統率者戦 をアートで選ぶ! 統率者列伝「がんばれチビボネ君1号」

いってつ

統率者列伝!芸術の秋

すっかり秋めきましたね。まだ冬ではありません。ええ。

秋と言えば芸術の秋。マジックのカードもその一枚一枚が複製画と言ってもよいでしょう。投機対象として注目されるたびに「遊べる絵画」なんて言われることもありますが、数十円から美術品のオーナーになることだってできるんです。

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みなさんにも好きなマジックのアートがきっとあると思います。僕にも「このイラストいいな~」と思いつつ触れてこなかった素晴らしいデザインのカードがあります。それは――

統率者の特徴

チビボネ

《小物泥棒、チビボネ》 (1)(黒)

伝説のクリーチャー – スケルトン・ならず者

各終了ステップの開始時に、このターンに対戦相手がカードを捨てていた場合、あなたはカードを1枚引き1点のライフを失う。

(4)(黒)(黒):手札にカードが無い各プレイヤーは10点のライフを失う。

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『Jumpstart』で登場したこのかわいい統率者のイラストをご覧ください!「チビボネ」という名前そのままのちっちゃなドクロがキュート。イラストレーターはJason Rainville(ジェイスン・レインビル)です。

紫の炎が上がる屋台から、エメラルドやダイアモンドのようにも見える宝石を盗み出しています。それは明るい緑の光をまばゆいほどに放ちます。チビボネの顔に表情筋はないので、見た目からその感情をうかがい知ることはできません。公式の記事によれば盗みや暴力を楽しむ性格ではなく、家族のために仕方なくやっているようです。

小物泥棒、チビボネ

ゲーム上の働きっぷりはどうでしょう。

毎ターン、対戦相手が手札を捨てていたら自分がドローできます。《強迫》などのハンデス呪文が事実上のキャントリップになり、対戦相手が《信仰無き物あさり》などを使った場合は丸儲けです。対戦相手の手札が減ってこちらが増える、というのはまさに「泥棒」といった感じですね。

デッキのコンセプト

がんばれチビボネくん1号

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《小物泥棒、チビボネ》アートを楽しみながらゲームをプレイしていくのが今回の目標ですが、「好きなアートのカードを使った結果負け続ける」というのはかなり切ないので、ガッチリ勝ちに行くとしましょう。それでいてチビボネが戦場に出ないなんてこともないように。

強迫精神の掻き寄せエムラクールの囁き

Jason Rainvilleが手掛けたハンデス呪文たち。
ライティングや色の対比が美しいですね。

ハンデス呪文で対戦相手の手札をせめつつ、こちらはドローを重ねます。《小物泥棒、チビボネ》は手札が無いプレイヤーのライフを10点削る起動型能力を持っていますが、この能力で勝利するのはなかなか難しそうです。

そこで今回はコンボでの勝利を狙います。《小物泥棒、チビボネ》自身が勝利手段なのではなく、《小物泥棒、チビボネ》がかき集めたコンボパーツでの勝利を目指します。青の絡まないデッキなので打ち消しはほとんどないのですが、あらかじめハンデスで対戦相手の手札から打ち消し呪文を削ぎ落したり、手札の中身を確認することができます。

今回搭載したコンボは2つです。

ボ城でGoシュート!

ボーラスの城塞師範の占い独楽霊気貯蔵器

《ボーラスの城塞》はライブラリー上の呪文をライフペイで唱えることができるようになるアーティファクト。《師範の占い独楽》があれば、「《師範の占い独楽》でドロー、コマはライブラリー上へ移動」「ライブラリー上のコマをライフペイで唱える」……の繰り返しで、1点ライフペイで1枚ドローが可能に。ここに《霊気貯蔵器》があれば逆にライフが増えていき、《霊気貯蔵器》からの50点ビームで対戦相手を焼き尽くせます。

スモッグ教授

オニキス教授煙霧の連鎖

《オニキス教授》が戦場にいれば、自分がインスタントかソーサリーを唱えたりコピーするたびに各対戦相手から2点を吸い取ります。《煙霧の連鎖》は対象のプレイヤーが手札を2枚捨てた後、この呪文をコピーすることができるハンデス呪文。この《煙霧の連鎖》を対象を自分に唱えて、能力の解決とともに自分を対象にコピー。これをえんえんと繰り返すことで各対戦相手のライフが無くなるまで吸い取り続けることができます。

セッジムーアの魔女

《セッジムーアの魔女》《煙霧の連鎖》の組み合わせなら邪魔者トークンを無尽蔵に生み出すことができます。「無限トークンを生み出して、ターンが返ってきたら殴って勝ち!」全体除去が多い統率者戦ではかなり不安定な勝利手段です。あらかじめ徹底してハンデスして全体除去を握らせないか、《食肉鉤虐殺事件》《霊気貯蔵器》を設置して全体除去されても勝利できるプランがあるといいですね。

黒単でも寿司を握る

積極的に狙うコンボではありませんが、現実にこのコンボで勝利することもあるのでご紹介します。

タッサの神託者Demonic Consultation

《タッサの神託者》の能力に対応して《Demonic Consultation》で自分のライブラリーを吹き飛ばして勝利するコンボは有名ですね。

敵対工作員狡猾な弁論

《敵対工作員》《狡猾な弁論》は対戦相手のライブラリーからカードを追放し、自分が任意のマナで唱えることができるようになるカード。これらでうっかり《タッサの神託者》《神秘を操る者、ジェイス》が手に入ったら、自前で用意した《Demonic Consultation》で勝利してしまいましょう。

