神が選ぶ『兄弟戦争』注目カードトップ3!

晴れる屋メディアチーム

『兄弟戦争』へようこそ!

金線使い、サヒーリ時間の旅人、テフェリーファイレクシアへの門

いよいよ今週末は『兄弟戦争』の発売日!カードリストを眺め、新しいデッキの構想を思い描いていることでしょう。

ただ魅力的なカードばかりの『兄弟戦争』を見ると、どんなカードやデッキが強いのか、どのカードを買えばいいのか、悩んでしまう方も多いかと思います。

そこで、各構築フォーマットを代表する実力者である「神」のみなさんに、『兄弟戦争』で注目するカードトップ3!を聞いてみました!

「神」とは?

晴れる屋が主催している、「神決定戦」という大会の暫定王者。スタンダード・パイオニア・モダン・レガシー・ヴィンテージ・パウパー・統率者・リミテッドの8フォーマットそれぞれで行われており、予選大会(挑戦者決定戦)と決勝大会(神決定戦)を勝ち抜いた者だけが「神」になることができる。

詳しくはこちらをご覧ください。→神決定戦特設ページ

各フォーマットを熟知した者ならではの視点から、鋭い意見が飛び交いました。「神」の目にはなにが映り、彼らはなにを考えたのでしょうか。

◆第21期スタンダード神:酒井 達也

酒井 達也

『兄弟戦争』カードセット全体の印象

初めまして。スタンダード神の酒井です。

『兄弟戦争』は旧枠版アーティファクトやトランスフォーマーのコラボもあり、力の入れ具合が伺えます。ウルザ、ミシュラ、ティタニアの強力な合体カードも登場していて、とてもワクワクするセットですね。

スタンダード的には、ダメージランドが10種揃ったり、パワーストーン・トークンを生み出すカードが増えたりと既存デッキの強化と新デッキの誕生の両方が期待できそうです。

鉱山の作業員魔力炉の作業員塔の作業員

個人的には、ウルザランドが好きなので《鉱山の作業員》《魔力炉の作業員》《塔の作業員》の登場が嬉しいです。かわいい~。

『兄弟戦争』スタンダード注目カードトップ3!

3位:《ヨーグモスの法務官、ギックス》

ヨーグモスの法務官、ギックス

3マナ3/3と最低限のサイズですが、クリーチャーが相手に戦闘ダメージを与えるたびにドローすることができます。7マナの起動型能力はおまけ。

鬼流の金床実験統合機肉体装置技師、アシュノッド

《食肉鉤虐殺事件》の禁止後は減少傾向にありましたが、《鬼流の金床》《実験統合機》を用いたラクドスサクリファイスが再び台頭してくるかもしれません。同じく『兄弟戦争』で登場した《肉体装置技師、アシュノッド》が強く使えそうなのも良く、今後に期待しています。イラストもかっこいいので4枚買え!

2位:《ガイアの声、ティタニア》

ガイアの声、ティタニア自然の聖域、アルゴス

3マナ3/4到達、土地が墓地に落ちるとライフゲインと十分なスペックを持ちながら、《自然の聖域、アルゴス》と合体することで土地を伸ばしつつ強力なクリーチャーになることができます。起動型能力が余ったマナの使い道になるのもGood。

前環境で存在していた、《大スライム、スローグルク》を軸にした4色ロームとも噛み合いそうです。合体後は土地がすべて場に出てしまうので《大スライム、スローグルク》での回収はできなくなってしまいますが、必殺技として十分やれるのではないかと考えています。4枚買え!

1位:《先兵の飛行士、ハービン》

先兵の飛行士、ハービン

2マナ3/2飛行。これだけでも強いのに、全体修正と飛行付与能力まで持っています。詰め込み過ぎ~!

スレイベンの守護者、サリア新ベナリアの守護者雄々しい古参兵要塞化した海岸堡

今のスタンダードには《スレイベンの守護者、サリア》《敬虔な新米、デニック》《新ベナリアの守護者》《雄々しい古参兵》《粗暴な聖戦士》などの強力な兵士が多数存在しており、そこに《要塞化した海岸堡》で強固な土地基盤も獲得しています。これはもう使うしかない!

比較的簡単に5体アタックの条件も達成できそうですですし、今後に注目していきたいですね。10000枚買え!

