Translated by Riku Endo
(掲載日 2023/11/27)
はじめに
やあ、みんな。マルシオ・カルヴァリョ/Marcio Carvalho(@KbolMagic)だ。今回は『イクサラン:失われし洞窟』をリミテッドの観点から見た所感について話していこうと思う。
新メカニズム
まずはこのセットで登場した新メカニズムについて話そう。新メカニズムについて知れば、あとで話していくカードの強さを知るのに役立つだろう。
「発見/Discover」
「発見」はこのセットのカードを見たときに最初に興味の湧いたキーワード能力だった。唱えるかそのカードを公開して手札に加えるか選ぶことができて、改良版「続唱」のように機能する。
少なくとも「発見」を持つカード1枚を唱えれば、2枚分のカードアドバンテージになるわけだから、概してとても良い能力だ。《地質鑑定士》はこのメカニズムの強さがよくわかる例で、実際リミテッドでも素晴らしいカードである。
「作製/Craft」
「作製」は自分がコントロールしていて、指定されたタイプを持つ別のカードを場か墓地から追放して能力を起動することで、アドバンテージを得られる能力だ。《バネ仕掛けの鋸刃》は除去として使った後に、「作製」で5/5の機体に変形することができる。
「落魄/Descend」
「落魄」には2通りの機能の仕方がある。自分のコントロールするパーマネントが自分の墓地へ置かれたときに誘発するものか、「スレッショルド」とかなり似ていて、追加効果を得るために特定の枚数のカードが自分の墓地にないといけない能力のどちらかだ。「スレッショルド」との違いはパーマネントでなければならない点である。
「落魄」は多くのアーキタイプにおいてカギとなる能力で、このセットのリミテッドを理解するための基礎になる。《帝王マイコイド》は場に大軍を生み出してくれる「落魄」持ちのカードだ。
「地図・トークン/Map Token」
今セットのカードのなかには「地図・トークン」と呼ばれるトークンを生成するものがある。このトークンは、ソーサリースピードで自分のクリーチャーを対象にとって「探検」することができる。
このメカニズムを初めて使おうとする人たちへのちょっとした情報として、地図・トークンは戦場を離れても「落魄」を誘発させることはできない点には注意してほしい。《名もなき都市の歩哨》はたった3マナで地図・トークン生成器と化す非常に強力なカードの一例だよ。
各色トップコモン
新メカニズムについて簡単に触れたところで、各色の個人的に気に入っているコモンを紹介したのちに、色のランキングを発表しよう。リミテッドで使われるのはほとんどがコモンなわけだから、40枚のデッキに不可欠なコモンに気を配るのはとても重要なんだ。
白
白はコモンのスロットにまずまずの除去がそろっており、《石化》《コズミューム破》《流砂の渦巻き》はドラフト中あるいは開封したシールドプールから探すべきカードだ。
《石化》はほぼ《平和な心》の改良版で、《コズミューム破》と《流砂の渦巻き》はいずれもコンバットトリックのようにも機能するインスタント除去だ。《流砂の渦巻き》は追放除去なので、これはあとで話すクリーチャータイプに「神」を持つ新カードたちのように、場に戻ってくる可能性のあるクリーチャーを対処する際に重要になってくる。
《オルテカの雲衛兵》と《飛翔する砂翼》はこの色のとても頼もしいクリーチャーで、どちらも飛行を持っている。回避能力はこのリミテッドにおいて起こりうる盤面の膠着を解決するために非常に重要だ。《オルテカの雲衛兵》の出すトークンは自分を守るのにも使えて、《飛翔する砂翼》はゲーム序盤に十分な土地を引くのに重要な「平地サイクリング」を持っていて、終盤にはしっかりとしたスタッツのクリーチャーとしても使える。
《受難の賛美者》も言及に値するカードだろう。2体に+1/+1カウンターを置くのと引き換えにカードを生け贄にするため、多くの「落魄」持ちカードが恩恵を受けられる。
青
