『機械兵団の進軍』プレビュー!
4月21日(金)、ついに新セット『機械兵団の進軍』がやってきます。
このたび晴れる屋はマジック:ザ・ギャザリング公式よりプレビューカードをいただきました!
アラーラで立ち上がるもの
『アラーラの断片』ブロックでおなじみアラーラ次元も無事では済まないようです。
色マナの豊富な次元だったアラーラはバント、エスパー、グリクシス、ジャンド、ナヤと5つの断片に別れてしまいます。5つの断片はそれぞれが友好3色を中心にしていて、現在でも友好3色を示す用語として使用されていますね。
しかし、アラーラの人々にはまだ希望が残っています。軍勢を率い、ファイレクシアンに立ち向かうのは……《イーオスの遍歴の騎士》です!
《イーオスの遍歴の騎士》 (4)
クリーチャー – 人間・騎士召集(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。この呪文を唱えるに際しあなたがタップしたクリーチャー1体で、かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う。)
イーオスの遍歴の騎士が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上にあるカード6枚を見る。あなたはその中から、マナ総量がX以下であるクリーチャー・カード最大2枚を公開してもよい。Xはイーオスの遍歴の騎士を召集するためにタップしたクリーチャーの数に等しい。公開したカードをあなたの手札に加え、その後、ライブラリーを切り直す。
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これは「召集」を持った《イーオスのレインジャー》か!?能力を見ていきましょう。
召集
「召集」
この呪文の総コストに含まれる色マナ1点ごとに、あなたはそのマナを支払うのではなくあなたがコントロールしているアンタップ状態のその色のクリーチャー1体をタップしてもよい。この呪文の総コストに含まれる不特定マナ1点ごとに、あなたはそのマナを支払うのではなくあなたがコントロールしているアンタップ状態のクリーチャー1体をタップしてもよい。
《イーオスの遍歴の騎士》を唱えるとき、自分のクリーチャーをマナ・クリーチャーのようにタップして唱えることができるのです。
例えば、手札に《イーオスの遍歴の騎士》があり、自分の戦場に上の3体がいるとしましょう。この3体をタップすることで3マナぶんの支払いが可能です。
無色のクリーチャーである《ヨーティアの前線兵》は、《スレイベンの守護者、サリア》はもしくは、《敬虔な新米、デニック》は、もしくはのマナの支払いに充てることができます。
召集でタップするクリーチャーは召喚酔いでもかまいません。つまり、5マナ生み出せる状況で手札に《徴兵士官》があれば、これを戦場に出してから《徴兵士官》を召集でタップすることで、2アクションすることが可能です。
レインジャー
イーオスの遍歴の騎士が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上にあるカード6枚を見る。あなたはその中から、マナ総量がX以下であるクリーチャー・カード最大2枚を公開してもよい。Xはイーオスの遍歴の騎士を召集するためにタップしたクリーチャーの数に等しい。公開したカードをあなたの手札に加え、その後、ライブラリーを切り直す。
《イーオスのレインジャー》を思わせる、ライブラリーから後続のクリーチャーを手札に加える能力。
召集でタップしたクリーチャーの数以下のマナ総量を持つクリーチャーを手札に加えることができます。仮に3体のクリーチャーを召集でタップしたら、ライブラリー上6枚から3マナ以下のクリーチャーを2枚手に入れることができます。
5つのクリーチャーを召集でタップしたなら5マナ以下のクリーチャーを手札に加えることができます。ライブラリー上6枚に別の《イーオスの遍歴の騎士》があれば、それを手札に加えることも可能です。
《イーオスの遍歴の騎士》の利用
《イーオスのレインジャー》を思わせる能力を持った《イーオスの遍歴の騎士》ですが、《イーオスのレインジャー》は過去のスタンダードでどのように活躍したのか見てみましょう。
世界選手権09で優勝したアンドレ・コインブラが選択したデッキが白赤緑ビートダウン、通称「ナヤライトセイバー」です。
強力な1マナ域クリーチャーである《野生のナカティル》によるビートダウンを《貴族の教主》の「賛美」が後押し。《貴族の教主》は《イーオスのレインジャー》につながり、《イーオスのレインジャー》は《野生のナカティル》《貴族の教主》をサーチ可能。
1枚1枚が強力なカードでありながら、互いの能力が良くかみ合っています。この強力なビートダウンに《稲妻》《流刑への道》《血編み髪のエルフ》も加わっていました。
改めて新カード《イーオスの遍歴の騎士》を見てみます。
ライブラリーから探すではなく「ライブラリー上6枚から加える」になったことでハズレのリスクが生まれましたが、意識した構築になっていれば「1枚も入らない」ことはほとんどないはずです。(土地6枚のトップを見て絶望するかもしれませんが、その後6ターン土地を引き続けるよりずっとマシ!)
近年のスタンダードではミッドレンジデッキの存在が常に意識されています。現在のスタンダードには3~4マナ域に強力なカードが多く存在しているからだと分析されています。
仮に《イーオスのレインジャー》がスタンダードで使用できたとして……4マナ生み出せるタイミングで1マナのクリーチャーを2枚手札に加えるという行動は、それ自体はアドバンテージを得ることができますが、そのころにはもはや1マナのクリーチャーの賞味期限切れ……というのが現在のスタンダードといえるのではないでしょうか。
《イーオスの遍歴の騎士》はまさに時代に合わせて進化した《イーオスのレインジャー》と言えるのではないでしょう。
《第三の道のロラン》や《粗暴な聖戦士》など除去を兼ねた強力なクリーチャーを2枚握りこむことができたなら、次のターンにはクリーチャーを展開しながらクリーチャーを除去し、《イーオスの遍歴の騎士》の4点を押し込むことができます。
おっと、中盤以降も1マナのクリーチャーを大事にするデッキがありました。
「セレズニアポイズン」です。
「毒性」を持ったクリーチャーで「毒殺」を狙います。
ダニ・トークンのダメージが通らない盤面ではダニを召集のコストにあてることで有効活用することも可能。
非常に軽くて展開力のあるデッキでありながら、中盤以降も息切れしにくいデッキでしたが、《イーオスの遍歴の騎士》の登場でより息の長いデッキになりそうです。
《イーオスの遍歴の騎士》は召集を持っているだけでなく、そもそもシングルシンボルで非常に唱えやすいクリーチャーです。白が絡む様々なデッキで目にするようになるかもしれません。
実際にプレイされる様子を動画でご覧ください!めちゃくちゃ展開しているのに手札が全然切れない!
展望
新カード、《イーオスの遍歴の騎士》を見てきました。
《遍歴の騎士、エルズペス》
初登場したときのエルズペスと同じ名前……!
カードプレビューはこのあとも4月5日(水)まで続きます。まだまだ強力なカードがたくさん眠っていそうですね!
プレリリース期間は4月14~20日。マジックファンが新セットを一緒に楽しむお祭りイベントであるプレリリースイベントが開催されます!熟練者はもちろん、初心者の方も楽しめます。紙のマジックを始めるのにもいい機会です!晴れる屋各店舗でのプレリリースイベント日程はこちら。
そして公式リリース日は4月21日(金)!あっという間にリリース日はやってきます。確実に手に入れたいBOXはぜひ事前予約をご利用ください!
それではみなさん、アラーラの戦場でお会いしましょう。