◆第8期パイオニア神:松原 雄介

松原 雄介

『兄弟戦争』カードセット全体の印象

プレインズウォーカー、ウルザファイレクシアに下りし者、ミシュラ

セット全体を通しての印象としては、セットの目玉となっている《プレインズウォーカー、ウルザ》《ファイレクシアに下りし者、ミシュラ》を中心に派手な効果が多く、派手な効果は基本的に高いカードパワーがある場合が多いです。両面変身カードやキーワード能力「試作」はカードの役割が広く、デザインが難しいと思われます。

そのため『兄弟戦争』には、いわゆる”壊れ”カードが存在しているかもしれません。みなさんもいろいろ試してみてください!

『兄弟戦争』パイオニア注目カードトップ3!

3位:《敵意ある交渉》

敵意ある交渉

複雑な効果に見えますが、インスタントタイミングでハンドアドバンテージが+2枚に加えて3枚の墓地肥しです。不完全情報で相手が選んでいるので、無作為ドローと本質は変わらない質のカードアドバンテージを得られます。

昨今では墓地は第2の手札とも言えるのでアドバンテージの積み増しも期待できます。《時を越えた探索》など「探査」呪文とも相性の良さから、ディミーアコントロールでの採用や墓地利用デッキのサイドボードでのアドバンテージ回復役としての採用が期待されます。

2位:《人体改造機の冠》

人体改造機の冠

似たような凶悪カード(《頭蓋骨絞め》)を見たことがあるような気がしますが…。本家は死亡時に2枚ドローだったのが調整されて1枚ドローになっており、装備コストは実質変わっていません。

本家がレガシーレベルで禁止であることを考えると、パイオニアにおいて暴れることも十分ありえます。ラクドスサクリファイスに採用が期待される1枚で、もし死亡しても問題ないクリーチャーが特攻してきたら、対戦相手は本当に嫌な気分になることでしょう。

1位:《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》

ファイレクシアのドラゴン・エンジン

3マナ2/2のスタッツに「二段攻撃」「蘇生」「手札補充」の3つの能力を持ち、6個の能力を持つクリーチャーの変身素材で、実質9個(?)のメリット能力を有する破格のクリーチャーです。

現在パイオニアの赤黒といえばミッドレンジが主たるものだと思いますが、既存の赤黒ミッドレンジは《鏡割りの寓話》《ヴェールのリリアナ》《墓地の侵入者》《砕骨の巨人》などで3マナ圏は激戦区です。

ファイレクシアに下りし者、ミシュラ

これらは単体の性能では《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》よりも強力な場面が多いように考えています。そのため、《ファイレクシアに下りし者、ミシュラ》への変身をエンドカードに据えた、アグロ寄りの赤黒デッキがパイオニア環境に出てくることが期待されます。

◆第20期モダン神:ジェレミー・デザーニ

ジェレミー・デザーニ

『兄弟戦争』カードセット全体の印象

Portal to Phyrexia大いなる創造者、カーン

強力なアーティファクトが多く、なかでも《ファイレクシアへの門》は面白いカードで、コントロールミラーでの勝利手段になりそうです。

このセットのおかげで大勝利したのは《大いなる創造者、カーン》だと思います。モダンはこれから少し違った環境になるでしょうね。

『兄弟戦争』モダン注目カードトップ3!

3位:《機能不全ダニ》

Haywire Mite

《機能不全ダニ》はモダンに最適なカードに思えます。1マナの《帰化》で、《ウルザの物語》《召喚の調べ》《大いなる創造者、カーン》との相性が非常に良いです。

モダンには《血染めの月》《精力の護符》《巨像の鎚》《力線の束縛》《死の国からの脱出》など強力なエンチャント・アーティファクトが多く、かなり活躍してくれそうです。

2位:《悪魔の意図》

Diabolic Intent

《悪魔の意図》は明らかにゴルガリヨーグモスにフィットしたカードです。生け贄用の「不死」クリーチャーがたくさん入っていますからね。また、《縫い師への供給者》《恐血鬼》を使った新しいデッキで使えるかもしれません。

1位:《石の脳》

The Stone Brain

《石の脳》はリビングエンドやアミュレットタイタン、《不屈の独創力》コンボなど1枚のカードに依存したデッキに対しての武器になるでしょう。《大いなる創造者、カーン》を使うデッキにとって最適ですし、もちろんそれ以外のデッキでも有用です。

◆第20期レガシー神:高野 成樹

高野 成樹

『兄弟戦争』カードセット全体の印象

獣相のシャーマンガイアの眼、グウェナ死花の祭儀師

『兄弟戦争』はアーティファクトがフィーチャーされたセットということもあり、かなり期待していたセットだったんですが、パワーストーン推しが凄すぎて歴代のファクトフィーチャーのセットと比べると少し物足りない印象です。ですが、ちらほらレガシーでも活躍できそうなカードもあるので紹介します。

『兄弟戦争』レガシー注目カードトップ3!

