オーコの愉快なメンバー紹介!『サンダー・ジャンクションの無法者』で再登場するスターたち

晴れる屋メディアチーム

いざ開拓地へ

ファイレクシアによる侵略戦争を経て出現したポータル「領界路」は、プレインズウォーカーの灯を持たない者にも次元間の移動を可能としました。

道を開けよ

その領界路を伝い、フェイと人間のハーフであるケランが自身の父親・オーコを探す旅に出る。これが『エルドレインの森』から始まり、『イクサラン:失われし洞窟』『カルロフ邸殺人事件』を経て、4月19日に発売を控えた最新セット『サンダー・ジャンクションの無法者』で完結を見る「領界路編」のメインテーマとなります。

この記事では『サンダー・ジャンクションの無法者』発売に先駆けて、本作に登場するキャラクター……もとい、スターたちをご紹介します!

サンダー・ジャンクションへ

サンダー・ジャンクションは領界路が開いてから新たに発見された、西部劇をモチーフとした次元です。

見渡す限りの荒涼とした大地が広がる世界ですが、文字通りの新天地ということもあり、多くの人々がサンダー・ジャンクションへ訪れています。その中には、元いた次元から逃れてきた「ワケあり」な来訪者だっているかもしれません。

そんなサンダー・ジャンクションで、ついにケランはオーコとの邂逅を果たします。

……果たすのですが、どうやらオーコは次元から名うての無法者を集め、サンダー・ジャンクションに存在する「宝物庫」を暴こうとしています。そしてこの、オーコが集めた無法者たちがとにかく濃い。濃すぎます。計画を遂行するにあたって必要な能力を備えた専門家を探した結果、一癖も二癖もある個性の強いメンバーが結集しました。

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1月に公開されたキービジュアル。
オーコはもとより、シルエットの時点で隠す気がまったくないキャラクターがちらほら……

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マジック版スーサイド・スクワッドな面々

そんな癖の強い集団をまとめあげているあたり、オーコは人たらしの才能がありますね。ケランのそれに比べるとオーコはより計算づくなイメージですが、人心掌握に長けているという共通点に関しては親子らしいのかもしれません。

それにしても、オーコはどのようにしてメンバーを集めたのでしょうか。各次元へ赴いたのだとしたら営業努力が垣間見えますね。

それでは、いよいよ本題のキャラクターのご紹介にまいりましょう!

アニー・フラッシュ

「さあ皆、この方はアニー・フラッシュ。どんな幻飾も見破ることができる、サンダー・ジャンクション最高の狙撃手のひとりだよ」

『サンダー・ジャンクションの無法者 第2話 脱獄作戦』より引用

『サンダー・ジャンクションの無法者』における主人公のひとり、アニー・フラッシュ。この次元固有の武器・サンダーライフルを手に戦います。幻飾(魔法によるカモフラージュ)を見破る能力に長けており、その能力を買われてオーコからスカウトされたことで、宝物庫を巡る騒動に巻き込まれていきます。

地獄拍車団のアクルとは、どうやら浅からぬ因縁があるようです。

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アクル

集団は中央で分かれ、鉤爪を鳴らしながら前方へと闊歩する大男に道を譲った。ゆっくりと迫りくるそのドラゴンへと炎の明かりが降り注ぎ、身体中の鱗が光をちらつかせたように見えた。地獄拍車団の首領に間違いない。砂漠で、この者以上に恐怖をもたらす名前はない。

『サンダー・ジャンクションの無法者 第1話 復讐の誘い』より引用

アクルは荒くれ者の集団・地獄拍車団を率いるドラゴン。

サンダー・ジャンクションに古くから存在する宝物庫を我が物にせんと行動します。ドラゴンと聞いて連想するそれとはかけ離れた禍々しい姿で、6本の脚にハサミのような腕が特徴的です。

