『団結のドミナリア』へようこそ!
いよいよ今週末は『団結のドミナリア』のプレリリースが開催され、ブースターBOXやシングルカードの予約も始まりました!早速カードリストを眺め、新しいデッキの構想を思い描いていることでしょう。
ただ魅力的なカードばかりの『団結のドミナリア』を見ると、どのカードやデッキが強いのか、どのカードを買えばいいのか、悩んでしまう方も多いかと思います。
そこで、各構築フォーマットを代表する実力者である「神」のみなさんに、『団結のドミナリア』で注目するカードトップ3!を聞いてみました!
「神」とは?
晴れる屋が主催している、「神決定戦」という大会の暫定王者。スタンダード・パイオニア・モダン・レガシー・ヴィンテージ・パウパー・統率者・リミテッドの8フォーマットそれぞれで行われており、予選大会(挑戦者決定戦)と決勝大会(神決定戦)を勝ち抜いた者だけが「神」になることができる。
詳しくはこちらをご覧ください。→神決定戦特設ページ
各フォーマットを熟知した者ならではの視点から、鋭い意見が飛び交いました。「神」の目にはなにが映り、彼らはなにを考えたのでしょうか。
◆第20期スタンダード神:宮田 健太郎
『団結のドミナリア』カードセット全体の印象
再録した《ヴェールのリリアナ》を筆頭に単体で強力なカードが多いですが、『団結のドミナリア』を主体としたデザイナーズデッキはほとんど組めそうになく、どちらかというと『基本セット』に近い印象です。
「環境初期はアグロが強い」と言われる中で、《稲妻の一撃》とダメージランドの再録がローテーション直後のスタンダードに与える影響は大きく、環境初期にカードを評価する際はまず「アグロと対面したときはどうか?」を考慮したほうがいいでしょう。
下環境にて「部族ロードサイクル」が注目されていますが、スタンダードではまだまだ各部族のカードが足りないように思います。むしろ、スタン落ちで全体的にデッキが弱体化している今だからこそ、「狼男」や「忍者」のような、あと一歩環境に及ばなかった部族デッキを復活させてみるのも面白いかもしれませんね。
『団結のドミナリア』スタンダード注目カードトップ3!
3位:《アカデミーの伝承師》
自ターンでの展開が重くなる代わりにドローができるため、瞬速タイミングで動くデッキと相性が良く、《復活したアーテイ》や《交渉団の保護》などと組み合わせてクロックパーミッションデッキが成立しそうです。
2マナ&殴れるドローソースと似た役割を持てる《怪しげな密航者》と合わせて、初動8枚体制でデッキを構築できるので安定感も抜群です。相手にもドローを許す都合上、消耗戦をすると相手にも利を与えてしまうため、バウンスなどでテンポを取りつつ増えた手札を相手が使い切る前にゲームを終わらせられるように意識しましょう。
また、相手のターンに追加のドローをされた後に、こちらのアップキープで除去されてしまうと損をするのできちんと守ってあげましょう。
2位:《ギックスの残虐》
《蔑み》→《不気味な教示者》→《ゾンビ化》or《死灰の秘粉》と8マナ&3枚分の仕事をする英雄譚であり、《最古再誕》や《エルズペス、死に打ち勝つ》を彷彿とさせる1枚です。
相手の手札がないならⅠ章を飛ばしたり、マナが潤沢にある場合はサーチしたカードをすぐに唱えたり、盤面に早く影響を与えたいからⅢ章を選んだり…etc。「先読」によって臨機応変に対応できるのが最大の強みです。Ⅱ章で大型のクリーチャーをサーチしてからすぐに捨てることで、Ⅲ章でリアニメイトする動きも非常に強力です。
さらに特筆すべき点は、Ⅱ章で《ギックスの残虐》自身をサーチできてしまうことでしょうか。速いデッキが相手だとかなり悠長なカードであるものの、環境が遅くなればこのカードが真価を発揮するでしょう。
1位:《古代学者、メリア》
スタンダードに《最高工匠卿、ウルザ》が!?
ウルザと違いトークンをタップすることはできないものの、起動型能力の部分はその軽さゆえに本家すら凌駕する強さだと思います。ウルザより軽い3マナでありながら、3/3という《切り崩し》の当たらないスタッツは次期スタンダードにおいては非常に強力です。
次の『兄弟戦争』から始まり、来たるべくファイレクシアとの最終決戦において、今後2年間は数多くの強力なアーティファクトが追加されるに違いないので、《老いざる革新者、ジョイラ》と合わせて安いうちに確保しておくことをオススメします。
(アーティファクトをタップしてマナを出しつつ、恒久的にカードをプレイできるということは…“アレ”の救世主に…?)
