神が選ぶ『イニストラード:真夜中の狩り』注目カードトップ3!

晴れる屋メディアチーム

イニストラードへようこそ!

最新セット『イニストラード:真夜中の狩り』が9月24(金)に発売されます!すでに先行リリースされたMTGアリーナやマジック・オンラインで楽しんでる方も多いことでしょう。

光の勇者、シガルダ屍術の俊英、ルーデヴィック日没を遅らせる者、テフェリー

今回3度目となるイニストラードへの来訪。ストーリーで昔から馴染みのあるシガルダやルーデヴィックが登場し、ゲーム面では懐かしの「フラッシュバック」や「狼男」といったカードが帰ってきました。また、新ギミックの「日暮」と「夜明」「降霊」などによりさらにゲームを楽しめそうです。

魅力的なカードばかりの『イニストラード:真夜中の狩り』を見ると、どのカードやデッキが強いのか、どのカードを買えばいいのか、悩んでしまう方も多いでしょう。

そこで、各構築フォーマットを代表する実力者である「神」のみなさんに、「『イニストラード:真夜中の狩り』で注目するカード トップ3!」を聞いてみました!

■ 「神」とは?

晴れる屋が主催している、「神決定戦」という大会の暫定王者。
スタンダード・パイオニア・モダン・ヴィンテージ・レガシー・リミテッドの6フォーマットそれぞれで行われており、予選大会(挑戦者決定戦)と決勝大会(神決定戦)を勝ち抜いた者だけが「神」になることができる。

詳しくはこちらをご覧ください。→神決定戦特設ページ

各フォーマットを熟知した者ならではの視点から、鋭い意見が飛び交いました。「神」の目にはなにが映り、彼らはなにを考えたのでしょうか。

◆第17期スタンダード神:江原 洸太

江原 洸太

『イニストラード:真夜中の狩り』カードセット全体の印象

無謀な嵐探し不吉な首領、トヴォラートヴォラーの猟匠

スタンダードはローテーション後の新セットということでかなり影響を受けるのは間違いありません。「狼男」が主役のセットなので、赤緑がけっこう強めに作られているのかなという印象があります。

『エルドレインの王権』などの強かったセットがスタン落ちし、環境初めなので全体的にも強く作らているセットな気がします。既存であったグルールカラーのデッキは、アドベンチャー枠が狼男に変わって弱体化せずそのままの強さが残りそうです。

『イニストラード:真夜中の狩り』スタンダード注目カードトップ3!

3位:《収穫祭の襲撃》

収穫祭の襲撃

今回自分が一番使いたいカードの一枚です。重くなった《集合した中隊》のようなカードですが、プレインズウォーカーも出せるので新たに登場した《レンと七番》との相性もいいですね。

ランプ系のデッキに採用したり、《黄金架のドラゴン》の宝物トークンから唱えるのも良さそうです。運よく《黄金架のドラゴン》を2体出せれば「フラッシュバック」のマナも一瞬で確保できますね。1枚で盤面を一気に返せる可能性があり、ガチャ要素があって試合も楽しくなりそうです。

2位:《群れの希望、アーリン》

群れの希望、アーリン群れの希望、アーリン

今の赤緑カラーは3ターン目に4コストのカードをプレイするのはかなり簡単になっており、《エシカの戦車》の追加枠で採用されそうです。唱えたターンは盤面を作り、[+1]能力で夜を狙いましょう!

夜の姿ではマナ能力と自身で殴りに行けるようになり、赤緑カラーと相性がとても良いです。速攻を持っているので、夜のときに出すとすぐ攻めれるのも優秀ですね。昼・夜どちらで出しても無駄なく使えるカードです。

1位:《運命的不在》

運命的不在

こんなに強い除去が来るとは思っていませんでした。色が白なのはめずらしいですが、今後ずっと使われていく除去になりそうです。2コストでプレインズウォーカーを倒せるのはとても使い勝手がよく、白をタッチして採用するほど価値があると思います。

このカードの登場で《スカイクレイブの亡霊》と合わせてほぼ触れない物がなくなりましたね。デメリットでもある「調査」もすぐにドローされるわけではないのであまり気にならないです。

◆第4期パイオニア神:平山 怜

平山 怜

『イニストラード:真夜中の狩り』カードセット全体の印象

さびれた浜難破船の湿地憑依された峰
落石の谷間草茂る農地

スタンダードのローテーション直後のセットだからか、全体的にカードパワーが高めなセットに感じます。新たに追加された通称“スローランド”は、弱かった友好色のマナベースを強化したり、パイオニアへの影響は大きそうです。

『イニストラード:真夜中の狩り』パイオニア注目カードトップ3!

