2021/11/02更新
「オースブレイカー」においてが禁止を解除されました。詳細はこちら(リンク先英語)
コマンダーサミットで変則ルールにチャレンジ!
みなさんこんにちは、統率者戦大好きいってつです。
統率者戦大型イベント「コマンダーサミット」の全容がついに公開されました!東京高田馬場、晴れる屋トーナメントセンター東京で朝から晩まで統率者戦が楽しめます!
統率者戦で遊びたいけれど対戦相手がいない!
仲間内で遊んでいるけど、交友を広めたい!
自慢のcEDHデッキを暴れさせたい!
初心者はもちろん、統率者戦沼――もとい温泉に肩までしっかり浸かっている方も楽しめます!まだ見ぬプレイヤーやデッキとも出会えるでしょう。
コマンダー・サミットは「いつもの統率者イベントを丸一日やるだけ」では決してありません。この日は統率者戦の様々な変則ルールでも楽しむことができるのです。
「コマンダーサミット」で楽しんでいただける変則フォーマットを一挙ご紹介します!
ブロール
スタンダードのカードで統率者戦をやろう!
「ブロール」
【構築ルール】
使用できるカードは現在スタンダードにあるセットのカード(禁止カードはスタンダードと異なる)。
統率者に指定できるのは伝説のクリーチャーおよび伝説のプレインズウォーカー。
デッキ総数は統率者を含めて60枚ちょうどでなくてはならない。
【ゲームルール】
初期ライフは30点(2人対戦では25点)。
統率者ダメージの制度は無し。
アリーナでも対面のブロールが遊べるので触れたことのある方も多いかもしれません。多いですよね?
スタンダードのカードで遊ぶ統率者戦がブロールです。
スタンダードのカードを1枚ずつ持っていればいいので、統率者戦と比べて圧倒的にデッキを組みやすい!プレインズウォーカーをすべて統率者に指定できるのも魅力的ですね!
統率者戦でもおなじみの強力な統率者を使うもよし、
プレインズウォーカーを統率者にするのも楽しい!
ちなみに禁止カードはスタンダードとも統率者戦とも異なるので要確認です。
統率者戦でもおなじみのはMTGアリーナでは使用可能ですが、テーブルでのブロールでは使用できませんのでご注意ください。
スタンダードのカードを1枚ずつ持っていれば遊べちゃう、とにかくお手軽で楽しいフォーマット、ブロール!ぜひアリーナだけでなくテーブルトップでも楽しんでください!
「ブロール」禁止カードリスト ※2021/09/17現在
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タイニー・リーダーズ
3マナ以下の小さな世界。
潜むのは強大な思惑。
「タイニー・リーダーズ」
【構築】ルール
マナ総量が3以下のカードのみ使用可能
禁止カードリストは統率者戦と異なる
分割カードはふたつの呪文のマナ総量が4以上のものは使用できない
デッキ枚数は統率者を含めて50枚
統率者もマナ総量3以下でなくてはならない
「共闘」を持つ2枚のカードを統率者に指定することもできるが、固有色の組み合わせが3色以内でなくてはならない
2人対戦でマッチを行う場合は10枚のサイドボードを使用できる
【ゲームルール】
初期ライフは25点、統率者ダメージの制度は無し
マナ総量3までのカードしか使えない、まさに「タイニー/Tiny(ちっちゃな)」統率者戦です。「そんなの0マナファクト並べてドローとサーチしてコンボ決めて終わりだろ……」と思うかもしれませんね。ではここで禁止リストをご覧いただきましょう。
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「タイニー・リーダーズ」禁止カードリスト
統率者としては使用できないカード
《上位の空民、エラヨウ》
統率者戦では使用できるが、タイニー・リーダーズでは禁止
そのほか禁止カードリスト
「策略のカード・タイプを持つカード」
「アンティに関するカード」
「人種または文化に対し攻撃的なアート、テキスト、名前、またはそれらの組み合わせを持つカード」
黒の強力なサーチカードや、が禁止されています。統率者戦定番のアーティファクトに加え、なんとも使用できません。となれば、統率者戦とは全く違うゲームになりそうですね。
が禁止されているのもタイニー・リーダーズならではという感じ。
一番の不安であるはしっかりと除外されています。
対面戦でプレイされることが多く、レガシーの変則ルールのようにも感じられる面白いフォーマットです。
長らくルールアップデートがなされていませんでしたが、今月はじめに更新の告示があり、環境が大きく変わるかもしれません。しばらく遊んでいなかったという方もコマンダーサミットでぜひ新環境に挑戦してください!
