ライブラリーアウト サンプルリスト
デッキの動き
対戦相手のライブラリーを切削・追放させるカードを大量に使い、対戦相手をライブラリー切れに追い込むことで勝利します。
総合ルール121.4 カードがないライブラリーからカードを引こうとしたプレイヤーは、次にいずれかのプレイヤーが優先権を得る時にゲームに負ける。
対戦相手の墓地肥やしに協力してしまう一方で、メインボードからインスタントの墓地対策が大量に採用されます。特定のカードに依存したコンボデッキとの対戦では、切削→《外科的摘出》でコンボパーツをすべてとりあげ、ゲームプランを崩すことができます。
序盤
《書庫の罠》を4枚でキープできれば勝ちですが、毎度そうはいきません。カニ+《彼方の映像》などの手札回復手段+フェッチランドといった手が現実的です。
最序盤から壁兼クロック(対戦相手のライブラリーを削るのですから、このデッキにおいてはクロックです)であるカニを展開するのが理想的です。
セットランド、フェッチランドの起動、《廃墟の地》の起動、《雲の宮殿、朧宮》のバウンス+再度セットランドでライブラリーを攻めます。
ただし、1ターン目にカニを出しても特に何も起きず、対戦相手にライブラリーアウトデッキだとあかしてしまい、カニを除去に晒すことになります。1ターン目の動きは《島》を置くにとどめ、次のターンにカニ、フェッチランドプレイ、フェッチランド起動といった動きをとることを検討しましょう。
中盤
中盤は《彼方の映像》《彼方の映像》を内蔵した《完成化した精神、ジェイス》で手札を回復させていきます。
終盤
自分のライフ、対戦相手のライブラリー、そして対戦相手のコンボとのにらみ合いです。
このデッキにおける《根絶》や《外科的摘出》は墓地対策だけでなく前方確認カードでもあります。《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》や《完成化した精神、ジェイス》など隙の大きいアクションの前に対戦相手の手札を確認することができます。
また、対戦相手の素振りから手札にあるカードを予測できれば、切削させたカードのなかから同名カードを対象にとってインスタントタイミングのハンデスも可能です。
苦手なカード
現在のモダンは墓地を利用するデッキが多く、考えなしに切削カードを連打するだけではなかなか勝たせてもらえません。ライブラリーアウトデッキの熟練度は《外科的摘出》をいかにうまく使えるかというところに現れます。基本的に苦手なカードは切削して追放することで対処していきます。
《外科的摘出》と比べると、ファイレクシアマナでの支払いができないぶんやや構えにくい《根絶》ですが、「刹那」をもっているため妨害を許さず解決することができます。5枚目以降の《外科的摘出》として、こちらにとってクリティカルなカードをサイドインしてくるデッキや、抜くことでデッキが瓦解するカードがあるデッキに対してサイドインします。
対戦相手の墓地を肥やした結果、《濁浪の執政》が2マナで登場してしまいます。対戦相手のデッキから《濁浪の執政》の気配を感じたら、《外科的摘出》なしに《書庫の罠》を撃ってはいけません。逆に《外科的摘出》があるならば積極的に切削し、《外科的摘出》で《濁浪の執政》を抜いてしまいましょう。
インスタントタイミングでライブラリー修復される《忍耐》はライブラリーアウトデッキにとって鬼門。《湖での水難》などの打ち消しが当たりはするものの、《忍耐》もインスタントタイミングでマナなしに動かせるカードなのでこちらも構えるのが難しいカード。
墓地に置かれたときに墓地のカードもろともライブラリーに帰っていくエルドラージ。誘発型能力なので打ち消しでは対応できず、誘発の上から《外科的摘出》や《虚無の呪文爆弾》で対応しなければなりません。
特定のカードを引き抜かれてデッキが機能不全に陥らないバーンやマーフォークとのマッチは非常に難しいものになります。バーンはカニを除去する手段が豊富であり、こちらよりも早いデッキです。マーフォークも島渡りで高速にライフを削ります。
特にバーンはかなり不利なマッチアップです。マーフォークに対する《罠の橋》、両者に対する《墓所への乱入》はわずかながらにチャンスを作ることができます。