モダン世論調査!!このカードは強い?
晴れる屋メディアのいってつです。
ついに待ちに待った『指輪物語:中つ国の伝承』がリリースされました!
モダン、レガシー、ヴィンテージ、パウパーといった構築フォーマット、統率者戦などで使用可能となるこのセットですが、世間の評価いかがでしょう。
『モダンホライゾン』『モダンホライゾン2』も今回同様にモダン以下の環境むけにデザインされたセットでしたが、モダンでは《甦る死滅都市、ホガーク》、レガシーでは《レンと六番》《敏捷なこそ泥、ラガバン》が禁止カードに指定されています。
今回のセットでは「指輪所持者」といった「イニシアチブ」を彷彿とさせる新規の能力も登場しています。「イニシアチブ」にまつわる能力を持ったカードはレガシー、パウパーでそれぞれ禁止カードが出てしまったことは記憶に新しいですね。
今回は『指輪物語:中つ国の伝承』のトップレアカードを中心にその人気とモダンでの評価を覗いてみましょう。
記事中の価格はいずれも執筆時点でのものです。カード価格はカードの強さだけでなく、供給量やコレクション性、使用されるフォーマットの種類など複合的な要素によって変動します。
白
現在の白のトップレアは《白のガンダルフ》英語版で1800円。日本語は1500円と英語版のほうが高値となっていることからも、コレクション的な需要、統率者戦での需要が感じられます。瞬速持ちの《機械の母、エリシュ・ノーン》と見るむきも。
次点は《新たなる紀の始まり》です。日英ともに1500円。
白は長らくドローは苦手な色でした。しかし近年では《エスパーの歩哨》《歓迎する吸血鬼》など、「条件付きで1ターンに1枚ドローする」カードを多く獲得しています。
《新たなる紀の始まり》は設置すれば毎ターンマナも不要でドローできますが、回数制限があります。その回数は《新たなる紀の始まり》が出たときのクリーチャーの数です。
「白に与えられるドローとしては強すぎる」「強い《精神迷わせの秘本》」との意見がある一方、「クリーチャーがいなければドローできない」「ドローできてもモダン以下の環境では悠長すぎる」といった否定的な意見も見られます。
《新たなる紀の始まり》はモダンで強いカードだと思いますか?
— 晴れる屋メディア (@hareruya_Media) June 16, 2023
トップアンコモン
こちらはトップアンコモン。日英とも500円で、なんと400枚以上売れています!
《一時の猶予》は白い《差し戻し》。《差し戻し》と違い、呪文を打ち消すことなく手札に戻すので、なんらかの能力で打ち消されなくなっている呪文でさえ対応が可能です。
「白いアグロデッキが対戦相手の全体除去をこれでかわすことが出来れば実質追加ターン!」「そもそも《差し戻し》は現在のモダンで強いカードなのだろうか?」
このカードは『指輪物語:中つ国の伝承』のカードのなかで論争をもっとも招いたカードのひとつです。
《一時の猶予》はモダンで強いカードだと思いますか?
— 晴れる屋メディア (@hareruya_Media) June 16, 2023
統率者戦では《輝かしい聖戦士、エーデリン》のようなクリーチャーを横並びさせる白単色のデッキで採用されそうです。
青
現在のトップレアは《サルマンの嵐》。日英とも800円です。
豪快な能力で面白そうではあるのですが、6マナのエンチャントと、その重さが気になるとの意見が多く見られます。モダンでは少々厳しそう?
《敵の徴用》は日英とも300円ですが、日英あわせて100枚が完売しています。
パーマネントやスタック上の呪文をバウンスでき、あらゆる脅威に対応が可能です。注目されているのはその後の能力で、バウンスしたパーマネントや呪文のマナ総量以下のインスタントやソーサリーを唱えることができます。
現在モダンで人気のあるデッキのひとつに「カスケードクラッシュ」があります。続唱を持つ呪文で《衝撃の足音》がめくれるように構築しておき、出てきた4/4のサイで殴るというシンプルなコンセプトのデッキです。構造上2マナ以下の呪文を採用できませんが、ピッチスペルや出来事呪文で最序盤から対戦相手を妨害することが可能です。
- 2022/06/13
- 「カスケードクラッシュ」デッキガイド ~モダンを踏み鳴らすサイ~
- 増田 勝仁
《敵の徴用》でも対戦相手の《時を解す者、テフェリー》を除去しつつ手札から待機呪文を唱える……といったことが可能です。
「カスケードクラッシュのサイド後のカードになるのでは」「弱くはないが、カスケードクラッシュにこれより弱いカードがない」といった意見が見られます。
《敵の徴用》はモダンで強いカードだと思いますか?
