統率者列伝 ! 白単でもコンボするぞ!《オズワルド・フィドルベンダー》

いってつ

統率者列伝!白単でアーティファクトシャカシャカするぞ!
《オズワルド・フィドルベンダー》

みなさんこんにちは、統率者戦大好きいってつです。

真実の解体者、コジレック大いなる歪み、コジレック

その日の気分で交代する統率者

僕は《真実の解体者、コジレック》デッキが大好きです。たくさんのアーティファクトを並べ、その相互作用で膨大なマナを生み出す!いくつものパーマネントが生み出すコンボに震えます。

とはいえ無色統率者は《無のロッド》《石のような静寂》でほぼ沈黙してしまう切ないデッキ。そんな弱点も愛していたのですが、先日の「晴れコマ!」で思いがけない出会いがありました

みんなは《混沌のねじれ》の使いどころに気を付けよう。

オズワルド・フィドルベンダー

トロピ大塚が握っていた《オズワルド・フィドルベンダー》がとても面白そう。君ひょっとしてめっちゃ強くないか????

統率者の特徴

オズワルド・フィドルベンダー

《オズワルド・フィドルベンダー》 (1)(白)

伝説のクリーチャー ノーム・工匠

魔具化 — (白),(タップ), アーティファクト1つを生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから、マナ総量がその生け贄に捧げたアーティファクトのマナ総量に1を足した数であるアーティファクト・カード1枚を探し、戦場に出し、その後、ライブラリーを切り直す。起動はソーサリーとしてのみ行う。

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アーティファクトを生け贄に捧げて、そのアーティファクトよりもマナ総量1だけ大きなアーティファクトをライブラリーから戦場へ!アーティファクト版《出産の殻》ともいえる能力ですね。クリーチャーなので召喚酔いの影響を受けてしまいますが、統率領域に《出産の殻》が置いておけると思うとすごく強いカードのように感じます。

アーティファクトを能力でつぎつぎ戦場に送り込むことができます。並の打ち消しでは介入できないというのも魅力です。

とはいえ、戦場のアーティファクトの数が増えるわけではありません。う~ん、本当に強いのか……?百聞は一見に如かず。さっそく構築してみましょう。

デッキのコンセプト

オズワルド‶ブライトハース‴フィドルベンダー

クリックして拡大

…………。

……できた。

できました。《ブライトハースの指輪》デッキが。

ブライトハースの指輪玄武岩のモノリス

統率者戦の《ブライトハースの指輪》と言えば、《玄武岩のモノリス》との無色無限マナコンボ。

【材料】
《ブライトハースの指輪》
アンタップ状態の《玄武岩のモノリス》
2マナ

【手順】
1、《玄武岩のモノリス》をタップ、3マナを出す(浮き5マナ)
2、《玄武岩のモノリス》の自身をアンタップする能力を起動(浮き2マナ)
3、《ブライトハースの指輪》の能力が誘発。2マナ支払い、《玄武岩のモノリス》の自身をアンタップする能力をコピーする(浮き0マナ)
4、コピーされた《玄武岩のモノリス》の能力を解決する。アンタップされた《玄武岩のモノリス》を再びタップして3マナ出す(浮き3マナ)
5、オリジナルの《玄武岩のモノリス》の能力を解決する。《玄武岩のモノリス》がアンタップされる。

以後、この繰り返しで1~5の手順を1回やるたびに無色1マナずつ増えていく。特に妨害が無ければ無色無限マナが成立する。

あまりにも有名すぎてミエミエなコンボですが、《オズワルド・フィドルベンダー》にかかればなかなかおもしろそうなことができそうです。

コンボ手順

能力を起動できる《オズワルド・フィドルベンダー》《ブライトハースの指輪》、マナ総量2のアーティファクト、白1マナ含む5マナ以上出る状態をつくってコンボスタート!

《オズワルド・フィドルベンダー》の能力「魔具化」を起動。コストでマナ総量2のアーティファクトを生け贄に。ここで《ブライトハースの指輪》の能力が誘発。2マナを支払い「魔具化」をコピーします。これで「マナ総量3のアーティファクトをライブラリーから戦場へ出す」能力が合計2つスタックにのりました

まずは《玄武岩のモノリス》を戦場へ出します。もうひとつの「魔具化」を解決する前に無色無限マナを発生させます。無色無限マナを成立させたら《歯車組立工》を戦場へ!

歯車組立工

無色無限マナの注ぎ口と言えば《歩行バリスタ》ですが、《歯車組立工》もなかなか優秀です。(7)を支払えばアーティファクトの速攻を持ったコピートークンが生み出せます。速攻を持った自身のコピートークントークンを無限に生み出してそのまま殴り切って勝利できます。《予言のプリズム》のような戦場に出たときにドローできるアーティファクトがあれば無限ドローもできてしまいます。

作業場の助手屑鉄さらい

もし対戦相手に《ブライトハースの指輪》《玄武岩のモノリス》のどちらかが破壊されて無限マナが成立しなければ、墓地からアーティファクトを回収できる《作業場の助手》などを戦場に出してコンボに再チャレンジできます。《からみつく鉄線》《古術師の地図》で長期戦に備えるのもいいでしょう。

無限マナコンボは「マナはあるがマナの使い道がないぞ」なんてことがありがち。しかし《オズワルド・フィドルベンダー》《ブライトハースの指輪》で無限マナとマナの注ぎ口を同時に用意することができます。「ここで魔具化をコピーするぜ!」と高らかに宣言して「アーティファクトは壊せないな~。まあ無限マナ出されてもバリスタを打ち消せばいいか……」と日和っている対戦相手の度肝を抜きましょう。