相性のいいカード

ハンデス装置

《小物泥棒、チビボネ》単体ではアドバンテージを獲得することができません。ハンデス呪文やハンデス装置はモリモリ突っ込みましょう。

屍気の霧狡猾な忘術士悪ふざけの名人、ランクル

《屍気の霧》は最高の一枚。各プレイヤーは自身のアップキープに手札を一枚捨てることになるため、対戦相手のターンのおわりにも《小物泥棒、チビボネ》がドローをさせてくれます。

このデッキでは3倍《ファイレクシアの闘技場》と言えるでしょう。

《狡猾な忘術士》は自分のアップキープに全員がディスカード。

《悪ふざけの名人、ランクル》はクリーチャー除去も兼ねたうれしい一枚です。手札のないプレイヤーに強引にドローさせてからハンデス呪文を撃ち、《小物泥棒、チビボネ》の能力を誘発させるという技も。

ボガーダンの金床

《ボガーダンの金床》は各プレイヤーはドローステップにもう1枚ドローする代わりに1枚ディスカードさせます。対戦相手の手札が減ることはないのでハンデスとは呼べないものの、《小物泥棒、チビボネ》の能力を生かすには十分。自分も恩恵を得ることができます。

もっとも、対戦相手のドロー機会を増やすカードでもあるので、採用不採用はお好みで。

インスタントタイミングのハンデス

ハンデス呪文の多くはソーサリーで、ハンデスする起動型能力の多くは「ソーサリーを唱えられるときのみ起動できる」といった記述があり、ハンデスは自分のターン中にしかできないと思われがちですが、必ずしもそうではありません。

葬送の魔除け屍気の呪文爆弾ガイアー岬の療養所

《葬送の魔除け》は3つのモードを持ったインスタント。対象のプレイヤー1人に手札を捨てさせることができます。

《屍気の呪文爆弾》は手札を捨てさせる能力をインスタントタイミングで起動できます。

《ガイアー岬の療養所》はハンデスではなくルーティングですが、それでも《小物泥棒、チビボネ》の能力を誘発させることはできますし、《タッサの神託者》でのコンボ勝利をもくろんでライブラリーを空にしたプレイヤーにドローさせて敗北へ追い込むことも可能です。

墓地対策

対戦相手の墓地を肥やしてしまう以上、墓地を利用したコンボには常に警戒しなければなりません。統率者戦には《死の国からの脱出》《ヨーグモスの意志》などの「墓地が手札になる呪文」や、《壊死のウーズ》《補充》《生ける屍》など「墓地が多いほど強くなる呪文」が多数存在します。

虚空の力線ダウスィーの虚空歩き

墓地に置かれるカードを追放し続けます。どちらも対戦相手の墓地だけを咎めるのがいいですね。《虚空の力線》はゲーム開始時に手札にあればタダで戦場に出せます。《ダウスィーの虚空歩き》は対戦相手が使ったサーチや除去をこちらが奪うことが可能です。

虚無の呪文爆弾魂標ランタン大祖始の遺産

墓地を追放するカードはアーティファクトにもた~くさんあります。周囲の環境次第でよりクリティカルな一枚を探してみましょう。

いってつのイチオシ!

《毒の濁流》は非常に強力な黒の全体除去です。しかし、《小物泥棒、チビボネ》のようなライフペイの機会が多く、クリーチャーも貧弱なデッキではもう少しでコンボが決められそうなのにもうライフが少ない!なんてこともしばしば。

食肉鉤虐殺事件

《食肉鉤虐殺事件》はやっぱり強い。本当に大好きなカードです。まっとうにマナを支払わなければなりませんが、対戦相手のクリーチャーが死亡するたびにこちらがライフ回復ができるため、この一枚でライフレース差をひっくり返すことも可能です。

白の絡んだデッキでは《夢の巣のルールス》で再利用できたり、《悟りの教示者》でサーチできたり、もっと器用な動きができます。

おわりに

今回はいってつが好きなイラスト《小物泥棒、チビボネ》を活かしたデッキを考えてみました。カードはコレクションするだけでも豊かな気持ちにしてくれますが、大好きなアートがゲームで活躍するともっと愛着がわいて楽しくなっちゃいますね。

やはり統率者戦は好きなカードで構築してナンボです!

Jason Rainvilleのツイッター上で制作過程が公開されています。ウィザーズからの指定の内容や貴重なスケッチも!こちらのツイートからぜひご覧ください。

そうそう、そういえば大阪で開催される統率者戦の大型イベント「コマンダーサミット」も近づいてきました。事前予約は明日12/3スタートです。多くの統率者戦プレイヤーが一堂に会し、丸一日統率者戦を楽しめます。いってつも大阪に乗り込んで取材予定です!ガチの統率者戦ミニトーナメント「最強統率者決定戦」はカバレージも公開予定。この貴重な機会をお見逃しなく!

最新情報はTC大阪のツイッターアカウントをチェック!

それではみなさん、統率者戦のテーブルやイベントでお会いしましょう!

この記事内で掲載されたカード

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いってつ 晴れる屋メディアライターです。統率者戦は自己実現の物語。私を成長させ、時間を破壊する。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。 いってつの記事はこちら

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