— 晴れる屋メディア (@hareruya_Media) June 16, 2023
トップアンコモン
こちらも《一時の猶予》と同じく日英とも500円でトップアンコモン。すでに400枚弱が売れています。
1マナでクリーチャーに当たる打ち消しは貴重です。パワーかタフネスが2以下という制限がありますが、《敏捷なこそ泥、ラガバン》《ドラゴンの怒りの媒介者》から《孤独》《悲嘆》まで対応できます。
黒
日英とも5500円。現時点のトップレアです!執筆時点ですでに200枚以上売れています!
戦場に出たときと、対戦相手が通常のドロー以外でドローしたときに好きな対象に1点のダメージを与え、オーク動員1を行います。
ただでさえ《レンと六番》の存在によってタフネス1のクリーチャーの信頼度が低くなっているモダン。2マナでクリーチャーが2体出てきて、1点ダメージ、これをインスタントタイミングで可能なカードは果たしてモダンでは「やりすぎ」でしょうか。
《オークの弓使い》はモダンで強いカードだと思いますか?
— 晴れる屋メディア (@hareruya_Media) June 16, 2023
統率者戦ではプレイヤーの数も多いこともあって誘発機会が非常に多く、統率者戦では強力です。《意外な授かり物》《Wheel of Fortune》などと組み合わせて大量のダメージを発生させ、巨大なオークを生み出します。
「統率者戦を全く別のゲームにする」とさえ言われ、競技レベルの統率者戦では今後意識せざるを得ないカードになるでしょう。
赤《悪辣な略奪》
X火力を内蔵したエンチャント。これは赤い《食肉鉤虐殺事件》か?
全体除去後にアーティファクト・トークンが出るので、《不屈の独創力》デッキに相性のいい全体除去が登場したとも言えるかもしれません。
《悪辣な略奪》はモダンで強いカードだと思いますか?
— 晴れる屋メディア (@hareruya_Media) June 16, 2023
緑
《喜ぶハーフリング》は緑のトップレア。日英とも3000円。
マナ・クリーチャーに厳しい環境であるモダンでこれほどマナ・クリーチャーが注目されるのはいつぶりでしょうか。《レンと六番》で焼かれないタフネス2!伝説の呪文のためなら好きな色マナを生み出すことができ、しかもその呪文は打ち消されなくなります。
そう、2ターン目に打ち消されない《時を解す者、テフェリー》を唱えることができてしまいます。
近年は強力な伝説のクリーチャーが多数デザインされており、この傾向はしばらく続くことでしょう。
《喜ぶハーフリング》はモダンで強いカードだと思いますか?
— 晴れる屋メディア (@hareruya_Media) June 16, 2023
すべてのデッキが伝説のクリーチャーを使う統率者戦でも《喜ぶハーフリング》は活躍間違いなし。
無色
無色のカードの中でトップなのは言うまでもなく《一つの指輪》!日英ともに5000円です。『指輪物語』でもっともシンボリックな存在で、フロドやガンダルフといった主人公たち以上に知られているかもしれません。
唱えて戦場に出すとプロテクション(すべて)を得るだけでなく、タップするだけでドローできます。しかもその枚数は起動するたびに増えていきます。
主な戦場は初期ライフが多く、アーティファクトをアンタップするカードも多い統率者戦でしょう。
『指輪物語:中つ国の伝承』はどうなる!?
新セットのトップレアをプレイヤーの声を交えて見ていきました。
しかし……『神河:輝ける世界』の《鏡割りの寓話》や『モダンホライゾン2』の《激情》、『統率者レジェンズ:バルダーズゲートの戦い』の《白羽山の冒険者》の活躍をリリース前から予見できたプレイヤーは多くはありませんでした。
実のところ、「ほんとうのトップレア」はいま、数百円で売られていたり、ストレージに紛れているのかもしれません……
晴れる屋では『指輪物語:中つ国の伝承』のシングル販売を実施中!「今のうちだぞ!」と思ったカードはぜひ晴れる屋でお買い求めください! !
それではみなさん、裂け谷でお会いしましょう。