新たな無色統率者!
晴れる屋メディアの……いや、
コジレック野郎のいってつです。
そう、今日は《止められぬ巨大戦車、グラーツ》のお話だ。
統率者の特徴
すべてが巨大戦車になる。5/3になった戦車はもう止まらない。毎ターン勝手に「突撃するし」、壁にはブロックされない。
そして……固有色は「無」だ。
固有色が「無」ということはごく一部のカードを除き、土地とアーティファクト・カードでデッキを構築することになります。
無色の統率者といえばそう、コジレック。アドバンテージをとりにくい無色の統率者のなかで、唯一、手札を増やすことができます。無色の統率者の中ではもっとも粘り強く、さまざまな戦略を選択できます。《真実の解体者、コジレック》の場合は「滅殺4」という強力な戦闘能力に加え、サクり台を用いた無限マナコンボが成立したときには無限ドローも可能。対する《大いなる歪み、コジレック》は打ち消し能力に加えて威迫から繰り出される12/12の強打が魅力的です。
おっと、話が脱線してしまいました。
では、そんな代名詞的存在であるコジレックに対して、新顔である《止められぬ巨大戦車、グラーツ》の魅力はなんでしょうか。
デッキのコンセプト
アーティファクト・クリーチャーはどんな色でも扱えるクリーチャーで、マナの色にも縛られないため、そのマナ総量に対してやや弱めに設計されていることが多いです。
しかしこれらが5/3になるならば、話は大きく変わります。
5/3というサイズは統率者戦においてもなかなかのもの。《止められぬ巨大戦車、グラーツ》はすべてのクリーチャーのロードともとらえることができますね。
つまり……このデッキが目指すのはひたすらにコンバットダメージを刻み続けること。序盤に展開したマナクリーチャーも5/3となって中盤以降の攻防に役立ちます。クリーチャー全体でのパワーでいえばコジレックを大きく超えるのです。
コジレックが点で突破するデッキだとすると、グラーツは面で突破するデッキというわけですね。
相性のいいカード
自身に+1/+1カウンターを置くクリーチャーは5/3になったうえでカウンターの恩恵を受けるため、さらに大きくなります。
《歩行バリスタ》は全弾発射してもまだ5/3!
ふだんならとるにたらない小型のクリーチャー・トークンも5/3なら話が違います。
0/0の細菌トークンだって5/3です。つまり、《殴打頭蓋》がはりついた細菌は9/7警戒・絆魂!う~ん、筋肉。
《恐怖のドールハウス》は墓地のクリーチャーのコピーを作るアーティファクト。構築物の数だけサイズが上がるトークンなので、《止められぬ巨大戦車、グラーツ》も絡めばパワー10を越えることも。もはやエルドラージ級。
無色デッキの魅力の一つに、《全ては塵》《精霊龍、ウギン》の存在があります。どちらも無色デッキでは自分には損害のない全体除去となります!
いってつのイチオシ!
最後に、最近無色デッキに登場したテクニックを紹介しましょう。
それは《ウルザの作業場》。《Mishra’s Workshop》を思わせるカード名のこの土地は、ウルザ土地の数だけのマナを生み出すことができます。
統率者戦で「塔」「魔力炉」「鉱山」を揃えるのはほとんど不可能ですが、《ウルザの作業場》ならウルザの・土地がもう一枚あるだけでマナ加速となります。
《ヴェズーヴァ》などで《ウルザの作業場》そのものを増やせばさらにわかりやすくマナが増えます。
《Mishra’s Workshop》のようにマナの使い道に制限はありません。《Mishra’s Workshop》よりも《ウルザの作業場》のほうが強い場面も多く、非常におすすめです。
おわりに
無色マナはもっとも簡単に生み出せるマナで、それをもっとも強く使えるデッキが「無色統率者」です。
どんな色よりも不器用ですが、それに見合う爆発力とユニークな戦略が魅力的です。
対戦でも使用した4つのデッキですが、トレードチームがセット販売を用意してくれました!どのデッキもテーマがはっきりしていて楽しく仕上がりました。
「マナ加速してデカブツを叩きつけろ!」偉大なる統一者、アトラクサデッキ
「ネズミ、ネズミ……で、ネズミ」ネズミの王、カルモニクスデッキ
「猫が装備品しょってやってくる」耐え忍ぶカー、ケンバデッキ
「機械戦車で突撃!」止められぬ巨大戦車、グラーツデッキ
ぜひみなさんも楽しい統率者戦の世界の飛び込んでみてください!
それではみなさん、統率者戦のテーブルでお会いしましょう!