統率者列伝! 34枚のラガバン?《鋭い目の航海士、マルコム》《鉄面連合の略取者、ブリーチェス》

いってつ

絶対にラガバンを買いたくないあなたへ。ラガバンよりも安い統率者デッキを組もう!

敏捷なこそ泥、ラガバン

《敏捷なこそ泥、ラガバン》。レガシーで禁止になりましたがモダンでは未だ活躍中。つい先日のヴィンテージ神決定戦では《敏捷なこそ泥、ラガバン》《敏捷なこそ泥、ラガバン》を盗んだり、対戦相手の《Mox Emerald》を”窃盗”する様子が目撃されていましたね。

以前の記事でお伝えしたとおり、その活躍は統率者戦でも変わりありません。赤のデッキなら考えなしに投入していいカードの1枚と言えるでしょう。

とはいえ特殊セットの神話レア。レガシーで禁止になっても大きな値崩れはなく、記事執筆時点ではノーマルが12,000円と『モダンホライゾン2』のトップレアになっています。

う~ん……強いのはわかるけどなかなか手が出ないなあ。

というわけでラガバンを買うよりも安い値段の統率者戦デッキを構築してみようと思います。ラガバン34枚入りデッキを!

統率者の特徴

鋭い目の航海士、マルコム鉄面連合の略取者、ブリーチェス

海賊が対戦相手1人にダメージを与える度に宝物を出す《鋭い目の航海士、マルコム》

《鉄面連合の略取者、ブリーチェス》は海賊が対戦相手1人にダメージを与える度にそのプレイヤーのライブラリーの上から1枚を追放し、そのターン中マナの色を無視して唱えることができます。土地もプレイ可能!

この2体が揃うと海賊が全部(だいたい)ラガバンになります。あとは土地と同じ枚数海賊をつっこむだけですね☆

デッキのコンセプト

34ラガバン

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名付けて「34ラガバン」。「多相」を持つクリーチャーもいますが、統率者を含めて34枚の海賊を採用しました。

雲海の海賊狂信的扇動者幽体の船乗り

飛行ラガバン、速攻ラガバン、瞬速ラガバン

海賊クリーチャーは安価なものがほとんど!飛行や「ブロックされない」など回避能力を持っているものも多く、統率者の能力を活かしつつ部族デッキらしさを感じられる構成になっています。

「日英混合」「状態不問」でデッキ価格を確認したところ、8580円!《敏捷なこそ泥、ラガバン》よりもぐっと手ごろな価格でデッキがまるまるひとつ組めちゃいました!

波止場の恐喝者

「海賊は安価」の例外。

相性のいいカード

部族シナジー

祖先の道

タップインですが好きな色マナが出せる《祖先の道》。統率者と同じクリーチャー・タイプを持つクリーチャー・呪文を唱えると占術1ができるのも地味にうれしいポイントです。

海賊船長金属ミミック順応する自動機械

海賊のロードは《鉄面提督ベケット》など固有色に黒がはいってしまっているものばかりで、採用できた海賊ロードは《海賊船長》だけでした。

そこで戦場に海賊として出ることができるうえ、海賊のロードにもなってくれる《金属ミミック》《順応する自動機械》を採用。海賊はタフネスが低いものが多いので、こうした存在はうれしいですね。

先祖伝来の宝刀

「船員が欠けたのなら、また雇えばいいじゃない」

《先祖伝来の宝刀》を装備すると+3/+1修正!死亡すると装備していたクリーチャーと同じクリーチャー・タイプを持つクリーチャーをライブラリーから手に入れることができます。装備がたった1マナなのでつぎつぎ付け替えるのもかんたんですね!

コンボ

安価なデッキではありますが、コンボも搭載しておきました。もし無限コンボが嫌いなら抜いちゃいましょう!

光り角の海賊鋭い目の航海士、マルコム

《光り角の海賊》が攻撃、《光り角の海賊》の起動型能力を起動します。コストとして手札が捨てられたことで《光り角の海賊》の誘発型能力が誘発。各対戦相手にダメージを与える。海賊が各対戦相手にダメージを与えたため、対戦相手の人数ぶんの宝物が出る。

対戦相手が2人以上いれば、生成された宝物から2マナを出してまた《光り角の海賊》の起動型能力を起動、ダメージを飛ばせます。この繰り返しで、対戦相手が1人になるまで能力が起動でき、最後の1人も残りのライフ次第ではそのまま削り切れます。

固有色に赤を加えた《鋭い目の航海士、マルコム》デッキではこのコンボの有無で大きく脅威の度合いが変わります。もしこのコンボを採用しないなら、ゲーム前のレベル合わせの時点で「コンボはないよ!」と対戦相手に正直に伝えてもいいかもしれません。

いってつのイチオシ!

アングラスの匪賊港を滅ぼす者

海賊はあまりサイズの大きなクリーチャーがいないため、終盤の殴り合いに不安を感じるかもしれません。しかしこの2枚がライフレースを有利に加速してくれます。

《アングラスの匪賊》はこちらから与えるダメージが倍に!《鉄面連合の略取者、ブリーチェス》の統率者ダメージ勝利さえ狙えてしまいそうです。

《港を滅ぼす者》は攻撃が通るたびに追加の戦闘フェイズを与えてくれます。戦闘フェイズが増えるということは統率者の能力が誘発するチャンスも増えるということ!

おわりに

《鋭い目の航海士、マルコム》&《鉄面連合の略取者、ブリーチェス》を今回は《敏捷なこそ泥、ラガバン》よりもぐっと安い8580円で構築しました!
※日・英混合、状態不問。価格は記事執筆当時のものです。

コモンカードが大半を占めるので非常に組みやすいですね!強くしようと思うのならマナアーティファクトやサーチ、《リスティックの研究》などの強力なカードを追加してレベルをあげる余地もあります。逆にコモンカードを増やしてパウパーEDHに切り替えるのも楽しそうです。

《敏捷なこそ泥、ラガバン》は非常にいいカードです。強力で魅力的なカードです。一方で、マジックにはたくさんの楽しみ方があります。安価で統率者戦に参入してみるのもまた、魅力的な選択肢の一つと言えます。

それではみなさん、統率者戦のテーブルでお会いしましょう!

この記事内で掲載されたカード

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いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。 いってつの記事はこちら

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