統率者レジェンズが帰ってくる!
日本時間3月25日午前6時30分。僕は寝ぼけ眼をこすりながらTwitchを開いていました。そう、『統率者レジェンズ バルダーズ・ゲートの戦い』のファーストプレビューです!
統率者戦が大好き!メディアチームのいってつが新規情報をリポートします。
『統率者レジェンズ』とは?
統率者戦をリミテッドで遊ぶことをテーマにした統率者戦向けセット、それが2020年に発売された初代『統率者レジェンズ』でした。収録されているカードは統率者戦やレガシーなどで使用可能。スタンダードでは使えませんが、その分強力だったり、多人数戦を意識した面白い能力のカードがたくさん登場しました。
《宝石の睡蓮》などの非常に強力なカードが登場!これをきっかけに大きく環境が動きました。
リミテッド(その場で開封したパックから出たカードだけで遊ぶこと)で統率者戦が遊べるように大量の伝説のクリーチャーを収録していました。「共闘」を持つものが非常に多く、固有色を自由に組み合わせられる自由度の高さも人気です。
《吸血の教示者》など、強力なカードの再録も多く、「これからカードを集める」プレイヤーにもうれしい!
『統率者レジェンズ』は多くの統率者戦プレイヤーに肯定的に受け入れられ、これをきっかけに統率者戦に参入したプレイヤーも多く、統率者戦を大きく盛り上げたセットでした。
資産の差が出ないリミテッドで統率者戦を遊べたことも非常に魅力的で、発売から1年以上が経過した今でもコマンダーサミットではリミテッドが遊ばれています。
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』とのコラボ
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』とのコラボとしてふたたび『統率者レジェンズ』が返ってくることになりました。
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』とマジックは『フォーゴトン・レルム探訪』でもコラボしています。ダイスを振った結果によって発揮する能力が変わったり、「ダンジョン探索」というロールプレイングゲームを楽しんでいるようなフレーバーあふれる能力が登場しました。個性的なドラゴンやキャラクターも魅力的ですね!
再録
有効色クラウドランドの再録
対戦相手が2人以上いればアンタップ状態で戦場に出せるクラウドランドが再登場します!「持っているならとりあえず入れて損はない」カードなので、これを機に手に入りやすくなるのはうれしいですね!
《反射池》
こちらもハイレベルからカジュアルまで採用されている統率者戦の汎用カードです。
その需要の高さに対し、最後の収録は2014年の『コンスピラシー』としばらく再録されなかったため、少しずつ手に入りにくくなりつつありました。このタイミングでの再録は新規ユーザーだけでなく、デッキのフルfoil化を目指すプレイヤーにとっても福音となりそうです。
往年の名カード
《稲妻》と《火の玉》が再録!『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の世界観に合わせた新規イラストです!ルールブックの挿絵を模した特別バージョンも登場します。
《稲妻》、《火の玉》ともにマジックの黎明期に登場したカード……つまり『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の影響を色濃く受けていた時代のカードと言えます。そんなカードが『ダンジョンズ&ドラゴンズ』コラボで登場!アツい!
《稲妻》が再録されるとなると、「他の色でも強力で有名なカードが再録されるのでは?」と期待してしまいますね。他にはどんなカードが再録されるのでしょう?