3位:《災厄の痕跡》

災厄の痕跡

墓地対策カードとしては少し重いのと、自分の墓地も飛ばしてしまうので《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《永久のドラゴン》を使う場合には注意が必要ですが、オマケとしてクリーチャーでない呪文を封じることができます。

ストーム対策やドゥームズデイの《暗黒の儀式》スタックで打つことによって、相手のプランを妨害することができるナイスサイドカードです。

2位:《第三の道のロラン》

第三の道のロラン

おそらくデス&タックスが待ち望んでいたカードだと思われる1枚。

護衛募集員カラカス迷宮の霊魂

場に出るだけで《解呪》でき、タフネスも2以下なので《護衛募集員》でサーチ可能、またレジェンドなので《カラカス》で使いまわせます。起動型能力も《迷宮の霊魂》と組み合わせることにより、自分だけドローできます。今後よく見ることになりそうなカードですね。

1位:《兄弟仲の終焉》

兄弟仲の終焉

イゼットデルバーのサイドの《溶融》と全体除去の枠がなぜかまとまり、サイドボードの枠が空く謎のカード。これは完全にエルフの村は焼かれましたね。イゼットを使っている私は喜んでいますが、エルフを使っている私は泣いています。

◆第19期ヴィンテージ神:高野 成樹

高野 成樹

『兄弟戦争』カードセット全体の印象

ワームとぐろエンジン

《ワームとぐろエンジン》のような、《Mishra’s Workshop》から出してテンションの上がるアーティファクトがないのがヴィンテージ的には残念ですが、アーティファクトは調整をミスるとすぐ壊れてしまうのでしょうがないですね。

『兄弟戦争』ヴィンテージ注目カードトップ3!

3位:《錨の鍛錬》

錨の鍛錬

アーティファクト版の《パズルの欠片》。何に使うかといわれると、《切望の宝石》コンボぐらいしか思いつきませんが、使われる可能性はあるのではないかと思います。

2位:《第三の道の偶像破壊者》

第三の道の偶像破壊者

《若き紅蓮術士》のほぼ上位互換と言っていいカード。ヴィンテージでは《僧院の導師》が制限に指定されてるため、追加で《若き紅蓮術士》を使うこともあったのですが、これからはこちらを採用することでモックスをプレイする際にもトークンが出てくるのが良いですね。特に《逆説的な結果》と組み合わせるとすごい数のトークンを生成できそうです。

1位:《機能不全ダニ》

機能不全ダニ

《ウルザの物語》から《解呪》を打てるようになりました。緑マナが必要なのでデッキは選びますが、ヴィンテージは《解呪》の打ち場所に困らないくらい割りたいアーティファクトが多い環境なので、1枚入れておくだけでサーチ可能というのはかなり良さそうに見えます。ただし、アーティファクトクリーチャーは除去できないので注意が必要ですね。

◆第2期パウパー神:長谷川 翔一

長谷川 翔一

『兄弟戦争』カードセット全体の印象

こんにちは、パウパー神の長谷川です。いよいよ『兄弟戦争』の発売が近づいてきました。

パワーストーントークン兵士トークン

今セットのコモンで注目したいポイントは、各色からパワーストーン・トークンや兵士・トークンといったアーティファクト・トークンが出るようになったことです。

パウパーではアーティファクトとのシナジーを形成するカードが非常に多いので、今までとは違ったアーティファクトデッキが成立するかもしれません!

定業物読み胆液の水源銀色険の橋

そのほかにも、今回の統率者デッキではパウパーで人気のカードがなんと旧枠に!!!旧枠好きにはたまらないので、絶対に押さえておきたいところ(僕はそれぞれ4個買いました)。

そんな激アツの『兄弟戦争』から僕が注目するカードをご紹介します!

『兄弟戦争』パウパー注目カードトップ3!

3位:《錆ゴライアス》

錆ゴライアス

3位はコモン初のマナコストが10のカードです。今までの最高マナコストは《エムラクールの手》の9マナだったので、約12年半ぶりの更新となりました。

「試作」で唱えてからブリンクすることで10/10・到達・トランプルを作るのも面白そうではありますが、せっかく最大コストが更新されたなら《うつろう爆発》を使わない手はないでしょう。

渦まく知識うつろう爆発

《渦まく知識》から《錆ゴライアス》をデッキトップに仕込んで10点!最高じゃないですか?かの「ドラコ爆発」ほどではありませんが、大味なデッキが作れそうでワクワクしますね。残りの10点は《錆ゴライアス》自身が殴っていけるように組めれば、結構デッキになる気がします。