相性のいいカード

2マナのアーティファクト

《ブライトハースの指輪》《玄武岩のモノリス》《歯車組立工》も同じく3マナのアーティファクトです。これらのカードをサーチするために2マナのアーティファクトが必要です。このデッキでは《友なる石》《秘儀の印鑑》のような有名なアーティファクト以外にもたくさんの2マナアーティファクトを採用しています。

予備物資予言のプリズム胆液の水源

パーマネントの数が増えるわけではないというのが《オズワルド・フィドルベンダー》の弱点です。こちらのアーティファクトを破壊されてしまうと次の手が取りにくくなってしまいます。そこで戦場に出たときにドローさせてくれるアーティファクトを多く採用しています。特に《胆液の水源》はコストで生贄に捧げたときでもドローができてうれしい一枚です。ただでさえアドバンテージをとるのが苦手な白単デッキですから、手札の枚数には気を付けたいですね。

アーティファクトによる除去

無のロッド溜め込み屋のアウフ石のような静寂

アーティファクトの起動型能力を駆使して戦うデッキですから、《無のロッド》のようなカードが出るとまいってしまいます。白なら《解呪》《ヘリオッドの介入》などで除去することもできますが、白ではインスタントやソーサリーのサーチは困難です。そこでアーティファクトがサーチできる《オズワルド・フィドルベンダー》を活かすべく、誘発型能力でパーマネント除去もできるようにしました。

ポータブル・ホールガラスの棺

宝物・トークンや《古えの居住地》などのマナ総量0のアーティファクトを生け贄に捧げれば《ポータブル・ホール》がサーチできます。マナ総量2以下のパーマネントを除去できるので《無のロッド》《石のような静寂》もどかせます。

《ガラスの棺》はクリーチャーのみですが、マナ総量3まで捕らえられるので、対戦相手の統率者を統率領域へ戻すのによさそうです。からっぽの棺を生け贄に捧げて《ブライトハースの指輪》コンボを目指そう。

ウギンからボーラスを出そう

ウギンのきずな王神の立像

《ウギンのきずな》は墓地に置かれることで追加ターンをくれます。マナ総量5の《ウギンのきずな》《オズワルド・フィドルベンダー》で生け贄に捧げてボーラスの像《王神の立像》を出してしまいましょう。追加ターンの獲得と同時に対戦相手の行動を大きく制限する置物を出してしまえば非難は避けられないでしょう。早急に勝ちましょう。

鍛冶場主コンボ

カルドーサの鍛冶場主息詰まる徴税宝物庫

ほかにも《真実の解体者、コジレック》デッキに採用していた《カルドーサの鍛冶場主》コンボも可能です。ゲームが長引いたり、《息詰まる徴税》などで大量の宝物が出ていればこちらのコンボでの勝利を目指すのもよいでしょう。コンボの詳細はこちら

いってつのイチオシ!

稲妻のすね当て千年霊薬

「速攻を持つ」はやっぱり強い!

実際にデッキを動かしてみると、「おや、これひょっとして呪文を唱えずにこのターンだけで勝てるか?」なんて場面が多いことに気づきます。《稲妻のすね当て》《千年霊薬》が思わぬ形でコンボを成立させてくれます。

《オズワルド・フィドルベンダー》から《カルドーサの鍛冶場主》、さらに《荒廃鋼の巨像》!なんてリレーもしばしば。

何度も何度も一人回しをして、たくさんゲームをしていろんなコンボに入るパターンを身に着けるとどんどん欲が出ていろんなコンボを試したくなりますね。このデッキは時間をかけていろんな調整を試したくなってしまいます。

おわりに

アーティファクトシャカシャカは本当に楽しいですね。

オズワルド・フィドルベンダー祖神の使徒、テシャール太陽冠のヘリオッド

『私とことりと太陽冠と』

白単色のアーティファクトコンボデッキと言えば《祖神の使徒、テシャール》《太陽冠のヘリオッド》です。

手札と戦場、墓地。ひたすらアーティファクトをぐるぐる回してアドバンテージを獲得する《祖神の使徒、テシャール》と比べるとアドバンテージ獲得という面で《オズワルド・フィドルベンダー》は劣りますが、統率者がサーチマシンであるというのはコンボパーツを集めるという点で非常に優秀だと感じます。

《太陽冠のヘリオッド》 はヘリオッドバリスタコンボが有名ですね。《オズワルド・フィドルベンダー》はより様々な方法で勝利コンボを達成することができるのが魅力です。よりまっすぐに安定してコンボにはいれるのは事実上1枚コンボの《太陽冠のヘリオッド》デッキでしょうが、一度や二度の妨害ならくじけずに再チャレンジしやすい《オズワルド・フィドルベンダー》デッキにも注目です。

《真実の解体者、コジレック》デッキと違い、単純に大量のマナを出すことが勝利に直結する統率者ではないので《厳かなモノリス》《宝石の睡蓮》といった希少なマナアーティファクトが少なくても戦えます。コンボパーツを墓地から拾って再チャレンジもしやすい。採用カードの価格の割に骨太で楽しいデッキになりました。

《倦怠の宝珠》《三なる宝球》など妨害アーティファクトを並べてゲームスピードを落として隙をついて勝ちを目指すもよし、大量のマナアーティファクトを使って高速にコンボを決めるもよし!自分のやりたいことや、周囲の環境に合わせていろんなアーティファクトを試しましょう!

それではみなさん、統率者戦のテーブルでお会いしましょう!

商品ページはこちら

そうそう、一日中統率者戦を楽しめる「コマンダーサミット」も楽しみですね!

この日は晴れる屋チャンネルのメインパーソナリティーであるトロピ大塚や僕自身もたくさんのデッキを持ち込んで参加予定です!みなさんの自慢のデッキと戦えるのを楽しみにしています! !

この記事内で掲載されたカード

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いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。 いってつの記事はこちら

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