最新デッキのお披露目会

マジックをプレイする方なら誰でも気になるのは最新デッキの情報ですよね。プロツアーの地では、トッププレイヤーが栄光を目指して3日間戦うわけです。その相棒となるデッキはトッププレイヤー、あるいはその集団が時間をかけて構築した宝石のように輝きを放つものばかり。

今回の構築フォーマットはパイオニアです。『ファイレクシア：完全なる統一』加入を経て、環境はどのように変化したのでしょうか。一番人気のラクドスミッドレンジや対抗馬は新カードにより強化されたのか、また、まったく新しいギミックのデッキは登場するのかなど配信から目が離せません！

パイオニアの最新情報を知りたい方にとって、今回のプロツアーはピッタリなイベントとなります。

神プレイから生まれるドラマの数々

数多の予選を勝ち抜いて参加権利を手にすることができる夢の舞台、それがプロツアーです。右を向いたら世界王者、左を向いたら有名配信者といったふうに、参加者は強豪ぞろいなのです。

トッププレイヤー同士の白熱した対戦は数々の神プレイや名場面を生み、感動をもたらしてくれました。たとえば、

『第27回マジック：ザ・ギャザリング世界選手権』で高橋 優太選手が見せた開幕3敗の窮地からタイトロープを渡りきっての優勝であったり、

『チャンピオンズカップファイナル サイクル1』の準決勝戦における平山 怜選手と八十岡 翔太選手による世界選手権の権利を懸けた運命の一戦だったりです。プロツアーでも素晴らしいドラマが待ち受けているに違いありません！

プロツアーが気になり始めた方のために、次の章からは『プロツアー・ファイレクシア』の情報をお届けします。

いつ開催されるの？

『プロツアー・ファイレクシア』は2月17日(金)～19日(日)の3日間に渡り開催されます。トップレベルの対戦が、3日間も観戦できるのです！

マジック：ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

配信はマジック公式チャンネル(Youtube/Twitch)にて、下記のスケジュールで行われます。

1日目：2月17日(金) 25:00～

2日目：2月18日(土) 25:00～

3日目：2月19日(日) 23:00～

勝つと何があるの？

気になるのは勝者が手にするものです。プロツアーチャンピオンの肩書はもとより、多額の賞金と次のプロツアーへの参加権利、そして世界選手権への権利が与えられます！

プロツアー『破滅の刻』優勝、パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ

マジック：ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

『プロツアー・ファイレクシア』では賞金総額500,000ドルを懸けて戦うことに！優勝者には50,000ドル(約656万円)の賞金が送られます！

ドラフト

まず初日に行われるのは『ファイレクシア：完全なる統一』ドラフト・ブースター3つで行われるブースタードラフトです。MTGアリーナから始めた方もプレミア・ドラフトなどで遊んだことがあるかと思いますが、テーブルトップのドラフトは一味違います。

マジック：ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

アリーナでは8人でドラフトを行い、ランダムなプレイヤーと対戦します。しかし、テーブルトップでは8人卓内のプレイヤーたちと対戦することになるのです。つまりピックしなかったカードが相手に渡ることになり、対戦する際にその流したカードと対面することになります。これにより、自分のデッキとは色があってないが、使われたくないのでピックしておくといったことも起こるわけです。

上級者になると隣に流したカードを覚えておいて、卓内のプレイヤーがどんな色の組合せか予想しつつ、自分が組めそうな色のデッキを見極めながらピックを進めていくことになります。かなり読み合いが発生するそんな高度なドラフト技術を、プロツアーではふんだんに楽しむことができるのです。

『ファイレクシア：完全なる統一』でメインとなるキーワード能力が「毒性」です。毒戦略は特殊勝利条件であり、ライフの半分に当たる10個の毒カウンターを貯めれば勝利となります。リミテッドは構築に比べて妨害手段が優れていないので、気づいたら毒を与えて勝っていたなんてこともあります。また、「増殖」により攻撃せずとも毒カウンターを蓄積できるので、毒を巡るスピーディーな攻防に注目ですね。

Hareruya Prosのマルシオ・カルヴァリョ選手による環境解説記事もありますので、こちらもご覧ください。各色コモントップ5やオススメアーキタイプなど参考になること間違いなしです。

パイオニア

ラクドスミッドレンジが頭一つ抜けて強いパイオニアですが、果たしてプロツアーではどうなるでしょうか。素直に最強デッキを持ち込むか、それともそれに打ち勝てるデッキか、はたまた今までにない新しいデッキが大活躍をみせるのか、デッキリストの公開が非常に待ち遠しいですね。

ここでは早速、晴れる屋吉祥寺店で行われたプレミアム予選から上位に入賞したデッキを紹介しましょう。

ラクドスミッドレンジ

クリーチャー、除去、手札破壊と三拍子そろったミッドレンジ。特に除去はテンポ面で交換比率に優れたものばかりであり、最小限のコストで相手の動きを止めてしまいます。『ファイレクシア：完全なる統一』から《黒割れの崖》が登場したのは大きく、より安定性を手にしたことでさらに盤石となりました。

グルール機体

トップメタであるラクドスミッドレンジに強いグルール機体は、多数の新戦力を獲得しています。《迷宮壊し、ミグロズ》は打点が高く、油カウンターを取り除けば回避能力を得たり、エンチャントやアーティファクト対策にもなる優秀なアタッカーです。またこのデッキにもファストランドが加わり、1ターン目のマナクリーチャーを安定して出せるようになりました。

サイドボードには、アゾリウスコントロールを意識した《沈黙を破る者、スラーン》の姿が。新プレインズウォーカー《免れ得ぬ破滅、ルーカ》はほかと対処の異なる脅威であり、トークンを生成しつつ、ときにはボードコントロールを担ってくれます。

パイオニアにどんなデッキがあるかもっと詳しく知りたい方は、構築戦のスペシャリスト増田 勝仁選手によるパイオニア解説記事もぜひ参考にしてみてください。