統率者列伝 《骨齧り》
みなさんこんにちは。統率者戦大好きいってつです。
統率者戦デッキをご紹介する統率者列伝のコーナーです。
統率者戦は遊ぶのはもちろん、構築の段階からたまらなく楽しい ですね。自分の好きなものを押し通すデッキは特にそうでしょう。
今回紹介するのは『時のらせんリマスター』で再録されたことで市場流通数が増えて組みやすくなった、あのテーマデッキです。
デッキのコンセプト
《執拗なネズミ》だ!
それから、《執拗なネズミ》。
そしてダメ押しの《執拗なネズミ》!
《執拗なネズミ》 (1)(黒)(黒)
クリーチャー – ネズミ
執拗なネズミは、戦場に出ている他の《執拗なネズミ》という名前のクリーチャー1体につき、+1/+1の修整を受ける。
1つのデッキに《執拗なネズミ》という名前のカードを望む枚数だけいれることができる。
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《執拗なネズミ》は並べば並ぶほどサイズが大きくなります。そして――これがキモですが、マジックに時々登場する「枚数制限が無い」 カードです。
『ストリクスヘイヴン:魔法学院』で登場した《ドラゴンの接近》が記憶に新しいですね。
同名カードは1枚しか入れられない統率者戦でも《執拗なネズミ》たちは枚数制限なく好きなだけデッキに入れることができます。。
統率者戦なのに同名カードが2枚、3枚、4枚と並ぶ……その異様な光景を見て卓に笑いが起きます。もっとも、すぐに笑えないサイズに成長してしまうのですが。
今回の統率者デッキでは執拗に《執拗なネズミ》を並べて相手のライフを詰めていきます!
統率者の特徴
《骨齧り》 (3)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー – ネズミ・ならず者
ネズミ(Rat)・クリーチャーは畏怖を持つ。(それは黒でもアーティファクトでもないクリーチャーによってはブロックされない。)
(T),ネズミを1体生け贄に捧げる:黒の1/1のネズミ・クリーチャー・トークンをX体生成する。Xはあなたがコントロールするネズミの数に等しい。
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《骨齧り》が戦場にいればネズミたちがブロックされにくくなります。サイズを上げた《執拗なネズミ》を相手ののど元へ差し向けましょう!
ネズミが死にそうになってしまったら、起動型能力でネズミトークンに変えてしまいましょう。1/1と小粒ですが、数は「ネズミ算式」に増えていきます!
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相性のいいカード
ネズミのサポート
ネズミを強化するカードは《骨齧り》以外にも。《群れの笛吹き男》がいればネズミは威迫を獲得。ネズミ・トークンを生み出すこともできますし、ネズミ3体を生贄に捧げればクリーチャーのコントロール奪取も!《骨齧り》で増やしたトークンを有効利用です。
《オーガの貧王》がいればネズミが接死を獲得。これなら1/1のネズミが優秀なブロッカーに。さらに、トークンでないネズミが死亡するたびに1/1のネズミが登場します。《執拗なネズミ》を除去されても戦線を維持!
《群がりの庭》はタップするだけでネズミを「再生」!破格の破壊耐性です。時々《神の怒り》でおじゃんになります。
王手
《執拗なネズミ》はダブルシンボルで信心を稼ぎやすくなっています。たくさん並べたネズミでライフを詰めながら、《アスフォデルの灰色商人》で大量のライフをドレインしてしまいましょう。
こちらが盤面を整えると、対戦相手はサーチしてでも全体除去を使って「ひっくり返そう」としてくるでしょう。墓地にたくさんネズミがたまったら今度はこっちが《死せる生》で「ひっくり返そう」。《アスフォデルの灰色商人》も一緒に吊り上げられればまた大量ドレイン!
いってつのイチオシ!
今回のデッキは、シングル価格が高くてもおおむね1000円程度のカードだけで構築しました。(《ネクロポーテンス》……上がっちゃったね……)
でも、もしもっと予算があれば……
《織端の石》があれば、ライブラリーの《執拗なネズミ》が大挙して押し寄せます。《執拗なネズミ》がライブラリーの中でよっぽど偏っているでもない限り、ライブラリーの中の《執拗なネズミ》がすべて戦場に出てしまいます。
パワーが30を超えたムキムキなネズミで殴り切るのもいいでしょうが、《ロークスワインの元首、アヤーラ》などがあればそのまま勝ててしまいそうですね。この戦法で行くなら、黒特有の万能サーチや強力なマナアーティファクトでサポートすることであっという間にゲームを終わらせることができそうです。
コンボが失敗したら……その時は地道にネズミを並べて殴り切ろうか。
おわりに
それでは実践編をご覧ください。
※記事に掲載したリストと動画で使用したデッキリストは若干異なります。
よりサイズが優れたクリーチャーを出してたくさん殴ると勝てるという、マジックの根源的な戦いを楽しめる統率者です。その一方、コンボで一気に勝利するように構築することもできます。せっかくの統率者戦、自分の好きなようにデッキを組んで幸せになりましょう。
それではみなさん、また統率者戦のテーブルでお会いしましょう!