メディアチームが独断と偏見で選ぶ『フォーゴトン・レルム探訪』

晴れる屋メディアチーム

『フォーゴトン・レルム探訪』を好きに語ろう!

みなさんこんにちは、晴れる屋メディアチームです。

先週は『フォーゴトン・レルム探訪』の全カードリストが公開されましたね!

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最新エキスパンションの紹介記事としては「神が選ぶ」がお馴染みですが、今回はそれに先立ちまして、メディアチームが各々の好きなカードを勝手にオススメしていきたいと思います!

登場人物

『フォーゴトン・レルム探訪』のオススメカードを独断と偏見で選んだのは、次の4名です。

富澤:ライター。好きなフォーマットはドラフト(特にキューブドラフト)。極端に軽いか、極端に重い尖った性能のカードが好みであり、ドラフトでレアが流れてくるとついついピックしてしまう。『ストリクスヘイヴン:魔法学院』ではコモンに《根本原理》があると大喜びだった。

いってつ:ライター。好きなフォーマットは統率者戦。統率者戦の知識はメディアチーム内で群を抜いており、新旧含めて知らぬカードはない。統率者に絡むシナジーやコンボ、デッキの組み方まで自身の知識を余すところなく週刊統率者デッキを作るで披露してくれている。彼の愛する《真実の解体者、コジレック》は、新弾で強化されるのだろうか?

やまお:編集担当。好きなフォーマットはスタンダード。強くて派手なカードが好きで、専ら使用デッキはミッドレンジスタイル。手札から順に2マナ、3マナ、4マナ、5マナとプレイするデッキをひたすら好む。

島田:デッキリスト担当。好きなフォーマットはフロンティア。D&D知識は昔ルールブックを読んだことがある程度。TRPGでなってみたい職業はバード(吟遊詩人)。

富澤のオススメ

《アウルベア》

木登りカヴー

『インベイジョン』で登場した《木登りカヴー》は緑の中堅クリーチャーながら、貴重な能力を持っていました。戦場に出たときにカードを1枚引けたのです。直接的なアドバンテージ獲得手段の乏しい緑にあってこの能力は珍しく、しかもクリーチャーの展開を阻害しません。リミテッドでは戦線を支えると同時に後続を引き込む潤滑油となり、除去に強く、バウンスや「明滅」とのシナジーで起点となる存在でした。

《木登りカヴー》は『第10版』を最後にスタンダードセットより姿を消しますが、その後も《エルフの幻想家》《サルーフの群友》といった亜種がデザインされました。

そして《木登りカヴー》より11年。みんなが大好きなカードを引けるクリーチャーに、新しい仲間が加わります。

《アウルベア》梟と熊をかけ合わせた風貌のクリーチャーであり、《木登りカヴー》と比べると同じマナコストながらかなり強化されています。リミテッド視点では、クリーチャーの質が向上しているとはいえこのサイズアップは頼もしく、相手がノーガードならば5ターンでライフを削りきってくれます。トランプルがあることで《巨大化》などのコンバットトリックとも相性が良くなっていますね。リミテッドではこの4点クロックをどう対処するのかによって勝敗が左右されそうです。

いってつのオススメ

フォーゴトン・レルムに行くぜ。新たなる魔導具を求めて、な

一番気に入っている統率者デッキ《真実の解体者、コジレック》のために、新しいセットが発表されるたびに新たなアーティファクトを探す旅に出る僕ですが、今回のセットでも注目のアーティファクトが登場しましたね。

《アイ・オヴ・ヴェクナ》

《アイ・オヴ・ヴェクナ》は2マナで戦場に出たときに2点失って1枚ドローします。そして自分のアップキープ毎に2マナ払うことで2点を失い1枚ドローができるのです。毎ターン!