◆第8期パイオニア神:松原 雄介
『団結のドミナリア』カードセット全体の印象
伝説のクリーチャーにフォーカスしたセットで、多くのクリーチャーが伝説ということで強く設定されています。それと比例するように《力線の束縛》や《ローナの渦》など強力な除去や「先読」により進化した英雄譚が収録されており、全体的にカードパワーが高いです。
今回10選くらいしたいほど紹介したかったカードも多く、ここであげたカード以外でも環境を刺激してパイオニア環境は大きく様変わりすることでしょう。余談ですが、前の『ドミナリア』は2018年4月で大学生なら卒業しているようです。私は2年前くらいだと感じていました(笑)
『団結のドミナリア』パイオニア注目カードトップ3!
3位:《老いざる革新者、ジョイラ》
2マナ2/3と恵まれたスタッツを持ちながら、アーティファクト版の《霊気の薬瓶》とも呼べる起動型能力を有しています。
今までパイオニアにおいては、スピリットデッキがTier上位に存在しており、重めのアーティファクトを唱えることを主軸としたデッキは活躍できませんでした。しかし、このカードの登場により打ち消されず戦場に送り出すことができ、能力の起動にマナが必要なものも速やかに起動することができます。
今後、さまざまなアーティファクトを主体としたデッキが研究されていくことを期待しています。私なら《霊気池の驚異》でガチャを回したいです。
2位:《一時的封鎖》
太古より3マナの全体除去といったら赤または黒の役割となっていました。《一時的封鎖》はわずか3マナで、すべての土地でない2マナ以下のパーマネントであれば種類を問わず追放できます。
最近では黒もエンチャントに触ることができるようになりましたし、MTGは日々進化してますね。すでに場にある《一時的封鎖》を《空を放浪するもの、ヨーリオン》でブリンクして、再展開してきた相手の攻勢をまとめて吹き飛ばす未来が視えます。
1位:《ヴェールのリリアナ》
あまり再録カードを注目カードとしてあげたくなかったのですが、現環境において赤黒ミッドレンジや《大牙勢団の総長、脂牙》デッキはTier上位に位置しており、《ヴェールのリリアナ》の登場は大きな強化となります。
またこのカードの存在により、ミッドレンジ以降の重めのデッキは、よりカードアドバンテージを意識したようなカード選択に変わることが予想されます。既存の黒系ミッドレンジデッキは3マナのカードの選択肢が豊富にあり、プレイヤーにより差異が生まれやすい部分です。使われる側、使う側の双方にとって環境を定義する1枚となるでしょう。
◆第20期モダン神:ジェレミー・デザーニ
『団結のドミナリア』カードセット全体の印象
今回のセットの印象としては、モダンよりもパイオニアで活躍しそうなカードが多いと感じました。それでも、モダン環境に影響を与えそうなカードも存在するので、今後の環境が楽しみです。
『団結のドミナリア』モダン注目カードトップ3!
3位:《ヴォーデイリアの呪詛抑え 》
誤解しないでほしいのですが、マーフォークは現在のモダンではそこまで良いデッキとは言えません。とはいえ、瞬速を持つカードがあれば、このデッキの《霊気の薬瓶》への依存度はずっと低くなります。
ロードと《呪い捕らえ》が一緒になったこのカードは、明らかにデッキの強さを数段上に押し上げてくれることでしょう。
2位:《ランドヴェルトの大群率い》
ラクドスゴブリンは《激情》とイゼットマークタイドがモダンを支配するまではプレイアブルでした。《ランドヴェルトの大群率い》はそれらの除去デッキと戦うために必要なカードになる可能性があります。
1位:《力線の束縛》
《力線の束縛》は特にトライオームを使ったデッキにおいてとても強力な除去になります。ハンマータイムや《濁浪の執政》に対応でき、《空を放浪するもの、ヨーリオン》とも相性が良いです。
《奇怪な具現》の横に置いておくと、なにかコンボに使えるかもしれません。
おまけ
どうしても紹介したい素晴らしいカードがあるのでおまけとしました。《一時的封鎖》はハンマータイムに対する切り札として優秀なサイドカードになるでしょう。《黙示録、シェオルドレッド》は《スランの医師、ヨーグモス》とコンボで、生け贄にするクリーチャーがいれば-1/-1カウンターをばらまきながらカードを大量にドローできます。
◆第20期レガシー神:高野 成樹
『団結のドミナリア』カードセット全体の印象
部族デッキは《疫病を仕組むもの》や《激情》など部族キラーなカードに虐げられていましたが、ドミナリアは部族に新たなテコ入れがあり、期待の新人が見られるので個人的に嬉しいセットです。
『団結のドミナリア』レガシー注目カードトップ3!