青は回避能力とテンポがすべてだ。《説教好きな残響》は出たときにドローができてそれだけでとても良いカードだけど、「落魄4」を達成すると飛行を持ちさらに輝く。
飛行について話すなら、《水巻きの偵察》は最高ではなくともトップクラスのコモンの1枚だろう。《川守りの偵察》もまた「探検」メカニズムととても相性がよく、ピックしたいカードだ。
コンバットトリックと妨害手段について話そう。青はこのカテゴリーがやや乏しいけど、《汽水の失敗》は地図・トークンでアドバンテージを得ながら時間稼ぎをするのには良いピックになりえる。そもそも解決させなければクリーチャーと対話する必要もないって?《酸欠》なら相手の大きいクリーチャーに対処するとき、ほとんど《対抗呪文》のように使えるね。
黒
この色のコモンクリーチャーで触れておきたいものというと、《頭蓋マイマイ》は相手の手札から1枚カードを追放させる改良版《貪欲なるネズミ》だ。ほかにも、戦場にクリーチャーを残しながら1:1交換ができるカードはいつだって素晴らしい。
《同族怒りのマイコイド》は追加でトークンを生成できるカードで、まずまずのパワーとタフネスも持っている。《猛り狂うトゲ尾》はリミテッドで頻繁にプレイされる「基本土地サイクリング」サイクルのうちのもう1枚だ。
黒の除去はどうかというと、《死者の仲間入り》はこのセットにおけるコモン枠の除去ではベストのうちの1枚だ。インスタントスピードでサイズの大きいクリーチャーのほとんどを除去することができる。《破滅の光》はクリーチャーを追放できるうえに、ゲーム終盤でとても重要になる占術もできるのでとても良いピックだ。
黒でほかに興味深いカードは《熱狂的な献上》だ。《命取りの論争》と非常に似ているけど、宝物・トークンの代わりに地図・トークンを生成する。リミテッドでは状況によってはこちらのほうがより良いかもしれないね。
赤
このセットの赤はとても強いが、その強さはコモンよりもアンコモンやレアの枠にある。《削剥》や《轟く岩滑り》のようにとても良い除去もたしかにあって、「作製」持ちの《深淵の王の偶像》もさらなる良いカードだ。デザインチームは、赤から優良なコモンの数を少し減らすことでバランスを取ろうとしたんじゃないかと個人的に考えている。
クリーチャーの枠では、《焼熱の太陽の騎兵》《恐竜機》《地鳴りのモンストロサウルス》が恐竜主体のデッキを組むときに欲しいカードだけど、これらはほかの戦略においてもうまく機能してくれる。
緑
緑には2つの大きな戦略がある。1つ目はとにかくランプしてサイズの大きい恐竜をプレイする戦略。《ヤドクガエル》は良いピックで、できるだけ早く恐竜を唱えるのに役立ってくれる。《コロッサダクティル》《洞窟を踏み歩くもの》《養育する鋸背》などがランプして唱えたいクリーチャーたちだ。
2つ目の戦略には「探検」が関係する。《川守りの案内人》のようなカードは、追加で土地をドローするかライブラリートップを見ることでゲームにアドバンテージをもたらしてくれる。《開拓する斧顎》は恐竜でもあり「探検」もできるから、どちらの戦略をとるにしてもとても優れたカードだ。
除去について話すなら、緑にはスタッツの大きいクリーチャーがゴロゴロいるから《ファートリの最後の一撃》は使いやすく素晴らしい1枚になる。
土地
このセットの土地はリミテッドの大きなウェイトを占めているから話すことにした。『イクサラン:失われし洞窟』は洞窟を探検する物語で、このセットのためにデザインされたコモンの土地サイクルはリミテッドにおいてとても優れている。
《隠された瀑布》《隠された中庭》《隠された死滅都市》《隠された生育場》《隠された火山》はどれもゲーム後半には「発見4」と引き換えられて、追加のアドバンテージをもたらしてくれる。
言及しておきたいのは《魅惑の洞窟》で、欲張ってタッチするときに色事故を防いでくれて、ゲーム後半になればクリーチャーにカウンターを乗せることもできる。
色ランキング
