メタゲームブレイクダウン:モダン

晴れる屋メディアチーム

気になるモダンのメタゲーム

年末の祭典、The Last Sun 2021が今年も開催された。数あるフォーマットのなかでも人気なモダンだが、果たして今大会ではどんなデッキが持ち込まれているだろうか?

敏捷なこそ泥、ラガバンウルザの物語孤独

新セットが発売されてもモダンやレガシーの環境はあまり変化しないとされているが、2020年とは大きく違い『モダンホライゾン2』によってモダンは大きな変貌を遂げた。この記事では、参加者128名が使用したデッキのメタゲームブレイクダウンをお届けしよう。

メタゲームブレイクダウン

デッキタイプ 使用者数 使用率
4色ブリンク 16 12.5
ボロスバーン 13 10.1
イゼットラガバン 12 9.3
ハンマータイム 11 8.5
ティムール続唱 8 6.25
トロン 8 6.25
ジャンドサーガ 7 5.4
アゾリウスコントロール 6 4.6
ラクドスラガバン 6 4.6
グリクシスラガバン 5 3.9
赤単エルドラージ 3 2.3
その他 33 25.7
合計 128 100%

大きな偏りがなくさまざまなアーキタイプが活躍しており、まさにモダンらしい結果となった。もっとも使用者が多かったのは4色ブリンクで、次点にボロスバーンイゼットラガバンと続くが使用者数に大きな差はない。

敏捷なこそ泥、ラガバン

アーキタイプで見てもアグロからコンボデッキまで存在しているが、《敏捷なこそ泥、ラガバン》で見るとどうだろうか?イゼット・ラクドス・グリクシスに加え、ジャンドサーガや赤単エルドラージまでもが《敏捷なこそ泥、ラガバン》を採用している。検索してみると、その他を含め39名が使用しており、総計148ラガバンとなった。かつてないほどの存在感を見せる猿である。

ただ、これだけいろいろなアーキタイプが満遍なくいると、どこにメタゲームの標準を合わせるか難しく、サイドボードのカード採択にも頭を悩ませそうだ。それでは使用者数が多かったものから順にデッキを見ていこう。

4色ブリンク

レンと六番創造の座、オムナス孤独空を放浪するもの、ヨーリオン

このデッキは《レンと六番》《創造の座、オムナス》《表現の反復》など、ひたすらにパワーカードを詰めこんだミッドレンジデッキだ。

場に出たときに誘発するカードが多く、これらを《儚い存在》《空を放浪するもの、ヨーリオン》でブリンクしてアドバンテージを稼ぐ。フェアデッキのなかでもカードパワーに重点を置いているため、ほかのミッドレンジやコントロールに対して有利なデッキである。現環境におけるフェアデッキの王なだけあって、今大会でもっとも使用者の多いデッキとなった。

ボロスバーン

ゴブリンの先達大歓楽の幻霊ボロスの魔除け

今も昔も、たとえ『モダンホライゾン2』が発売されようとも変わらないのが、このボロスバーンである。群雄割拠なメタゲームでは受けるデッキの扱いが難しいため、ボロスバーンのような相手に依存しないデッキはいつの時代も人気だ。

変わってないとは言っても、《夢の巣のルールス》や『モダンホライゾン』から登場した《灼陽大峡谷》などによって、以前より長期戦にも対応できるようになった。新勢力のデッキが多い中でどこまで活躍できるかに期待だ。

イゼットラガバン

敏捷なこそ泥、ラガバンドラゴンの怒りの媒介者濁浪の執政

ボロスバーンとはうってかわって『モダンホライゾン2』で誕生したのがイゼットラガバンだ。《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ドラゴンの怒りの媒介者》などの優秀なクロックと、《表現の反復》《濁浪の執政》といったレガシーでも活躍しているカードで構成されている。

モダンで解禁となった《対抗呪文》や、今や下環境を代表する除去となった《邪悪な熱気》などにより対応力もあり、今回トップ8有力候補のひとつなのは間違いないだろう。

まさに群雄割拠

巨像の鎚衝撃の足音不屈の独創力真実を覆すもの

上位3つのデッキを紹介したが、続くハンマータイムやティムール続唱などももちろん非常に強力なデッキだ。また、その他のデッキに目を向ければ《不屈の独創力》ヴァラクートやディミーアインバーターなど面白そうなデッキも散見された。

まだまだ続くThe Last Sun 2021。明日はどんなデッキが活躍を見せてくれるのか非常に楽しみだ。

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