3位:《溺神の信奉者、リーア》

溺神の信奉者、リーア

生き残ってターンが返ってきた場合は、ゲームに簡単に勝ててしまいそうなインパクトがあります。既存のデッキだと、ドロースペルやマナを増やすスペルが豊富なロータスコンボで使われそうです。

2位:《考慮》

考慮

《選択》の「諜報」版と呼べるカードで、実質上位互換です。パイオニアでは《宝船の巡航》《時を越えた探索》のような強力な「探査」呪文が使えるので、墓地を肥やす行為に大きな意味があります。

また、今までパイオニアでは1マナのドロースペルの選択肢が少なく、イゼットフェニックスのようなキャントリップを連打するデッキでは、何も急かさない《急かし》や、だれも怒っていない《大将軍の憤怒》が採用されていました。その点《考慮》は大幅なグレードアップになるでしょう。

1位:《月の帳の執政》

月の帳の執政

ドローする効果は1ターンに1回だけ誘発するなどの制限がなく、引いたカードを唱え続けて連鎖することができます。単色デッキで使っても実質《実験の狂乱》のようなカードなので、カードパワーがとても高いと感じます。《ニヴ=ミゼット再誕》キャストから5枚ドロー、さらにニヴの効果でうおぉおおおお!

◆第17期モダン神:宮下 翔太

宮下 翔太

『イニストラード:真夜中の狩り』カードセット全体の印象

記憶の氾濫冥府の掌握調和の儀式

『エルドレインの王権』と入れ替わりの登場になっただけあってか、今回のイニストラードは全体的にカードパワーが高い印象です。インフレしたモダン目線でも採用を検討するカードが多く、どれをベスト3に選ぶか迷うほどでした。とりわけソーサリーとインスタントは優秀で、今回選んだカードもすべてソーサリーとインスタントになっています。

『イニストラード:真夜中の狩り』モダン注目カードトップ3!

3位:《黄昏の享楽》

黄昏の享楽

ドローが付いてくるかもしれないプチ《機を見た援軍》。入れる相手はバーンのように手札消費の激しいデッキのため、ドロー条件はちょっと満たしにくいかもしれませんが、それでもこちらが先手で相手が1ターン目にカードをプレイしていればドローできるのは破格です。

2位:《考慮》

考慮

まったく面白味がなくてすみません。でも、ほぼ《選択》の上位互換といえるこのカードは間違いなく強いです。《ドラゴンの怒りの媒介者》をはじめとしてが墓地を利用するカードが広く使われてる今、墓地を肥やせるようになった《選択》が弱いはずありません。

1位:《信仰の繕い》

信仰の繕い

《信仰無き物あさり》《信仰無き物あさり》じゃないか!

青白でマナコストが増えてしまったのでドレッジでは弱そうですが、イゼットフェニックスでは十分やれそうです。前回《デミリッチ》を獲得し、さらに環境的に《はらわた撃ち》をメインに採用しても問題ありません。早速結果を残してるみたいですし、イゼットフェニックスの追い風…来てます。

◆第17期レガシー神:高野 成樹

高野 成樹

『イニストラード:真夜中の狩り』カードセット全体の印象

今回のセットは、レガシーで使われているカードの再録やほかのフォーマットを動かすカードがたくさん収録されていて良いセットだと思いますが、レガシー目線で見ると初代『イニストラード』や『モダンホライゾン』ほどの衝撃はありません。地震にたとえるならば、『モダンホライゾン』が震度6で今回のセットが震度1といった感じで、レガシープレイヤーは揺れたことに気づかないかもしれませんね。

『イニストラード:真夜中の狩り』レガシー注目カードトップ3!