宝物庫を巡る争いにおいて、オーコたちとの激突は避けられないでしょう。

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ケラン

人間とフェイ(妖精)のハーフ。「領界路編」の主人公にして、オーコの息子でもあります。

とても”あの”オーコの息子とは思えないほど純朴で誠実なケラン。オーコを知る人物が彼を見たならば「頼むからあいつのようにはならないでくれ」と口を揃えることでしょう。

フェイの血筋のケラン勇敢な旅人、ケラン好奇心の神童、ケラン

初登場となった『エルドレインの森』以降、各セットにてカード化されています。さすがは主人公。

『カルロフ邸殺人事件』ではついに飛行能力まで獲得し、色も父親に縁のある青緑に。旅の過程でケランはフェイの力を使いこなすようになっていきます。「領界路編」は彼の成長物語でもあるのです。

『サンダー・ジャンクションの無法者』では精悍さが増したケラン。あどけない少年から青年の顔立ちへと成長した様子がうかがえます。故郷から遠く離れた地で父・オーコと出会ったケラン。彼はここで、父親とどう向き合っていくのでしょう。

 父に聞きたいことはとても沢山あった――フェイの血統について、力について、そして自分と同じくふたつの方向に引かれるように感じたことはあるのか。自分たちの間の失われた年月はとても長い。共有すべきだったのに共有できなかった沢山の思い出がある。けれど父は自分と同じようには感じないかもしれない、それもわかっていた。拒絶されるかもしれない。そもそも会ってすらくれないかもしれない。噂を耳にしていた――オーコは悪名高いトリックスターで、信用ならないという評判だと。

 けれどケランは決して噂を信じる性質ではなく、過去の失敗を理由に相手を遠ざけるよりもその人物の可能性を信じたかった。そうでなくとも、自分はオーコの息子であり、そこには何か意味がある。

『サンダー・ジャンクションの無法者 第1話 復讐の誘い』より引用

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ラル・ザレック

嵐の伝導者、ラル

イゼット団に所属する、嵐を操るギルド魔道士。彼はニヴ=ミゼットからの命により、領界路を介した通信網の開発プロジェクトを推進中です。

 ラルはラヴニカに残るニヴ=ミゼットと共に、領界路を介した通信手段を開発していた。そして未完成の中継塔は事実上、巨大できらめく標的といえた。その技術に興味を抱くであろう無法者集団はいくらでもある――サンダー・ジャンクションだけでなく、他の次元にも。この通信中枢を最初に掌握する者が途方もない富を得られることは想像に難くないのだ。

 スターリング社は既にラルの研究に投資しており、彼らはそれを守る必要があった。

 「こんばんは、ザレックさん」監督官が言った。「こんな遅くに現場でお会いできるとは」

 「光中継器の設置について話がしたい」ラルはそう言い、質問や詳細な事項をまくし立てたが、ケランは聞き取ることすら困難だった。

『サンダー・ジャンクションの無法者 第1話 復讐の誘い』より引用

建設中と思われる中継塔。『カルロフ邸殺人事件』のストーリー・第11話で明かされた、ニヴ=ミゼットが推し進める「領界路を制御し、ラヴニカを多元宇宙の中心地とする」計画の一端でもあるのでしょう。

彼らにとっても、未開地のサンダー・ジャンクションは魅力的に映るということでしょうか。

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オーコ

 少年は両腕を下ろした。「ずっと探してたんです。ここだけじゃなくて、他の次元でも」

 「ほう?」オーコは眉をひそめた。「それは何故だい?」

 「きっとそうだと思うんです……その、問題なのは……」

 「こっちは時間がないんだけど」

 少年の両手は震えていた。「僕の父さんですよね」

 オーコは目を見開いた。少年の言葉を正しく聞き取れたかどうか、確信が持てなかった。

 「母さんはアリスっていいます。僕はケランです」

 オーコはこれまでの生涯で多くの嘘をついてきた。そして同じほど多くの嘘を聞いてきた――だからこそ、この少年が真実を言っているとわかった。アリスのことはよく覚えている。そしてケラン……

