネスがそれぞれ6/4・7/5・9/7ということは、これが最後ではなくいずれ8/6の《まあまあ大いなるガルガドン》が登場する可能性がある……?
《任務+完了》
翻訳がとっても素敵!分割カードのカード名は特定の規則性があって(説明すると長くなるので詳しくはwiki等で調べてください)、毎回翻訳が大変そうだなと思っているのですがこのカードはバッチリはまっているように感じます。カードの効果も「失われた知識を探し出す任務を受け、無事見つけたところで追ってきた敵を無力化して逃げ去る」みたいになっていていいですね。怪盗ものっぽい雰囲気が出てます。
《幸いなる休止》
イラストを見た瞬間びびっと来た方は握手。この一枚、イラストとカードの効果は《濃霧》と《ガイアの祝福》の融合、英語版のカード名は《ガイアの祝福》と《中休み》の融合、日本語版のカード名は《小休止》から……といろんな緑のカードの要素がぎゅっと詰め込まれているんですよね。
『モダンホライゾン』シリーズのカードはほかにも過去のカードをオマージュしたり悪魔合体させたカードがたくさんあり、見ているだけでMTGの歴史を感じられて感無量です……。本当は自分がわかる限り一つひとつ紹介していきたいところですが、記事が長くなりすぎるのと若月先生のネタを取っちゃうのでこのくらいにしておきます。先生の記事もぜひ読んでね!
《正気破砕》
青のカードでたまにある「人生に役立つフレーバーテキスト」シリーズ。自分は《基本に帰れ》や《くぐつ師》のやつが好きです。
みなさんも心は大切にしてくださいね、無理をして心が削れ切ってしまうと恐ろしいことになるのは人生もMTGも同じなので……。
『モダンホライゾン2』まもなく発売!
今回は、フォーマットの垣根を取っ払って、個人の好きを全面に押し出して語ってきました。カードの効果も気になるところですが、イラストや物語もマジックの魅力の一つ。『モダンホライゾン2』の楽しさが伝われば幸いです。
なお、2021年6月11日(金)発売予定の『モダンホライゾン2』ですが、現在晴れる屋ではブースターBOXの予約受付中となっております!下記のリンクより『モダンホライゾン2』の商品ページへ繋がっておりますので、ぜひ、ご活用ください!!