2位:《再稼働》

再稼働

アーティファクトも対象にとれる白い《発掘》。出したカードがクリーチャーならば+1/+1カウンターが乗るオマケつき。今までに2マナで3マナのアーティファクトをリアニメイトするカードがなかったこともあり、いろいろなコンボに使えそうな気がします。

アシュノッドの供犠台ゴーレムの鋳造所餌投げ鋳造所の検査官

3マナのアーティファクトだと《アシュノッドの供犠台》《ゴーレムの鋳造所》《餌投げ》《鋳造所の検査官》などが主な対象になりそうで、特に《アシュノッドの供犠台》のようなデッキの中心になり得るカードを場に戻せるのは強力。

また、クリーチャーのサイズが大きくなるメリットを活かして《稲妻》に焼かれない《陽景学院の使い魔》《コーの空漁師》を作るというアプローチも良さそうですね。構築の幅を広げてくれるいいカードだと思います。

1位:《エネルギー屈折体》

エネルギー屈折体

今回の第1位は《予言のプリズム》の調整版、《エネルギー屈折体》!!!ついに場に出たときの能力でドローできる「場に残る」マナフィルターの登場です。

アーカムの天測儀予言のプリズム

過去に似た能力を持った《アーカムの天測儀》《予言のプリズム》が禁止になっていることを考えると、パウパーにおいて《エネルギー屈折体》は非常に強力だといえるでしょう。フィルター能力が2マナと変換効率は大きく下がりましたが、タップする必要がなくなったことで無限無色マナを好きな色へと入れ替えられるようになりました。

ウルザの塔マイアの回収者アシュノッドの供犠台

トロンを始めとした大量のマナを出せるデッキや、《マイアの回収者》《アシュノッドの供犠台》を使った無限マナコンボなど、《予言のプリズム》を失ったダメージが大きかったデッキが強化され、メタゲームに戻ってくる可能性があります。

プリズムホークのようなフィルター能力が活かし辛いデッキは、「このカードをどうデッキに組み込むか」が重要なので今後の動きに注目です。

◆第3期統率者神:髙橋 龍司

髙橋 龍司

『兄弟戦争』カードセット全体の印象

プレインズウォーカー、ウルザ英雄、オプティマスプライムドラゴン・エンジン、レイモス

まずは合体カード!さらにトランスフォーマー!!そして旧枠仕様のアーティファクト!!!EDHで”映え“そうなカードがたくさん収録されていて、今後目にするのが楽しみですね。古くからストーリーに登場していた人物が、伝説のクリーチャーとして収録されたのも見逃せません。

今回はアーティファクト押しのセットですが、EDHではアーティファクトを軸にしたデッキが多く存在するので、それらのデッキの強化が期待できます。上記した旧枠仕様のアーティファクト群に加え、《悪魔の意図》、ダメージランドなどEDHでよく使用されるカードが再録されていることも嬉しいですね。

『兄弟戦争』統率者注目カードトップ3!

3位:《森林の目覚め》

森林の目覚め

4マナ(X=2)で2枚ランパンだと標準的ですが、さらに小回りも効きフィニッシュに繋がりうるカードなのが好印象です。全体除去には弱いので「上陸」を上手く使えるデッキで使いたいですね。

ランパン系のデッキでは、フェッチランドを《世界のるつぼ》《壌土からの生命》などで使い回したりしていると、ライブラリーに探せる土地が残ってないこともあるのですが、これだとその心配もありません。

怒りの座、オムナス

自分もカジュアル用(デッキレベル5-6)のデッキとして《怒りの座、オムナス》を使っているのですが、このカードはかなり相性が良いので使うのが楽しみです。

2位:《魂の仕切り》

魂の仕切り

バウンスのような万能除去ですが、相手のジェネラルを対象に取ると再キャストにはどちらにしろ2マナ追加要求するので、通常の除去のように運用できるのが強そうです。青のバウンスと違い《赤霊破》が当たらず、《ドラニスの判事》がいる場合は唱え直すことを許さないのも地味ながらメリットに思えます。

ただ通常のバウンス呪文の場合、《Wheel of Fortune》などの7ドローに合わせると実質除去のように使えるのですが、こちらではそういった運用ができないところが一長一短ではあります。

最近ではプレインズウォーカーのジェネラルや厄介な置物も増えてきているので土地以外何にでも触れる、しかも固有色に白さえ入っていればどのデッキでも使えるというのは、今後活躍が期待できそうです。