 大勢の足音が近づいてきた。オーコは少年に背を向けたが遅かった。立ち止まったのが失敗だった。取り囲まれた。

『サンダー・ジャンクションの無法者 第2話 脱獄作戦』より引用

ケランの父親にして『サンダー・ジャンクションの無法者』におけるキーパーソンのひとり。悪名高いトリックスターとして多元宇宙にその名が知れ渡っています。サンダー・ジャンクションに眠る宝物庫を見つけるため、多くの仲間を集め策謀を巡らします。

王冠泥棒、オーコ

カードとしても悪名(?)高く、「最強のプレインズウォーカー」の地位を更新するほどの活躍、否、暴れっぷりを見せつけました。戦場を鹿で埋め尽くした、あるいは埋め尽くされたプレイヤーも多いことでしょう。

本作では装いも新たにプレインズウォーカーとして再登場します。カウボーイハット似合うなこの人……。曲者揃いの集団を口先三寸で勧誘し、おだて、ときには息子のケランさえ煙に巻こうとする、これぞまさにオーコですね。

そんな彼ですが、妻・アリスのことは今でも忘れておらず、根っからの悪人とも言い切れない不思議な魅力があるキャラクターです。

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ヴラスカ

 ラルはぽかんとした。「ヴラスカ?」

 オーコが肩越しに振り返ると、仲間たちがそこに立っていた。ヴラスカが前に進み出て、険しい顔立ちを更にしかめた。彼女の肌全体に広がる深い傷跡が、日光の下ではよりはっきりと見えた。

 「わかってるよ」彼女はゆっくりと意図的に、最悪の類の毒のように言った。「私は死んだと思ってたんだろ」

『サンダー・ジャンクションの無法者 第2話 脱獄作戦』より引用

ゴルガリの女王、ヴラスカ群集の威光、ヴラスカ

ラヴニカ出身のゴルゴン、ヴラスカ。

あるときは海賊船長、あるときはゴルガリ団のギルドマスターと波乱万丈な人生(ゴルゴン生?)を歩んできたヴラスカですが、イクサランで数奇な再会を果たしたジェイスと愛情を交わす仲となります。

裏切りの棘、ヴラスカファイレクシアの闘技場

しかしながら、ファイレクシア突入作戦の際にジェイスと共に完成化してしまい、侵略戦争ではラヴニカに牙を剥きました。その最中、ラル・ザレックの攻撃によって倒れるも、ジェイスによってどこかへと姿を消しました。

それ以降は消息不明だったのですが、ここで再びの登場です。完成化の影響からも脱しているようで、ひとまず無事でよかった……。

そうなると気になってくるのは、やはりジェイスの存在ですね。

明言こそされていませんが『カルロフ邸殺人事件』でそれっぽいフードの人物が意味深に現れていますし、再会にも期待していいのでしょうか。

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ラクドス

 裏口の扉が勢いよく開き、巨大な顔が中を覗き込んだ。四本の角と赤く硬い肌のデーモンが。うなり声とともに口が開かれ、剃刀のように鋭い二列の歯が見えた。

 「ラクドス殿!」オーコが声をあげた。「貴方抜きで会議を始めてしまったことをお詫び致します。とはいえ言い訳をさせて頂きますと、貴方が通り抜けることのできる扉はないものですから」

 ラクドスは不満を示すようにうなり、蝙蝠のような翼が背中で触れ合う音を立てた。

『サンダー・ジャンクションの無法者 第2話 脱獄作戦』より引用

自身の名を冠したギルド・ラクドス教団のパルン(創始者)にして指導者でもあるデーモン。メンバーの中では図抜けた巨体を誇ります。

暴動の長、ラクドス混沌の守護者、ラクドス

ラクドスの教義―混沌を愛し、秩序を嫌う―を体現した存在そのものであるラクドスにとって、ラヴニカの外の次元は新たな刺激をもたらしてくれる、新鮮で魅力的なものとして映ったのかもしれません。

