え！基本土地だけで5色デッキを！？
晴れる屋メディアのいってつです。
先日、TC東京、TC大阪で行われたコマンダーサミットは盛況でしたね！
多くのプレイヤーに統率者戦を楽しんでいただけたようで幸いです！
さて……イベントに参加すると「今日から統率者戦を始めるんです！」と話しかけられることが多くなってきました。
と、同時に……「こんなデッキを組んでみたい」「あんなことをしてみたいんだけどどうしたらいいですか？」と質問されることも多くなってきました。
みんなにもそれぞれの「憧れているマジック像」があっていいなあ……とほのぼのする一方で、結構大変なことも多くて……
多色のカードを唱えたい
「5色統率者の動画を見て、僕も組みたいと思ったんですけど、フェッチランドとかデュアルランドないとだめですか？」
決してそんなことはないんですが……確かに5色統率者対決のゲームでは高額なアーティファクトや土地がたくさん登場していたわけで、そう誤解されても仕方ないですね。しかし、多色の呪文は唱えにくいだけあって強力だったりユニークな能力にデザインされているものが多く、統率者戦でこそ使ってみたいカードもたくさんあります。
唱えてみたい！！
そこで今回は基本土地と安価なカードだけで5色デッキの構築に挑戦します。
《湧き出る源、ジェガンサ》はタップするだけで5マナを生み出す統率者です。ジェガンサのつくるマナは不特定マナの支払いにはあてられませんが、5色のマナを生み出せるカードが統率領域に置かれているとはなかなかの安心感があります。ジェガンサ自身は赤もしくは緑マナさえあればよく、色事故とは無縁です。
そこで、デッキのマナ基盤を緑中心にしながら、《不屈の自然》などでマナ加速、《湧き出る源、ジェガンサ》着地後は強力な多色の呪文を打ち込むという構成を狙ってみます。
基本じゃない土地は《統率の塔》と《世界樹》だけ！おかげで5色のデッキとしては格安に仕上がりました。
《湧き出る源、ジェガンサ》着地後は強力な5色クリーチャーをらくらく唱えられます。《双頭のヘルカイト》《原始の落とし子》は全体除去に弱いこのデッキの中で非常に心強い存在です。
5色以外にも強力な呪文はたくさんあります！特に《ベレドロス・ウィザーブルーム》はお気に入りで、伸びた土地をアンタップしてさらなるアクションにつなげられます。
《舞台座一家の料理人、ロッコ》ならこれらのクリーチャーにアクセス可能！クリーチャー版《けちな贈り物》である《未発見の脅威》も楽しいカードです。予算の都合上、強力なサーチカードは採用できませんでしたが、マナを大量に調達できるこのデッキでは 《吸血の教示者》 や《俗世の教示者》よりもこうしたカードのほうが似合っています。
このデッキを使っていてもっとも楽しい瞬間は、《日没を遅らせる者、テフェリー》などで《湧き出る源、ジェガンサ》をアンタップして10マナ生み出して《大祖始》をまっとうに唱えるとき。10/10プロテクション（すべて）！
ぶっちゃけ《大祖始》というカードは統率者戦においてあまりコストパフォーマンスのいいカードではないのですが……戦場が金色(多色)のカードだらけになるのは楽しいものです！
無色デッキをもっと気軽に！
自他ともに認めるコジレック野郎である僕の元には無色デッキにまつわる質問も多く寄せられます。《波止場の恐喝者》がキツいです、とかね。
そんなもん俺もキツい
《倦怠の宝珠》でがんばれ
なかでも本当に多いのは、「高額なマナ・アーティファクトを持っていない」「《Mishra’s Workshop》を買えない」という相談です。たしかに、SNSでみかける無色デッキの多くは非常に高額なカードがたくさん採用されています。それを見ると萎縮してしまう気持ち……わかります。僕もかつてそうでしたから。
無色のデッキというのは非常に弱点の多いデッキでありながら、際限なく強くしようと思うとキリがありません。
「やっぱり無色のデッキって組むの大変なんですね……」
