2023年4月統率者戦ルールアップデートについて
みなさんこんにちは、晴れる屋メディアのいってつです。
2023年4月11日、統率者戦のルールを管理するCommander Rules Committee(以下、CRC)によりルールアップデートが告示されました。以下に内容を要約し、解説します。原文はこちら(リンク先英文)
ルールアップデート?
統率者戦のルールアップデートでは禁止推奨カードのリスト変更や、統率者戦そのもののルール変更が告知されます。これは4半期に1度定期的に行われ、スタンダード向けセットのリスト公開~プレリリースまでの間に行われることが慣例です。
「もうすぐ新セットのプレビューが終わる」
— いってつ96.7 (@ittetu_) April 4, 2023
「プレビューが終わるとどうなる?」
「知らんのか」
「統率者戦のルールアップデートがくる」
《ドラニスの判事》《タッサの神託者》、そして《波止場の恐喝者》などのカードは「禁止にすべきだ」「いや必要ない」としばしば議論に上がります。これまでCRCはこれらのカードを「カジュアルなテーブルでは問題を起こしていない」として監視こそすれ、禁止推奨カードのリストに加えることに否定的でした。
今回のアップデートでは環境にメスが入るのでしょうか。さっそく見ていきま……ん?
DELAYED QUARTERLY UPDATE
編集訳:定例アップデートの延期
You might normally be expecting a quarterly update today (the Monday before the pre-release), but given the proximity of Phyrexia: All Will Be One and the upcoming Aftermath, we figured we’d cool jets until 8 May, the Monday before the release.
通常なら行われる定例アップデートを期待されている方もいらっしゃるでしょうが、前セットから日が経っていないため、環境を静観することにしました。一方で次のセット『機械兵団の進軍:決戦の後に』の発売が近いので、これに合わせて定例アップデートを行う予定です。
えっ????
ないことあるんだ????
……というわけで今回は特に発表なし!次回の定例アップデートを5月8日(現地時間)と予告するにとどまりました。
統率者戦のバトルの扱いについて
- 2023/04/07
- 『機械兵団の進軍』の「バトル」カード一覧
- 晴れる屋メディアチーム
みなさん、統率者戦の「バトル」カードの扱いについて気になっているかと思います。
これについては先日リリースノートが公開され、CRCからも『バトルについて解説』があったので情報をまとめます。
※執筆時点のマジック総合ルールに基づいています。新カードに関するルールのため、今後のルール改定などで内容に齟齬が発生する可能性があることをご了承ください。
バトルの基本的なルールについては↓こちら↓の解説記事をご覧ください。
- 2023/04/10
- ジャッジと一緒にルールを学ぼう! ~バトル編~
- 晴れる屋メディアチーム
バトルの固有色
バトル・カードの固有色は第1面・第2面両方の特性を参照する。
例えば、《テーロスへの侵攻》は第1面は白ですが、第2面は白・青の色指標が書かれています。よって、このカードの固有色は両面をあわせた「白と青」です。
バトルは統率者になれる?
あるカードを統率者に指定できるかは、第1面の特性のみを参照する。
例えば、《テーロスへの侵攻》の第2面は伝説のクリーチャーですが、第1面は「バトル」です。統率者に指定できるかは第1面の特性を見て判断されますので、このカードは統率者に指定できません。
今後、《意志を縛る者、ディハーダ》のように、「(カード名)は統率者として使用できる。」といった能力を持つバトルが登場すれば……それはユニークな例外になることでしょう。
バトルを守る者が敗北したら
あなたは《テーロスへの侵攻》を戦場に出し、プレイヤーAをその守る者に指定した。ところがそのプレイヤーはライフが0になったか、《最後の賭け》に失敗したか……とにかくゲームから脱落してしまった。あなたの《テーロスへの侵攻》はどうなるだろう?
これについてはリリースノートに明記されています。
多人数戦で、バトルを守る者がゲームから除外され、バトルが攻撃されていないなら、状況起因処理として、そのコントローラーは新しくバトルを守る者を選択する。
バトルが攻撃されているなら、それを攻撃しているクリーチャーがいなくなってから、そのコントローラーは新しくバトルを守る者を選択する。つまり、これは攻撃され続け、通常通り戦闘ダメージを受ける ことになる。
早い話、バトルを守っていたプレイヤーがゲームから脱落したら、バトルのコントローラーはまた別のプレイヤーを選んで新しくバトルを守ってもらいます。
もしなんらかのクリーチャーがバトルを攻撃している最中に、そのバトルを守るプレイヤーが脱落したとしても、その攻撃クリーチャーたちは予定通りバトルにダメージを与え、その後でバトルを守る者を選び直すことになります。
バトルがバトルでなくなったら?
攻撃されているバトルが何らかの方法でバトルでなくなるなら、それは戦闘から除外される。
《ヴィダルケンの宇宙儀》などを用いて、戦闘フェイズ中に《ドライアドの歌》をバトルを対象に唱えた場合など。
クリーチャーでもある場合も、バトルでは攻撃もブロックもできない。攻撃やブロックしているクリーチャーが何らかの方法でクリーチャーに加えてバトルになったなら、それは戦闘から 除外される。
《浸食するマイコシンス》の能力でアーティファクトになったバトルに《アーティファクトの魂込め》をエンチャントすると、それは5/5のバトル・アーティファクト・クリーチャーになります。これはクリーチャーではありますが、攻撃もブロックもできません。
今後の展望
バトルは果たして強いのか。1対1の構築戦でも強さをはかりかねているのですから、統率者戦ではどうなのか、まだ誰にもわかりません。
確実に言えるのは……新セット『機械兵団の進軍』のカードがイベントで使用できるのは今週末4月14日からだということ!必ずこの日に手に入れたいという方はシングルカードの予約販売をご利用ください!
また、この日はプレリリースの開始日です!ぜひ晴れる屋各店舗で行われるプレリリースイベントにもご参加ください!
それではみなさん、統率者戦のテーブルでお会いしましょう。