ラヴニカにおいては彼に意見する者もおらず、ひょっとすると退屈を感じていたラクドスがオーコの誘いに乗ったとしても、そうおかしな話ではないでしょう。

それにしても活き活きしてますね。ラクドス様が楽しそうで何よりです。

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チビボネ

 オーコは穏やかな称賛とともにチビボネを見つめた。「私を感心させてくれるものなんて滅多にないのだけれど、君は本当にすごいね」

 その言葉にチビボネは歯を鳴らした。

『サンダー・ジャンクションの無法者 第2話 脱獄作戦』より引用

小物泥棒、チビボネ窃取

ドミナリア出身のスケルトン。 小柄な身体を活かした、物品の奪取や潜入を得意としています。

《窃取》のアートにも登場。フレイバー・テキストはコミカルなようでいて、チビボネ的にはシリアスな事態のようです。

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『サンダー・ジャンクションの無法者』では新規カードとして登場。ストーリーではブリーチェスを度々からかっては遊んでいます。無法者集団における貴重な癒し枠。

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マルコムとブリーチェス

 「トマレ!」ゴブリンは金切り声を上げたが、その脅しはスケルトンを興奮に震えさせただけだった。

 小さなスケルトンはアニーの理解できない言語でわめき散らしながら、ゴブリンの手を逃れて飛び出した。そしてアニーの姿を認めると首をかしげ、彼女の足の間へとまっすぐに駆けてきた。アニーは足を滑らせて横によろめき、床へとしたたかに転んだ。それでも彼女の指は引き金に触れており、砲身は見知らぬふたりの間に向けられた。

 腕から長い羽根を生やした男が現れ、ゴブリンの襟首を掴んで引き戻した。スケルトンは近くで頭を回しながら嘲笑していた。

 「いい加減にしろ、ブリーチェス」羽根の男はもう一方の手をゴブリンの胸に押し当て、諭すように言った。「お前を怒らせたくてやってるんだから」

 「チビドロボウ!」そのゴブリンが吼えた。

 スケルトンは金の首飾りを掲げ、そしてすぐにそれを胸の中の空洞へと押し込んだ。ゴブリン――ブリーチェスは様々な侮辱の単語をわめき、スケルトンは嬉しそうに隣の部屋へと跳ねていった。

『サンダー・ジャンクションの無法者 第2話 脱獄作戦』より引用

イクサランの海賊たちによる連合体「鉄面連合」に所属する海賊のふたり。セイレーンで航海士のマルコムと、ゴブリンで砲手のブリ―チェスは親友同士であり、一時はヴラスカが率いる《喧嘩腰号》の乗組員でもありました。

鋭い目の航海士、マルコム鉄面連合の略取者、ブリーチェス

彼らの専門分野そのままに、マルコムは見張りの、ブリーチェスは爆発物のスペシャリストとしてオーコから勧誘されました。

そして偶然にも、かつての船長とその乗組員が再会を果たしたのです。今や彼らがヴラスカにどのような感情を抱いているのか定かではありませんが、今後のストーリーで交流する場面にも期待したいですね。

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ギサとゲラルフ

あちらは屍術師の姉弟、ギサとゲラルフ。ゲラルフは我らが衛生兵で、ギサは……まあ、治療は弟さんに任せておくのがいいとだけ言いましょう。

『サンダー・ジャンクションの無法者 第2話 脱獄作戦』より引用

イニストラードから招かれたのは、ギサとゲラルフの姉弟。

素晴らしき復活術師、ギサ先見的な縫い師、ゲラルフ

両者ともアンデッドにまつわる技術を持っていますが、それぞれ分野が異なります。姉のギサは墓地から死体を蘇らせて使役する「グール呼び」。対する弟のゲラルフは死体を縫い合わせてスカーブと呼ばれる怪物を作り出す「スカーブ師」。