3位:《平地》

『イニストラード:真夜中の狩り』の基本土地はモノクロでなかなか好きなんですが、《平地》《沼》にしか見えません。これから1ターン目に《思考囲い》されてもまず通してしまいそうです。あとで気づいても、スルーした自分を恨みましょう。

2位:《真髄の針》

真髄の針
真髄の針真髄の針真髄の針真髄の針

《ウルザの物語》からスタックなしでフェッチも刺さる優れもので、今回が5種類目となる新規イラストでの再録です。最近レガシーで親和も生き生きしてるので、ぜひ手に入れたい一枚ですね。

1位:《秘密を掘り下げる者》

秘密を掘り下げる者秘密を掘り下げる者

レガシーといえばやはりこのクリーチャー。《敏捷なこそ泥、ラガバン》がバンされれば再び1マナ域として復活してくれそうです。しかも今回新規イラストで髪の毛が生えたので、自分の好みの子を使えますね。

◆第16期ヴィンテージ神:高橋 優太

高橋 優太

カードラッシュ所属プロ

『イニストラード:真夜中の狩り』カードセット全体の印象

考慮消えゆく希望火遊び

超強力セットだった『エルドレインの王権』との入れ替わりということもあり、全体のカードパワーはかなり高く設定されています。

特に「狼男」は安いコストに対して強力な能力を持つものが多く、クリーチャーの性能が一段階上がった印象。さらに、これまでにあった《選択》《送還》《ショック》といった基本的なカードも少し強化されたバージョンが出ており、除去やドローなどの呪文の質も高いです。カードパワーが高いほうが楽しい経験を得やすいので、ワクワクする新セットです。

『イニストラード:真夜中の狩り』ヴィンテージ注目カードトップ3!

3位:《セレスタス》

セレスタス

ヴィンテージは《Mishra’s Workshop》を中心とした茶単といわれるデッキタイプがあります。新セットが出たら、まずはアーティファクトで3マナのカードを調べるのがヴィンテージプレイヤーの日常。

茶単はデッキの半分がマナを出す構成なため、もともとマナフラッドしやすい点があります。後半3マナで1ドローしてマナフラッドを回避する《セレスタス》は、数枚なら採用できるかも。《セレスタス》から青マナが出る点を利用して、《Ancestral Recall》《Time Walk》をタッチしてみても良いです。

2位:《月の帳の執政》

月の帳の執政

たとえば《炎の儀式》《暗黒の儀式》など、マナを出す呪文で1ドローできるようになります。手札をすべて捨てるデメリットはありますが、ストーム系コンボならドローエンジンになります。墓地から呪文を唱えられるようになる《ヨーグモスの意志》《炎の中の過去》と非常に相性が良いです。マナを出してドローを連鎖して《炎の中の過去》、さらに連鎖から最後は《苦悶の触手》といった使い方ができそう。

ヨーグモスの意志炎の中の過去噴出ギタクシア派の調査

《噴出》《ギタクシア派の調査》などの0マナドローをプレイしたときも、まずは「手札を捨てて1ドロー」の誘発が解決してから《噴出》《ギタクシア派の調査》が解決するので、ドロー呪文とも相性良し。呪文の色を参照するので《Mox》シリーズで誘発しないのは残念。

1位:《戯れ児の縫い師》

戯れ児の縫い師戯れ児の縫い師

これも《Mox》シリーズで誘発しないのが残念。ヴィンテージはドローと打ち消しの質が高く、《意志の力》《否定の力》《噴出》《ギタクシア派の調査》《精神的つまづき》など、0マナでプレイできるインスタントやソーサリーが多数あるため大量のゾンビを生成できます。「腐乱」を持つゾンビは変身すれば3/3になりますし、《激しい叱責》と組み合わせれば1ターンは「腐乱」を失わせることができます。

《戯れ児の縫い師》は青いぶん《意志の力》のコストになるメリットがあり、逆に《紅蓮破》で除去されるデメリットもありますが、それでも生き残ればゲームに勝つ性能があります。かつて制限カードになる前の《僧院の導師》はヴィンテージを支配していました。《戯れ児の縫い師》《僧院の導師》の後継者になれるかも知れません。

