はじめに
みなさんこんにちは、晴れる屋メディアチームです。
『イニストラード:真紅の契り』発売から約1ヵ月が経ち、スタンダードは落ち着きを見せています。イゼットターンは依然として最強デッキの一角であり、《表現の反復》を見飽きている方もいるかもしれません。
新セットには《真紅の花嫁、オリヴィア》や《耕作する巨躯》といった魅力的なカードがあるにもかかわらず、なかなか活躍できずにいます。
そんな『イニストラード:真紅の契り』のカードでもっと遊びたい方に朗報です。ドラフトしませんか?
ドラフトはブースターパックだけで遊べる即興性の強いフォーマットです。パソコンや携帯電話があればMTGアリーナをダウンロードしてすぐに遊べますし、カードショップでは実際の紙のカードを使ったイベントが開催されています。
この記事ではドラフトの魅力や手順について解説していきます。
ドラフトの魅力
ドラフトはブースターパックから出たカードを取って(ピックして)構築・対戦する遊び方です。スタンダードなどの構築戦に対してこちらは限定戦(リミテッド)とも呼ばれています。見方を変えるならば、1人ブースター3パックを使ってカードをピックしながらデッキを作っていく、最小限の構築戦ともいえるのです。
ブースターパックに封入されたカードから好きなカードを選び、刹那的なオリジナルデッキを構築して対戦する、独創力と発想力が生きる遊び方です。何より事前にデッキを用意する必要がないので、カードを持たずにふらっとお店に立ち寄った際にも遊べます。
ドラフトは、ブースターパックを開封するのが大好きな方にも推奨したい遊び方でもあります。せっかくパックを開封するなら、ドラフトしない手はありません。 ドラフトすることで2倍楽しめます。パックを開封しながら、出たカードで遊べるのはドラフトならではの楽しみ方なのです。
また、構築戦ではなかなか見れないレアカードたちもドラフトではエース級に早変わり。《戦慄宴の悪魔》も《オリヴィアの付き人》も出した瞬間から、勝利をググっと手繰り寄せる頼もしいクリーチャーとなります。
運が良ければ構築戦で使えるカードが出ることも!開封・ドラフト・資産構築で一石三鳥です!《船砕きの怪物》はフォーマットを問わず活躍していますね。
いろいろあるドラフトの形
ここでは2人で遊べるウィンストンドラフトと、4人以上で遊ぶ通常ドラフトの二通りのドラフトを解説します。どちらのドラフトも準備すべきはプレイヤー1人につきドラフトブースター3パックのみ。さっそく遊んでみましょう!
2人で遊ぶ ー ウィンストンドラフト
ウィンストンドラフトでは、まずすべてのブースターパックを開封し、(ある場合は)広告カードと基本土地を抜き、裏向きのままお互いのカードをすべて一つの山へまとめてシャッフルします。山札の一番上から3枚のカードを裏向きのまま1枚ずつ伏せて、カードの置き場とします。
先攻後攻を決め、先攻プレイヤーは置き場に置かれているカードを1枚確認します。今回のカードは…《雑食するもの、グロルナク》!能力も強そうですし取って(ピックして)みましょう。カードを取った場合、山札の一番上のカード1枚を先ほどの置き場に伏せます。
逆に取らない場合、カードを元の場所に戻し、山札の一番上のカードをその上に伏せて重ねます。その後、次の置き場を確認し、同じように取るか重ねるかを繰り返していきます。
1枚では弱くピックしなかったカードはどんどん上に重なっていくため、気が付けば一つの置き場に複数枚のカードが溜まっていることがあります。この場合は一つの置き場に溜まったカードをまとめて見て、さらにすべて取ることができます。一気にデッキを強化するチャンス!
最後の置き場を取らなかった場合、山札の一番上のカードを取ります。ピックの順番を交代しながら山札がなくなるまでこの手順を繰り返していき、すべてのカードを選び終わったら、手元のカードを使ってデッキを構築して対戦します。
4人以上で遊ぶ ー 通常ドラフト
通常ドラフトでは、まず各プレイヤーがブースターパック1個を開けて、(ある場合は)広告カードを抜き、カードを1枚選びます。特に最初の一手は強力レアとの会合のチャンスであり、ドラフトでもっとも楽しい瞬間といっても過言ではありません。今回は《オリヴィアの付き人》の姿がっ!迷わずピックしましょう!
続いて全員、残りのカードを左隣のプレイヤーに渡します。各プレイヤーは受け取ったカードから再び1枚カードを選び、また渡します。これをパックのすべてのカードが選ばれるまで繰り返します。
次に、各プレイヤーは2つ目のパックを開け、同様にカードを選びますが、残りのカードは右隣に渡します。1パック目同様、すべてのカードが選ばれるまで繰り返します。
最後に3つ目のパックも同様に選びますが、今度は1パック目と同様に左隣に渡します。1パック目は時計回り、2パック目は反時計回り、3パック目は再度時計回りとなります。
すべてのカードを選び終わったら、手元のカード42枚を使ってデッキを構築して対戦します。
デッキ構築
ウィンストンドラフトと通常ドラフトに共通しているのは、40枚以上でデッキを構築することです。デッキ内の黄金比は「土地:17枚、クリーチャー:16枚、その他の呪文:7枚」と言われているため、今回はそれに則って「理想の枚数」を目指して組んでみましょう!
カードを円滑に使えるように上記のクリーチャーのマナカーブも参考にしてください。マナカーブとは、デッキ内の呪文をマナ域毎に並べた際に描かれるグラフのことであり、デッキ作りの指標となります。
レアカードは最優先で、クリーチャーとその他の呪文をバランス良く選びます。強力なレアカードをピックできたのならば絶対に使いましょう!強いは正義です。
クリーチャーをマナカーブ順に並べていきます。クリーチャーをマナ域毎に並べると、どのマナ域が多い(少ない)などがわかりやすくなります。バランスを取りながら16枚に選定しましょう。
次はその他の呪文です。クリーチャー破壊は最優先に、後はドロー呪文やクリーチャーを強化する呪文(コンバットトリック)など選ぶと…7枚に決まりました。
今回のデッキは、赤のカードがやや多いため、《山》を9枚、《平地》を8枚を入れてデッキは完成です。さあ、対戦しましょう!
サンプルデッキリスト
ここでご紹介するサンプルデッキリストは、晴れる屋メディアチームがMTGアリーナのクイックドラフトで使用したものとなります。
デッキ構築でご紹介した「土地:17枚、クリーチャー:16枚、その他の呪文:7枚」の黄金比通りに構築されており、レアや除去カードもこれでもかというほど入っています。初手でピックした《信仰縛りの審判官》も使えたのも嬉しいですね。繰り返しになりますが、レアカードがピックできた際は極力使えるようにしましょう!
今、晴れる屋では…
今回はドラフトのルールとデッキ構築について解説してきました。パックを開封するなら、ドラフトして一度楽しむのも良いかもしれません。強力なレアカードをピックし、それで勝てた時の感動は、構築戦とはまた違った格別なものとなります。
なお、晴れる屋では期間限定でドラフト強化フェアを実施中です!毎週火曜と木曜はパック代のみで通常のブースタードラフトが遊べます!この機会にぜひブースタードラフトを楽しんでみてはいかがでしょうか。皆さんのご参加、お待ちしております!!