そんなことはない！そんなことは本当にない！
僕だって初めてコジレックを組んだ時には《魔力の墓所》さえ入っていませんでした。
もっとも簡単に生み出せるマナが「無色」であり、それをもっとも強く使えるデッキが無色統率者！その楽しさを気軽に楽しんでもらうために、今回は予算1万円でデッキを組んでみました。
《精神石》といった定番のマナ・アーティファクトに加え、《守護像》や《魔道士輪の魔力網》など一風変わったカードも使います。毎ターン土地を置いてマナ・アーティファクトを唱えられれば、5ターン目には《大いなる歪み、コジレック》を唱えるチャンスがやってきます！
マナ・アーティファクトをサーチできる《月銀の鍵》は、無色デッキ最高最強のカードである《見捨てられた碑》をサーチ可能！《大いなる歪み、コジレック》着地後にはライブラリーからカードをサーチしてどんな呪文でも打ち消せるようになります。
マックスパワーのコジレックデッキが3ターン目のコジレック着地を目指すのに対し、こちらのデッキは5ターン目くらいでの着地を目指してマリガンします。いっぱい練習したらできるようになります。本当です。
予算構築ならではのカードも見ていきましょう。
《ブレードグリフの試作品》はダメージを与えたプレイヤーが選んだ、対戦相手がコントロールしているパーマネントを破壊します。どれが壊れるかは相手次第なのですが、うまく共謀して一番有利なプレイヤーを陥れることができます。コミュニケーションが生まれる、好きなカードです。
《堅牢な玉座守り》も、無色のカードで数少ない「統治者になる」カード。中盤以降の息切れを防止するとともに、これもコミュニケーションが生まれるカード。お気に入りです。
マックスパワーのコジレックデッキでは抜けていってしまう、「3マナから1マナ」アーティファクトの中にも有用なものがあります。
例えば《糸車》はタップ能力で「なんとか2体クリーチャーをたてたからコジレックをブロックできるぞ」と思っていたプレイヤーを絶望させることができます。
《オラーズカの秘宝》《ネットワーク端末》はコジレック着地後に手札を入れ替えていくことで対戦相手のアクションを打ち消すカードを探すことができます。
デッキを無色のカードだけで構築するという縛りプレイ。そして《大いなる歪み、コジレック》の全能感。もちろん、統率者は 《真実の解体者、コジレック》 や 《無限に廻るもの、ウラモグ》 だってOKだ！
滅殺はいいぞ
かなり安価にデッキを構築しましたが、無色デッキならではの楽しみを詰めることができました。というか、僕が初めて組んだコジレックも大体こんな感じだったはずです。僕がかつて感じた楽しさをみなさんも感じてみてください！
統率者戦を楽しもう！
統率者戦はヴィンテージ級のカードプールをもつフォーマットなので、こだわりはじめるとキリがありません。
しかし、統率者戦を楽しむことそれ自体はとても手軽！構築戦よりも自分の好きなカードを使いやすいのも魅力です。
今回のデッキ構築チャレンジを通してみなさんにもそれが伝わっていれば幸いです！ぜひ思い思いのデッキを組んで統率者戦のイベントに参加してみてください！もちろん最初は構築済みデッキから始めたり、誰かのリストのコピーから始めてもいいでしょう！
【イベント情報】
— 晴れる屋 (@hareruya_mtg) March 31, 2023
🎆ゴールデンウィークはお祭りだー！！🎆
下記の店舗で『統率者祭り』開催決定🏮
郡山、水戸、吉祥寺、川崎、
静岡、名古屋、日本橋、広島
（広島のみ13日開催）
詳細はイベントページ並びに各店ツイートをご確認ください🔍https://t.co/vBU9GFb9bB pic.twitter.com/rykTwiTkdo
ゴールデンウイークには東京大阪以外の店舗でも統率者イベントがあるらしいぞ！ぜひ全国の晴れる屋でマジック、統率者戦を楽しんでください！
それではみなさん、統率者戦のイベントでお会いしましょう！