それぞれの色のベストコモンを分析したから、色ごとのランク付けも簡単だ。1位に選んだのは黒で、「落魄」持ちの優れたカードと除去に富んでいる。個人的に2位にふさわしいと考えているのが緑だ。パワーのレベルが高くて素晴らしいピックとなる選択肢がとても多い。
3位には赤を選んだ。理由はここでもアンコモンやレア、神話による部分が少々あって、あとで話す個人的トップ10のカードを見ればそれがよくわかるだろう。赤いカードはその中にかなり多い。
白と青はこのセットでは最後に選ぶ色になる。ただ念のために言っておくと、ときには優れた戦略と強力なシナジーのあるデッキを組むことの方が、一番強い色を狙うことよりも良い結果をもたらすんだ。
アーキタイプ分析
黒赤落魄
このアーキタイプはターン終了時に「落魄」を誘発させることがすべてだ。《溶岩舌のゾヨワ》はこのアーキタイプをよく表している。2マナ2/2接死でもとても良いけど、「落魄」していれば相手にカードを捨てさせるか、パーマネントを生贄に捧げさせる、あるいはダメージを与えられるという素晴らしい追加効果を得られる。
相手のクリーチャーを除去しながら小粒で攻撃的なクリーチャーをプレイする戦略をとるなら、《実業的な悪党》や《鍾乳石の追跡者》は意識しておかなければならないカードになる。
黒緑落魄
とてもしっかりとしたアーキタイプで、緑の強みであるサイズの大きなクリーチャーと黒の豊富な除去の両方を使うことができる。デッキとしては中速のミッドレンジになり、《煮えたぎる塔、アカワリ》を見ればこのアーキタイプがしたいことがわかる。このアーキタイプもできるだけ「落魄」を誘発させることを目指す。
このカラーの組み合わせにおいては、いくつかのリアニメイト能力を持ったカードにも意識を配るべきで、《魂のとぐろのバイパー》と《非化石化》によって《養育する鋸背》や《猛り狂うトゲ尾》といった「基本土地サイクリング」を持ったクリーチャーを戦場に戻すことができる。
赤緑恐竜
赤緑の恐竜を主体とするデッキは、できるだけ早くスタッツの大きいクリーチャーを場に出すことを目指すから、序中盤で非常に強力なデッキになる。《ギシャスの初子、イツキンス》はこのアーキタイプに合った優れたマルチカラーのアンコモンで、ほかにコントロールしている別のサイズの大きな恐竜を選んで、そのパワー分のダメージを相手のクリーチャーに与えることができる。そして、恐竜にはスタッツの大きいクリーチャーが多く存在している。
《鎌爪の猛竜》や《地揺すりの戦慄大口》は採用したいがっしりとしたクリーチャーで、《イクサーリの伝承守り》と《ヤドクガエル》がこれらを早く唱えるのを助けてくれる。
赤白タップ
このセットで攻撃なアーキタイプの1つだ。アイデアとしては、クリーチャーをたくさん展開して《カパロクティ・サンボーン》や《大いなる扉の守護者》のために使う。《修繕士の手持ち鞄/Tinker’s Tote》や《地質鑑定士》が、この戦略の実現に必要なパーマネントの数の用意を助けてくれるかもしれない。
青黒落魄
このアーキタイプは「落魄」のメカニズムを最大限引き出しながらゲームをコントロールする。《大いなる過ち、ウチベンバク》は非常に強力で、ほとんどのクリーチャーと相打ちがとれて、「落魄」に必要な数のパーマネントがあれば墓地から戻ってくる。
《チュパカブラの残響》や《洞窟を這い刺すもの》がデッキに採用したいカードで、これらはとにかくさらなるカードやアドバンテージを得られるものだ。
緑白バフ
この戦略は倒されにくいサイズの優れたクリーチャーをキャストしてから、それらのパワーをバフ効果や+1/+1カウンターで強化して戦う。《マラメトの模範、クチル》はまさにこの戦略のしたいことがまとまっていて、《マラメトの戦争書記官》や《鉄脚の野心家》といったカードも役に立つ。《君主のオキネク・アハウ》もまたこの戦略にぴったりフィットしていてピックしたいカードだ。
白青アーティファクト