新規カード
「目を狙え、ブー!」
《時を超えた英雄、ミンスクとブー》
《敬愛されるレンジャー、ミンスク》のミンスクがプレインズウォーカーとなって登場!統率者として使用できます。
《時を超えた英雄、ミンスクとブー》(2)(赤)(緑)
伝説のプレインスズウォーカー – ミンスク時を超えた英雄、ミンスクとブーが戦場に出たときとあなたのアップキープの開始時に「ブー」という名前でトランプルと速攻を持つ赤の1/1の伝説のハムスター・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[+1]:トランプルや速攻を持つクリーチャー最大1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンター3個を置く。
[-2]:クリーチャー1体を生け贄に捧げる。そうしたとき、クリーチャーヤプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。時を超えた英雄、ミンスクとブーはそれにX点のダメージを与える。Xはその生贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい。生け贄にささげたクリーチャーがハムスターであったなら、カードX枚を引く。
[3]
プラス能力では一緒に戦場に出るブー・トークンを大きく育てて、マイナス能力ではクリーチャーを生け贄に捧げてて火力とドローに変えることができます。
有色無限マナを成立させれば、無限ドローも成立する「無限のゴールになれる」統率者です。
①統率者の《時を超えた英雄、ミンスクとブー》を唱える。
②戦場に出たことで能力が誘発、1/1のトークンが出る。
③[-2]の能力を起動、ブーを生贄に捧げ、自身を対象にとる。
④統率者が死亡、統率領域に戻し、1枚ドローする。有色無限マナがあればこれを任意の回数繰り返すことができる。
ボードコントロールとドロー能力を備えつつ、無限マナの注ぎ先にもなる、きれいにまとまった能力ですね。
ドラゴン
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』というくらいなのですから、当然魅力的なドラゴンが再登場します。
《エインシャント・ブラス・ドラゴン》
《エインシャント・ブラス・ドラゴン》 (5)(黒)(黒)
クリーチャー – エルダー・ドラゴン飛行
エインシャント・ブラス・ドラゴンがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、1個のd20を振る。墓地にある望む枚数のクリーチャー・カードをマナ総量の合計がX以下になるように選び、対象とする。それらをあなたのコントロール下で戦場に出す。Xは出目に等しい。
7/6
《エインシャント・ブラス・ドラゴン》は7マナ7/6とドラゴンらしい立派なボディに加え、戦闘ダメージを与えるたびに20面ダイスを振ってマナ総量が出目以下になるように墓地からクリーチャー・カードを戦場に戻せます。20が出ちゃったら《穢れた血、ラザケシュ》と《血の取引者、ヴィリス》をもどしてもまだ余る!
サイズも能力も豪快で楽しそうですね!ほかにもこんなドラゴンが登場するかと思うとワクワクしてしまいます。
まだまだ謎は残る?
ニュー・ダンジョンズ?
WPN(ウィザーズによる販売店向けのサポート)の記事「『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』販売ガイド」によれば、「プレリリース・パック」の内容物に「ダンジョン・カード」が1枚ふくまれているとのこと。
ダンジョン・カードは、『フォーゴトン・レルム探訪』のダンジョン・カードと同じ機能を持つカードです。メインデッキやサイドボードの枚数には含まれず、関連するメカニズムによって機能します。
ただし、『フォーゴトン・レルム探訪』のダンジョン・カードは『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』で再録されませんので、ご注意ください。
『フォーゴトン・レルム探訪』のダンジョン・カードは再録されないが、なんらかの「ダンジョン・カード」がプレリリースキットに収録されている……?
「ダンジョン・カードは再録されない」というのが「通常のパックからは出ないよ」という意味合いならそれまでですが、「4つ目のダンジョン・カード」が新登場するともとれます。エターナル・フォーマットでのみ使用可能な強力なダンジョンが登場するのか、あるいは全くのとりこし苦労となるのか。
背景・カード?
同じくWPNに掲載されていた商品画像にも不可解な文言がありました。それはドラフト・ブースターの箱の裏に……
ダンジョンズ&ドラゴンズの象徴的な伝説のクリーチャーをドラフトし、強力な背景・カードでデッキをカスタマイズしたら、友達と多人数戦で対決しよう!
背景・カード?
プレインチェイス戦などで用いられる次元・カードのようなものなのでしょうか。
リミテッド統率者戦でのみ機能するなんらかの特別なカードなのか、今後統率者戦に関わることになる新しいカードタイプやルールを持つカードなのか。ひょっとすると「共闘」のように統率者1枚と合わせてもう1枚のカード(背景・カード?)を統率領域に置いてゲームを始めることができるという新しいキーワード能力が登場するのかもしれませんね。あるいはただ単に「伝説のクリーチャー」に対して”背景的な存在”として「伝説でないカード」を指しているのでしょうか。
今後の動きは?
5月16日(現地時間)からプレビューがスタート、プレリリースは6月3~9日、公式リリースは6月10日の予定となっています!
絵違い版や拡張版など特別なバージョンが欲しい!という方向けに今回はセット・ブースター、コレクター・ブースターも販売されます。今回はドラフトやシールドのほかに、単純に「開封」を楽しむのもアリですね!
そうそう、まだはっきりとしたテーマは不明ですが統率者デッキも4つ発売されます。強力な新カードや再録カードはこっちにも眠っているかもしれません。
新神河で楽しい統率者が多数登場し、統率者戦の競技大会も始まり、2022年の統率者シーンは大いに盛り上がっています!これからも動向が見逃せませんね!
それではみなさん、統率者戦のリミテッドでお会いしましょう!