3位:《ランドヴェルトの大群率い》
ゴブリンユーザーが待ち望んでいたと思われる2マナのロードです。本体は残念ながらタフネス1ですが、ゴブリンが死亡するたびにデッキトップから補填のゴブリンを貰えるおまけつき。また、《スカークの探鉱者》と組み合わせると能動的に効果を使うこともでき、プレイの幅も広がりそうです。
2位:《ヴォーデイリアの呪詛抑え 》
マーフォーク3種類目の2マナロード。ほかのロードと違って素のパワータフネスは低いものの、コンボデッキに対してマーフォークがすべて《呪い捕らえ》の上位互換になってしまうとんでもないカードです。また瞬足がついているため、《マーフォークのペテン師》などほかの瞬足持ちを構えながら相手のエンドに動けるのも魅力的ですね。
1位:《葉冠の幻想家》
《垣間見る自然》を《緑の太陽の頂点》で持ってこれるようになりました。今までも似たようなクリーチャーはいましたが、本体が重いためなかなか採用まではいきませんでした。
《葉冠の幻想家》は本体が軽くロード能力もあり、並べるエルフというデッキに非常に噛み合っています。カードを引くのにマナがかかるのでスピードは出ませんが、盤面に十分なエルフと《ガイアの揺籃の地》があれば、そのままデッキを引ききって勝てると思います。
◆第18期ヴィンテージ神:高野 成樹
『団結のドミナリア』カードセット全体の印象
今回の『団結のドミナリア』には、コレクター・ブースターから3%の確率で『レジェンド』のカードが収録されているらしいので、ヴィンテージでもお馴染みの《The Tabernacle at Pendrell Vale》がパックから当たる、そんなラッキーがあるのかもしれませんね。
『団結のドミナリア』ヴィンテージ注目カードトップ3!
3位:《カーンの酒杯》
フェッチランドと《意志の力》のピッチが使えなくなるアーティファクト。《Mishra’s Workshop》から1ターン目に置かれたら辛そうな1枚です。タップインや起動がソーサリーなのが残念なカードではありますが、そこは愛嬌ということでなんとか。
2位:《ジェラードの砂時計ペンダント》
統率者セットからもピックアップしました。1マナで《ウルザの物語》からサーチ可能な無限ターン対策で、瞬足なので《活性の力》でエンドに破壊されたカードも5マナあれば場に戻せます。後ろ向きなカードではありますが、サーチしやすいので1枚あっていいかも。
1位:《選定された平和の番人》
《精鋭呪文縛り》の亜種。こちらは《Bazaar of Baghdad》の起動に2マナ要求できるので、3マナのクリーチャーが間に合うのかは不明ですが、もし止めることができればゲームをかなり有利に進めることができます。《Bazaar of Baghdad》デッキ以外にも普通にサイズがデカいのと手札のカードを重くするのは悪くないですね。
◆第1期パウパー神:長谷川 翔一
『団結のドミナリア』カードセット全体の印象
初めまして、パウパー神の長谷川です。前回の『ドミナリア』から早くも4年、久方ぶりの回帰となった今回の『団結のドミナリア』。
所感としてはコモンに収録されているカードに「キッカー」を持ったカードが多くあり、遅めのリミテッド環境を意識してデザインされている印象を受けました。「キッカー」コストを払うことで真価を発揮するカードが中心なこともあり、実質的なマナコストが普段よりも高く設定されていると感じます。
セット全体では「版図」の関係で多色推奨ですが、新規コモンでマナベースを支えるカードが少なく、パウパーへの影響は単色〜2色のデッキが中心となるでしょう。直近のスタンダードセットである『ニューカペナの街角』と比べるとカードパワーはややひかえめではありますが、特定のデッキを大きく強化するカードや新たなアーキタイプの成立を期待できるカードがあるので取り上げていきます。
『団結のドミナリア』パウパー注目カードトップ3!