こうした流儀の違いから対立することもあれば、ときには協力したり、手紙で皮肉を言い合ったりと、マジックにおける兄弟姉妹の中では何だかんだ平和な部類かもしれません。それに巻き込まれるイニストラードの住人からすればたまったものではないでしょうが。

『サンダー・ジャンクションの無法者』のストーリーでも常に喧嘩しっぱなし。なんなら作戦遂行中でも。自由すぎる。

「屍?」ケランは尋ねてみたが、屍術師ふたりの口論にかき消されて誰も聞いてはいないようだった。

 「ああしろこうしろと言わないで下さいませ!」ギサが怒鳴り返した。「あなたは責任者ではないのですよ。そして、あなたがこの仕事に招かれたただひとつの理由は、私があなたにそれを許可したからなのです」

 ゲラルフも反論した。「縫い師はグール呼びよりも遥かに役に立つのです。それを置いても、私はこの次元の『雷』の秘密を手に入れたくてここにいるのです。だとしても、目下のところ姉上の声を我慢する価値があるかどうかは疑問ですな!」

『サンダー・ジャンクションの無法者 第3話 プロスペリティ行き列車にて』より引用

弟のゲラルフはサンダー・ジャンクションの「雷の秘密」に興味がある模様。スカーブ作りにおいて、雷はなにやら重要みたいですね。『フランケンシュタイン』でも死体を材料にした人造人間製造の要素のひとつでした。

屋根の上の嵐ルーデヴィックの名作、クラム

そんな姉弟ですが、ふたりで1枚のカードとして収録されたこともあります。

ギサとゲラルフ

「この悪鬼ども、貴方よりちょっと扱い難いわね。」
「心温まる感想ですな、姉上。」

フレイバーテキストでも皮肉を言い合ってる。『サンダー・ジャンクションの無法者』ではどのような形で収録されるのでしょうか。

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エリエット

 エリエットが踏み出して小声で呪文を囁くと、警備員たちは奇妙な幸福感に襲われたようだった。彼らはその場でふらつき、両目は濁り、両者ともに恋煩いの笑みを口に浮かべた。

 「道を間違えちゃったみたいなの」エリエットは無邪気に言った。「助けて下さらない?」

『サンダー・ジャンクションの無法者 第2話 脱獄作戦』より引用

魔法の林檎のエリエットエリエットの誘う林檎エリエットの囁き

眠りの魔法を得意とするエルドレインの魔女、エリエット。

ファイレクシアの侵攻からエルドレインを守るために「忌まわしき眠り」を唱え軍勢を退けましたが、その野心から侵攻が収まった後も眠りの魔法を広め続け、エルドレインを支配下に置こうとしました。アショクからの取り引きに応じて眠りをさらに広げようとしますが、ケランたちによってエリエットの野望は打ち砕かれ、王国によって捕縛されます。

囚われの身となったエリエットですが、アショクに連れられ別の次元へと去っていきました。その次元というのがサンダー・ジャンクションだったんですね。

いかにも「私(わたくし)がこんな下賤な者たちと行動を共にするなんて!」系のキャラクターかと思わせておいて、ストーリーでは眠りの魔法によって潜入作戦をサポートしている様子が描かれています。野心が強いからこそ、バイタリティも人一倍強いというやつでしょうか。

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ケアヴェク

ケアヴェクはマジックの歴史の中でもとりわけ最古参のひとり。

悪意に満ちた者、ケアヴェクケアヴェクの悪意ケアヴェクの呪詛

これらのカード名からもわかる通り「邪悪な魔術師」を絵に描いたような人物です。一時的に封印されていたとはいえ、非常に長い時間を生きています。実際、御年何歳くらいなんでしょうね。

