最近のモダンを振り返る
今月はモダン関連でいろいろなイベントやニュースがありましたね。
まずは、約4年ぶりに開催されたモダンフォーマットの『プロツアー・指輪物語』、参加&視聴された方々はお疲れ様でした。
Team Handshake謹製《四肢切断》採用の「トロン」、土地0枚からスタートしてワンショットを決める「アミュレットタイタン」、《一つの指輪》を貫通する《探索する獣》入り「カスケードクラッシュ」などなど。これぞ現代モダン!これぞプロツアー!という感じで最高に面白かったです。そして優勝は、《悲嘆》《激情》+《不死なる悪意》《フェイン・デス》を決めまくった「ラクドス想起」!やはりコイツが最強か……。
また、8月7日付けで禁止改定の発表がありました。モダンは《定業》の解除のみということで、個人的にはもうちょっと暴れても良かったんじゃないかな~という想いはあります。お前たちと戦いたかったよ、《罰する火》《梅澤の十手》《死儀礼のシャーマン》……。
『第24期モダン神決定戦』も大盛況でした。神決定戦の結果についてはここでは触れませんが、激闘でしたのでぜひアーカイブをご覧ください。
デッキガイドの読み方
さて、今回はデッキガイドの読み方について解説します。大規模イベントの直後にはデッキガイドが世に多く出回るため、せっかくなのでこのタイミングであれこれ解説したいと思います。また、書き手側の要望についても触れているので「これからデッキガイドを書くぞ!」という方も参考にしていただければ幸いです。
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デッキガイドとは有志の手によって書かれたデッキの指南書です。大型イベントで成功を収めたデッキであれば“成功”という裏付けもありますし、その道の“達人”が書いたものであれば、自分が数日使った程度では知り得ない情報の山であることは間違いないでしょう。
ただ、「記事には××って書いてあったけど、なんか上手くいかない気がするな…」となることもままあるとは思います。書き手が伝えたかったこと、読み手が知りたかったこと。そのギャップはどうしても発生してしまいます。そのギャップを埋めるためにはどうすればよいのでしょうか?
読むべきポイントとは?
例として3人のプレイヤーを挙げます。
A君:これからモダンを始めます。イゼットマークタイドのようなデッキが好みなので、まずはそれ組んでみます。
B君:普段からモダンを嗜んでます。アミュレットタイタンを好んで使ってます。イゼットマークタイドはアミュレットタイタンを相手にしたとき、どんなサイドをしてくるんだろう?
C君:次のプロツアーに向けてTier1~2のデッキを順番にテストします。ラクドス想起やリビングエンドはほかの人がテストするので、自分はイゼットマークタイドをテストします。
3人とも同じイゼットマークタイドについて興味を持っています。しかし、知りたい情報はまったく違います。
A君
A君はモダン初心者です。
イゼットマークタイドそのものもそうですし、モダン環境の雑感といった内容にまで興味があると思います。採用カードからプレイ指針やマリガン判断など、デッキそのものの基本的な情報を知りたいはずです。
逆により実践的な内容、たとえば細かいテクニックであるTIPSやマッチアップガイド&サイドボーディングなどは、このタイミングで覚えてもあまり活かせないと思います。不要…とまでは言いませんが、この時点ではそこまで重要ではない情報です。
B君
B君はモダンをそれなりに嗜んではいますが、特定のデッキを好んで使うタイプのプレイヤーです。
環境の変遷などにはくわしいですし、イゼットマークタイドの基本的な採用カードやどんなデッキかについては把握しています。なので、自分の使っているデッキとの相性やTIPSといった細かいテクニック部分に興味があると思われます。
C君
C君はハイレベルなトーナメントに挑戦する実力の持ち主です。
環境雑感レベルの話は前提知識であり不要です。どちらかというとコアな部分であるマッチアップガイド&サイドボーディングガイドに興味があるはずです。
このように知りたい情報が異なるのであれば、同じデッキガイドを読んだとしても同じ読み方にはなりません。なので、デッキガイドの読み方=自分は何を読めばよいか?という”読むべきポイント“について掘り下げていきます。
章ごとに見る読むべきポイント解説