より詳細なルールや最新情報は「タイニー・リーダーズ」公式サイトをご覧ください。
公式サイト(リンク先英文)
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ヒュージ・リーダーズ
強大な統率者とスペル。
繊細なテクニックで勝利する。
最近のハイレベルな統率者デッキにはもともと3マナ以下のカードばかりです。3ターン目には誰かが勝負を決めにかかるcEDH環境ではコストの重いカードはなかなかお呼びがかかりません。
一方、cEDHや「タイニー・リーダーズ」の“裏返し”とも言える「ヒュージ・リーダーズ」は土地以外のカードはマナ総量5以上のものしか使えないという変則ルール。詳しく見ていきましょう。
「ヒュージ・リーダーズ」
【構築ルール】
マナ総量5以上のカードのみ使用可能
統率者もマナ総量5以上のもののみ使用可能
統率者として指定できるプレインズウォーカーや、「共闘」を持つ伝説のクリーチャーやプレインズウォーカー2枚を指定することができるがいずれもマナ総量が5以上でなくてはならない。
統率者戦で禁止されているカードに加えて独自の禁止カードがある
【ゲームルール】
初期ライフは25点、統率者ダメージの制度は無し
プレイヤーは、統率領域から自分がオーナーである土地をプレイしてもよい。(詳細は後述)
統率領域から土地がプレイ可能という衝撃的な一文。「ヒュージ・リーダーズ」では統率領域にを4枚置いてゲームを開始するのです。これらの土地は「拠点」として扱われ、これをプレイヤーはプレイできます。仮になどで「拠点」が破壊されても、統率者同様に統率領域へ戻すことができます。より厳正なルールについてはこちらをご覧ください。
5マナでる状態になって初めてゲームが動く「ヒュージ・リーダーズ」では土地が引けないままゲームが終わってしまったという悲劇を回避するためにこうしたルールが用意されているのですね。
軽量マナアーティファクトでマナ加速ができない「ヒュージ・リーダーズ」ではすこし珍しい方法でマナ加速をします。
はカジュアルな統率者戦でも見かける良カードです。起動型能力によって基本土地を2枚ライブラリーから戦場に出してマナ加速と色の安定化を担います!
は起動型能力で手札から土地カードを置けます。さすがに統率者戦ではなかなか見ないカードです。
そして極めつけが。3マナ払うと墓地にある自身を戦場に出すことができるという土地なのですが……一体どう使うのでしょう?
ここで重要になってくるのが「拠点」にまつわるルール。を含む7枚でゲームをスタートし、ドローして8枚に。ここで統率領域からをセット。すると手札が8枚なのでディスカードフェイズで手札を捨てます。ここでを捨てることで、のちに墓地で能力を起動してマナ加速が可能になるのです。
序盤にとれる行動が少ない分、ディスカードフェイズを利用して簡単に手札を捨てることができてしまいます。
すなわち、「フラッシュバック」や「マッドネス」「不朽」といった能力で先んじて行動ができるということ。統率者戦はもちろん、ほかのどんなフォーマットでも見かけないカードが活躍しています。
なんだかゾクゾクしてきましたね。
先日の「コマンドフェスト・オンライン・ジャパン3rd」でサイドイベントとして「ヒュージ・リーダーズ」交流会が開催されたり、晴れる屋TC大阪でも9/19にイベントが開催されたりと、最近大きな盛り上がりを見せています。
公式サイトの名前も最近「ヒュージ・リーダーズ難民キャンプ」から「ヒュージ・リーダーズ村」に変更されたそうです。
5マナ以上のカードしか使えないよ、という簡単なルールを追加するだけで構築やプレイングががらっと変わって非常に刺激的な体験が生まれているのです。この未知なるフォーマットの”村人”になるいい機会ですね!
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「ヒュージ・リーダーズ」禁止カード※2021/08/27現在
統率者戦の禁止カードすべて
なお、デッキ構築時は両面カードのマナ総量は第1面のものが参照されます。など第2面が土地のものを土地としてプレイしたり、など第2面のマナ総量が5未満のカードの第2面をプレイすることは可能です。
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オースブレイカー
プレインズウォーカーが自由に統率者に選べたらいいのに。そう思ったことはありませんか?ぴったりのフォーマットがありますよ。それが「オースブレイカー」です。
プレインズウォーカーと、インスタントもしくはソーサリーを統率者に指定するフォーマットです!