ケアヴェクの火吹き

無法者が集うサンダー・ジャンクションにはむしろ似つかわしいとすら言えるでしょう。

『サンダー・ジャンクションの無法者』のストーリーでは、初登場シーンがまさかの牢屋。同じく捕らえられていた《梅澤悟》とお互いを罵り合っていました。

 ケアヴェクは革をまとう胸をそらし、部屋の向こう側に指を向けた。「わしは約束を破ってなどいない。わしらがこのような屈辱的なやり方で捕らえられているのは、そこの阿呆の責任だ!」

 梅澤は鉄格子を掴み、その拳が白くなった。「お前が無能ゆえに俺たちはここにいるのだろうが!」

 「貴様はどのような錠前も開けてのける盗人の長と自称していた」ケアヴェクは悪意を込めて言った。「そのように賢いのであれば、何故わしらはまだこの鉄の檻に閉じ込められておるのだ?」

 梅澤も噛みついた。「同じ質問をさせてもらおうか。お前は強大な征服者だとよく自慢している。だが俺には捕まることしか知らないように見えるがな。牢獄で長い時を過ごしてきたのだろう? 脱獄の達人になっていてもおかしくはないだろうに!」

『サンダー・ジャンクションの無法者 第2話 脱獄作戦』より引用

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梅澤悟

神河最大のギャング・氷山勢団の首領を務める忍者。

梅澤悟

犯罪組織のボスだけあって、彼もまたサンダー・ジャンクション向けの人選と言えますね。”梅澤”の名前が示す通り、彼は神河の伝説的人物・梅澤俊郎の子孫を自称しています。とはいえ、その血筋を示す確たる証拠があるわけでもなく、実際のところは不明瞭なようです。

梅澤俊郎梅澤の十手梅澤俊郎の生涯

ご先祖様(かもしれない)。梅澤といえば本人より武器のほうが有名かも。

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アショク

謎多きプレインズウォーカーのアショク。

 「こちらはアショク」オーコが言った。「悪夢を操り、他者の心から情報を抜き取ることができます。宝物庫に入り込むため、私たちを雇ったのがこの方でしてね」

(中略)

 「宝物庫……」アニーの声が小さく途切れ、オーコと視線が合った。「中には何が?」

 「スゴイチカラ!」ブリーチェスが叫び、何人かがびくりとした。

 「マーグ・タラナウの中に何があろうと、皆さんには関係ありませんよ」アショクが言い返した。「私のためにそこに入ってもらうのですから。その対価として十分な報酬が支払われます。貴女も同様。宝は私だけのものです」

『サンダー・ジャンクションの無法者 第2話 脱獄作戦』より引用

多くのプレインズウォーカーが灯を失ったファイレクシアによる侵攻の後も、プレインズウォーカーの灯を保持している人物のひとりです。

忌まわしき干渉者、アショク悪夢の詩神、アショク夢を引き裂く者、アショク

アショクが登場するストーリーでは、大抵の場合において裏で暗躍するポジションです。こんなに暗躍が似合うキャラクターもそうそういないでしょう。オーコの口ぶりから、どうやら宝物庫に入るためにオーコたちを雇ったのはアショクのようです。つまりは黒幕ということ?

エルドレインでの出来事もあってか、ケランからは警戒されています。それはそう。

宝は誰の手に?

ここまで駆け足でキャラクターを紹介してきましたが、ここまで出身次元がバラエティ豊かになるなんて!

領界路によって次元同士の往来が可能にならなければ、この面々が集まることはありませんでした。サンダー・ジャンクションが発見されることもなかったでしょう。 数々の次元からの来訪者が交錯する未開の次元。「領界路編」の締めくくる物語として、『サンダー・ジャンクションの無法者』は実に相応しいセットになりそうです。果たして宝物庫の中身とは?ケランとオーコの親子関係は?

新カードのプレビューは今晩スタート!ストーリーの行く末にも期待が高鳴ります。

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それではみなさん、宝物庫でお会いしましょう。

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