デッキガイドといってもいろいろありますが、基本的にはあいさつや自己紹介から始まり、デッキの簡単な説明やそのときの環境解説など全体的な内容から、採用カード解説、サイドボーディングガイドといったより細かなところに触れていく流れになっているかと思います。
実際に私の記事がそんな構成になっているので、それをもとにして章ごとに読むべきポイントを解説していきます。
「自己紹介」パート
軽視されがちですが、意外と大事な要素です。その人物の紹介とともに実績があるとより分かりやすいです。デッキ単位でガイドを探してきた場合、もしかしたらその人をよく知らない場合もあるでしょう。そんなときに参考になるのは“実績”しかありません。
逆に書き手はここで恥ずかしがったり、卑下したりしないでほしいです。「休日大会でちょっと勝ったくらいじゃな…」とか「Magic Onlineの×× Challenge入賞くらいでは…」と思わないでください。全員がプロツアーや世界選手権の優勝を目指しているわけではありません。掲げる目標が近い人もいるでしょう。実績はそういった方々への分かりやすい指標になります。
注意してほしいのは、これは加点要素であり、減点要素ではないということです。「知らない人のガイドだからな…」ではなく、「知っている人だからこそより信頼できる」という話です。実績や知名度だけで判断していると、せっかくの良質なガイドに出会う機会を損失してしまいます。それは非常にもったいないことです。
「環境の整理」パート
デッキガイドの流れ的に最初に書かれていることが多いです。そのフォーマットを普段から嗜んでいたとしても、紹介するデッキのポジションなどにも繋がるので、目を通しておいたほうがよいでしょう。
デッキガイドの本質ではありませんが、必ずしも無駄ということはありません。紹介するデッキの立ち位置が良いのであれば素直な説明になりますし、環境的には向かい風ならば「なぜこのデッキを紹介するのか?」という説明があるでしょう。
「デッキ概要」パート
デッキガイドが記事としての体裁を保つために書いてあることが多いです。そのため、この部分を読まないと絶対にダメ!ということはありません。簡単にどんな動きなのか?ということを知っていれば読み飛ばしても問題ないことがほとんどです。
逆にそのデッキに対する知見が狭いのであれば、ぜひとも目を通しておきましょう。「あ、そういうデッキなんだ」というイメージが付くだけでも十分です。
「採用カード紹介」パート
この辺りから本格的にデッキガイドとしての役割になります。採用カード紹介の中でも、一般的なリストとは外れたカードは特に要チェックです(中級者~上級者向け)。書き手もそのことは理解した上でガイドを書いているので、そういったカードは掘り下げられていることが多いです。
逆にテキストを読み上げてるだけの採用カード紹介は、あまり意味がありません。書き手は必ず役割を明確にしてください。その説明がもっとも大事です。
例1
デッキ:不明
サイドに《引き裂かれし永劫、エムラクール》が採用されている。
採用理由は「ライブラリーアウト対策」
《引き裂かれし永劫、エムラクール》はメジャーなライブラリーアウト対策です。それは理解できます。大事なのは“なぜそれを採用しているのか”ということです。仮にライブラリーアウト対策ということだけであれば、バーンだろうがハンマータイムだろうがイゼットマークタイドだろうが、どんなデッキにでも採用される可能性があります。それがなぜこのデッキに採用されているのか?という説明がほしいのです。
たとえば「このデッキの対ライブラリーアウトの相性は絶望的ですが、《引き裂かれし永劫、エムラクール》を取れば相性が大幅改善される&1枚当たりの効果が高い」…などの説明があれば納得はできます。
単に「ライブラリーアウト対策です」と書かれても「まあそりゃそうだよね」としかなりません。
例2
デッキ:4色オムナス(モダン)
サイドに《真実の解体者、コジレック》が採用されている。
採用理由は「ライブラリーアウト対策」
ライブラリーアウト対策であれば、基本的には《引き裂かれし永劫、エムラクール》が優先されます。それは《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》のカウントとしてもっとも優れているからです(同じ役割であればマナコストは大きいほうが良いため)。