3位:《邪悪を打ち砕く》
タフネス4以上のクリーチャーを除去かエンチャント破壊を選べる2マナインスタント。
パウパーではタフネス5を除去できるカードはかなり重要で、《グルマグのアンコウ》や《マイアの処罰者》、ほかにも最近流行している《アーラコクラの隠密》や《物騒なバトルレイジャー》といった高タフネスのクリーチャーを対処することができます。
白い除去で有効なカードが少なかったこともあり、今後使われていくと考えています。エンチャント破壊のモードも《間に合わせの砲弾》や呪禁オーラに対する解答になるので腐り辛く、見かけ以上に器用なカードだと感じました。
以前から「アンコモンの《勇敢な姿勢》が使えたらな〜」と思っていたので嬉しい1枚ですね。
2位:《盾壁の歩哨》
今までになかった「防衛」を持つクリーチャーをサーチするカードです。ぱっと思いつくのは壁コンボへの採用で、デッキ内にあるほぼすべてのカードにアクセスできるようになりました。
《幻の漂い》をサーチすることで好きな3マナのカードを手札に加えられるようになりますし、フィニッシュ手段である《隠し扉》へアクセスすることで確実にコンボを達成することができます。以前は追加のフィニッシャーに《ヴァラクートの発動者》を採用していましたが、このカードの登場でデッキ構築に大きな変化が現れるかもしれません。
個人的には、《記憶の壁》をサーチできることでフリッカートロンのようなデッキの強化になることを期待しています。そのほかにも赤の「イニシアチブ」クリーチャーの《奮起させるバード》やファミリアコンボでお馴染み《陽景学院の使い魔》などもサーチ対象なので可能性を秘めた1枚だと思います。
1位:《トレイリアの恐怖》
1位は《グルマグのアンコウ》を彷彿とさせる《トレイリアの恐怖》!7マナですが墓地のインスタントかソーサリー1枚につき1マナ軽くなるので、狙った構成にすれば1マナ5/5として運用することが可能です。
このカードのもっとも強力な点は、複数体を同時にプレイできることにあります。《グルマグのアンコウ》と違い墓地を追放する必要がないですし、「護法2」によって並んだこのカードを対処するのは容易ではないでしょう。
青赤《うねる曲線》のような《パズルの欠片》を採用したコントロールでも強力ですが、このカードを中心にした新たなデッキができてもおかしくない性能だと思います。強いて欠点を言うなら《紅蓮破》《赤霊破》に当たることくらいでしょうか。
◆第2期統率者神:坪井 駿周
『団結のドミナリア』カードセット全体の印象
任意の章から始められる新しい英雄譚のシステムである「先読」や、1色分のマナをファイレクシアマナのように支払うことができる「穢すものサイクル」など、面白い効果の新カードが多い印象を受けました。
複数の対戦相手がいることによって恩恵が増えるといった、統率者戦だからこそ化けるようなカードは少ない印象でしたが、カードパワー自体は高いものが多いと感じているため、今回の新カードがいろんなデッキを強化してくれることを期待しております。
『団結のドミナリア』統率者注目カードトップ3!