除去を駆使してできるだけボードをコントロールしよう。膠着状態にできたなら、「作製」を上手く使ってゲームを締めくくろう。《主の案内壁画》にはこのアーキタイプに欲しいものしか書いてない。こういうカードを「作製」するための時間を稼ぐんだ。《窯焼きの煉瓦》や《バネ仕掛けの鋸刃》はロングゲームに持ち込むのに、そして勝つ手助けにもなってくれるカードかもしれない。
もしチャンスがあったなら《不安定な象形橋》は取りたいカードだ。それ1枚で盤面をひっくり返せる複数除去効果を持っている。そうは見えないかもしれないけど、《隠遁のオウムガイ》のようなカードを、こういった遅いアーキタイプで使うのは良いアイデアだ。攻撃的な戦略をとるデッキを止めてくれながらも、あとでより大きいクリーチャーと相打ちをとれたりと広く活躍してくれるんだ。
緑青探検
このアーキタイプは中盤戦で強い。「探検」によってライブラリートップから余分な土地を取り除きながらドローの質を良くして、どんどん大きくなるクリーチャーをプレイするんだ。
《水流の指揮者、ニカンチル》がこの色をプレイするなら探し求めるカードになるだろう。《雪原の陥没孔》と《一往一来》もこの戦略にとって素晴らしいピックになる。できるだけたくさん「探検」持ちのカードをピックして、最大限そのアドバンテージを引き出すんだ。《マーフォークの洞窟潜り》やそのほかの回避能力を持ったクリーチャーも、盤面の膠着状態を解決する手助けになってくれるはずさ。
青赤アーティファクト
個人的にはこのアーキタイプを「青赤アーティファクト」と言っているけど、「青赤海賊」とも言えるかもしれない。《コズミュームの略奪者、風雲船長》はこのどちらの戦略にとっても象徴的なカードだ。自身のコントロール下でアーティファクトが戦場に出ると+1/+1カウンターを自分がコントロールしている海賊に置くことができる。
《ゴブリンの墓荒らし》や《熱心な略奪者、ブリーチェス》がこのアーキタイプが求めているカードだ。青赤はかなり早いアグロだから、できるだけ素早くゲームを終わらせよう。
白黒サクリファイス
自分がコントロールしているパーマネントを生贄に捧げることでアドバンテージを稼ごう。サクリ台でもある《バルトロメ・デル・プレシディオ》はこのアーキタイプがどんなものか説明しているカードで、《末梢の屍道士》や《戦慄の容貌》は生け贄として使える。《アクロゾズの狂信者、ヴィト》はできればデッキに入れたいカードで、生け贄を捧げるとコンボのように機能する。
アーキタイプランキング
ベストカラーとアーキタイプについて説明したところで、これらの色の組み合わせをランク付けていくとしよう。このランキングは個人的な第一印象をもとにしていて、メタゲームが発展していくにつれてランキングにも変化があるかもしれないことは覚えておいてほしい。
前置きはこれくらいにしておて、以下が順位付けした今現在のお気に入りアーキタイプだ。
1位 黒緑落魄
2位 赤緑恐竜
3位 黒赤落魄
4位 緑白バフ
5位 青黒落魄
6位 緑青探検
7位 白青アーティファクト
8位 赤白タップ
9位 白黒サクリファイス
10位 青赤アーティファクト
強力カードトップ10
リミテッドはコモンやアンコモン、アーキタイプへの理解だけで成り立っているわけじゃない。リミテッドの大会で良い結果を出すために、これらの基本的な知識をつけるのはもちろん大切だけど、ときにははるか遠くの頂点まで導いてくれる強力なレアや神話レアを頼りにする必要もある。
以下が『イクサラン:失われし洞窟』リミテッドの強力カードトップ10だ。
10位 《内なる太陽、チミル》
毎ターン「発見5」?大歓迎だね。膠着した盤面を打開するのに必要なアドバンテージをもたらしてくれるカードで、このトップ10に入れるのに十分なくらいに強力だ。
9位 《最深の力、オヘル・アショニル》
このセットに現れた神のうち、最初に紹介するのは4マナ4/4トランプル持ちのクリーチャーで、かなり強力な常在型能力を有している。今セットでクリーチャータイプに「神」を持つカードは、死亡した際に再びクリーチャーになることができる土地になるから、対処するのが難しい。
