メディアチームが独断と偏見で選ぶ『機械兵団の進軍』

晴れる屋メディアチーム

『機械兵団の進軍』を好きに語ろう!

サリアとギトラグの怪物ズルゴとオジュタイクロクサとクノロス

みなさんこんにちは、晴れる屋メディアチームです。

新セット『機械兵団の進軍』が発売され、全世界のマジックプレイヤーがさまざまなカードを試し、新たなデッキを組もうとしていることでしょう。

最新エキスパンションの紹介記事としては「神が選ぶ」がお馴染みですが、メディアチームも各々の好きなカードを勝手にオススメしていきたいと思います!

それではメディアチームが独断と偏見で選ぶ『機械兵団の進軍』スタートです。

登場人物

いってつ:ライター。好きなフォーマットは統率者戦。統率者戦の知識はメディアチーム内で群を抜いており、新旧含めて知らぬカードはない。統率者に絡むシナジーやコンボ、デッキの組み方まで自身の知識を余すところなく連載記事やカードアーカイブで披露してくれている。

醍醐:トレード兼マーケティング担当。好きなフォーマットはモダンとレガシー。トレードチームということでカード知識も深く、《帳簿裂き》《鏡割りの寓話》には発表当初から目をつけていた。なお、目をつけていただけで買わなかった。

やまお:編集担当。最近好きなフォーマットはスタンダード(BO1)。強くて派手なカードをできるだけ入れたアグロやミッドレンジデッキをよく使う。手札からマナカーブ順にプレイする簡単なデッキが好き。

イトウ:入社3年目、普段はバックオフィスで働いている。アリーナや統率者戦を楽しむ、超カジュアル勢。いろんなゲームで遊ぶ。

いってつのオススメ

大いなる歪み、コジレック

《大いなる歪み、コジレック》野郎のいってつです。

無色デッキに除去が増えました。《無のロッド》に触ることができる除去ということで、たくさんの人に――社内外問わず、本当にたくさんの人に「コジレックデッキの除去が増えてよかったね!」と言われましたが、僕の心中は複雑でした。

今のところ、僕のコジレックには入れる予定はないからです。

殲滅学入門爆発域アンダーダークの裂け目

《無のロッド》を置かれている状態で《イシュ・サーの背骨》《隕石ゴーレム》はとても唱えられない

《無のロッド》を除去することができる無色のカードは非常に限られています。しかし、《無のロッド》を置かれて投了するようなデッキにはしたくない。そこで、《殲滅学入門》のような非常に弱い除去までとっていたのです。

《殲滅学入門》についてお話しする動画

ところがここにきて《アージェンタムのマスティコア》という非常に強力な除去が登場しました。

アージェンタムのマスティコア

《無のロッド》を破壊できる、クリーチャーなので打ち消されにくい、破壊するタイミングではマナを使わないのでビッグアクションにつなげやすいといいことずくめ。《Mishra’s Workshop》からのマナで唱えることができる点でも優秀です。

そう、《アージェンタムのマスティコア》があまりにも強すぎて、すでに《殲滅学入門》は僕のデッキから抜けているのです。

Mishra's Workshopウルザの空戦艇、リベレーター号

しかし、《Mishra’s Workshop》を入れていないリストや、《ウルザの空戦艇、リベレーター号》では十分選択肢となります。

また、あまりハイレベルなゲームを想定していない、カジュアルな構築では除去カードの出番が多くなる+《アージェンタムのマスティコア》が除去されやすいので、《アージェンタムのマスティコア》《殲滅学入門》《ラヴニカへの侵攻》の3枚体制もありうるかもしれません。

約束された終末、エムラクール

墓地に置いておけば《約束された終末、エムラクール》のコストが1マナ軽くなるのも地味ながらメリットです。

《ラヴニカへの侵攻》の登場・検討を通して、「無色統率者」の不自由さと面白さを再確認できました。

醍醐のオススメ

魔の魅惑

新セットのカードリストを眺めるとき、自分の愛用するデッキに噛み合うカードがないかに注目する人も多いかと思います。私も《魔の魅惑》デッキが好きで、新セットのたびに3コスト以下のクリーチャーはすべて確認するタイプです。

さて、今回は「賛助」や「培養」といった+1/+1カウンターを使ったメカニズムが多く、モダンで鱗親和を愛用している方は毎日の発表を楽しみにしていたと思いますが、そんな中で良さそうなカードはあったでしょうか?

《打ち砕かれた尖塔、オゾリス》

打ち砕かれた尖塔、オゾリス

全鱗親和プレイヤーが自分が「カードを作るのは君だ!」に投稿したオリジナルカードじゃないかを確認したレベルのカードが来ました。

硬化した鱗巻きつき蛇議事会の導師

鱗親和デッキは《硬化した鱗》を引けるかどうかで出力がかなり変わってしまいます。これまでの《硬化した鱗》能力をほかに持ったカードは、《巻きつき蛇》《議事会の導師》などいずれもクリーチャーのため除去されやすく、また多色カードであることから安定してプレイのできないカードでした。

ようやく5枚目以降のカードとして採用しやすいカードが登場しましたが、なんとこのカード自身に起動型能力でカウンターを乗せる効果があり、自己完結しています。伝説のアーティファクトではありますが、イコリアのカードであるため当然の権利として(?)「サイクリング」がついており、重ね引きしてしまったり《硬化した鱗》を多く引いてしまった場合でも無駄にならないと、鱗親和にとってまさに夢のようなカードです。