3位:《一時的封鎖》
《選別の儀式》と同様に、マナ総量が2以下の土地でないカードをすべて一時追放する大規模な除去カードが白にも登場しました。
マナ加速にならない点や除去されると追放したカードが戻ってきてしまう点で使い勝手は異なると思われますが、コントロール寄りのデッキが序盤の猛攻をしのぐといった用途では活躍できるのではと感じております。
また、追放されたカードが戻ってくる際にパーマネントがアンタップすることや戦場に出る際の効果が誘発することを利用して、明滅やバウンスでコンボパーツのように使うこともできるかもしれません。
2位:《伝説の秘宝》
《名誉に磨り減った笏》と似たような効果のマナファクトですが、範囲が伝説のクリーチャーに限られる代わりに好きな色が出せるようになりました。
統率者をタップさせることで2マナまで出せることが確定しており、「共闘」でしたら3マナ、伝説のクリーチャーを多く採用しているデッキでしたらさらなるマナ加速も見込めます。
統率者のマナコストが軽いデッキで、ビッグマナの呪文を唱えたい・マナフラッドを受けることができるといった場合には、頼れるマナ基盤として活躍してくれるかと思われます。
1位:《セラの模範》
墓地にある土地と3マナ以下のパーマネントを、各ターンに1回再利用させてくれるクリーチャーです。
本体のサイズも優秀なうえフェッチランドを再利用するだけでも十分なアドバンテージになり、《Mystic Remora》や《イーオスのレインジャー長》といった自分から墓地に行く強力なカードを2度使えるのも嬉しいです。
デッキのキーカードが3マナ以下のパーマネントであれば、打ち消しや除去をされてももう1回墓地から唱えてチャレンジすることができるため、デッキを太く支えてくれる頼もしいカードだと思います。再利用したカードが墓地に置かれる場合は追放されてしまう点だけ注意しましょう。
◆第11期リミテッド神:高橋 太朗
『団結のドミナリア』カードセット全体の印象
昔なじみの地名やキャラクター名、「版図」に「キッカー」と昔の『インベイジョン』ブロックを思い出させてくれるセットですね。このあたりから本格的にマジックを始めた自分にとってはグッとくるものがあります。
リミテッドの視点で見ると今回は色の使い方が重要になりそうです。このセットの「キッカー」は効果が強力なものの、同一の色での「キッカー」がなく必ず別の色が要求されます。そこに「版図」と優秀な多色のレジェンドの要素も加わってくるため、色をタッチする必要が出てきます。
前回の『ニューカペナの街角』のように特定の色の組み合わせが推奨されているわけでもないので、ドラフトではどの段階で色を決めるかが重要となりそうです。自由度が高いドラフトができる一方、かなり頭を使いそうなセットですね。
『団結のドミナリア』リミテッド注目カードトップ3!
3位:《微小術師》
1マナのインスタントやソーサリーはゲームに与える影響が小さく、リミテッドでは使われないことが多いものです。しかし、今回のセットでは《ローナの渦》のように「キッカー」により十分な効果が期待できるカードも多いため、必要に応じてそれらをサーチしつつアドバンテージを取れるこのカードにはかなり期待しています。
特に相打ち後にほかのクリーチャーと一緒に回収することで、さらにアドバンテージを拡大させる《アーボーグの奪還》や、全体強化で一気に押し込める《連合の力》あたりは色マナを確保できるならゲームを決めうる威力がありますね。3/3と十分戦闘で使えるパワー・タフネスも好印象です。
2位:《バルデュヴィアの狂戦士》
今回のキーワード能力のうち「後援」に関しては召喚酔いのクリーチャーが使えず、パワーしか上がらないためかなり使いにくい印象を持っていましたが、このカードは別格ですね。死亡時誘発の効果が非常に強力であり、ある程度のパワーのあるクリーチャーに「後援」させれば相打ちになっても簡単に1対2交換ができるため強気に攻めていけます。
また、ダメージがプレイヤーに飛ぶのも評価ポイント。ライフが少ない状況ではブロックもスルーもままならない詰みの状態に持っていきやすいですし、スルーされた後《尾の強打》などであえて死亡させ、予想外の角度から大ダメージを与えるのも面白そうですね。
1位:《芽吹くゴブリン》
序盤から中盤は「キッカー」の能力で土地をサーチすることでマナスクリューを防ぎ、終盤は下の能力で過剰な土地をドローに変えることでマナフラッドを防ぐ、どんな局面においてもデッキの安定性に貢献してくれるとても頼もしいカードですね。
特にこのセットは「版図」と「キッカー」のコストも用意する必要があるため、基本土地を探せる能力はほかのセットと比べてより重要となります。一気に勝負を決めるようなパッと見の派手さがあるカードではないですが、終わってみればこのカードによって勝負が決まっていたというようなことも多いでしょう。
新環境を楽しもう!
「神」ならではの柔軟な発想と鋭い着眼点から、各フォーマットの『団結のドミナリア』の注目カードをレビューしてもらいました!
目を引くような強いカードが多く、どんなデッキを組むか考えるのが楽しいですね!彼らの意見を参考に新たな戦力とともに新環境へと踏み出しましょう!
なお、2022年9月9日(金)発売予定の『団結のドミナリア』ですが、現在晴れる屋ではブースターBOXやシングルカードの予約受付中となっております!
また、『団結のドミナリア』の特設ページがオープンしました!こちらからも各種商品の予約ができるだけでなく、『団結のドミナリア』に関する記事や動画がまとめてご覧いただけますので、ぜひご活用ください!