メタゲームブレイクダウン
ゴールデンウィークの始まりとともに『第14期パイオニア神挑戦者決定戦』の幕が開ける!
2週間ほど前に発売された『サンダー・ジャンクションの無法者』を経て、パイオニア環境はどのように変化したのだろうか?
ここでは参加者184名のメタゲームブレイクダウンと注目のデッキを紹介しよう。
デッキ | 使用者数 | 使用率 |
---|---|---|
イゼットフェニックス | 25 | 13.59% |
ラクドス吸血鬼 | 17 | 9.24% |
5色ニヴ=ミゼット | 15 | 8.15% |
アゾリウスコントロール | 13 | 7.07% |
赤単果敢 | 11 | 5.98% |
黒単《無駄省き》 | 10 | 5.43% |
ラクドスミッドレンジ | 9 | 4.89% |
ボロスヒロイック | 6 | 3.26% |
イゼットエンソウル | 5 | 2.72% |
白単人間 | 4 | 2.17% |
アブザンパルへリオン | 4 | 2.17% |
ラクドスゴブリン | 4 | 2.17% |
ラクドス《異形化》 | 3 | 1.63% |
アマリアコンボ | 3 | 1.63% |
ロータスコンボ | 3 | 1.63% |
ディミーアコントロール | 3 | 1.63% |
グルール果敢 | 2 | 1.09% |
ジャンドランプ | 2 | 1.09% |
ボロス召集 | 2 | 1.09% |
グリクシス《異形化》 | 2 | 1.09% |
アゾリウススピリット | 2 | 1.09% |
黒単ミッドレンジ | 2 | 1.09% |
グルールレジェンズ | 2 | 1.09% |
ラクドス独創力 | 2 | 1.09% |
ディミーアフェニックス | 2 | 1.09% |
緑単ランプ | 2 | 1.09% |
緑単アグロ | 2 | 1.09% |
イゼット独創力 | 2 | 1.09% |
アタルカレッド | 2 | 1.09% |
《予言された壊滅》 | 2 | 1.09% |
ディミーアミッドレンジ | 2 | 1.09% |
その他 | 19 | 10.33% |
合計 | 184 | 100% |
注目デッキ紹介
イゼットフェニックス 25名(21.83%)
最も使用者が多かったのはイゼットフェニックスだった。
パイオニア初期から存在するデッキで、軽いドロースペルでデッキを掘り進めながら《錠前破りのいたずら屋》や《稲妻の斧》で複数の《弧光のフェニックス》を墓地に送り込み、スペルを連打することで一気に戦場に戻して戦うデッキだ。
残念ながら『サンダー・ジャンクションの無法者』のカードはほとんど見られなかったが、禁止を免れた《宝船の巡航》という最強のドローがこのデッキのパワーを底上げしている。これにより、序盤に《弧光のフェニックス》を何体も戻すブン回りに加えて、その後のロングゲームへの対応も可能だ。
このデッキの躍進はどこまで続くのか、今後の動向にも注目である。
赤単果敢 11名(5.98%)
パイオニアの中でも屈指の速さを誇るのが赤単果敢だ。『サンダー・ジャンクションの無法者』で《精鋭射手団の目立ちたがり》が登場したことで、圧倒的な爆発力を手にした。
1ターン目に果敢クリーチャー、2ターン目に《精鋭射手団の目立ちたがり》を「計画」し、3ターン目に目立ちたがりのプレイから《巨怪の怒り》や火力を連打すれば3ターンキルも夢ではない。
もちろんここまでのブン回りをせずとも、《精鋭射手団の目立ちたがり》が「計画」されているだけで相手はうかつにフルタップしづらくなり、隙を見せた瞬間に大ダメージを狙うといったことも可能だ。
またウィザードであるため、《ギトゥの溶岩走り》や《損魂魔道士》と合わせてウィザードが12枚体制になったことで、安定して《魔術師の稲妻》を1マナで唱えられるようになったのも大きい。
黒単《無駄省き》 10名(5.43%)
《無駄省き》を最大限に活かそうとハンデスをテーマにしたのが、この黒単《無駄省き》だ。前回のパイオニア神挑戦者決定戦では使用者が少なく「その他」に分類されていたが、なんと今回は10名が使用しメタゲームでの存在感を示した。
《無駄省き》を置いた状態で除去やハンデスでコントロールしていけば、徐々にアドバンテージ差が開いていく。前方確認しながら相手の除去を抜き去ることで、安心して《黙示録、シェオルドレッド》を着地させられるのだ。また《真っ白》は、現在トップメタであるイゼットフェニックスに対して非常に有効である。
『サンダー・ジャンクションの無法者』からは《懲罰者、ケアヴェク》が採用されている。大量の除去とハンデスにより「悪事を働く」ことが容易なため、盤面に残りさえすればさらなる妨害で相手を苦しめることが可能だ。また、先に除去されてしまった《黙示録、シェオルドレッド》や《ヴェールのリリアナ》を再び唱えたりと、中盤から終盤でかなり頼りになるクリーチャーだ。