8位 《マグマ用ガレオン船》
このカードはいろいろな点で優れていて、たいていはクリーチャーを除去しながら戦場に出てきて宝物・トークンを生成し、5/5の機体でもある。
7位 《嘶くカルノサウルス》
とても強力で用途の広いカードだ。6マナ7/6でトランプル持ちの時点ですでに悪くないカードだけど、カードアドバンテージをもたらす「発見5」も持っている。戦況によっては、手札から捨てて3点ダメージをコンバットトリックのように使うことで役立つときもあるかもしれない。
6位 《最深の成長、オヘル・カスレム》
土地になった後に再びクリーチャーになる「神」サイクルのカードのうち、一番わかりやすいカードかもしれないね。クリーチャーに戻るために10個以上のパーマネントをコントロールするという条件、これに加えて5マナ6/5トランプルで、さらにクリーチャーを探し出すことができる効果。トップ10にこのカードを入れるのには十分だ。
5位 《クイントリウス・カンド》
このセット全体で唯一のプレインズウォーカーであり、期待を裏切らない強力な能力を持っている。かなりの高さの忠誠度を持って場に出てきて、[+1]能力で自身を守るクリーチャーを毎ターン生成することができる。「発見」能力も役に立つかもしれないが、[-6]の奥義は、墓地から自分のベストカードたちをもう一度唱えることができるもので、勝つのには十分だよ。
4位 《最深の紀元、オヘル・パクパテク》
リミテッドにおいて、回避能力持ちのクリーチャーはたいていの場合非常に優れているけど、この神は4マナ4/3ですべてのインスタントに「反復」を与える。死亡してから簡単に場に戻ってくることができるという点でも非常に強力なカードだ。
3位 《輝かしい天使》
過去からの強烈なカードである《輝かしい天使》は、『基本セット2019』で初登場したカードで素晴らしい再録だ。リミテッドではこれだけでゲームに勝ててしまうほどに強力で、対処されなければどんどん天使を生成する。
2位 《最深の裏切り、アクロゾズ》
強すぎる「神」サイクルのなかで、個人的にはこれが1番強いと思っている。飛行と絆魂を持った4/4クリーチャーで、相手にハンドを捨てさせながらドローをしたり、トークンを生成していく。さらに優れているのが、死亡してもとても簡単に再びクリーチャーになれる点だ。このカードを対処するには、追放するしか方法がないのかもしれない。
1位 《骨集めのドラコサウルス》
『イクサラン:失われし洞窟』最強カード1位の座にふさわしいのは《骨集めのドラコサウルス》だ。5マナ5/5飛行、先制攻撃であるだけでなく、宝物・トークンやクリーチャーを生成しながら毎ターン2枚新しいカードをもたらしてくれる。戦場に出て1ターンでも止められなければ、勝利は目前だろう。
結論
このセットのリミテッドはほとんどのアーキタイプがロングゲーム向きで、かなり消耗戦にもつれやすくて遅い環境に見える。だからこそ、赤緑恐竜や黒赤落魄のように、序盤からクリーチャーをプレイしていって相手が盤面を作り上げる前にゲームを終わらせようとする早いアーキタイプが、それらとは対照的で良いとも感じているんだ。
そうはいっても、よりミッドレンジやコントロールらしいデッキを組もうとするのであれば、カードアドバンテージと回避能力を優先することがこのリミテッドで成功する方法の1つかもしれない。
さらに「発見」持ちの洞窟土地は、これ以上土地が必要ないときには追加の呪文をもたらしてくれるからとても重要になる。追放除去も価値が高く、対戦相手の「落魄」に影響があって、さらにさっき紹介したような戦場に何度も戻ってくるとんでもないボムを処理することもできる。
この分析が少しでも役に立つことを願っているよ。新セットでの体験が運に恵まれたものであることもね。俺はこの洞窟をもっと冒険しようとワクワクしていて、このリミテッドを今後数か月メタゲームの発展を見ながらプレイするのはかなり楽しいだろうと思っているんだ。それじゃあまた次回!
マルシオ・カルヴァリョ (X)