ここで《真実の解体者、コジレック》の採用理由として「ライブラリーアウト対策です」とだけ書いてあっても、それは情報としてはゼロです。不親切ですらあります。通常であれば《エムラクール》が優先されるべきなのに、なぜ《コジレック》なのか。《エムラクール》ではなく《コジレック》である理由が書いてあるのが適切でしょう。
《真実の解体者、コジレック》は《創造の座、オムナス》を経由して唱えられる現実的なマナコストかつ、唱えたときのインパクトが大きいクリーチャーでもあります。そのため、4色オムナスのミラーマッチなど、長期戦になりがちなマッチアップで使えるリソース獲得手段としてのサイドインも想定しています。
このような説明があれば、なるほどミラーマッチのキラーカードとしての役割もあるのかと理解できます。
内容の是非は置いといて、その人がどんな考えでそのカードを採用しているのか。その説明があって、初めてデッキガイドの採用カード紹介といえるでしょう。
「プレイ指針(マリガン判断など)」パート
特にデッキを使ったことがない人や知見の浅い人向けで、該当者は必読です。逆にある程度の経験を詰んでいたりイメージが付く人は、既知の内容であることが多いと思います。
マリガン判断は意見が分かれる箇所ではあるので、あまり鵜呑みにしないほうが良いと考えています。記事には「〇〇ならキープ!」と書いてあっても、「そういう意見もあるか…」くらいに受け止めるのが建設的です。どちらかというと、判断理由が根拠をもって述べられているかどうかのほうが大事です。
例
デッキ:ロータスコンボ(パイオニア)
初手に《睡蓮の原野》《演劇の舞台》があるが、ほかの土地が1枚しかない場合を想定します。その1枚の土地が《神秘の神殿》ならキープします。それ以外ならマリガンします。
これを単にキープ/マリガンするかどうかはあまり重要ではないです。「この初手はXX%で土地がもう1枚引けるのでキープです!」と書いてあっても、その確率にあまり意味はありません。確率はあくまで比較のためであり、判断には使わないほうがよいのです。仮にそれが70%ならマリガンでしょうか?90%だからキープでしょうか?その基準と根拠は?
これをキープ/マリガンした結果、どういった未来が待ち受けているのかを掘り下げられているかどうかのほうが大事です。
相手がラクドスミッドレンジのような有利な相手であれば、ここで変なリスクを負わずにマリガンしたほうがよいでしょうし、相手が白単アグロのような不利な相手であれば、ほかの手札に十分なマナ加速があり、追加の土地1枚で4ターンキルが狙えるなどのリターンがあるならキープも肯定されるでしょう。
「サイドボーディング&マッチアップガイド」パート
個人的には最重要項目だと思っています。ここがデッキガイドの華です。「その人がそのデッキをどう考えているのか」というのを一番映し出す箇所がここになります。
逆に初心者はあまり気にしないほうがいいです。「あのガイドには〇〇相手には××を抜くって書いてあったから、その通りにした」これはマイナスにすらなり得ます。そのin/outがどういう影響を及ぼすのか、なぜそうするのか。デッキガイドの通りにするとしても、まずは一度自分で考えてみてからにしましょう。
ただ、これは非常にハードルが高いです。使用するデッキと相手のデッキ、双方の理解がないと、in/outがプラスになっているのか、マイナスになっているのかの判断はできません。ゆえに、理解度が低いという自覚があるなら読み飛ばしたほうがよいでしょう。理解度が上がったと思えるタイミングで改めて読むのがオススメです。
サイドボーディングについて、「決めていない」「その場で考えている」「相手に合わせている」みたいなことが書いてあっても構いません。そういう風に取り組んでいる人もいるでしょうし、それが間違いだとも思いません。ただ、デッキガイドとして人に読ませるのであれば、私はこの項目は外せません。なので、「相手に合わせて」という主張ならば、主要な数アーキタイプだけでも構わないので、パターン分けして書いてほしいとは思います。
またサイドボーディングにおいて、ただ単に「何を入れる」「何を減らす」というのはあまり重要ではありません。なので、それだけしか書いてないガイドは少し不親切と言えます。それに従ったところで得られるものは少ないですし、そこで何かを得られたと思う人はきっとそのガイドを読まなくても同等の知識を得られる人だと思います。
重要なのは「なぜその入れ替えを行うのか」の根拠となる考え方です。
・ハンマータイム(モダン)には《血染めの月》をサイドインします。なぜ?
