統率者神決定戦は「神」イベントだった?イベントレポート
みなさんこんにちは、統率者が大好き!メディアチームのいってつです。
3月5,6日にかけて実施された、初となる「統率者神決定戦」ご参加、ご観覧まことにありがとうございます!
参加者125名、総ゲーム数197、生配信の視聴回数は2日間でおよそ2.8万回!ここまで大きな規模で実施された統率者戦のトーナメントは世界的に見ても珍しいと言えるでしょう。
そんなイベントを参加者の声をまじえながら振り返ってみましょう。今回参加できなかった方もぜひ次回は参加を検討してみてください。
- 2022/03/05
- 第1期 統率者神決定戦 カバレージ
予選ラウンド
予選ラウンドでは全員が6回戦を戦いました。マッチングはすべてランダムに行われ、ターンプレイヤー順もランダムに決定されたものに従います。
マッチングの発表はテーブルに掲示されたQRコードから専用ページにアクセスしてプレイヤーのテーブル、席順が確認できる方式、でシンプルかつわかりやすく、ストレスフリーでした。
全員が1000点を持ってスタート、敗者はその7%を失い、勝者は敗者が失ったポイントを総取りします。これを6回繰り返し、得点上位16名が準決勝に進むことができます。
結果として、確実に決勝ラウンドに残ることができるラインは4勝以上でした。3勝の場合はオポ差(より勝っているプレイヤーに勝利したプレイヤーが優先される)。4人に1人しか勝利できない統率者戦で勝率66%以上を求められる非常に狭い門でした。
メタゲームについては後日詳細にリポートしますが、約半数の統率者は使用者数1とバラエティーに富んだ環境でした。中にはいわゆる「記念受験」的な参加でデッキパワーが競技的なゲームに耐えられないものもあったようですが、それを勘定に入れても「最もアーキタイプの多いフォーマットのひとつ」と言っても過言では無いでしょう。
ゲームの模様が配信されるフィーチャーテーブルでも第一ゲームから意外な統率者《全てを喰らうグロサーマ》が登場。最新セットである『神河:輝ける世界』からも《二天一流、一心》や《開闢機関、勝利械》が参戦していました。
一方で、60分という時間制限で勝ち切れるデッキを選択する必要があり、いわゆるスタックス系の戦術をはあまり見かけませんでした。逆に決勝戦に残った《騒々しい写本、コーディ》や《厚顔の無法者、マグダ》といった高速にゲームを決着させることに特化した統率者が活躍していました。
決勝ラウンド
競技的なイベントになっても統率者戦の魅力は健在です。それはコミュニケーションです。
「サーチしまーす」
「走ってみる?」
「いやー止まるでしょ」
特に決勝ラウンドでは誰かが勝負を仕掛けて他のプレイヤーが漁夫の利を得て勝利してしまうという展開を避けるために、互いに脅威の度合いを評価しあってゲームをすすめていました。配信では伝わらなかったでしょうが、 冗談を飛ばしながらプレイする場面もあり、ギャラリーから笑いも起きていたのです。
統率者戦はコミュニケーションのゲームだということを改めて強く実感しました。
プレイヤーに聞いてみよう
僕自身もプレイヤーとして参加しながらプレイヤーの皆さんの意見を聞いてみました。
Q.競技的に統率者戦をプレイする大会をどう思いますか。
「とても興奮している!いつも遊んでいるコミュニティで目にすることのない統率者やプレイヤーと戦えて学びがある」
「1500円(事前予約の場合)で6回もマッチングしてもらえるだけでバリューがある。朝から晩まで統率者戦を楽しめそう」
ゲームを終えて
「もっとピリピリした空気になると思っていたけれど、いつもとそう変わりなく統率者を楽しめた。楽しかった」
「ガチはサムいとかおもんないとか言われて迫害されることもあるけれど、今日はたくさんの仲間に出会えた気がする」
「ふだんはdiscordなどネットで遊んでいるが、そこでの仲間に今日初めて会えた。こんな機会が定期的にあるのはうれしい」
「自信があったが負け越してしまった……。自分の実力が知れてよかった。もっと強くなって再挑戦したい」
「統率者戦という”カジュアルフォーマット”のなかでどうすれば勝てるか真剣に考え続けてきた。馬鹿にされたこともあったが今日はその努力が報われた」
印象的だったプレイヤー
特に印象的だった2人のプレイヤーをご紹介します。
カミムラ選手(画像左)は予選ラウンドを5-1というトップの成績で駆け抜けました。資産差や経験値の影響が大きいエターナル環境で弱冠20歳での参戦だったことも驚きです。一回り二回り年上のプレイヤーに囲まれても物怖じするような様子は全くなく、自分のペースでゲームをけん引し続けました。
ミヤグニ選手(画像右)は統率者戦を始めたのが昨年12月。統率者戦歴4ヶ月未満という「ルーキー」でした。《ライオンの瞳のダイアモンド》などコンボパーツを揃えることはできたものの、デュアルランドまでは揃えられず、ショックランドで代用。 《むかつき》や《セラの高位僧》を活かせない場面もあったと言います。それでも予選ラウンドを4-2で通過して実力を見せつけました。今後の活躍に注目です。
ゆめのあと、ゆめのはじまり
「統率者戦で神シリーズをやるらしい」。
第一回コマンダーサミット開催前の8月のことだったと思います。僕は意見を求められて強く反対しました。きっとコミュニティに受け入れられない、競技的にイベントを進めるためには高いハードルがいくつもある、と。そのときはそう考えていたのです。
公式に「競技には不向き」と言われてしまっている統率者戦のトーナメントをどんなルールで行うか、ジャッジはどうやってプレイヤーをサポートするか、4人でのゲームをどうやって配信するか。
多くのスタッフがそれぞれの立場で調整をすすめ、何より多くのプレイヤーにご参加いただいたおかげで第一回統率者神決定戦は大きな盛り上がりの中閉会しました。discordでは生配信のライブビューイングも行われていたと聞いています。初代神をはじめとした参加者の健闘を称える声を何度も耳にしました。
第一ゲームが始まる前、ヘッドジャッジからプレイヤーへも謝辞が送られ、拍手が起きました。参加者はもちろん、観戦していた多くのプレイヤーは統率者戦へのモチベーションを搔き立てられたことでしょう。
メディアチームでは今後も強豪選手へのインタビューや統計データの共有、メタゲーム分析を通してプレイヤーのみなさんをバックアップしていきます。
もちろん、今後もカジュアルな統率者戦を意識した記事の掲載は続くのでご心配なく。
直近ではコマンダーサミットが3月20日にTC大阪で、21日にTC東京で開催予定です。カジュアルなゲームや変則ルールのほか、最強統率者決定戦では競技的とまではいきませんが強力なデッキとプレイヤーのぶつかりあいが楽しめるはずです。
最新情報はツイッターでチェック。
それではみなさん、晴れる屋メディア、youtube、そしてもちろんイベントでもお会いしましょう!