1位:《冷酷な者、アシュノッド》

冷酷な者、アシュノッド

こちらは統率者セットのカードなのですが、ジェネラルとして考えた際には血・トークンや手掛かり・トークン、《ミシュラのガラクタ》《虚無の呪文爆弾》《スランの医師、ヨーグモス》などと相性が良く色も強いので使ってみたいです。

肉体装置技師、アシュノッド時の篩精神隷属器

また、通常セットに収録されている《肉体装置技師、アシュノッド》とシナジーがあるのが面白いと感じました。増やしたパワーストーン・トークンから《時の篩》で追加2ターン、《精神隷属器》で対戦相手2人のコントロールを奪うなど派手な動きもできて研究しがいがありそうです。友人が教えてくれたのだと《ネクロマンサーの弟子》《肉捻り》がコンボパーツとして使えるので、クリーチャー軸で組んでみるのもいいかも知れません。

◆第12期リミテッド神:高橋 太朗

高橋 太朗

『兄弟戦争』カードセット全体の印象

『兄弟戦争』という過去の出来事に焦点を当てためずらしいセットであり、ウルザやミシュラといった昔なじみのキャラクターを今のカードとして使えるのは感慨深いですね。

Powerstone EngineerArgothian OpportunistExcavation Explosion

リミテッドの視点で見ると、今回はパワーストーンの存在が気になります。アーティファクト以外の呪文に使えないため一見使いにくそうですが、『兄弟戦争』には「蘇生」をはじめとした強力な起動型能力があり、「試作」によってコストが重いアーティファクトも自然な形でデッキに入れることができます。

再録となる旧枠版アーティファクトに関しても強力なものが多く、ほかのセットではできないようなダイナミックなゲームが展開できそうですね。

『兄弟戦争』リミテッド注目カードトップ3!

3位:《修復と充電》《誰も置き去りにしない》

修復と充電誰も置き去りにしない

この2種類のような墓地から直接場に出すタイプのカードは、重いクリーチャーを墓地に送る手段が別に必要であり、通常のリミテッド戦ではあまりデッキに入れたくなるようなものではありませんでした。

Blitz AutomatonBoulderbranch GolemSpotter Thopter

しかし『兄弟戦争』には「試作」という能力があり、これによって上記のデメリットが解消されています。「試作」コストでプレイして戦闘を繰り返していればいずれ墓地に落ちるでしょうし、重いマナコストのカードも無理なくデッキに入れられます。そのため普段は使いにくいようなこれらも、この環境においてはシンプルに強力なフィニッシャーとして運用することが可能となっています。

2位:《武勇の印章》

武勇の印章

プレイのためのコストが2、装備コストが1と軽いわりに大きな修正が入る『マジック・オリジン』で活躍した装備品です。1体だけの攻撃時のみ誘発するため効果なので使いにくそうに思えますが、実際に使ってみるとそんなことはなく、序盤から相打ち困難なサイズで攻撃でき、終盤に膠着した場合はとんでもない修正になることもザラで、適当な飛行やトランプルを持つクリーチャーに装備するだけで速やかにゲームを終わらせることができる強烈なカードです。

再録枠での収録なので通常のカードとは出現の頻度は異なりますが、アンコモンのこのカードに関してはそれなりに見ることになりそうですね。

1位:《大砂漠探鉱者》

大砂漠探鉱者

パワーストーンを生成するカードは多数収録されていますが、下準備が必要とはいえこれほど爆発的に増やせるカードはこれのほかになく、このマナから強力なアーティファクトをプレイできれば、一方的なテンポの差をつけることができます。

待ち伏せの降下兵第三の道の学者

また、《待ち伏せの降下兵》《第三の道の学者》といったマナさえあれば強力な起動型能力を持つカードや、「蘇生」持ちのカードはコモンだけでも複数あり、アーティファクトがあまり取れていなくとも使い道に困ることは少ないでしょう。

新環境を楽しもう!

「神」ならではの柔軟な発想と鋭い着眼点から、各フォーマットの『兄弟戦争』の注目カードをレビューしてもらいました!

目を引くような強いカードが多く、どんなデッキを組むか考えるのが楽しいですね!彼らの意見を参考に新たな戦力とともに新環境へと踏み出しましょう!

なお、2022年11月18日(金)発売予定の『兄弟戦争』ですが、現在晴れる屋ではブースターBOXシングルカード予約&発売中となっております!

また『兄弟戦争』の特設ページがオープンしました!こちらからも各種商品の購入ができるだけでなく、『兄弟戦争』に関する記事や動画がまとめてご覧いただけますので、ぜひご活用ください!

『兄弟戦争』特設ページ

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