・白単アグロ(パイオニア)には《思考囲い》はサイドアウトしません。本当に?
・ラクドスミッドレンジ(パイオニア)のミラーマッチで《強迫》はX枚サイドインします。その根拠は?その枚数の妥当性は?
単にデッキガイドに従ってin/outを覚えることがまったく意味がない!ということを言いたいわけではありません。ただ、それは「そのリスト」での「そのマッチアップ」でしか役に立ちません。
環境の変遷によってリストがアップデートされ、ガイド執筆時のそのリストが古いものになったとき、新セットのリリースによって環境が変化したとき、環境はどんどん更新されます。デッキガイドの内容は少しずつ過去のものになっていくのです。
デッキガイドを鵜呑みにするようなやり方では、また1から10まですべてのin/outを覚え直さなければなりません。それでは意味がありませんし、効率も悪いです。また常に最新リストの最新デッキガイドがアップされるとも限りません。自らで考える力を身に付ける必要があります。
対ハンマータイムで《血染めの月》をサイドインするのは、《無声開拓地》《墨蛾の生息地》《ウルザの物語》といったリソースになり得る土地をシャットアウトするためです。これと似たような理由で、《血染めの月》が有効なマッチアップが存在します(例:《ウルザの物語》を使うジャンドサーガなど)。
このようにin/outそのものを参考するにというよりは、なぜこのマッチアップでこのカードをinするべきなのか/outするべきなのか。その理由を考えることが重要です。
「サイドボーディング&マッチアップガイド」をさらに掘り下げる
「あの人のガイドでは××を入れてたのに、この人のガイドでは××を入れてない!どっちが正しいんだ??」
同じアーキタイプ、同じマッチアップでも、人によって考え方は異なります。その人がそのデッキをどう捉えているかにもよります。
不利という認識であっても、シェア率が低ければ無視するというのもあります。モダンのライブラリーアウト(モダン)などはその最たる例です。《引き裂かれし永劫、エムラクール》のようなキラーカードを取れば勝率は大きく上がりますが、当たるかどうかも分からないデッキに対してサイドの枠を割くことには抵抗がある…という意見は至極もっともです。
逆にどうしても勝率が3割を切るようなマッチアップが許せないというのであれば、そういった相手に対してもガードを下げないで対策カードを採用することでしょう。そうしたらサイドに採用するカードは変わりますし、同じマッチアップでもin/outは変わります。サイドが足りなければ40点のカードをメインに残したり、サイドのたいして有効ではないカードと入れ替える場合もあります。
そういった“意図”を汲み取るというのも大事な作業です。それらが書いてあれば理解の手助けとなって親切ですが、たとえ書いてなくても、その意図を考えることが大事なのです。どうしても分からない、もしくは執筆者の意図が気になる場合は質問してみるのもよいでしょう。ただその場合は、感謝の気持ちと言葉も忘れずに。
ここから書いてあることはあくまで例です。特定のガイドから引用したなどではなく、私が例として考えたものです。そのため、これ自体を鵜呑みにしないでください。
例1:独創力コンボのミラーマッチを想定
対ミラーマッチのin/outについて、以下のように書いてあったとします。
vs. ミラー
このin/outだけ覚えて、「ミラーマッチは《夏の帳》や《狼狽の嵐》を入れるのか!」と考えてしまうのは最悪です。無意味どころかマイナスにすらなり得ます。判断が難しいと思える初心者の方に、この項目を読むことをオススメしない理由がこれです。
独創力コンボのミラーマッチで弱いとされるカードは、《稲妻》《虹色の終焉》のような単体除去のカードです。これらは可能な限りサイドアウトしたいです。しかし、サイドの中で確実にサイドインしたいカードは《神聖なる月光》しかありません。なので、そこまで有効ではないが《稲妻》《虹色の終焉》よりは効果のありそうな《夏の帳》《狼狽の嵐》をサイドインしています。
…というのがデッキガイド執筆者の意図でしょう。この”勘違い”をさせないためにも、書き手は「なぜそうなるのか?」を丁寧に書いてほしいのです。