リスティックの研究ファイレクシアの闘技場闇の腹心

もちろん、統率者戦の環境にはもっとすぐれたドローソースはたくさんあります。でも無色統率者にはないのです。無色のカードを統率者に選ぶと、そのデッキには有色の呪文を入れることができなくなります。必然、ドローも除去もサーチもそのほとんどをアーティファクトに頼ることになるのです。

精神迷わせの秘本溜め込み屋のアウフ石のような静寂

《精神迷わせの秘本》も悪くない選択肢です。しかし起動回数に制限がありますし、《溜め込み屋のアウフ》《石のような静寂》で完全に沈黙してしまうのです。数少ない除去である《人知を超えるもの、ウギン》《映し身人形》を引き込むためのドローをずっと求めていました。

《アイ・オヴ・ヴェクナ》のドローは起動型能力ではないため、《溜め込み屋のアウフ》に邪魔されることがなく、ライフに余裕があればずっとアドバンテージを供給してくれるのです!それに、ドローソースはいくらあってもいいものですからね。

数少ない除去をなんとか引き込みたい、そんなときに助けてくれる1枚になりそうです。

《デック・オヴ・メニー・シングズ》《宝箱》

波止場の恐喝者野生の心、セルヴァラ精霊の魂、アニマー

20面ダイスは《波止場の恐喝者》が出した宝物を数えるとか《野生の心、セルヴァラ》が出したマナの数の数えるとか《精霊の魂、アニマー》の上に乗ったカウンターを数える以外にも使い道があるんだぜ。

『フォーゴトンレルム探訪』によって、俺たちのダイスは本来の役割……「乱数発生器」に立ち返るのだ。せっかくの20面ダイス、統率者戦でも振りてえよなあ!

《デック・オヴ・メニー・シングズ》で20を出したら墓地からクリーチャーをリアニメイト!このクリーチャーが死亡するとそのクリーチャーのオーナーも敗北!《アシュノッドの供犠台》などサクり台をあらかじめ置いておけば突然死!

統率者戦でこれを引くのは大変です。100枚デッキに1枚しか入らないですからね。そこで《宝箱》だ!こいつで20を出せば《デック・オヴ・メニー・シングズ》を直接戦場に出せちまうんだ!

20面ダイスを振って20が出る確率を確認しておきましょう。まずすべてのパターンを数えよう。

パターン1「20が出る」
パターン2「20が出ない」
以上。よってパターンは2通り

そのうち1通りがアタリだから……確率は50%……ってコト!?

いやいやそんなわけがない。ちゃんと計算しよう。すべてのパターンはこうだ。

《デック・オヴ・メニー・シングズ》には20面ダイスを振った後の結果が3通り書かれている。

*あなたの墓地にあるカード1枚を無作為に選んであなたの手札に戻す。
*カード2枚をひく。
*墓地にあるクリーチャー・カード1枚をあなたのコントロール下で戦場に出す。そのクリーチャーが死亡したとき、それのオーナーはゲームに敗北する。

よってパターンは3通り。

つまりおよそ33%だ!!!!!!!!強い!!!!!!!

俺は20面ダイスデッキを組んで「晴れコマ!」に持ち込むぞ!

やまおのオススメ

《ホブゴブリンの山賊の頭》

ホブゴブリンの山賊の頭

新しいゴブリンのロードが増えました。能力は好きな対象にこのターン場に出たゴブリンの数だけダメージを与えるというもの。場にゴブリンをずらっと並べてくれる《群衆の親分、クレンコ》と相性が良く、一気に大ダメージを狙えます。サイズも2/3と《砕骨の巨人》で除去されないのがグッドです。

ゴブリンの投槍兵雄叫ぶゴブリン

ほかにもゴブリンが数種類収録されており、中でもアンコモンの《雄叫ぶゴブリン》は可能性を秘めた一枚。起動型能力でロード能力に加えて速攻付与ができるので奇襲性が高く、いきなり打点を跳ね上げることが可能です。スタンダードでは《火刃の突撃者》《人目を引く詮索者》などがいるので、ゴブリンに寄せた構築もできそうです。