【構築ルール】
プレインズウォーカー1枚を「オースブレイカー」に指定する。
両面カードの第1面がプレインズウォーカーであればオースブレイカーに指定できる。共闘をもつ2枚のプレインズウォーカーをオースブレイカーに指定できる。
オースブレイカー1枚につき、インスタントかソーサリー1枚を「刻銘呪文」に指定する。刻銘呪文の固有色ははオースブレイカーの固有色の範囲内でなくてはならない。
デッキはオースブレイカー、刻銘呪文を含めて60枚。
統率者戦と同様、同名カードは基本土地を除いて各1枚のみ。
統率者の代わりに「オースブレイカー」としてプレインズウォーカーを選びます。共闘をもつもの2枚を選んでもよし!さらに、そのプレインズウォーカーに追随する呪文、「刻銘呪文」を統率領域に置いてゲームをスタートします!
【プレイルール】
初期ライフは20点。統率者ダメージのルールはなし。
プレイヤーは、統率領域にある自分のオースブレイカーを唱えることができる。オースブレイカー・カードは墓地、手札、ライブラリーに置かれるか、追放される場合は統率領域においてもよい。これは置換効果である。
統率者と同様、統率領域からオースブレイカーを唱える際はそれ以前にそのゲームの間に統率領域からそれを唱えた回数ごとに(2)を追加コストとして支払う。
対応するオースブレイカーをコントロールしているとき、統率領域から刻銘呪文を唱えることができる。刻銘呪文・カードは墓地、手札、ライブラリーに置かれるか、追放される場合は統率領域におく。これは置換効果である。これは「バイバック」など、ほかの置換効果よりも優先される。
統率者と同様、統率領域から刻銘呪文を唱える際はそれ以前にそのゲームの間に統率領域からそれを唱えた回数ごとに(2)を追加コストとして支払う。
ルールや効果があなたの統率者を参照するなら、それは代わりにあなたのオースブレイカーを参照する。
オースブレイカーだけでなく、刻銘呪文も統率者戦の統率者のように何度もゲームに登場させることができます!
ブロールのように統率者にプレインズウォーカーを指定しつつ、統率者と同じ広いカードプールで遊べる。好きなプレインズウォーカーとスペルで戦おう!
このフォーマットもといった高額なアーティファクトを必要としないため、構築のハードルは低くなっています。好きだけどなかなか使い道が無くてファイルで眠っているプレインズウォーカーを活躍させる大チャンスです。
インスタントやソーサリーを統率領域から唱えられるというルールもビルダー心をくすぐります。コンボパーツを置いておいたり、単純に汎用性の高い呪文を控えさせたり、大好きなロマンあふれる呪文を置いておいたり。
統率者や統率者の固有色を参照するカードもしっかり機能します。
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「オースブレイカー」禁止カード※2021/11/02現在
※は現地時間10/22に禁止解除されました。
詳細はこちら(リンク先英文)
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悲劇的?マイナーフォーマット
ツイッターで「統率者戦」で検索すると「構築済デッキ買ってみたけど対戦相手がいない」という悲しい声が聞こえてきます。基本的に4人で遊ぶゲームのため、メンツを揃えるのが大変というのはわかります。
「統率者戦でさえなかなかメンツ揃えられないのに変則ルールなんて絶対対戦相手見つけられないだろ!」
なるほど、確かに、確かにそうかもしれません。
しかし、だからこそこのコマンダーサミットでさまざまなフォーマットを遊んでいただきたいのです。
コマンダーサミットは朝から晩までさまざまなレベルの統率者戦、各種変則フォーマットを楽しめる機会です。それは同時に、まだ見ぬ統率者、デッキ、そしてプレイヤーと出会う機会でもあります。コマンダーサミットでの出会いから新しいコミュニティが生まれることを私たちは期待しています。
晴れる屋では各店舗でスタンダードやパイオニアなどの大会が毎日開かれています。統率者戦は――そうではありません。しかし、晴れる屋のフリースペースで統率者戦が遊ばれていない日などありません。仲間内で始めた人たち、SNSで仲間を見つけた人たち、そしてイベントで知り合った人たち。そうやって生まれた小さなコミュニティが次第に盛り上がっていく様子を私たちは目撃しています。
統率者戦と比べるとやや影の薄い変則ルールフォーマットでも「コマンダーサミット」、この日ならきっと仲間が見つかるはずです。11/03、ぜひ刺激的な体験を晴れる屋トーナメントセンター東京でお楽しみください!
この日は晴れる屋チャンネルのメインパーソナリティーであるトロピ大塚や僕自身もたくさんのデッキを持ち込んで参加予定です!
みなさん!(今回はただのあいさつではありませんよ)統率者戦のテーブルでぜひお会いしましょう!
いってつ
晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。Commander Format Panel メンバー。
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