今回の場合は「《稲妻》《虹色の終焉》はミラーマッチで弱い」「《夏の帳》《狼狽の嵐》も有効ではないが、《稲妻》《虹色の終焉》に比べればまだ使い道がある」の2点が書いてあれば、読み手に大きな勘違いをさせることはないと思います。
また、ここまでが丁寧に書いてあれば「ミラーマッチ用に追加でカードを取った際には、《夏の帳》や《狼狽の嵐》の代わりにそのカードをサイドインすればよい」ということも理解できます。
例2:ラクドス想起のミラーマッチを想定
サイドプランとして「ミラーマッチでは後手を取りましょう」と書いてあったとします。が、ただそれだけでは価値が低いです。無意味ですらあります。そのガイドを読んでマネした人が現れても、なんとなく後手を取って勝ったり負けたりするだけです。
「なぜ後手が良いのか?」「その根拠は?」それらがちゃんと掘り下げられていて、初めてガイドとしての価値があるといえます。
理由その1
ミラーマッチではお互いに《オークの弓使い》を警戒して《敏捷なこそ泥、ラガバン》を抜くというのがセオリー。《敏捷なこそ泥、ラガバン》を抜く=先手でプレイしたいカードが減っている=先手のメリットがあまりない。
理由その2
《オークの弓使い》や《激情》などは同じカード同士でぶつかった場合に後出しのほうが強い。また、《砕骨の巨人》《ファイレクシアの変形者》など、相手がカードを出してきた場合にそれを返しやすいカードをサイドに取っている。つまり、相手に先にカードを出させたほうが得=後手のメリットがある。
理由その3
お互いに《思考囲い》《悲嘆》で手札がボロボロになりやすく、最終的に土地を伸ばして《鏡割りの寓話》《悲嘆》《激情》などの重いカードを唱える展開になる。そうすると、トップ合戦になったときに手札が多いほうが有利=後手のほうが手札が1枚多い=後手のメリットがある。
理由その4
先手の《悲嘆》《激情》+《フェイン・デス》《不死なる悪意》はたしかに強力。しかし、ミラーマッチでは返すためのカードも多く採用されている。
《悲嘆》は《オークの弓使い》(1点+《オークの弓使い》と軍団・トークンのダブルブロック)《稲妻》《致命的な一押し》などで対処可能。相手の手札を2枚捨てさせても、《悲嘆》自身が1枚で対処されたら3:3交換で終わるため、意外と被害は小さい。《激情》は《終止》や《激情》で返されたら終わり。リスクに対してリターンが見合ってない(リスク=ほぼ負け)ため、あまりやりたくはない。
これらの理由を総合して、後手を取るべき!と書いてあれば、「なるほどなぁ」となるかもしれません。
これに納得して実践するかどうかは置いといて、「そういう考え方もあるのか」となれば儲けものです。自分の考えと照らし合わせて、同じ考えであればより強固な意見になりますし、違った意見があれば、なぜ違うのかを考え、時として乗り換える機会にもなります。
「TIPS」パート
個人的にはこの手のいつ役に立つんだ…という話は好きですが、本質ではないことも多いです。結構レアな話が多いため、興味があれば…という感じになるでしょう。
デッキそのものをこれから触れていく、という人は余計なことを考えない意味でも読み飛ばしたほうが良いと思います。逆にある程度そのデッキに対する知見を持っているのであれば、「そんな裏技が!?」となることも多いので、しっかり読むことをオススメします。
最近で一番唸ったのワザップ。個人的にはこういう話が大好物です。
イゼットマークタイドのフェッチは青白と青緑にした方がいいらしい(ラクドスのダウスィーに取られた時に使われないようにするため)
— こま (@komatta_man) July 24, 2023
※掲載にあたって本人の許可を得ています
おわりに
デッキガイドの読み方は以上になります。
デッキガイドの読み方というのは誰かに教えてもらうようなことではないかもしませんが、せっかくなので掘り下げてみました。なんとなくで読んでも、得られる情報はなんとなくレベルです。意識して読めればより多くの情報を得られます。
本記事を通じて、デッキガイドの読み方が少しでも伝わったのなら幸いです。
増田 勝仁(X)