オゾリス電結の荒廃者

また、「培養」メカニズムがあるためか、クリーチャーでないアーティファクトにもカウンターが追加で置かれます。そのため砕かれる前の《オゾリス》との相性は抜群で、《オゾリス》へカウンターを動かす度にカウンターがさらに増えていきます。《電結の荒廃者》がここにそろった日には、簡単にエルドラージをもしのぐパワー・タフネスを持つクリーチャーが誕生することでしょう。

《ジモーンとダイナ》

ジモーンとダイナ

3マナ以下のクリーチャーを眺めていて目に止まったのがこちらのカード。アルーレンにはちょっと入らなさそうですが、ブルーゼニスから持ってくるカードとしてかなり優秀に思えます。

死者の原野

盤面が硬直しがちなデッキであるため、ドレイン能力は勝ちを早める点で非常に有用です。また《死者の原野》との相性は最高で、《死者の原野》で出したトークンを生贄にしてドロー→土地を置くことでトークンが出て元通りになります。もちろんトークンが出ているということはもう一度繰り返す条件は満たしているので、さらに土地をおければトークンは増えることになりますね。

最近のカードによくあるソーサリータイミングでの制限がないため、手札から出した《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を生贄にできるのも痒いところに手がとどく感じです。

やまおのオススメ

《原初の征服者、エターリ》

原初の征服者、エターリ

新セットが出るたびにスタンダードの相棒を探しにカードリストを眺めますが、今回はこのエルダー・恐竜になりそうです(今期はひたすら《黙示録、シェオルドレッド》を使い倒していた)。

ド派手でありながら能力はいたってシンプルとかなり好み。7マナで重いというのが弱点とはいえ、出せさえすればそれだけで仕事をしてくれます。似たようなクリーチャーに《偉大なる統一者、アトラクサ》がいますが、単色なので扱いやすく、2枚カードをプレイできる分瞬間的な爆発力はこちらのほうが上でしょう。

報復招来ギラプールの守護者The Eternal Wanderer

この手の呪文踏み倒しカードはよく「手札から唱えた場合は~」などの制限があることも多いですが、特にないのでリアニメイトでも問題ありません。ただオススメはブリンク系のカードで、めくれた際に再び能力を使うことが可能です。

運よく同じセットに《ギラプールの守護者》というスタッツが良く軽い《修復の天使》がいますし、《永遠の放浪者》がめくれようものなら毎ターンブリンクできます!

原初の征服者、エターリ

そしてさらに、「変身」という技も持ち合わせているのがカッコいい。姿は食べ終わった魚のようですが、能力は一撃毒殺とゲームを強引に終わらせてくれます。さきほどの《永遠の放浪者》の[-4]で路をこじ開けて叩き込みましょう。

イトウのオススメ

4年前の丁度この時期、何を思ったか『ラブニカの献身』を1BOX、衝動買いをしたのがきっかけとなった。小学生の頃に「マジック:ザ・ギャザリング」が大流行し、もれなくイトウも、少ない小遣いをやりくりし遊んでいたのだった。懐かしさからの衝動買いだったと思う。

そして…

なんやかんやあって、今は晴れる屋で働いている。

さて、どうでもよい自分語りはここまでにして、本題に移ろうと思う。ファイレクシアの”完全なる統一”の魔の手は数多の次元を襲うこととなり、そのなかにはイクサラン次元も含まれていた。

前述した『ラブニカの献身』がスタンダードで現役のエキスパンションだった頃、イクサラン次元の恐竜たちもまた、スタンダードで猛威を奮っていた(私と、私の友人達の間だけかも知れないが)。

『機械兵団の進軍』でも多く収録されており、今回私がオススメしたいのがこの恐竜たちである。

ガルタとマーブレン猛り狂う猛竜古の放漫トカゲ

今回、再登場となったキーワード能力「召集」は《古の放漫トカゲ》などの強力な恐竜にも搭載されている(もしくは、それが強力な存在にしている)。

僧院の導師

そして、これもまた再登場の《僧院の導師》は数多くのトークンを産み出し、それらは迫りくるファイレクシアに抵抗するため、召集されるだろう。

恐竜と人間の共闘の結果なのか、カードイラストには無謀にも進軍してきた機械兵団を蹴散らす様子が描かれている。サバイバーは一人では心細いが、初めてティラノサウルスを飼いならし、騎乗したときのような心強さをこのカードからも感じることができる。

今回は、デカいパワータフネスだけでなく、強力な能力を有していることも多い彼らの魅力を伝えたく、記事を書かせていただいた。このエキスパンションを機に、またスタンダードで遊んでみたいと思わせてくれた恐竜たちに感謝。

『機械兵団の進軍』絶賛発売中!

フォーマットの垣根を取っ払って、個人の好きを全面に押し出して語ってきました。カードの効果も気になるところですが、イラストや物語もマジックの魅力の一つ。『機械兵団の進軍』の楽しさが伝われば幸いです。

また『機械兵団の進軍』の特設ページがオープンしています!こちらからも各種商品の購入ができるだけでなく、『機械兵団の進軍』に関する記事や動画がまとめてご覧いただけますので、ぜひご活用ください!

この記事内で掲載されたカード

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