◆第8期リミテッド神:高橋 太朗

『イニストラード:真夜中の狩り』カードセット全体の印象

影野獣の目撃突風漂い牙刃の盗賊

おなじみの「フラッシュバック」や新システムの「降霊」といった墓地利用要素に、「狼男」をはじめとした変身クリーチャーと実にイニストラードらしいセットだと感じました。

リミテッドとしては赤緑は「狼男」、青黒は「腐乱」というように各色の組み合わせごとにテーマがあるのでそこを意識しながらデッキを組んでいくと良さそうですね。極端なシナジーは少ないのですが、うまく組み合わせることでアドバンテージを拡大できるカードはコモン、アンコモンともにたくさんある印象です。そこに加え全色に墓地利用の要素が存在するため、そのあたりの細かいシナジーを考えながらのピックや、デッキ構築が難しいながらも楽しそうなセットですね!

『イニストラード:真夜中の狩り』リミテッド注目カードトップ3!

3位:《電撃の啓示》

電撃の啓示

この手の「カードを捨てて引くカード」はさまざまなセットに収録されてきましたが、その中でもトップクラスの性能ですね。このタイプのカードは主に序盤は土地事故防止のための手札調整に、中盤以降はマナフラッドを防ぐために使われます。このカードは3マナと若干重いため前者の使い方はしにくいですが、このセットは「降霊」や「フラッシュバック」があるため捨てるカードには困らないでしょう。

また、「フラッシュバック」で使えばカードアドバンテージを得ることができるため、中盤以降の強さは群を抜いていますね。デッキの安定性を大きく高めてくれる潤滑油として最高のカードといえるでしょう。

2位:《風変わりな農夫》

風変わりな農夫

一見地味なカードですが非常に優秀なカードで、これがコモンなのかと驚きました。3マナ2/3といった悪くないスペックながら、場に出すだけで高確率で土地が1枚手に入りますし、3枚の「切削」は墓地から唱えられるカードが多々あるこのセットにおいてメリットでしかありません。

影野獣の目撃蟻の隆盛

特に緑は《影野獣の目撃》《蟻の隆盛》といった重いながらも強力な「フラッシュバック」呪文があり、土地を伸ばしつつ墓地も肥やせるこのカードはすべてにおいて噛み合っています。これ単体でゲームを決めるようなカードではないですが欠点が見当たらず、色が合えば確実にデッキに入れられる、緑の主役を張れる一枚ですね。

1位:《病的な日和見主義者》

病的な日和見主義者

1位に挙げたいのは、圧倒的なアドバンテージにつながるこのカードですね。1ターンに1回の制約があるとはいえ相手のクリーチャーでも誘発するため、適当に除去を使ったり、戦闘で相打ちしてるだけでもどんどん差が広がっていきます。

異形の隼八方塞がり踊り食い肉削ぎ屋

これだけでもえげつないのですが、さまざまなカードにオマケで付いてくる「腐乱」持ちのゾンビトークンや生け贄をコストに要求するカードなど、自分から誘発させるギミックがあれば、さらに一方的な状況を作ることもできます。3マナと軽めなわりにすぐに除去しないとゲームにならなくなってしまう、非常に危険なカードですね。


「神」ならではの柔軟な発想と鋭い着眼点から、各フォーマットの『イニストラード:真夜中の狩り』の注目カードをレビューしてもらいました!

目を引くような強いカードが多く、どんなデッキを組むか考えるのが楽しいですね!彼らの意見を参考に新たな戦力とともに新環境へと踏み出しましょう!

なお、2021年9月24日(金)発売予定の『イニストラード:真夜中の狩り』ですが、現在晴れる屋ではブースターBOXやシングルカードの予約受付中となっております!下記のリンクより『イニストラード:真夜中の狩り』のブースターBOXシングルカードへそれぞれ繋がっておりますので、ぜひ、ご活用ください!!

イニストラード:真夜中の狩り イニストラード:真夜中の狩り

この記事内で掲載されたカード

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

晴れる屋メディアチーム 晴れる屋メディアチームの記事はこちら