第26期モダン神挑戦者決定戦の現場へ
2024年3月9日(土)、第26期モダン神挑戦者決定戦が開催されました。
11日の晩には禁止改定も予告され、禁止カードのうわさが飛び交うなか開催されたトーナメント。そのメタゲームブレイクダウンをお届けします。
メタゲーム
「アミュレットタイタン」など一部集計に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
アーキタイプ | 使用者 | 使用率 |
---|---|---|
カスケードクラッシュ | 22 | 10.89% |
トライバルズー | 11 | 5.45% |
リビングエンド | 11 | 5.45% |
4Cオムナス | 10 | 4.95% |
アミュレットタイタン | 10 | 4.95% |
エスパー御霊 | 10 | 4.95% |
ヨーグモス医院 | 10 | 4.95% |
ハンマータイム | 9 | 4.46% |
独創力コンボ | 9 | 4.46% |
緑トロン | 9 | 4.46% |
鱗親和 | 8 | 3.96% |
イリーシアヴァラクート | 6 | 2.97% |
カウンターモンキー | 6 | 2.97% |
ラクドス想起 | 6 | 2.97% |
ジャンドサーガ | 5 | 2.48% |
マーフォーク | 5 | 2.48% |
黒単貴重品室 | 5 | 2.48% |
アゾリウスコントロール | 4 | 1.98% |
ライブラリーアウト | 3 | 1.49% |
グリクシスシャドウ | 3 | 1.49% |
ディミーアコントロール | 3 | 1.49% |
タイタンシフト | 3 | 1.49% |
バーン | 2 | 0.99% |
青トロン | 2 | 0.99% |
青単コントロール | 2 | 0.99% |
イゼット果敢 | 2 | 0.99% |
イゼットマーフォーク | 2 | 0.99% |
ジェスカイコントロール | 2 | 0.99% |
その他 | 22 | 10.89% |
総計 | 202 | -% |
※第1ラウンド開始時に登録されていたデッキリストが集計対象です。
使用率10%超えでカスケードクラッシュがトップメタに。リビングエンドも使用率は5%を超えます。どちらのデッキも2マナ以下の呪文を《衝撃の足音》or《死せる生》のみにすることで8枚採用された続唱内蔵呪文から確実に唱えることができ、3マナの呪文から圧倒的なボードを作り上げることができます。
- 2024/3/8
- カスケードクラッシュ
4/4のサイが2体出る、ただそれだけのデッキ
- 2024/3/8
- リビングエンド
モダンを定義する、環境屈指のアンフェアデッキ
特にリビングエンドは先月11日、12日に行われたチャンピオンズカップファイナルシーズン2ラウンド2で井川 良彦選手が使用して優勝したことが印象的です。
最新セット『カルロフ邸殺人事件』からのアップデートとしては諜報ランドが挙げられます。基本土地タイプを持つことでフェッチランドでサーチが可能。ショックランドなどと違い確定タップインですが、1ターン目に取れる行動が少なかった続唱デッキではタダでドローの質向上&墓地肥しに貢献してくれます。
『カルロフ邸殺人事件』でアップデートされたデッキといえばやはりドメインズー。従来から存在した「版図」を活かしたビートダウンデッキに《ギルドパクトの力線》+《ドラコの末裔》パッケージが加わり、より攻撃的に。自分のクリーチャーすべてに警戒・呪禁・絆魂・先制攻撃・トランプルをつけることで、コンバット性能だけをみれば環境最強といえるでしょう。
- 2024/3/8
- ドメインズー
版図がもたらす圧倒的パワー
このドラコパッケージはカスケードクラッシュにも見られます。サンプルデッキを見てみましょう。
《ギルドパクトの力線》を置くことで《力線の束縛》を1マナで撃てるようになります。《ギルドパクトの力線》をゲーム前に置けなくとも、本来デッキに必要ない沼を《インダサのトライオーム》や諜報ランドで確保しておくことで《力線の束縛》《ドラコの末裔》を強力に利用できます。ゲーム開始後に手札に来てしまった《ギルドパクトの力線》は《緻密》《否定の力》のピッチコストとして活用します。
ほかにも、土地すべてが基本土地タイプ「山」を得ることを活かして、イリーシアヴァラクートで「打ち消されず、クリーチャー除去が当たらない《イリーシア木立のドライアド》」としても使われています。
《ギルドパクトの力線》を使用したデッキは26。これは全体の約13%にあたります。今回のトップメタは《ギルドパクトの力線》デッキだったともいえるのではないでしょうか。
サイドボード
サイドボードに目を向けると、ここでも新カードがよく見られました。《毒を選べ》はソーサリーながら1マナの布告除去であり、《ギルドパクトの力線》や《ドラコの末裔》、《血染めの月》に《濁浪の執政》など、現在のモダンには当てどころがたくさんあります。
全体の約30%のデッキで《毒を選べ》は採用されています。スタンダード最新セットのコモンカードであることを考えるとかなりの注目度といえるのではないでしょうか。
展望
記事執筆時点では第5ラウンドが進行中です。やはり使用率トップのデッキが勝ちあがるのか、それともローグデッキが勝ちあがるのか。
本日19時より、トップ8によるシングルエリミネーションが行われます。ゲームの模様は実況解説つきで晴れる屋YouTubeチャンネルで配信予定!ぜひご観覧ください。
それではみなさん、フィーチャーテーブルでお会いしましょう。