ドミナリア猿軍団《ウークタビーの王子、キーボ》
晴れる屋メディアのいってつです。
『ジャンプスタート2022』が発売されました!超キュートな《幽体の船乗り》をはじめ、日本人イラストレーターが中心に手掛けた「アニメカード」が人気ですね!
ユニークな能力を持った新たな伝説のクリーチャーも多数登場し、統率者デッキを組むのも楽しそうなセットです。今回はそのなかでも特に面白そうな王子様で遊んでみましょう。
統率者の特徴
タップすることで全員にバナナ・トークンを配る王子。バナナ・トークンは2点のライフ回復とともに赤か緑マナを生み出すことができる、宝物・トークンのような存在です。この冗談みたいなデザイン。まるで銀枠カードのようですが、しっかりと黒枠カードです。
全員にマナ加速させてしまうものの、対戦相手のアーティファクトが墓地に置かれるたびに自分の猿と類人猿に+1/+1カウンターが置かれるので、対戦相手は「ドミナリア猿軍団」を強化するかマナ加速の恩恵を受け取るか天秤にかけることになります。
統率領域にマナクリーチャーを置いておくことができ、しかもそのマナは貯金することができます。重く、強力な呪文を対戦相手よりも多く採用しておくと、「同じだけマナ加速していても唱える呪文はこちらのほうが多い」ことになり、中盤以降の爆発力で一気にゲームを有利にできます。
デッキのコンセプト
今回も再録禁止カードは採用せずに構築しました。
キーボが貯金可能なマナクリーチャーであることを活かし、重たく、強力な呪文で圧力をかけていきます。
相性のいいカード
序盤は「耐え」です。あまり派手に動いて目立ってはいけません。「ドミナリアのバナナ親善大使」としてバナナを配ってゲームの雰囲気を和やかにします。
しかし何もしないわけではありません。キーボ独特の方法でアドバンテージを得ます。
《忘却の偶像》はキーボの能力を起動したターンなら、タップするだけでドローできる強力な1枚。《都和市の案内ボット》もタップしてドローできるクリーチャーです。本来は4マナかかりますが「改善」されているクリーチャーの数だけコストが軽くなり、だいたいは2マナ、ときには0マナでドローできます 。
《西の樹の木霊》はキーボにトランプルを与えつつ、土地を伸ばせます。
このデッキにはクリーチャーを探せるカードを大量に詰め込んでいます。数々のフィニッシャーや、状況に応じた《巨大猿、コグラ》など除去能力を持ったクリーチャーをサーチすることもできますが、このデッキでは真っ先にサーチしたいカードがあります。
《種子生まれの詩神》です。各対戦相手のアンタップ・ステップにこちらもパーマネントをアンタップするようになるので、毎ターンバナナを配ることができます。
当然、先述の《忘却の偶像》や《都和市の案内ボット》も毎ターン起動できるようになります。これでもまだ対戦相手は笑っています。毎ターンバナナを献上されるマナ加速の恩恵の方が大きく感じられるからです。
毎ターンバナナが増えるなら……とみんなバナナをガンガン食べます。「青マナを立てたいから」そういってバナナをコストの支払いにあてていきます。そして気づくのです、パワー15くらいになったキーボに殴られて初めて、その大きな代償に……
キュートな王子が突然怪物に「変容」!トランプルを得た王子を止められるものはいない!上に重ねて変容すると「猿」でなくなってしまって自身の能力でサイズアップできなくなることに注意。
怪物キーボや巨大クリーチャーで対戦相手を圧倒して勝利を目指します。
いってつのイチオシ!
こんな戦法が同じ相手に何度も通用するのでしょうか。大量のバナナの差し入れには目もくれず、《種子生まれの詩神》に除去を撃ってくるようになるでしょう。
なるほど。対戦相手のみなさんが「バナナはいらない」というのなら、バナナを取り上げます。
すべてのクリーチャーでないアーティファクトはその能力をすべて失い、そのパワーとタフネスがそれぞれ、その点数で見たマナ・コストに等しいアーティファクト・クリーチャーになる。ティタニアの歌が戦場を離れた場合、この効果はターン終了時まで持続する。
宝物やバナナなどアーティファクトトークンは着地した瞬間に腐ってしまいます。0/0の生物(なまもの)なので、即死亡して墓地に置かれます。そして、その数だけキーボの能力が誘発する!!ゴリラ大激怒!!
バナナひとつひとつに…!スピリットが宿っているのに!!!(神河的価値観)
微妙にこのへんと噛み合いが悪いのが笑いを誘います。
もし対戦相手のデッキもビッグマナを活かすデッキだったなら、《刻み角》や《大いなる創造者、カーン》が大活躍です。
おわりに
無限バナナの夢をあきらめた結果、序盤はバナナを貸し付けて 、終盤その代償を払わせるデッキに仕上がりました。ゲームの最序盤から決着までプレイヤーのコミュニケーションが発生するデッキなので、ゲームが盛り上がり、楽しい雰囲気で遊べます。
今回は猿・類人猿シナジーは「ほどほど」で構築していますが、もっと増やして「猿軍団」感を強めても、もっと減らして「ストンピィ」感を強めても楽しいと思います。統率者戦は自由です!思い思いのデッキ構築を楽しんでください!
それではみなさん、ウークタビー・ジャングルでお会いしましょう。
バナナを忘れずに。