ちなみにMTGアリーナでは、アリーナ内限定で《怒り狂うゴブリン》《ブリキ通りの士官候補生》《ゴブリンの損壊名手》がスタンダードで使えるので、ゴブリンマシマシで早速組んでみるのもアリかもしれません。

島田のオススメ

《アーチフィーンド、アスモデウス》

見た目やカード名からものすごく威厳が伝わってくるお方。能力も《ネクロポーテンス》《Contract from Below》を想起させるような、黒らしいハイリスクハイリターンな効果がそろっていますね。

ネクロポーテンスContract from Below

しかし、もっとも目を引いたのは「伝説のクリーチャー – デビル・神」という厨二心をくすぐられる未だかつてないクリーチャータイプ。なんらかの団体に怒られるんじゃないかと余計な心配をしちゃいます。

MTGでデビルというと《Stone-Throwing Devils》《悪鬼の血脈、ティボルト》など小柄で悪戯好きのイメージが強いですが、D&Dのデビル(デヴィル)は厳格な階級社会を形成する真面目で強大な種族なんだとか。ストーリーを読んだところ彼は「九層地獄バートル」という世界を治めていて、とっても多忙な人生(?)を送っているそうです。やっぱり神って大変なんだなぁ。

《群れ率いの人狼》

起動型能力の最後に書かれた「人間ではない。」というフレーズのインパクトたるや!

自身の能力でクリーチャータイプが変わるカードはこれまでも「壁→鳥・巨人」の《老いざる歩哨》や「エルダー・ドラゴン→人間」の《変遷の龍、クロミウム》など何体か存在していましたが、「〇〇・××」が「××」に変わるタイプの変化は初めてなんですね(人力で調べただけなので、他にもあったらこっそり教えてください)。

老いざる歩哨変遷の龍、クロミウム

フレーバー的にも人狼が人間性を失って野生の獣になる雰囲気がよく表れていてテンションが上がります。それにしてもイラストは女性っぽいのにタイプが狼男なのはいつ見ても不思議。狼男の魔女も作れるMTGではいまさらの話かもしれませんが…

《敬愛されるレンジャー、ミンスク》

ジェスカイの人みたいな風貌のお兄さん。コミックの紹介文で「黄金の心とマヌケな頭を持った」って書かれていて思わず笑いました。なんて失礼な。

手に乗せている可愛いハムスターのブーくんは相棒だそうで、彼に代わって頭脳労働を担当してくれるそうな。手のひらに乗るくらい小さいのに頭脳明晰で1/1速攻トランプルってすごいな!訓練されている人間の兵士を上回る戦闘能力を持つハムスターがいるなんて、フォーゴトン・レルムは恐ろしい世界やで。

もっともMTGの世界ではネズミもハツカネズミも1/1なので、体の大きさはそんなに重要じゃないのかもしれません。

ネズミトークンハツカネズミトークン

なお、「ハムスター」というクリーチャータイプは今回が初登場。虎はみんな「猫」扱いなのにネズミ目は3種類に分かれてるなんて、なんだか優遇されてません?

『フォーゴトン・レルム探訪』まもなく発売!

今回は、フォーマットの垣根を取っ払って、個人の好きを全面に押し出して語ってきました。カードの効果も気になるところですが、イラストや物語もマジックの魅力の一つ。『フォーゴトン・レルム探訪』の楽しさが伝われば幸いです。

また、今週中には神が選んだ各フォーマットのイチオシカードが紹介されます。これを読んで『フォーゴトン・レルム探訪』で使うカードに狙いを定めるのもいいかもしれませんね。

なお、2021年7月23日(金)発売予定の『フォーゴトン・レルム探訪』ですが、現在晴れる屋ではブースターBOXの予約受付中となっております!下記のリンクより『フォーゴトン・レルム探訪』の商品ページへ繋がっておりますので、ぜひ、ご活用ください!!

フォーゴトン・レルム探訪
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